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錆止め塗料を塗っても、すぐにまた錆びてしまう、ということはありませんか?海沿いに住んでいる方なら、塩害による建物の劣化に頭を悩ませている方も多いかもしれません。

錆は見た目が悪いだけでなく、金属の強度を弱め、最悪の場合、製品の寿命を縮めてしまいます。
部分的な錆なら、自身でなんとかしたいという方も多いでしょう。
そこで本記事では、錆止め塗料の具体的な使い方について詳しく解説します。DIYの参考にしてください。

この記事のPOINT

☑ 錆が発生する原因は空気と水
☑ 錆を放置するとどんなリスクがあるのか ☑ 錆止め塗料は下塗り(プライマー)として使うのが基本
☑ 錆止め塗料の効果は永遠ではない
☑ 錆止め効果を高めるポイント

錆止め塗料とは

錆止め塗料は、金属表面を錆から保護するための特別な塗料です。主に鉄や鋼などの金属製品に使用され、腐食を防ぐ役割を果たします。防錆塗料とも呼ばれます。
錆止め塗料を塗ることで表面に塗膜を形成し、サビの原因となる空気や水を遮断することでサビの侵食を防ぎます。
多くの錆止め塗料は、錆びが発生する金属全般に下塗りとして使用します。直接金属に触れる下塗りに使うことで、空気や水を遮断し防錆効果を最大限に発揮できるのです。その上に上塗りの塗料を重ねます。

錆止め塗料は、一般的にエポキシ系樹脂が使われることが多いです。
以前は使われていた鉛系やクロム系は、人体への影響や環境への有害性の観点から、現在では使用されなくなっています。現在は建築基準法やJIS規格に準拠した製品が多く流通しており、安全性と信頼性が確保されています。

そもそも、錆が発生する原因は

錆は、金属の表面が、空気中に含まれている酸素水分と反応して酸化することで発生します。
水や湿気は酸化反応を加速させます。水があると、鉄の表面に電気化学的な反応が起こり、酸化がさらに進行しやすくなります。ちなみに水と酸素が存在しない真空中では錆が発生することはありません。特に海岸地域や湿度の高い場所では錆の進行が早まります。

自然界の鉄は、酸化鉄(錆びた状態)で存在しますが、私たちが使う鉄は、製錬というプロセスでこの錆を取り除き、純粋な鉄にして使っています。しかし、純粋な鉄は非常に酸化しやすいので、空気中の酸素や水分に触れると再び酸化して錆びてしまいます。そのため、錆びを防ぐために塗装やコーティングが施されることが一般的です。

錆を放置するリスク

錆は一度発生すると、どんどん広がります。錆が進行すると、修理や交換のコストも増大し、経済的な負担が大きくなります。

錆を放置すると、表面から内部に向かって錆が進行し、素材自体を弱体化させます。部品が脱落したり破損したりする危険性が高まり、重大な事故や崩壊のリスクにつながる可能性があります。
錆は美観も損ねるので、見た目の悪化も避けられません。

錆止め塗料を使用することで、錆の進行を防ぐことができ、その効果は非常に高いです。定期的なメンテナンスと錆止め塗料の適用により、金属製品の寿命を延ばすことが可能です。

錆止め塗料の効果と寿命

錆止め塗布

錆止め塗料の効果は、使用する環境や塗料の種類によって異なります。例えば、海辺や工業地帯などの厳しい環境では、より高性能な塗料が求められます。

錆止めの効果は時間の経過ととも低下していくもので永久に持続することはありません。一般的に、錆止め塗料の寿命は5年~7年程度とされています。ただし、周囲の環境や使用状況によって、その周期は大きく変わります。たとえば、海に近い地域では塩害により金属が腐食しやすくなるため、3年程度で再塗装が必要になることもあります。
しかし、高品質な製品や適切な施工を行うことで、さらに長い期間効果を発揮することが可能です。表面の光沢がなくなったり、白い粉が発生するチョーキングという現象が現れたりしたときには、塗り替え時です。

錆を止めることはできない

錆止め塗料は、錆の進行を止めるものではありません。錆が出ないよう、原因となる空気や水を遮断することで錆の侵食を防ぐものです。錆止め塗料というネーミングが誤解を生みやすいですが、防錆塗料と呼ぶ方が意味を正しく理解できるでしょう。

錆止め塗料は錆びる前に塗ることが重要です。錆びてしまった鉄に錆止め塗料や上塗り塗料を塗っても、錆の進行は止まらずに早期に塗装が剥がれてしまいます。
錆びてしまった金属に錆止め塗料を塗る場合は、必ず錆止めを塗る前にケレンを行う必要があります。

錆止め塗料の効果を高めるポイント

錆止め塗料を選ぶ際には、下地素材や素地の状態に合わせ選択しなくてはなりません。誤った選択や施工をしていては、錆止塗料の性能を有効に生かすことが難しくなります。

下地処理の重要性

ケレン作業
ケレン作業

ケレン作業は、塗料の効果を最大限に発揮させるために欠かせない工程です。錆びて表面がボロボロの鉄に、いくら錆止め塗料や上塗り塗料を塗っても、錆の進行は止まらずに早期に塗装が剥がれてしまいます。錆止め塗料を塗る前に、まずはケレンを行う必要があります。

ケレンは、錆止め塗料が塗られる素地(塗装されていない部分)の錆や汚れを落とし、表面にキズをつけて塗料の密着をよくする作業です。ケレンを怠ると錆が残ったままとなり、どんな高性能な錆止め塗料を塗っても効果を発揮できません。

ケレンには、ヤスリなどで擦って汚れやサビを落とす方法や、電動サンダーなどケレン専用の工具を使用する方法などがあります。

塗布回数は多い方が良い?

錆止め塗料の塗布回数を増やすことで、ピンホールなどの塗膜欠陥が減り、錆止め効果を高めることができます。厚い塗膜は水分や酸素の浸透を防ぎ、金属表面への接触を減らしより錆びにくくすることが可能ですが、極端に厚くすると、逆に剥離等の不具合が生じることがあります。錆の進行度合いにより通常は1回、多くても2回塗りまでにしましょう。

仕上げ塗料との相性

錆止め塗料の効果を最大限に引き出すためには、仕上げ塗料との相性が非常に重要です。
特に、エポキシ樹脂系の錆止め塗料と仕上げ塗料の組み合わせには、相互の化学反応を考慮する必要があります。相性が悪いと、錆止め効果が発揮できません。
エポキシ樹脂系の錆止めを使用する際には、塗料専門店に相談しましょう。
適切な組み合わせを選ぶことで、長期的な保護効果を得ることができます。

施工場所に応じた選び方

特定の環境に適した製品を選ぶことが重要です。例えば、海沿いの地域では塩害対策が必要となります。ここでは、耐塩性の高い錆止め塗料が効果的です。
一方、工場や倉庫などの屋内環境で使用する場合、揮発性有機化合物(VOC)の少ない製品が推奨されます。高温多湿な場所では、耐湿性と耐熱性を兼ね備えた錆止め塗料が適しています。
屋外の鉄骨構造には、紫外線や雨風に強い長期耐久性のある製品が必要です。

DIY向けのおすすめ塗料

錆止め塗料はホームセンターやオンラインショップで手にれることができます。市販の錆止め塗料には水性と溶剤型(油性)がありますが、初心者には水性塗料がおすすめです。
溶剤型の塗料は希釈のための溶剤を別途購入する必要があり、手間がかかり臭いが強いです。
一方、水性塗料は希釈が簡単で臭いが少なく、取り扱いやすいため家庭での使用に適しています。

塗布に慣れていない方は塗りムラが発生する可能性も。ムラがあると防錆効果が正しく発揮されない可能性もありますので注意が必要です。
DIY初心者でも扱いやすいスプレータイプもあります。スプレータイプは、広い面積を均一に塗布できるため、作業時間の短縮にもつながるでしょう。
選び方のポイントとしては、使用する環境や対象物に適した成分を確認することが重要です。例えば、屋内で使用する場合は、安全性の高い水性タイプが適しています。

まとめ

錆の放置は深刻な問題を引き起こす可能性があります。
しかし適切な錆止め対策を講じることで、金属製品の寿命を延ばし、安全に使用することができます。

塗料の選択は使用環境や目的によって異なりますが、DIY初心者には扱いやすい水性塗料がおすすめです。また効果的な錆止めには、適切な下地処理が不可欠です。ケレン作業を怠ると、どんな高性能な塗料も本来の効果を発揮できません。また、仕上げ塗料との相性や塗布回数にも注意が必要です。

錆止め塗料の効果は永続的ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。表面の光沢がなくなったり、チョーキング現象が現れたりしたら、塗り替え時期です。
一般的に、錆止め塗料の寿命は5年~7年程度とされています。屋根や外壁の錆が気になってきたらプロタイムズ長野若里店にご相談ください。まずは外装劣化診断士が正確で専門的な診断をさせていただきます。

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