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外壁の質感をそのまま活かせる「クリア(クリヤー)塗装」。
サイディング外壁をはじめ、近年人気が高まっている仕上げ方法です。

ただ、このクリア塗装を行う際に注意が必要なのが、コーキング(シーリング)の施工順
この順番を誤ると、見た目の仕上がりだけでなく、塗膜の耐久性や防水性にも影響することがあります。

この記事では、クリア塗装とコーキングの正しい順番と、間違えた場合に起こるトラブルを、現場目線でわかりやすく解説します。

この記事のPOINT

☑ 通常の外壁塗装では、コーキング➡塗装の順番が多い
☑ 先打ち工法、後打ち工法、それぞれのメリットとデメリット
☑ クリア塗装は、限られた外壁にしか適用できない
☑ クリア塗装の際に、後打ち工法を選択されることが多い理由
☑ クリア塗装時は、コーキングの色選びに注意する

通常の外壁塗装工事の流れ

まずは、一般的な外壁塗装の流れを簡単に見てみましょう。

工事は、最初に高圧洗浄で外壁の汚れや古い塗膜をしっかり落とすところから始まります。
その後、ひび割れや欠けなどを補修し、次に行うのがコーキングの打ち替えや打ち増しです。
つまり、通常の塗装では「塗装の前」にコーキングを施工するのが基本となります。

先にコーキングを打って目地やサッシまわりの隙間を埋め、その後、下塗り・中塗り・上塗りの順に塗装を行い仕上げます。

※ただし、劣化が激しく、ひび割れや欠けの補修を優先する場合などは、一部のコーキングを塗装後に行うこともあります。

先打ちと後打ちの工法の違い

一般的には先打ちで施工するケースが多いものの、場合によっては後打ちで行わなくてはいけないケースもあります。

先打ち工法のメリットとデメリット

塗装の前にコーキングを施工し、その上から(コーキングも含めて)塗装をする方法を「先打ち工法」と言います。

メリットとしては、塗膜がコーキングの表面を覆うことで、紫外線や雨水から守られ、コーキングの劣化を遅らせる効果があります。
目地の存在感が消え、外壁全体に統一感を出すことができます。
また、先に充填することで目地がしっかり防水され、施工工程が効率的になるという利点もあります。

デメリットは、コーキングと塗料の相性を考慮しないと、ブリード現象や密着不良が起きやすい点です。※ブリード現象とは、コーキング材の中に含まれる可塑剤(柔らかくする成分)が、時間の経過とともに表面ににじみ出てくる現象。塗膜や外壁が黒ずみ、ベタつきが残る、塗料の密着が悪くなるといった不具合が起こります。
さらに、コーキングの上に塗膜をかけるため、塗膜がひび割れてしまうと美観を損ねる恐れがあります。

後打ち工法のメリットとデメリット

「後打ち」とは、外壁塗装を先に行い、その後でコーキングを施工する方法を指します。
後打ちのメリットは、コーキング材をそのまま仕上げとして見せられることです。タイル調サイディングなど、目地を際立たせたいデザインでは、意匠性を保つ目的で後打ちが選ばれます。 

コーキングの上の塗膜がひび割れる心配が無いので、(ひび割れしやすい)目地幅が広い場合などは、特に美観を保ちやすいでしょう。
しかしコーキングが直接紫外線や雨風にさらされることで、劣化が早まることが多いです。

クリア塗装とコーキングの関係性

クリア塗装とコーキングは相互に影響し合い、施工の順番を誤ると美観も耐久性も落ちてしまいます。
意匠サイディングなどにクリア塗装を行う場合は、先にクリア塗装を仕上げてからコーキングを後打ちする運用が基本です。

クリア塗装の効果と条件

クリア塗装は外壁やサイディングの意匠を生かしつつ保護膜を形成する仕上げ方法です。
名前の通り、顔料を含まない透明樹脂で、色を塗りつぶすことなく、既存の色・柄・素材感をそのまま残した状態で保護することができます。

ただし、劣化が進んだ外壁には使えないことがあります。
クリア塗料は、あくまで「見た目をそのまま活かす」ための塗料のため、外壁の色あせや汚れ、ひび割れ、剥がれが目立つ場合は向きません。
また、外壁の種類によってはクリア塗装が適さない場合もあります。例えば、光触媒コーティングが施された外壁は、塗膜の密着や仕上がりに不具合が起きやすいため、クリア塗装はおすすめできません。

クリア塗装のコーキングは後打ちが多い

クリア塗装を行う際のコーキングの施工順について、多くの塗料メーカーが、シーリング面への塗装は避けるよう記載をしています。
その理由としては、コーキングと塗料の相性が悪く、ブリード現象や密着不良が起きやすいからです。

特にクリア塗料は塗膜が硬いため、建物が振動したり、コーキングが伸縮したりすると、その動きに塗膜がついていけません。そのため、先にコーキングを施工してから塗装すると、塗膜にひび割れや剥がれが起きやすくなるのです。

なお、後打ちの場合はコーキングが外気に直接さらされるため、耐久性の高い材質を選ぶことが重要です。

施工順や材料選びを誤ると、美観や防水性、耐久性に影響を与える可能性があるため、クリア塗装を行う際は、後打ちを基本として材料と施工条件を慎重に確認することが大切です。

クリア塗装のコーキングは色選びに注意

クリア塗装を行う場合は、コーキングの色選びがとても重要です。
クリア塗装は外壁の模様や質感をそのまま活かす仕上げ方なので、塗料に色がつきません。そのため、コーキングの色が外壁と合っていないと、目地だけが浮いて見えてしまうことがあります。

たとえば、外壁がベージュ系なのに白っぽいコーキングを使うと、線がくっきりと目立ってしまい、せっかくの自然な風合いが損なわれてしまうこともあります。
迷ったときは、外壁と同系色か、やや濃いめの色を選ぶと自然にまとまりやすいです。

コーキングの色を選ぶときは、外壁の色味や柄にしっかり合わせて、全体のバランスが自然に見える色を選ぶことが大切です。

まとめ

クリア塗装は外壁の質感や色をそのまま活かせる魅力的な仕上げですが、コーキングとの施工順や塗料との相性を間違えると、美観や耐久性に影響が出ることがあります。

特に、塗膜が硬いクリア塗料では、先にコーキングを施工するとひび割れや剥がれのリスクが高まるため、後打ち工法を基本に慎重に施工することが大切です。

ご自宅の外壁がクリア塗装に適しているか、コーキングの状態はどうかなど、気になる点があれば、プロタイム長野若里店にご相談ください。

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