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雪止めは冬の屋根に欠かせない大切な部材ですが、設置して安心してしまっている方も多いかもしれません。

金属の雪止めはサビが発生しやすく、気が付かないうちに進行し、落雪や屋根材の劣化、建物への影響など、思わぬトラブルにつながることがあります。
だからこそ、設置したら終わりではなく、メンテナンスをしてあげることが大切です。

この記事では、雪止めのサビがもたらすリスクと、サビを防ぐ方法、そして無理なくできるメンテナンスのポイントをわかりやすくご紹介します。

この記事のPOINT

☑ 雪止めからのサビを放置すると、事故につながるリスクや建物にダメージを及ぼす
☑ 雪止めのサビ対策は、サビに強い素材を選ぶ
☑ 雪止めのサビは避けられない。定期的なメンテナンスで事故を防ぐ
☑ 雪止めの点検や交換は、業者に依頼する
☑ 交換作業は屋根や外壁のメンテナンスに併せて行うのがベスト

雪止めにサビが発生したら

雪止めは設置して終わりではありません。むしろ、その後の定期的な点検やメンテナンスこそが重要です。
雪止めは積雪の重みを直接受け止めるため、軒先に大きな負担がかかり、放置すれば破損や変形につながる恐れがあります。さらに、金属部分がサビれば雪止め自体だけでなく屋根材や建材へと腐食が広がり、最悪の場合は雨漏りや結露など、建物内部にまで深刻な被害を及ぼしかねません。

雪止めは「設置した安心感」ではなく「維持してこそ安心できる部材」だと意識しておくことが大切です。

事故を防ぐための交換の重要性

雪止めは金属製であるため、どうしてもサビが発生しやすい部材です。
サビが進行すると強度が低下し、雪止め本来の役割を果たせなくなります。

そのまま放置すれば、積雪を支えきれずに落雪事故を引き起こしたり、雪止め自体が脱落して通行人や車、庭木などに被害を及ぼす危険もあります。
かつては耐えられた雪の量でも、劣化が進んだ雪止めでは防ぎきれないこともあるのです。

こうしたリスクを避けるためには、サビを放置せず、早めの交換やメンテナンスを行うことが不可欠です。

屋根や建物全体に深刻なダメージを及ぼす

雪止めのサビを放置すると、その影響は雪止めだけにとどまりません。サビは広範囲に広がり、赤茶色のシミとなって建物の外観を大きく損ねます。
さらに屋根材や雨どいを腐食させ、雨漏りを招くと、内部にまで被害が及びます。こうなると修繕費用は一気に高額になり、最悪の場合は大規模なリフォームを余儀なくされることもあります。

特に雪が多く降る地域では、雪止めの劣化が原因で落雪事故や屋根材の破損につながることもあるため、迅速な対応が求められます。

雪止めはサビが発生しやすい

サビが発生する理由は、金属部分が雨や雪、結露などの水分に長期間さらされることが主な原因です。特に雪止めは「常に雪や水分にさらされる位置」にあるため、特に錆びやすい部材です。

多くの住宅で使われている雪止めは鉄や亜鉛メッキ製が多く、表面が傷ついたり塗装が剥がれることでサビやすくなります。メッキや塗装がはがれた部分から点サビが始まると、そこから周囲に広がりやすく、強度が著しく低下します。

早めに補修や交換を検討することが安全な住まいを維持するポイントです。

雪止めをサビにくくするための対策

雪止めをサビにくくするためには、素材選びや定期的なメンテナンスが非常に重要です。
せっかく設置した雪止めも、サビが発生すると本来の役割を果たせなくなり、屋根や建物全体への悪影響が広がる恐れがあります。長期間安心して使い続けるためには、サビの発生を未然に防ぐことが不可欠だといえるでしょう。

サビに強い素材の活用

交換の際は、サビに強い素材を選ぶことで、同じトラブルの再発を防ぐことができます。
近年では雪止めはアルミ、ステンレス製、ガルバリウム鋼板製など錆に強い素材のものが出ていますが、多くの住宅で使われている雪止めは亜鉛メッキ製が多く、表面が傷ついたり塗装が剥がれることでサビやすくなります。

中でも雪止めのサビ対策には、ステンレス素材の活用が非常に有効です。ステンレスは表面に薄い保護膜ができるため、雨や雪にさらされてもサビが発生しにくいからです。価格は高いですが、サビによる交換や修理の頻度が減るため、結果的にコストを抑えることができるでしょう。
また、ステンレスは強度も高く、重い雪にも耐えやすいです。

サビの心配を減らし、雪止めの寿命を延ばしたい場合は、ステンレス素材がおススメです。

定期的な点検と交換

雪止めを長持ちさせるためには、定期的な点検と交換が欠かせません。なぜなら、雪止めは日々の雨風や積雪によってサビが発生しやすく、放置すると強度が低下し、最悪の場合は落下や屋根の破損につながるからです。

赤茶色のサビが確認できる場合や、触ったときに表面がザラついている場合は、すでに腐食が始まっているサインです。目視でサビや変形、歪みを確認し、異常があれば早めに交換を検討してください。

こまめなメンテナンスが、長期間安心して暮らすための鍵になります。

雪止めのメンテナンス方法

雪止めのメンテナンスは、素材にもよりますが10年などを目安に塗装をして劣化を防ぐことが望ましいです。ただし足場の設置が必要となるため、屋根のメンテナンスなどと併せて行うのがおススメです。

すでにサビが進行してしまった雪止めは、錆止め塗装をしてもすぐに再発する可能性があります。サビが表面だけでなく内部まで腐食している場合は、強度も著しく低下しているため、塗装ではなく交換が必要になります。

交換時期の目安

雪止めの交換時期は、サビや変形、取り付け部分のゆるみなど具体的な劣化症状が現れたときが目安です。素材別に耐用年数を紹介しますので、交換時期の目安にしてください。

亜鉛めっきの場合、耐用年数は10年程度です。サビが発生しやすいため、2〜3年に一度は サビの有無を確認しましょう。点サビが出ていたらケレンでサビを削り取り、上から防錆塗装を行います。サビが広範囲に及んでいる場合は交換を検討します。

アルミ製の雪止めは、サビには強いですが、強度不足で曲がる・折れることがあります。積雪量の多い地域では変形や外れを定期的に点検しましょう。耐用年数は約20年です。豪雪地帯では強度不足で早めの交換が必要になるケースもあります。

ガルバリウム鋼板製はサビに強いですが、切断面やビス穴からサビが発生しやすいです。定期的にチェックし、傷があればタッチアップ塗装します。耐用年数は25年程度です。

ステンレス製の場合は、もらいサビ(鉄粉や他部材からのサビが移る)には注意しましょう。汚れや茶色いサビ汁がついていたら、清掃や研磨で除去します。耐用年数は30年程度ですが、屋根本体の耐久年数に合わせて交換することが多いです。

雪止め交換時の注意点

落下事故や施工不良のリスクを避けるため、雪止め金具の交換はプロの業者に依頼することをおすすめします。
雪止め自体はさほど高額なものではないため、ホームセンターなどで買って自分でも取り付けができると思う方もいらっしゃいますが、高所作業となるためとても危険です。
また、雪止めには適切な取り付け位置があり、誤ると施工不良により雨漏りが発生したり屋根を傷付けるリスクもあります。

また、雪止めを取り付ける際は、工事のタイミングも考えることが大切です。
たとえば、近いうちに屋根の葺き替えやカバー工法を行う予定がある場合、せっかく取り付けた雪止めを一度撤去しなければならず、無駄になってしまいます。屋根などの工事と合わせて雪止めの設置を依頼すると効率的で、費用も抑えることができます。

まとめ

雪止めは「取り付けて終わり」ではなく、日頃の点検とメンテナンスが安全を守るポイントです。
雪止めは屋根の上で雪や雨にさらされ続けるため、どうしても錆や劣化は避けられません。放置すれば屋根や建物を傷めるだけでなく、落雪による事故の危険も高まります。

大切なのは、被害が出る前に交換することです。普段から地上から目視で確認し、サビや変形がないかチェックしてみましょう。
特に冬になると工事が難しくなるため、雪が降る前の点検・交換がおすすめです。
まだ大丈夫か点検して欲しい、という方はプロタイムズ長野若里店の「屋根・外壁無料見積もり」をぜひご相談ください。

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