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コンクリートのエフロレッセンスとは?耐久性にも影響する白華現象の予防法と対策について
2025.04.15
外壁の汚れの落とし方
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駐車場や橋などのコンクリート表面が白く汚れているのを見たことはありますか?このエフロレッセンスと呼ばれる現象は、日本の湿度の高い気候ではよく見られる現象です。
エフロレッセンスは、単なる汚れではなく、建物の耐久性にも影響を及ぼすことがあります。
この記事では、エフロレッセンスの原因と、その効果的な予防策について専門家の視点から詳しく解説します。建物の美しさと耐久性を保つために、具体的な対処法を知りたい方は、ぜひ読み進めてください。
☑ エフロレッセンスとは炭酸カルシウムが表面に出たもの
☑ エフロレッセンスがコンクリートに及ぼす影響
☑ エフロレッセンスが発生しやすい場所とは
☑ エフロレッセンスの予防対策3つ
☑ エフロレッセンスが発生してしまった際の除去方法
エフロレッセンスとは?
エフロレッセンスとは、コンクリートやレンガの表面に白い液体が垂れたような状態のことです。白い花が咲いているように見えることから「白華現象」や、建築用語では「鼻たれ」とも呼ばれています。
このエフロレッセンス、どのように起こるのでしょうか。
この現象が起こりやすい場所として、コンクリート打ち放しの壁、レンガ仕上げの壁、コンクリート造りの擁壁、モルタル仕上げの擁壁などが挙げられます。これらの構造物に共通するのは、セメントを主成分としていることです。
エフロレッセンスの発生メカニズムは以下の通りです。
まず、雨水や地下水などの水分がセメント系材料に侵入します。
この水分に、セメント中の可溶性物質(水酸化カルシウム)が溶け出します。
その後、この溶液が構造物の表面に移動し、空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)と反応します。
この化学反応の結果、炭酸カルシウムが生成され、これが白い粉状の物質として表面に現れるのです。
エフロレッセンスの種類
エフロレッセンスには、一次エフロレッセンスと二次エフロレッセンスの2種類があります。
一次エフロレッセンスは、施工後すぐの初期段階で発生しやすく、主に水分の蒸発が原因です。寒い時期に起こることが多いですが、発生しても特に問題はないとされています。
一方、二次エフロレッセンスは建材が長期間使用された後に発生する現象で、環境条件や水の侵入により成分が溶け出すことで発生します。この二次エフロレッセンスが、主に見た目や耐久性に影響を及ぼす恐れがあるとされています。
形態としては、表面に白い粉が付着するタイプと、白い結晶が形成されるタイプがあります。
エフロレッセンスの主成分
エフロレッセンスは、建築物のコンクリートやレンガの表面に白い粉状の物質が現れます。この現象の主成分は炭酸カルシウムです。
コンクリートやレンガの内部に含まれる水酸化カルシウムが雨水や地下水と反応し、表面に析出することで発生します。
エフロレッセンスがコンクリートに及ぼす影響

エフロレッセンスは、コンクリートの強度を低下させる可能性があります。
また、ひび割れから大量に発生している場合や、同時に茶色の錆汁が発生している場合は、コンクリートの耐久性にも影響を及ぼしている可能性が高く、進行するとコンクリートが押し出されて剥がれ落ちる「爆裂」に繋がる可能性もあります。
エフロレッセンスが発生すると、コンクリートの美観が損なわれ、建物の強度と価値を低下させる可能性があります。これを避けるためには、適切な対策が重要になります。
湿気の多い環境では、防水処理や適切な混合比率の使用、排水システムの改善などが推奨されます。
これらの対策を講じることで、エフロレッセンスの発生を最小限に抑え、コンクリートの長寿命化を図ることができます。
エフロレッセンスが発生しやすい環境条件
エフロレッセンスは、特定の環境条件下で発生しやすい現象です。条件を理解し、適切な対策を講じることで、エフロレッセンスの発生を防ぐことができます。
エフロレッセンスが発生しやすい場所
エフロレッセンスが発生しやすい場所として、まずコンクリートの壁が挙げられます。打設されてから間もないコンクリートは内部がまだ緻密化しておらず、可溶成分が自由に動きやすい状態にあります。そのため、これらの成分が表面に移動しやすく、エフロレッセンスが発生しやすくなります。
また、ひび割れが生じている部分やコンクリートの継ぎ目(目地)周辺などでは、水分が移動しやすいため、エフロレッセンスが発生しやすい場所です。
地下室や駐車場など湿度が高い空間もエフロレッセンスのリスクが高いです。
外壁やベランダなどの屋外部分も雨水や湿気の影響を受けやすく、エフロレッセンスが発生しやすい場所といえます。
このような場所では、適切な防水対策や換気が重要となります。
エフロレッセンスと温度の関係
エフロレッセンスは、低温と多湿の時に起こりやすいと言われています。
温度が高いと内部の水分の蒸発が促進され、エフロレッセンスの発生が抑えられます。逆に、コンクリート内部の水分が蒸発しにくい、冬季や湿度の高い時期に発生しやすいと言われています。
湿潤と乾燥が繰り返されるような時には発生しやすく、降雨や降雪が続く時期は注意が必要です。
このため、季節や地域によって発生頻度が異なります。
エフロレッセンスの予防対策

適切な材料の選択
エフロレッセンスを防ぐためには、適切な材料の選択が不可欠です。
エフロレッセンスを予防するには、水の通り道を作らないことが大切です。組織が緻密なコンクリートを使う、水セメント比を低くすることや単位水量を極力少なくすることでエフロレッセンスの発生リスクを低減できるでしょう。
質の良いコンクリートは緻密で耐久性が高いため、建物自体の寿命を延ばすことにも繋がります。
表面の防水
効果的な予防法の一つは、コンクリート表面から水が浸透しないよう塗装を施すことです。コンクリート表面に専用のコーティング剤を使用することで、水分や酸素の浸透を防ぎ、エフロレッセンスの発生リスクを大幅に低減します。
ただし、その際は通気性を確保するようにします。通気性を確保するためには、通気性の高いコーティング材を選択し、防水シーラーなどを使用しないようにしましょう。
水の適切な排水
水の適切な排水は、建物のエフロレッセンス対策において非常に重要です。
具体的には、雨水の排水を効率的に行うために、排水溝や排水管の設計、管理を見直すことが求められます。また、地面の傾斜を調整し、建物周囲の水はけを良くすることも効果的です。防水シートの使用や、透水性の高い素材を選ぶことで、建物内部への水分侵入を防止できます。
適切な排水対策を施すことで、建物の長寿命化と美観の維持が可能となります。
エフロレッセンスが発生してしまったときの対策法
エフロレッセンスが発生してしまった場合、まずは原因を特定することが重要です。エフロレッセンスは、コンクリートやレンガの表面に白い粉が現れる現象で、主に水分が原因です。対策としては、まず表面の清掃を行い、ブラシや高圧洗浄機を使用して粉を取り除きます。その後、吸水防止剤やシーラーを塗布し、再発防止を図りましょう。さらに、建物の排水システムを見直し、適切な排水が行われるようにすることも重要です。
エフロレッセンスの除去方法

エフロレッセンスの除去方法としては、まず水を使用してブラシで擦ることが基本です。
それでも落ちない場合は、酸性の洗浄剤を使用します。具体的には、塩酸を含んだエフロレッセンス専用の除去剤を使用すると効果的です。
エフロが堆積している場合は、予め表面をスクレイパーなどで削り取っておきます。
酸性の洗浄剤を使用する際は、必ずゴム手袋や保護メガネを着用し、安全に作業を行ってください。また、必要に応じて周辺の養生を行ったうえで使用をしてください。
エフロレッセンスの対策法まとめ
エフロレッセンスは、コンクリートやレンガの表面に白い粉状の物質が現れる現象です。この主成分は炭酸カルシウムで、コンクリート内部の水酸化カルシウムが雨水や地下水と反応し、表面に析出することで発生します。
建物の外観と機能を維持するためには、エフロレッセンスの発生を抑えることが重要です。建物の竣工時から適切な対策を講じ、定期的なメンテナンスを行うことで、長期的な建物の価値を保つことができます。
エフロレッセンスの発生を防ぐには、水の浸入を抑える防水対策や排水システムを改善することで抑えることができます。また、質の高いコンクリートを使用するのも効果的です。
発生してしまった場合は、専用のクリーナーで取り除くことができますが、長期的には建物の排水性を改善して再発を防ぐのが良いでしょう。
エフロレッセンスはコンクリートの劣化サインでもあります。塗装などのメンテナンスを行うタイミングと捉えましょう。エフロレッセンスが見られたら、プロタイムズ長野若里店までご相談ください。
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