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コーキング打ち替え後

家の外壁や窓枠のつなぎ目に使われるコーキングは、時間の経過と共に劣化していきます。
特にサイディングやサッシの隙間を埋めるこの素材は、外観の美しさを保つだけでなく、防水や断熱の役割も果たしています。だからこそ、ひび割れや剥がれといったサインが見えたら、早急に対処することが大切です。

ここでは、そんなコーキングの補修に関する情報を詳しくお伝えします。具体的には、補修の手順や、それに必要な費用の目安について触れていきます。定期的なチェックと適切なメンテナンスで、住まいを長持ちさせましょう。

この記事のPOINT

☑ コーキングの役割は、衝撃の緩和と防水
☑ コーキングの種類 変性シリコン系、ウレタン系、アクリル系、シリコン系
☑ コーキングの劣化症状 ひび割れ、肉痩せ、ブリード現象
☑ コーキングの施工方法と補修方法

コーキングはなぜ必要か?その役割と重要性

コーキングは家屋の耐久性と快適性を保つために不可欠です。
ゴムのような性質を持ち、サイディングや窓枠のサッシなど、建材間に発生する隙間を埋める役割を担っています。
コーキングは、雨水の侵入を防ぎ、防水機能を向上させることで建物の内部を守ります。
また、地震や車が通る際の振動による揺れに対して、建材間の衝突を防ぎます。ダメージを軽減するクッションとしての役割も果たしています。

コーキングとシーリングの違い

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サイディングやサッシの繋ぎ目の補修には、コーキングまたはシーリングという技術が用いられます。これらの用語には微妙な違いがあるとされることがありますが、ほとんどの場合で同じ意味として扱われています。
従って、シーリング工事とコーキング工事の間に実質的な違いはないと考えてよいでしょう。

施工の場面で使い分けられるコーキングの2つの分類について

外壁劣化診断士石井

作業に使われるコーキング材には、主に1液タイプと2液タイプが存在します。

1液タイプはカートリッジタイプで、専用ガンに装填してそのまま充填できるため使用が手軽であり、空気中の湿度を利用して硬化するため、特別な機器や技術は必要ありません。小規模な補修や個人でのDIYに適しており、一般のホームセンターでも容易に手に入れることができます。

一方、2液タイプのコーキング材は、硬化剤を混ぜ合わせて化学反応を起こすことで硬化します。
このタイプは、主剤と硬化剤をまぜて硬化させるため、より専門的な知識と、撹拌機や専用ガンなどの特別な機器が必要となります。その分大規模な建築物の施工に適しているといえます。
ビルやマンションなど、広範囲にわたる補修作業にはこの2液タイプが選ばれることが多いです。

用途で違うコーキング材の種類と特徴

コーキングの種類は、主に以下の4種類あります。

変成シリコン系

変成シリコン系コーキングは、その汎用性の高さから、住宅の様々な場面で使われています。
変成シリコン系はウレタン樹脂を原料としており、このタイプは硬化時間が早く、耐候性にも優れていることから、外壁のサイディングやサッシの繋ぎ目をはじめ、水周りや室内の補修にも適しており、その用途の広さが特徴です。
また硬化後塗装が可能な素材であるため、見た目の統一性を保ちながら補修作業を行うことができます。これにより、外壁塗装の際にもよく採用され、外観を美しく保つことに一役買っています。
しかし、シリコン系より耐久性が低く、ウレタン系よりも密着性が劣ります。

ウレタン系

ウレタン系コーキングは、その密着力と弾力性により、建物の外壁であるサイディングの継ぎ目や、コンクリートのひび割れ修復をする際によく使用される素材です。
また、耐久性が高いので、長期にわたって安定した性能を発揮します。

しかし、ウレタン系コーキングは紫外線への耐性が低く、時間が経過するにつれて劣化しやすいというデメリットがあります。
また、粘着性を持つため、ホコリや汚れが付着しやすく、見た目が悪くなる可能性があります。
これを防ぐためには、コーキング作業の後に上から塗装を施し、その表面を保護することが重要です。

アクリル系

アクリル系コーキングは、主に水性タイプであるため作業が容易で、コスト面でも他の種類と比較して手頃な価格で購入できます。
このタイプは新築住宅の内装仕上げや目地の充填に適しており、施工のしやすさから好まれています。しかしながら、耐久性に劣るため、長期間にわたっての保護目的では選ばれることが少ないです。サイディングやサッシの繋ぎ目の補修には、より耐候性や耐久性に優れた他のコーキング材が使われることが一般的です。

シリコン系

シリコン系コーキングは、その卓越した耐久性や耐水性により、キッチンや浴槽など水周りでの使用に最適です。ホームセンター等に並んでいる一般的なコーキング材はこのシリコン系です。
また、耐候性と耐熱性に優れているため、湿気や温度変化が激しい場所でも効果を発揮します。

ただしシリコン系コーキングは塗料との相性が悪く、塗装が密着しにくいという特徴があります。塗装後には剥がれるリスクが高く、上から塗装をするのはおすすめできません。
サイディングやサッシの繋ぎ目の補修には適していますが、塗装を前提とした場所での使用には別の種類のコーキングが求められるでしょう。

コーキングに見られる劣化の症状

コーキングの劣化症状は、次の通りです。

ひび割れ

サイディングやサッシの繋ぎ目に使用されるコーキング材は、時間と共に劣化し、シワやヒビ割れが発生することがあります。
これは、紫外線の影響や様々な気象条件によってコーキング材が硬化し、本来持っている柔軟性を失うためです。建物が日々の温度変動や微振動に晒されると、硬くなったコーキング材はそれに耐えられず、表面に亀裂が生じるのです。

このような状態を放置すると、亀裂から雨水が浸入し、建物内部の構造に損傷を与える原因となりかねません。雨漏りが発生すると、修繕費用はさらに高額になる可能性があるため、初期の段階での対応が重要です。

肉痩せ

コーキング材の肉痩せは、建物のサイディングやサッシの継ぎ目の防水性を損なってしまいます。
この現象は、コーキング材の重要な成分である可塑剤が時間と共に失われ、材質が硬化し、薄くなっていくことにより発生します。
可塑剤が抜けることで、コーキングはその柔軟性を失い、割れやすくなります。

ブリード現象

サイディングやサッシの繋ぎ目に使用されるコーキングは、経年劣化とともにブリード現象を起こすことがあります。ブリードとは「汚染」のことで、コーキング材内部の可塑剤が表面に滲み出し、塗装面や汚れと結合してしまうことで、見た目にも悪影響を与える変色や黒ずみが生じることを指します。
ブリード現象が進行すると、コーキング材はグレーの汚れが出て触感がベタつき、やわらかくなるため、補修が必要となります。

コーキングの施工方法:先打ちと後打ちの違い

先打ちと後打ち

コーキングの施工には、塗装との組み合わせ方によって「先打ち」と「後打ち」の二つの方法があります。それぞれの特徴を把握し、適切なタイミングで施工することが重要です。

「先打ち」とは、塗装前にコーキングを施工する手法で、この場合コーキングは塗膜によって保護され、紫外線や雨風からのダメージを受けにくくなります。
しかし、コーキングの弾力性に対して塗膜が追従できないため、時間が経つと塗膜がヒビ割れする可能性があります。このヒビ割れはコーキングの機能性に影響を与えないものの、見た目の美しさが損なわれることがあります。

一方、「後打ち」では塗装後にコーキングを施工します。この方法では塗膜のヒビ割れの心配はなく、見た目が長持ちする利点があります。しかし、コーキングが直接紫外線や雨風にさらされるため、先打ちに比べて劣化が早まる傾向にあります。

どちらの方法を選ぶかは、建物の状況や予算、維持管理の計画によって異なります。コーキングの補修費用は、使用する材料や施工の難易度によって変動するため、専門家と相談しながら最適な選択をすることが推奨されます。

打ち替えと打ち増し

補修方法には「打ち替え」と「打ち増し」の二つがあります。

「打ち替え」は、古いコーキングを完全に取り除き、新たにコーキングを施す工法です。
この方法は、防水性と耐久性を最大限に回復させることができますが、撤去と充填に時間がかかり、結果としてコストも高くなります。

一方、「打ち増し」は、古いコーキングをそのままにして、上から新しいコーキングを重ねていく方法です。劣化が軽度の場合に適しており、時間と費用を節約できますが、根本的な劣化問題を解決するには不十分な場合があります。

コーキングの補修方法

サイディングのコーキング

サイディングのボード同士をつなぐコーキングは、建物の揺れを緩和させたり、ボードのつなぎ目から水の浸入を防ぐ役割があります。
コーキングの補修は、外壁や屋根の塗装と同様に、約10年おきに必要とされます。補修時には、劣化したコーキング材を撤去し、新しい材料で打ち替えることが一般的です。

補修作業は2階など高い位置でも行う必要があり、安全な作業のためには足場が不可欠です。
そのため、外壁や屋根の塗装工事の際に同時にコーキングの補修を行うと、足場の設置にかかるコストを節約できます。

サッシのコーキング

サイディングやサッシの継ぎ目のコーキングは建物を保護する上で欠かせない役割を果たしています。
特にサッシの周辺は雨水の侵入を防ぐため、適切なメンテナンスが必要です。
サッシのコーキングはサイディングと比較して劣化しにくいものの、時間と共に補修が必要になります。
サッシのコーキングは、構造上の問題から劣化している分だけを取り除き、その上からコーキングをする増し打ちという方法をとる場合があります。

コーキング作業の流れ

外壁劣化診断士石井

コーキングの補修に必要な作業工程を解説します。
作業工程は、主に次のような流れになります。

まず、古くなったコーキング材をカッターなどの工具を使用して取り除きます。この作業は打ち替え時のみ行われ、古い材料が残らないように清掃を行います。
次に、新しいコーキング材を塗布する前に、外壁に汚れがつかないようマスキングテープで保護します。

その後、プライマーを塗布して接着力を高め、コーキング材を専用のガンで充填し、ヘラを使って表面を滑らかに整えます。
最後に、マスキングテープを剥がし、コーキング材がしっかりと乾燥するまで待ちます。

この一連の工程により、サイディングやサッシの繋ぎ目は再びしっかりと守られ、建物の保護性能が回復します。

コーキングの補修にかかる費用

コーキング材の打ち替えには、面積に応じた単価が設定されており、一般的には平方メートルあたり700円から1,200円の範囲で施工されています。一方、打ち増しは、同じく平方メートルあたり500円から900円が相場となっています。

実際に一般的な2階建ての戸建て住宅でコーキングの補修を行う場合、打ち替えの総費用は18万円から25万円、打ち増しの場合は10万円から18万円が目安となります。これらの費用は、作業範囲や建物の状態、立地によって変動することを覚えておきましょう。

さいごに

シーリング(コーキング)工事

コーキングは建物のサイディングやサッシの繋ぎ目に施され、建材間の衝撃を吸収するクッションとしての役割があります。
加えて、雨水の侵入を防ぐ重要な役割も持っています。
コーキングの寿命はおよそ10年とされ、外壁や屋根の塗装工事を行うタイミングで同時に補修を行うことがおすすめされています。

コーキングの損傷が進行すると、建物内部への雨水の浸入を引き起こし、雨漏りのリスクを高めることになります。
そのため、建物の長期的な保護と安全性を確保するためには、定期的な点検と必要に応じたメンテナンスが欠かせません。適切な時期にコーキングの補修を行うことで、修繕費用を抑えながらも、建物を守ることができます。

コーキングの劣化が見られたら早めにメンテナンスを行いましょう。プロタイムズ長野若里店では、これまでの施工実績の多さと高い技術力を持つ職人によって、コーキングの補修をはじめさまざまな塗装工事を行っています。
コーキングの劣化が気になる、コーキングのメンテナンスが必要か迷っているという方は、専門家による無料見積もりをご利用ください。外装劣化診断士がコーキングの劣化状況を正確に診断いたします。

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