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マンションをリノベーションしたい場合、その構造によってできることが違ってきます。そのため、将来的にリノベーションを考えている場合は、まず構造を知ることが大切です。
マンションの場合は、自宅のリフォームや12年に1度の大規模修繕などに、この構造のことを把握しているかどうかで費用感も違ってくるでしょう。
また、あわせてメリット・デメリットを知ることで、理想の空間づくりの参考になるでしょう。

この記事のPOINT

☑ ラーメン構造とは何か?壁式構造との違い
☑ ラーメン構造のメリットは、間取り変更がしやすい、空間を広くすることができる
☑ ラーメン構造のデメリットは、柱や梁が邪魔になる、耐震性が壁式構造より劣る
☑ RC造、SRC造の違いについて

ラーメン構造とはなにか

ラーメン構造は、RC造の種類の一つです。
RC造とは 鉄筋コンクリート造のことで、RC造には次の種類があります。

  • ラーメン構造
  • 壁式構造

同じRC造ですが、この二つの大きな違いは柱と梁の「枠組み」で建物を支えるか、「壁」で支えるかです。

ラーメン構造は前者の「枠組み」で支えるのに対して壁式構造では「壁」で建物を支える構造になっています。
詳しくは後述しますが、各構造の特徴から、4階建て以上はラーメン構造、3階建て以下は壁式構造が多く用いられます。

壁式構造

壁式構造では、柱や梁の枠組みではなく、「耐力壁」と呼ばれる、分厚く頑丈な鉄筋コンクリートでできた壁を使用して、建物を面で支えます。
ダンボールなどの箱をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。
柱や梁が無い分、部屋が広く感じられます。
壁式構造では壁で建物を支えるため、ラーメン構造よりも建物自体の耐性が高くなる一方、自重が重くなり十分な強度を保てなくなるので高層マンションには採用されません。

ラーメン構造のメリット

ラーメン構造には次の2つのメリットがあります。

  • 間取り変更がしやすい
  • 空間を広く使える

ラーメン構造のメリットは、リノベーションの自由度が高いことです。柱と梁を接合する構造のため、壁の取外しや移動が可能。間取りの変更がしやすいうえに、壁を薄くするなどもできるため、空間を広く使えます。

間取り変更がしやすい

ラーメン構造は、柱と梁以外にほとんど骨組みがないので、構造上の強度に影響しない壁であれば、基本的に取り外しや移動ができます。また、窓などの開口部も大きく取れるなど、将来、リノベーションを行う際に大掛かりな間取りの変更も可能です。

空間を広く使える

柱と梁を接合することで建物の強度を高めているラーメン構造では、壁を薄くしたり省いたりすることも可能。壁を薄く、または省くことで解放感のある広い室内空間を作れます。

ラーメン構造のデメリット

続いてラーメン構造のデメリットには次のようなものがあります。

  • 柱や梁が邪魔になる
  • 壁式構造と比較すると耐震性が劣る

ラーメン構造を採用している建物では壁を薄くしたり、省いたりできますが、それにより柱や梁が室内に飛び出ることがあります。
飛び出た柱や梁があることで室内にデッドスペースが生まれ、家具の配置が難しくなる場合も考えられます。
また、ラーメン構造はその構造上、横揺れに弱く、壁式構造と比較すると耐震性が劣ることもデメリットと言えます。

柱や梁が邪魔になる

建物を支える太い柱や梁が室内に飛び出ることで見た目に加え、家具の配置が自由にできなくなるといった問題が発生します。また、飛び出た柱や梁により、室内にデッドスペースが生まれたり、圧迫感を感じたりすることもあるでしょう。

壁式構造と比較すると耐震性が劣る

壁式構造は壁と床、天井をつなげて建物全体を面で支えるため、地震発生時などに力が1ヵ所に集中することなく分散されます。そのため、高い耐震性を持っています。

一方、ラーメン構造は柱と梁を接合した「枠」で建物を支えているため、横からの力に弱い性質があります。したがって、地震や暴風などによる横揺れに弱く、壁式構造と比較すると耐震性に劣ります。

RC造、SRC造の違いについて

マンションの構造は、柱や梁の材料によっても分類できます。

  • RC造
  • SRC造

RC造は、鉄筋とコンクリートで構成されており、耐火性、耐震性及び防音性に優れているという特徴があります。一方、SRC造は、基本構造はRCと同じですが、支柱に鉄骨を用いてコンクリートを流し込んでいるため、より頑丈な建物を建設する際に採用されています。

RC造

RC造は「鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete Construction)」の略で、「鉄筋によって補強されたコンクリート」という意味です。鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたものを主に柱や梁、床、壁などに使用します。
RC造には次のようなメリット・デメリットがあります。

メリットデメリット
耐火性・耐震性・防音性が高い耐用年数が長いデザイン性の自由度が高い         重要が重くなる工期が長く、コストがかかる

RC構造は主材料に不燃材料のコンクリートを使用しています。
コンクリートは機密性が高く重量もあるため、振動が伝わりにくい特徴を持ちます。さらに鉄筋は引長力(引っ張る力)、コンクリートは圧縮に強い特性があることから、RC造は耐火性・耐震性・防音性に優れた構造なのです。
また、構造的な強度が保つことができれば、自由度の高いデザイン設計ができるのもRC造のメリットでしょう。

一方、RC造は木造(W造)や鉄骨造(S造)と比較すると、重量が出やすい構造です。
そのため、地盤補強が必要になる場合があるうえに、自重を支えるためにどうしても下層の方は柱が太くなり、部屋が狭くなるというデメリットがあります。
また、コンクリートを打つため、工期が長くなりやすい傾向があります。工期が伸びた分だけ、人件費などの費用も発生し、建設コストが高くなります。

SRC造

SRC造は「鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete Construction)」の略で、RC造の支柱に鉄骨が入った構造のことを言います。SRC造のメリット・デメリットは次のとおりです。

メリットデメリット
耐火性・耐震性・防音性が高いRC造よりも自重が軽い建築コストが高く、賃料が高い工期も長め

SRC造は、要はRC造の強化版です。そのため、RC造の持つメリットもデメリットも強化されます。ただし、支柱に鉄骨を組むことでRC造よりも強度が高くなるため、柱や梁の面積が少なくて済みます。それにより自重が減るため、同じ規格でもRC造よりも部屋の面積を広めに取れる点はメリットと言えるでしょう。

まとめ

マンションをリノベーションしたい場合、その構造によってできることが違ってきます。そのため、将来的にリノベーションを考えている場合は、まず構造を知ることが大切です。そのうえで、希望が通るのかどうかを検討する必要があります。
また、事前に構造を理解しておくことで、リノベーションを依頼する事業者との打ち合わせもスムーズに進められるようになるでしょう。

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