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仮設トイレの固定方法|種類や料金相場、選び方のポイントも解説
2023.03.30
お役立ち記事・工事Howto
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工事現場やイベント会場などには必ずといってよいほどある仮設トイレ。この仮設トイレはしっかり固定しておかないと、転倒による器物破損など、大変なことになります。そこで今回は、仮設トイレの固定方法について紹介。利用する人に快適な環境を提供するために、仮設トイレの種類や選び方も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
☑ 仮設トイレの固定方法
☑ 仮設トイレの種類 簡易水洗トイレ、圧送敷ポンプトイレ、バイオトイレ
☑ 仮設トイレの料金相場
☑ 仮設トイレの選び方 工事の有無で選ぶ/防臭機能の有無で選ぶ/料金で選ぶ
☑ 仮設トイレ設置までの流れ
仮設トイレの固定方法
仮設トイレは設置するだけでは安定があまり取れません。強風などの天候や設置する地面の状況によっては、横転することも考えられます。倒れてしまうと汚物も一緒に流れ出る、倒れた先に車などがあれば損傷するおそれがあり、特に住宅街に設置する場合は近隣住民からのクレームを受けるなど、トラブルに発展する可能性も考えられます。
そのため、仮設トイレは設置するだけでなく、適切に固定するのが絶対です。砂地や砂利など、地面に直接杭を打てる場合は、タンク部分と地面に打ち込んだ杭を部品で連結して固定します。コンクリートのように杭が打ち込めない場合は、アンカーを埋め込んだコンクリートを四隅に設置し、チェーンやワイヤーなどで引っ張るようにして固定。または砂袋などの重しをぶら下げることで固定できます。
仮設トイレの種類
仮設トイレの設置方法は基本的に同じですが、種類によっては設置に工事が必要です。
工事の有無 | 設置可能場所 | 匂い | |
簡易水洗トイレ | 不要 | どこでも | △ |
本水洗トイレ | 必要 | 下水環境がある場所 | ○ |
圧送式ポンプトイレ | 必要 | どこでも | ○ |
バイオトイレ | 不要 | 電源があればどこでも | ○ |
簡易水洗トイレ
簡易水洗トイレは、フットペダルやポンプを踏んで給水タンクから水を汲み上げて排泄物を流すタイプの仮設トイレです。国内で主に使用されている仮設トイレで、ほかの種類に比べて安価に設置できます。給排水の工事が必要ないため、どこにでも設置可能。ただし、定期的に給水と排泄物の汲み取りをする必要があります。
本水洗トイレ
本水洗トイレは、上下水道を利用するタイプの仮設トイレです。排泄物が溜まらないので悪臭もなく、一般家庭のトイレと同じように使用できます。ただし、上下水道がある環境以外での設置はできません。また、給水・排水の工事が必要です。簡易水洗トイレよりも価格が上がりますが、それでも後述する2種類よりは安価に利用できるでしょう。
圧送式ポンプトイレ
圧送式ポンプトイレでは、ポンプの力を利用して排泄物を仮設トイレから下水設備に送ります。汚れにくく、悪臭も発生しにくい点がメリットです。基本的にどこでも設置できますが、下水設備との連結に工事が必要です。また、仮設トイレのなかでも費用が嵩むのはデメリットと言えるでしょう。
バイオトイレ
バイオトイレとは、人間が持つ微生物の力で排泄物を分解するタイプの仮設トイレです。排泄物はヒーターで温度管理された処理槽内で撹拌。微生物が活性化することにより、排泄物が分解・蒸発するため、給水や汲み取りは不要ですが、電源が必要になります。臭気の発生もおさえられるため、悪臭のない快適な環境が実現します。
ただし、1日の使用回数が決まっており、また取り扱っている会社は多くないのが難点です。さらに仮設トイレのなかでも価格が高めに設定されているのはデメリットでしょう。
仮設トイレの料金相場
設トイレは、購入するかレンタルするかによって料金相場が異なります。また、工事が必要な場合は工事費も考慮しなければいけません。さらに、設置する仮設トイレの種類によっても料金は異なるうえに、運搬費がかかる場合もあります。工事費と運搬費は提供業者によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
レンタル料金 | 購入費 | |
簡易水洗トイレ | 約2~4万円/月 | 約100~300万円 |
本水洗トイレ | 約3~8万円/月 | 約200万円 |
圧送式ポンプトイレ | 約15〜16.5万円/週 | 約300万円~オープン価格 |
バイオトイレ | 約6~20万円/月 | 約200~500万円 |
これに加えて、汲み取りが必要な場合は1回に付き3,000~4,000円が発生。
レンタルの場合は、料金に搬入・搬出、汲み取り費用が含まれている場合もあるのでその点も注目しておきましょう。
仮設トイレの選び方のポイント
仮設トイレを選ぶ際は、次のポイントを意識しておきましょう。
- 仮設トイレの設置場所や利用予定者で選ぶ
- 工事の有無で選ぶ
- 防臭機能の有無で選ぶ
- 料金で選ぶ
つまり、誰がどこで利用するのか、すぐ利用できるのかなどに注目して選ぶということです。
仮設トイレの設置場所や利用予定者で選ぶ
たとえば本水洗トイレは、上下水道がある環境でないと設置ができないため、設置する場所によっては本水洗タイプの仮設トイレは選べません。また、男性だけでなく女性も利用する場合は、衛生面を考慮して選ぶ必要があります。
なかには「汲み取り式は利用したくない」という人もいるので、聞ける場合は利用する人の声をしっかりと吸い上げましょう。また、仮設トイレを使用する人数が多い場合は、使用回数が限定されるバイオトイレは不向きと言えます。
工事の有無で選ぶ
本水洗トイレと圧送式トイレは、設置に工事が必要です。工事が不要なトイレの場合は、設置後すぐに利用開始できますが、工事が必要な場合は、一定の間、トイレが使用できません。
利用者に不便を強いることになるので、仮設トイレの選択には工事の有無も計算に入れておく必要があります。
防臭機能の有無で選ぶ
「仮設トイレは臭い」というイメージがありますが、昨今の仮設トイレは防臭や消臭機能の向上しているため、一昔前の仮設トイレに比べると臭いは圧倒的に少なくなっています。それでもやはり簡易水洗トイレは、排泄物を溜める便層があるため、ほかのトイレに比べると臭いがあるのは否めません。
特に住宅街での工事などは臭いが近隣住民の迷惑になることもあるため、設置環境によって防臭機能の有無も判断材料に入れておくようにしましょう。
料金で選ぶ
種類にもよりますが、レンタルする場合は月に2~20万円以上の費用がかかるため、ランニングコストも計算に入れる必要があります。また、購入の場合は、100~500万円の費用がかかります。
使用頻度によってはコスパが悪くなり、会社の負担が増大。なかには30万円程度で購入できる仮設トイレもありますが、最低限の機能しか備えていないことも多く、利用者に快適な環境を提供できない可能性が高くなります。
必要経費ではありますが、仮設トイレで会社の財政を圧迫するわけにはいかないので、設置場所や機能面、料金など総合的に見て最適なものを選ぶようにしましょう。
仮設トイレ設置の流れ
仮設トイレを設置する際のおおまかな流れは次のとおりです。今回は簡易水洗の場合を紹介します。
- タンクをセットする
- トイレを取り付ける
- タンクとトイレを固定する
- 杭を打って転倒防止のための固定をする
- タンクに給水する
- トイレ内に電灯をセットする
設置後はうまく水が流れるかどうかの確認のために、試しに水を流してみましょう。
まとめ
仮設トイレを快適に使用するためには、固定をしっかりしておきましょう。また、それ以前に、仮設トイレの種類によって使用する人の快適さが違ってきます。ただし、予算を無視しては会社の財政に負担が生じます。そのため、利用者や利用頻度、防臭機能の有無など総合的に判断して、仮設トイレの種類を選ぶようにしましょう。
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