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「浴室のすき間を埋めたい」「ひび割れを補修したい」と思い立ったとき、DIYでも活躍してくれるのがシーリング材です。
しかし、シーリング材にはいくつかの種類があり、それぞれに適した用途があります。間違った種類を使ってしまうと、数日〜数ヶ月で劣化が進み、かえって修理が必要になってしまうケースも少なくありません。

この記事では、DIY初心者の方でも失敗しないために、シーリング材の種類と特徴、選び方のポイント、よくある間違いとその対処法まで、わかりやすく解説していきます。

この記事のPOINT

☑ シーラント、シーリング、コーキングは同じ意味で使われる
☑ シーリング材の主な種類5つ
☑ 選び方は「水回りか」「上から塗装するか」「屋内か屋外か」
☑ 変性シリコン系とシリコン系は、名前が似ていても別物

「シーラント」と「シーリング」何が違う?

DIYに不慣れな方がまず最初に戸惑いやすいのが、「シーラント」と「シーリング」という2つの言葉の違いです。この2つは基本的に同じ意味で、どちらも隙間を埋めて密閉する目的で使われます。

「シーラント」は材料そのものを指し、製品名や材料名として使われることが多いです。
一方、「シーリング」はシーラントなどを使って隙間を埋める作業・処理のことを指し「シーリング工事」や「シーリング材」といった作業名として使われる言葉として現場でよく用いられています。

また、これと似た意味で「コーキング」という言葉もありますが、これも実質的には同じ意味で、用途や地域によって呼び方が異なるだけです。つまり、シーラントもシーリングもコーキングも、建材同士の隙間を防水・気密の目的で埋めるものという点で共通しています。

シーリング材の種類一覧|特徴と用途を徹底比較!

DIYや補修で使用されるシーリング材には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を正しく理解し、用途に合わせた選び方をすることで、施工の失敗を防ぐことができます。

シリコン系シーリング材

耐水性・耐熱性・耐候性に優れ、水まわりの補修には最適なシーリング材です。柔軟性も高く、経年劣化しにくいため、長期間安定した性能を発揮します。また、防カビ性能を備えた製品も多く、浴室やキッチンでの使用に向いています。
最大の欠点は「塗装ができない」ことです。塗料が密着せず、数日〜数週間で剥がれてしまうため、塗装仕上げが必要な場所では使用しないようにしましょう。

変成シリコン系シーリング材

シリコンとウレタンの特性を併せ持つようなハイブリッド型のシーリング材です。塗装が可能で、塗料との密着性が高いことが特長です。さらに、耐候性・耐久性にも優れているため、屋外の建物補修に、上から塗装しない場合にも安心して使用できます。
名前は似ていますが、シリコン系とは性質が大きく異なるため、使用用途によってしっかり使い分けましょう。

ウレタン系シーリング材

非常に高い接着力と耐久性を誇ります。塗装も可能で、コンクリートやモルタルなど多くの建材に強力に密着します。特に動きのある構造物の接合部に向いています。ただし、紫外線に弱いため、屋外で使用する場合は塗装による保護が必要です。

アクリル系シーリング材

水性で扱いやすく、価格が安いのが魅力です。乾燥も早く、室内補修であれば十分な性能を発揮します。塗装も可能で、仕上がりをきれいに整えたい場面で重宝します。ただし、耐水性や耐久性に乏しく、屋外や水回りには不向きです。

ポリサルファイド系シーリング材

耐油性や耐薬品性に優れており、工場や特殊施設での使用に適したシーリング材です。柔軟性がありながらも、長期間にわたって気密性・防水性を維持することができます。ただし、一般家庭のDIY用途ではあまり使われない、やや専門的な材料です。

材料選びの3つの基本ポイント

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シーリング材を選ぶときに最も大切なのは、「上から塗装をするかしないか」「屋内か屋外か」「水まわりかどうか」という3つの観点で判断することです。

補修した部分に塗装をする予定がある場合は、必ず「塗装可能」と書かれた変成シリコン系やウレタン系のシーリング材を選んでください。シリコン系を選んでしまうと、せっかくの塗装が無駄になるばかりか、すぐに再補修が必要になってしまいます。

使用場所が屋外であれば、耐候性や耐久性に優れた材料を選ぶ必要があります。特に紫外線や雨風にさらされる場所では、上から塗装するか、変成シリコン系のように耐候性の高い材質が安心です。

その場所が水まわりであるかどうかをチェックしましょう。浴室や洗面所、キッチンなどの目地には、耐水性と防熱性に優れたシリコン系がベストです。ホームセンター等でも手頃な価格のものを見つけることができます。

変成シリコン系とシリコン系の違いについて

シーリング材のなかでも、特に名前が似ていて混同されやすいのが「変成シリコン系」と「シリコン系」です。しかし、この2つは性質も用途もまったく異なる別物。DIYでホームセンター等で購入される場合は、この2つを間違えないようにご注意ください。

「シリコン系」は、浴室やキッチンなどの水回りに使われることが多いシーリング材です。高い耐水性と耐熱性を持っており、また、カビの発生を防ぐための防カビ剤が配合されているタイプも多く、日常的に水がかかるような場所で安心して使うことができます。

一方で、「シリコン系」は上から塗装をすることができません。塗料をはじいてしまう性質があるため、施工直後は塗装が乗っているように見えても、数日〜数週間で塗膜が剥がれてしまうことがほとんどです。

これに対して「変成シリコン系」は、外壁やサッシまわりなど屋外の補修に向いているシーリング材です。上から塗装が可能であり、耐候性や密着性にも優れており、雨風や紫外線にさらされる場所でもしっかりと機能を発揮します。

外壁目地の補修を自身で行ったという方の中には、この違いを知らず、シリコンで補修してしまう方も。そうなると、塗装の際はそのシーリング材を完全に取り除いてから塗装を行う必要が出てきます。手間もコストも大幅に増やしてしまうことになりかねません。

名前は似ていますが、性質も用途も正反対と言っていいほど異なるので、DIYで使用する際にはくれぐれも間違えないように注意しましょう。

DIYでよくある使用シーン別の適したシーリング材

補修場所適したシーリング材理由
浴室・洗面台・キッチンシリコン系水・カビに強く、塗装不要
外壁のひび割れ変成シリコン系外に使えて、塗装可能
サッシまわり・屋根板金変成シリコン系 or ウレタン系動きがあり、塗装も必要
室内のちょっとしたすき間アクリル系や変成シリコン系室内なら安価なものでもOK。塗装するなら変成シリコン系を

DIYでシーリング材を使用する場面は大きく分けて「水まわり」「外壁・屋外」「室内補修」の3つに分けられます。

まず、浴室や洗面台、キッチンなどの水まわりでは「シリコン系」を使用するべきです。水に強く、長期間柔軟性を保ちながらすき間を埋めることができます。また、防カビタイプのシーリング材を選ぶことで、カビの発生を最小限に抑えることも可能です。
注意点として、このような場所は常に湿度が高いため、施工前にしっかり乾燥させること、既存のコーキング材をできる限り丁寧に除去することが重要です。

次に、外壁やサッシまわり、屋根の板金部分など、屋外での補修には「変成シリコン系」が適しています。これらの場所では、補修後に塗装を行うことが前提になるケースが多いため、塗装可能な変成シリコン系を選びましょう。塗装との相性が良く、しっかりと密着してくれるため、補修箇所が目立つこともなく、美観を損ないません。

また、室内で壁紙のすき間や石こうボードとの取り合いなどを埋める場合には、「アクリル系」や「変成シリコン系」がよく使われます。室内での使用であれば紫外線にさらされることがないため、耐候性の高さはそれほど求められません。アクリル系は価格も安く、取り扱いやすいため、簡単な室内補修には適しています。ただし、塗装を行う場合には変成シリコン系のほうが仕上がりが良くなります。

シーリング材の選び間違いによる失敗事例

DIYでよくある失敗のひとつが、シリコン系シーリング材の上から塗装をしてしまうことです。施工直後は一見うまく塗装できているように見えても、時間が経つとともに塗膜が浮き始め、やがて剥がれてしまいます。これは、シリコン系シーリング材の表面が塗料をはじく性質を持っているためで、密着力が非常に低いためです。結果として見た目が悪くなるだけでなく、防水性も損なわれます。

もう一つの典型的な失敗例としては、屋外に水まわり用のシリコン系シーリング材を使ってしまうケースです。これは特にホームセンターで「シリコンシーラント」と書かれているものを選んでしまい、外壁などにそのまま使ってしまう場合に起こります。シリコン系は紫外線に弱く、屋外で使うと短期間でひび割れたり硬化してしまい、防水性能が失われてしまうリスクがあります。

まとめ|DIYでも失敗しない!シーリング補修のコツ

シーリング材は見た目が似ていても、その性質や用途には大きな違いがあります。特に「変成シリコン系」と「シリコン系」は、名前が似ているにもかかわらず、用途はまったく異なるので注意が必要です。

水まわりにはシリコン系、塗装が必要な場所には変成シリコン系。この基本ルールを守るだけで、DIYでの補修は格段に成功しやすくなります。
失敗を防ぐためには、材料を選ぶ前に「どこに使うのか」「塗装するのか」「水に濡れるのか」といった条件を明確にしてから商品を選ぶようにしましょう。

施工の際の注意点として、特に水回りで使用する際は、事前にしっかり乾燥させることと、既存のコーキング材をできる限り丁寧に除去すること。表面に古いコーキング材、汚れ、油、水濡れなどが残っていると施工不良に繋がります。
コーキング材は乾燥させることで若干の縮みが生じるので、少し多めにすることで防水効果をより発揮できるでしょう。

シーリングの施工は専門的な知識と高い技術が必要な作業です。特に外壁のシーリングは建物の防水性や耐久性に関わる重要な部分のため、専門業者に依頼するのがよいでしょう。
プロタイムズ長野若里店は数多くの実績に加え、施工後の保証も整っていますので、安心してご依頼ください。無料での外壁診断やお見積もりも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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