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10年後に差が出る!ラジカル塗料が選ばれる理由と注意点を徹底解説
2025.06.06
塗料の種類
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近年よく聞くようになった「ラジカル塗料」。どんな効果があるのか、シリコンやフッ素といった塗料とどう違うのか、よく分かっていない人も多いはず…。
住まいの塗装は頻繁に行うものではないため、塗料選びは慎重になるもの。ラジカル塗料について正しく理解することで、塗料選びの不安を解消し、長く住まいを守ることができるでしょう。
この記事を参考に、あなたの大切な住まいを長持ちさせるための塗料選びに役立ててください。
☑ ラジカル塗料とは、ラジカル制御型塗料のこと
☑ ラジカル塗料のメリットは、劣化を抑えチョーキングが起きにくい
☑ デメリットは濃色が少ないこと、実績が少ないこと
☑ 施工実績のある業者を選ぼう
☑ ラジカル塗料の費用相場は、シリコン塗料より若干高め
ラジカル塗料とは何か?基本を理解しよう

ラジカル塗料とは、正しくは「ラジカル制御型塗料」のことで、紫外線による劣化の原因である「ラジカル」を抑制することで耐久性を向上させる効果を持った塗料のことです。
従来の塗料と比較して耐用年数が長く、外壁の美観を長期間維持できることから、近年注目を集めている塗料です。
主に、次のような特徴があります
・紫外線に強く、耐久性が高い
・チョーキング(粉が吹く)現象が起きにくい
・コストパフォーマンスに優れている
・濃色のバリエーションが少ない
以下で詳しく解説していきます。
ラジカルとその制御技術の概要

ラジカルとは、塗料が紫外線や酸素、水分などの影響を受けて劣化する際に発生する不安定な物質のことを指します。
紫外線が塗料の顔料(特に白色顔料に多い「酸化チタン」)に当たることで、「ラジカル(=酸素を含む不安定な分子)」が発生します。このラジカルが塗膜を攻撃・破壊することで、劣化(色あせ、チョーキング)を引き起こします。
ラジカル塗料は、この「ラジカル」の発生を抑える、または無害化する技術が使われています。この技術により、塗膜の劣化を大幅に遅らせ、長期間にわたり美しい状態を保つことが可能になりました。
ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料のメリットは、優れた耐候性や美観維持、そしてコストパフォーマンスの高さなど多岐にわたります。
ラジカル塗料なら、従来の一般的な塗料に比べて耐用年数が約1.5倍程度長く、10年以上の耐久性を発揮します。
つまり、ラジカルを効果的に制御する技術が、高い耐候性と長寿命を可能にしているのです。
さらに、防汚性や防カビ性にも優れ、汚れやカビの付着を防ぐため、長期間にわたり美しい外観を保つことが可能です。
一般的な塗料は紫外線や雨風にさらされることで表面が劣化し、徐々に光沢を失うことが多いですが、ラジカル塗料は塗膜の劣化を抑え艶やかな光沢が長く維持されるのです。
ラジカル塗料は、幅広い下地に対応できる優れた特性を持っています。例えば、モルタルやサイディングボード、コンクリート、金属など、さまざまな素材の外壁にしっかり密着し、美しい仕上がりを実現できるのが特徴です。下地の種類や状態に左右されにくく、多様な素材に柔軟に対応できる点が、ラジカル塗料が多くの住宅で選ばれる理由のひとつといえます。
ラジカル塗料のデメリットを知っておこう
ラジカル塗料は多くのメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。
ラジカル制御はあくまで紫外線に対する耐久性アップの技術。塗膜の劣化要因は他にもあるため、ラジカル制御だけでは不十分な地域・環境があることも踏まえ、より良い選択をしましょう。
濃い色の選択に制限がある

ラジカル塗料は優れた耐久性が魅力ですが、濃い色の選択には制限があることを理解しておきましょう。
そもそも、白や淡い色を作るためには、明るく発色させるための白色顔料=酸化チタンが必要です。
一方で、黒や濃い色にはもともと酸化チタンがあまり使われておらず、カーボンブラックなど別の顔料がメインになります。
この白色顔料をほとんど含まない濃色の塗料であれば、そもそもチョーキング現象は発生しにくいとされているため、ラジカル塗料にこだわる必要はないでしょう。
新技術ゆえの実績不足の懸念
ラジカル塗料は、2012年に発売された比較的新しい塗料であるため、長期的な実績や耐久性に関するデータがまだ十分に蓄積されていない状況です。
また、製品によって性能に差があり、「ラジカル制御型」とひと口に言っても、制御レベルはメーカーやグレードによってまちまち。塗料には光安定剤や防汚剤などの添加剤が配合されていますが、これらの添加剤の配合量や種類によっても性能に差が出ます。
そのため、施工を依頼する際には、塗装メーカーの信頼性や施工業者の技術力をしっかり確認することが重要です。
また、メーカーが提供する保証内容や施工実績、施工後の事例写真などを入念に確認し、納得した上で導入を決めることをおすすめします。
新技術ゆえの不安を軽減するためには、信頼できる情報収集と業者選びが重要なポイントとなるでしょう。
ラジカル塗料を選ぶ際の注意点

ラジカル塗料を選ぶ際には、施工業者の選定や使用方法など、いくつかの注意点を理解しておくことが重要です。
なぜなら、ラジカル塗料の効果を最大限に引き出すには、施工技術の質や適切な施工手順が大きく影響するためです。
どれほど優れた塗料であっても、施工業者の技術が未熟であったり、使用方法が不適切であると、本来期待される耐候性や美観維持の性能を十分に発揮できない場合があります。
具体的には、ラジカル塗料の施工実績や専門知識を持つ業者を選ぶことが重要です。
また、塗料メーカーが推奨する塗布量や乾燥時間、下地処理方法を厳守することで、塗料の性能が最大限に発揮されます。
これらのポイントを押さえておけば、ラジカル塗料の持つ高い耐候性や防汚性、長期間にわたる美しい光沢などのメリットを確実に享受できるでしょう。
ラジカル塗料に関するよくある質問
ラジカル塗料はシリコンより上、フッ素より下??

これは一部正解、一部誤解です。
「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などは、塗料の主成分である樹脂の種類(グレード)を示します。
ラジカル塗料は、その塗料の中に“ラジカル制御による劣化防止機能”があるかどうかを示す技術の名前です。ラジカル塗料は「塗料のグレード」ではなく、「塗膜を劣化させにくくする技術」なので、フッ素塗料やシリコン塗料の中にも、ラジカル制御技術を取り入れた製品があります。
初期のラジカル塗料の多くは「ラジカル制御型シリコン塗料」で、シリコン以上・フッ素未満の位置づけでした。しかし今は、フッ素や無機塗料にラジカル制御が組み合わされた製品もあるので、上下関係は言えません。
・シリコン系 + ラジカル制御技術 →近年の主流。価格・性能のバランスが良い
・フッ素系 + ラジカル制御技術 →耐久性抜群+ラジカル制御でさらに強化
・無機系 + ラジカル制御技術 →最高級グレード。劣化しにくさはトップクラス
ラジカル塗料の費用相場はどれくらい?
ラジカル塗料の費用相場は、一般的な戸建て住宅(延べ床面積30坪程度)の場合で約70~90万円程度が目安です。
この価格帯は、従来のシリコン塗料より若干高めですが、フッ素塗料よりはリーズナブルな設定となっています。劣化が抑えられる分、耐用年数が長いので、コストパフォーマンスが高い塗料と言えます。
具体的には、塗料のグレードやメーカー、施工する業者の技術力や地域によっても費用に差が出ることを覚えておきましょう。
また、足場代に加え、外壁だけでなく付帯部(雨樋や軒天など)の塗装も別途必要になるのが通常なので、最終的な費用の総額については業者に確認しましょう。
まとめ

ラジカル塗料は、紫外線によって発生する“ラジカル”という劣化因子を制御することで、チョーキング現象などの劣化を抑え、外壁の美しさを長持ちさせる塗料です。
価格は一般的なシリコン塗料よりやや高めですが、耐久性とコストのバランスが良く、「できるだけ長くきれいを保ちたい」「フッ素はちょっと高い…」という方におすすめの選択肢といえます。
ただし、ラジカル制御の耐久年数には製品差があるため、塗料選びは慎重に行う必要があります。
お住まいの環境やご予算に応じた最適な塗料を知りたい方は、私たちプロタイムズ長野若里店に一度ご相談ください。色選びについても当店がサポートしていますのでご安心ください。
あなたの家にぴったりの塗料と、後悔しない塗り替えプランをご提案いたします。
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