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外壁屋根塗装に必須の足場設置!費用相場と選び方の知識
2023.03.26
塗装の費用相場
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外壁や屋根の塗装工事を行う際は、安全に作業を進めるために足場の設置が欠かせません。
足場は作業員が安定して立つ安全な場所をつくり出し、塗装品質の向上にも寄与します。
この記事では、さまざまな足場のタイプとそれぞれの特徴をご紹介します。
また、「足場代金無料」というキャンペーンを受けたとき、気をつけるべきポイントについてお伝えします。
☑ 足場設置の目的とは?安全な作業環境に足場は必須
☑ 足場の種類4つ、その特徴と費用について
☑ 外壁屋根塗装で足場代が高くなるケースとは
☑ 足場代無料キャンペーンは本当にお得なのか
外壁屋根塗装の基礎知識:なぜ足場が必要なのか?
足場を設置する目的は、主に3つあります。
足場設置の目的とは?安全な作業環境を確保
足場は作業員が高所で安全に作業を行うための基盤となります。
脚立や梯子とは違う安定感があり、転落や滑落といった事故のリスクを大幅に減少させることができます。
特に、建物の2階以上での作業では、足場がなければ作業員の命を危険に晒すことになりかねません。
足場は、必要な工具や塗料を安全に運び、快適に作業を進めるためのスペースをつくります。作業効率も向上し、最終的には塗装工事の品質を高めることにも繋がります。
足場の種類には、単管足場や架設足場などがあり、それぞれ設置にかかる費用や構造が異なります。
適切な足場の選択は、工事の規模や建物の立地によって決定されます。
安全とコストのバランスを考慮しうえで、最も効果的な足場が選ばれます。
塗装品質の管理・仕上がり
施工品質は、塗料を長持ちさせるうえでも重要です。
足場を設置することで、安定した環境で作業を行うことができます。無理な体制で塗装するのではなく塗料を均等に塗布し、塗膜の厚みを一定に保つことができやすいといえます。
結果として、美しい仕上がりをもたらすことができます。
また、足場があることで、塗料缶や工具箱などを置くスペースが生まれます。
職人は作業中に必要な材料や道具をすぐに手に取ることができ、無駄な移動を減らすことができます。作業の効率化は、時間を節約し、コスト削減にもつながります。
塗装作業における足場の設置は、作業の安全性と効率性を高めるために不可欠です。
近隣への配慮・トラブルの防止
足場の設置は、ご近所との関係を良好に保つためにも重要です。
工事をする上で生じる高圧洗浄の汚水や塗料の飛散は、近隣にある車や建物に付着させる恐れがあります。この問題を解決するため、シートを使用して建物を包み込むことが一般的です。
養生シートは塗料が隣家や車、庭の植物などに付着するのを防ぎます。
足場がなければ、塗装作業中に塗料が飛散し、結果としてご近所との間に不快なトラブルを引き起こすことになりかねません。
塗装工事の際には、このようなトラブルを未然に防ぐためにも、足場設置が役立ちます。
足場設置の種類と特徴・その費用
建設や修繕作業を行う際に不可欠な足場ですが、その種類は複数あり、各々特徴と単価が異なります。足場の種類は主に4種類あります。
単管足場
単管足場は、鉄製の単管パイプとクランプを組み合わせて作るシンプルな構造の足場です。
組み立てが容易で、狭いスペースや特殊な形状の場所にも柔軟に対応できるため、限られた条件下での作業には依然として選ばれることがあります。
しかしながら、表面が滑りやすく、隙間が生じやすいことから、安全性については他のタイプに劣るというデメリットがあります。そのため、一般的な建設現場ではあまり見かけなくなりました。
単管足場の単価は、大きさによって変動しますが、一般的には平方メートルあたり500円から800円程度とされています。この価格は、地域や業者によって差が出ることもあるため、正確な見積もりを取ることが重要です。また、安全性を高めるために、追加の安全装置や補強材を利用する場合は、それらのコストも考慮に入れなければなりません。
建設現場の安全と効率を両立させるためには、足場選びが重要なポイントです。単管足場が適している状況を正しく判断し、コストと安全性のバランスを考慮した上で、最適な足場を選ぶことが求められます。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は、基本となる単管足場にブラケットを取り付け、その上に作業用の板を敷くことで構築されます。ブラケット足場は、安全性に優れており、作業者が安心して作業を行える環境を整えます。
ただし、ブラケットのボルトが緩みやすいという点は注意が必要です。ボルトの緩みは、足場の揺れを引き起こし、作業の安全性を損なう可能性があります。また、組み立てには手間と時間がかかるため、その点を計画に含める必要があります。
費用の面では、単管ブラケット足場の単価は一般的に平方メートルあたり600円から1,000円の範囲で設定されています。この価格は、材料の質や現場の条件によって変動することがあります。
クサビ(ビケ)足場
最も一般的なのが、クサビ(ビケ)足場です。
この足場は、従来の足場と異なり、クサビを打ち込むことでブラケットを固定します。
この方式はボルトの緩みを心配する必要がなく、安定した作業基盤をつくります。
また、設置や解体の作業が迅速に行えるため、作業効率が向上し、工期の短縮にも寄与します。
ただし、クサビを打ち込む際には避けられない金属音が発生するため、騒音対策が必要な場合もあります。
この足場の単価は、一般的に平方メートルあたり600円から1,200円の範囲内で設定されており、プロジェクトの規模や地域によって変動することがあります。
安全性とコスト効率のバランスを考慮すると、クサビ足場は多くの現場で優れた選択肢となっています。
屋根足場
屋根足場は、屋根修理や塗装作業を行う際、特に勾配の険しい屋根において作業員の安全を守るために設置されます。
急勾配の屋根では、通常の立ち位置を確保することが難しく、滑落の危険性が高まるため、この種の足場を利用することで、安定した作業空間をつくり出します。
市場における屋根足場の設置費用は、一般的に平方メートルあたり700円から1,000円の範囲で形成されており、作業の規模や難易度に応じて変動することがあります。
坪(延べ床面積) 2階建て | 足場面積 | 足場の費用(㎡あたり800円で計算) |
---|---|---|
20坪 | 155~169㎡ | 124,000~135,200円 |
25坪 | 170~184㎡ | 136,000~147,200円 |
30坪 | 185~199㎡ | 148,000~159,200円 |
35坪 | 200~214㎡ | 160,000~171,200円 |
40坪 | 215~229㎡ | 172,000~183,200円 |
45坪 | 230~244㎡ | 184,000~195,200円 |
50坪 | 245~259㎡ | 196,000~207,200円 |
外壁屋根塗装で足場の設置が高くなるケース
足場の費用が相場より高くなるのは、以下のようなケースです。
3階建て以上/高い建物の場合
3階建て以上の建物で作業を行う場合、安全性を保つためにはより強固な足場が求められます。
このため、必要となる材料の量や作業の複雑さが増すことから、足場の設置にかかるコストも上昇するのが一般的です。
さらに、高層建築物では作業員の安全対策も強化する必要があり、それに伴う追加費用も発生します。安全ネットの設置や、落下防止のための特別な装置など、安全確保のための措置が費用を押し上げる要因となります。
これらの点を踏まえると、3階建て以上の建物に足場を組む際には、通常の単価を超える費用がかかります。
一般的な足場の設置と違う/急勾配の屋根
屋根の勾配が急であると、作業の安全性を確保するために特別な足場が必要になります。このような状況では、標準的な足場構築では対応できず、追加の支柱や補強が必要となるため、通常よりもコストが掛かるのが一般的です。
特に、屋根の勾配が5.5寸以上である場合には、専用の屋根足場の設置が求められます。
足場の運搬や移動に時間が掛かる
施工現場へのアクセスが難しい場合、足場の運搬には予想以上の時間がかかります。
狭い道を通過する必要がある場合や、搬入経路に障害物がある場合は、通常よりも手間と時間がかかるため、それが直接的なコストアップに繋がります。
また、運搬作業においては、搬入ルートの確保や安全対策も欠かせません。
これらの追加作業には人手が必要となり、それが費用増に影響します。
足場代無料のキャンペーンは本当なのか?
足場が必要な工事において、「足場代無料」という言葉には用心する必要があります。
一見、お得に感じるかもしれませんが、実際には足場のコストを他の工事費用に上乗せしているケースが少なくありません。このような場合、見た目上の足場代金はゼロになっていても、総合的なコストは変わらないか、場合によっては高くなる可能性があります。
また、業者が足場を無料提供とする背景には、他の工程での利益確保を目論んでいることが考えられます。これは最悪のシナリオとして、品質を落とした手抜き工事を行うリスクを含んでいます。
そのため、単純に「無料」という言葉に惑わされることなく、全体の見積もりや工事内容をしっかりと確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
まとめ
足場は建築や修繕作業において、作業員の安全を守り、作業効率を高めるために欠かせない設備です。また。塗装品質を高める役割も担っています。
他にも、高圧洗浄の汚水や塗料が近隣に飛び散らないようにし、トラブルを起こさないようにしています。
建設業界では、クサビ式足場(ビケ足場)が一般的に使用されており、その単価は面積あたり600円から1,200円の範囲で設定されていることが多いです。この価格帯は、足場を組むための材料費や工事の難易度、作業にかかる時間などによって左右されます。
このように、足場は建築や修繕作業において必要不可欠なものであるにも関わらず「足場代無料」というオファーを受けた場合には注意が必要です。実際には足場のコストを他の工事費用に上乗せしているケースがあります。
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