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屋根の雪止めの修理方法とは|必要性・費用相場・火災保険申請まで解説
2023.04.25
リフォームと火災保険
雪止め
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屋根の雪止めが壊れる原因
雪止めが壊れるのは経年劣化で耐久性が低下していたり、強風によるものです。
耐用年数は決して短くはありませんが、経年劣化は必ず起こるので、定期的に劣化具合を確認する事が望ましいです。
また、台風も雪止めや金具を壊してしまう原因になるので、過ぎ去った後は状態を確認しましょう。外れかかってしまうと危ないですし、いつ雪の重みで外れてもおかしくないです。
雪の重みは雪止めが壊れる直接的な理由の1つで、設計で耐えられる重量は計算されていますが、想定を上回る積雪があれば破損することもあります。
経年劣化で部材が弱っている場合は、僅かな積雪でも壊れる可能性がありますから、やはり劣化には細心の注意が必要です。劣化が進んでいなければ固定し直すだけで対処できますが、破損しているなら交換が必要になります。
雪止めはなぜ必要なのか?
雪止めは落雪による事故を防ぐためや、隣家の敷地に雪を落とさないためにも必要です。近隣トラブルを事前に防ぎます。
もし、雪止めがないと屋根に積もった雪が落ちてしまうため、こまめに雪下ろしをする必要が出てきます。しかし短時間に大くの雪が積もることがある地域では対処は難しいですし、間に合わないと落雪が生じて近隣トラブルに発展します。トラブルが発生するまでの時間稼ぎの意味でも、必要性に疑う余地はないです。
また、物の破損を防ぐ目的でも設置は必要です。雪は見た目以上に重さがありますし、物に落ちればひとたまりもありません。人・車のどちらに落ちても被害は避けられませんし、人に当たってしまえば怪我をしてしまいます。車の場合は傷や凹ますことにも繋がり高額な修理費用が発生します。そういった被害を引き起こさないためにも欠かせない部材です。
落雪被害に法律はあるのか
落雪を防ぐために用いられる雪止めは、屋根に設置して使用する部材の一種です。
積雪が見込まれる地域の屋根には、必ず設置する必要があります。
民法218条では隣家の土地に雨水を流してはいけないとありますが、雪止めは雨水に類する流水を防ぐ部材と解釈できます。
そのため、屋根に雪が積もり溶けて隣家に流れ落ちる恐れがある場合は、設置が不可欠と考えることが大切です。
頭上に落ちてくれば怪我をする恐れがありますから、雪止めがあった方が安心なのは明らかです
雪の落下で燐家に被害を与えたら
雪の落下が発生して損害を与えてしまった場合は、自然災害と判断されれば責任が問われることはないです。ただ被害が発生しそうな状況を放置していると、責任が問われ損害賠償請求が行われることになります。火災保険は落雪による被害の補償に対応するものがありますが、自然災害が原因の自宅の破損に限られるので、隣家の被害は保険適用外です。
火災保険に加入していても、適用対象かどうかは会社の判断次第です。
雪止めの設置そのものは適用対象ではないので、設置したからといって発生した被害の補償が行われるとは限らないです。しかし設置していないと自然災害と認められにくいので、設置を行った方が万一に備えられます。
損害賠償をせずに済むとしても、隣家との関係性の悪化は避けられませんから、雪の落下のトラブルそのものを起こさないようにすることが大切です。
雪止めの劣化を放置してはいけない理由
雪止めの劣化は被害の発生や被害拡大を招くので、放置は絶対にしてはいけないといえます。
雪止めが機能しないと落雪を許すことになりますから、物的被害や人的被害が発生してもおかしくないです。過去には落雪で子どもが亡くなったケースがありますし、裁判所が建物所有者の管理責任を認めているので、こうした被害を発生させないことが大事です。
雪止めの劣化を早期に発見することと、劣化を放置しないことが被害を防ぎますから、こまめに確認したり必要に応じて対処することをおすすめします。
雪止め、修理の費用相場(雪止め・ネット)
雪止めの設置費用相場は10~60万円、耐用年数は30~80年程度、工期は1~4日程度といわれています。
1スパンでの費用はこれらが目安になりますが、新築のときに取り付けていない場合は、屋根塗装や外壁塗装など住宅のリフォームの際に同時に施工を行うと足場を別途設置する必要がなくなります。
雪止めの設置だけより費用を抑えて雪から家および庭、カーポートに止めてある車などを守ることができます。
後付けもこのようなタイミングで行えば部分修理の費用といった形で考えることができるわけです。
雪止めの設置費用の相場(雪止め・ネット)
雪が地上に直接落ちないようにするためのストッパー、これは雪止めネットと雪止め金具の2つに分類されます。
金具は扇型・羽根付き・アングルの3種類に分類され羽根付きや扇型の場合は13~16万円が相場です。アングルの場合はこれよりも高めで15~20万円程度です。
ちなみに、扇型は最もシンプルな形状で落雪予防の効果は低めですが景観を害さないなどのメリットを持ちます。
ネットを設置する場合は、仮設足場を含めた金額で計算すると15~45万円が目安、屋根の端に取り付けてフェンスのような形で落雪を防ぎます。
足場は10~30万円(家の規模などにより異なります)になるので、新築の段階で設置すると5~15万円程度で施工が可能です。
雪止めの後付け費用相場(雪止め・ネット)
既存の住宅に雪止めを取り付ける場合は、足場を設置しなければなりませんので、費用は雪止め材と仮設足場の設置費用が別途必要です。
また、設置するためには約1日かけて施工が必要ですし、雪止め材の取り付けが終わった後はこれを解体することになり、解体では約半日を要するなど手間が掛かることになります。
屋根は高所になりますので、足元が安定していることが重要です。梯子で移動させながらといったやり方は危険なので既存の住宅に設置するときには必要不可欠な設備といえましょう。
中古住宅を購入して取り付ける場合は別にしても、新築住宅を購入する場合は建設途中で雪止めを取り付ければ手間もかかりませんし、雪止めの金具やネットなどの費用のみで済みます。
雪止め損傷の修理に火災保険は使えるのか?
雪止めを設置するときに必要な施工費を抑えるポイントは、相見積もりを行いやすくて安心して依頼できる業者を選ぶこと、外壁工事などと一緒に行えば足場費用を折半できる、そして風害や雪害の影響がある場合は火災保険を利用するなどのコツがあります。
風や雪による自然災害の影響が大きい場合、火災保険を使って保険金を修理費用に活用する方法もありますが、これは雪害などの影響により屋根周りの設備に損害があることが前提条件です。
火災保険は、雪や風など自然災害により建物や設備などに損傷があるときに活用できるもので雪の重みや落下により雨どいが変形してしまった、雨漏りが起こるようになったときにも保険の対象になる可能性が高めです。
ただ、注意をしなければならないことは必ず保険金が下りるわけではないといった点です。
保険金を貰うためには厳しい審査を通過しなければなりませんので、最初から火災保険をあてにしてしまうと予算が足りないなどの事態を招くこともあるので注意が必要です。雪止めの損傷は保険の対象になることもあるけれど、あくまでも火災保険の要件に該当している場合に限り費用を抑える方法として使える、それと被害に遭ってから3年以内に申請をしなければ審査対象になりません。
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