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外壁にひび割れ発見!その原因と最適な対処法をプロが解説
2023.03.26
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外壁に見られるひび割れは、単なる外観上の問題にとどまらず、建物の保護性能に影響を及ぼす重要なサインです。
時には建物の構造的な強度を損なうこともあり得るため、早期の対応が求められます。
ひび割れが発生する主な原因には、経年劣化や施工時のミスが挙げられますが、これらは適切な補修を行うことで解決可能です。
本稿では、外壁のクラックが生じる理由や修復方法、費用について詳しく解説していきます。
☑ ひび割れの種類と原因
☑ ひび割れのサイズ別の補修方法
☑ ひび割れの補修にかかる費用
☑ 横のクラックには要注意
クラックとは
外壁のひび割れ、通称クラックは、外壁自体に生じるものと、表面の塗膜にのみ現れるものがあり、それぞれ異なる対処法が必要です。
原因は多岐に渡り、建物の年数が経過することによる自然な劣化によるもの、建材の性質、施工時のミス、さらには地震などの自然災害による衝撃も含まれます。
外壁のひび割れを放置すれば、雨水の浸入による雨漏りや、さらなる損傷のリスクを高めてしまいます。
クラックが起こる要因を正しく理解し、適切なメンテナンスや修復を行うことが、建物を長持ちさせる秘訣です。
ひび割れ(クラック)の種類と原因
クラックは主に4種類に分類されます。ひび割れの原因として以下のようなケースが考えられます。
ヘアクラック
外壁に見られる微細なひび割れ、いわゆるヘアクラックは、その名の通り髪の毛ほどの細さを持ち、幅は0.3mm以下、深さは4mm以下のものとされています。
このタイプのクラックは、塗膜の経年劣化が一般的な原因であり、外壁材が熱によって伸縮する際、塗膜がそれに追従できずに発生します。
塗装の耐用年数を大幅に下回る期間で発生する場合、塗装の施工ミスも疑われます。
ヘアクラックは建物の構造に重大な影響を与えるものではなく、直ちに対応を要する緊急性は低いとされていますが、見た目の美観を損ねる可能性があるため、早めの対処が推奨されます。
乾燥クラック
外壁に見られるひび割れには、乾燥クラックと呼ばれるものがあります。
この現象は、モルタルやコンクリートといった建材が乾燥する際に起こり得るもので、水分が蒸発し材料が収縮することで表面に細かな割れ目が生じます。
乾燥クラックの発生には、施工時の注意が重要です。
具体的には、外壁材が十分に乾燥していない状態で上塗りを行うと、材料の収縮に塗膜がついていけず、結果的にひび割れを引き起こすことになります。
構造クラック
構造クラックは、建物の基本的な強度に関わる深刻な問題を示唆しています。
このクラックは、単なる表面の問題ではなく、建物の内部から生じるため、特に注意が必要です。
幅が0.3mm深さ4mmを超えた場合は、構造クラックである可能性が高くなります。
原因としては、不均一な地盤沈下や、冷暖の差による材料の伸縮などで、微細なクラックが進行し構造クラックを引き起こすことがあります。
建物の設計や施工上の欠陥とも無関係ではありません。さらに、地震の揺れによる影響で、建物の構造自体が力を受けたことにより歪みが生じ、ひび割れが発生することもあります。
構造クラックは、外壁表面のひび割れとは異なり、外壁内部から割れが起こってしまっているため建物の耐久性を著しく低下させる可能性があり、漏水の原因となるリスクが高いです。そのため、発見次第、専門家による詳細な診断と迅速な修復が求められます。
建物の安全性を確保し、長期的な損傷を防ぐためにも、構造クラックへの注意と対応は必要不可欠です。
縁切りクラック
外壁にひび割れが生じる原因は多岐にわたりますが、特に縁切りクラックは注意が必要です。
このクラックは、モルタルやコンクリートを使用した外壁工事中に、作業の中断や部分的な修正が行われた際に生じることがあります。
先に施工された部分が固まった後に、新たなモルタルやコンクリートを施工すると、両者の接合面に不均一な硬化時間が生じます。その結果、継ぎ目が弱点となり、そこからクラックが発生するのです。
このような縁切りクラックを防ぐためには、工事を一時中断する場合でも、接合面がしっかりと結合するように注意深く管理することが重要です。また、施工する際には、気温や湿度などの環境条件を考慮し、材料が適切に硬化するよう配慮する必要があります。
正しい施工方法と注意深い工程管理により、縁切りクラックのリスクを減らすことができます。
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ひび割れは、進行すると雨漏りや、住宅の構造劣化に繋がることも。早急に対策が必要かどうか、外装劣化診断士が劣化状況を正確に診断します。
ひび割れ(クラック)の補修方法
ひび割れのサイズや発生した原因によって補修方法やリスクの高さが異なるため、まずはひび割れの幅を確認することが重要です。
幅0.3mm以下(ヘアクラック)
幅0.3mm以下の細かなひび割れ、いわゆるヘアクラックは、見過ごされがちです。
ヘアクラックは構造上の問題はないとされていますが、防水性の低下が想定されます。緊急を要するものではありませんが、放置すると水分が侵入し、建物内部にダメージを与えることがあります。
ヘアクラックが見つかった場合は、塗膜の状態を確認し、必要に応じて塗り替えを行うことをおすすめします。
塗り替え作業では、ひび割れ部分を綺麗に清掃した後、専用のシーラントや塗料を使用して補修を行います。これにより、防水機能を回復させ、外壁を保護することができます。
幅0.3mm~1mm
幅が0.3mmから1mmのひび割れは、建物の構造に影響を与える構造クラックである可能性が高く、放置すると建物の耐久性が低下し、漏水の原因にもなりかねません。
したがって、こうしたひび割れを発見した際は、速やかに専門業者への点検を依頼し、適切な対策を講じる必要があります。
補修に際しては、まずクラック周りを丁寧にカットしシーリング材を使ってひび割れを埋めて、しっかりと固定します。
その後、微弾性フィラーを用いた下塗りを施し、最終的には塗装で仕上げることで、補修箇所を目立たなくし、外壁を元の美しい状態に戻すことができます。
適切な補修を行うことで、建物を長持ちさせ、将来的な大きな修繕費用を避けることにもつながります。
幅1mm以上
幅が1mmを超えるクラックは、建物の構造に損傷を及ぼしているサインであることが多いです。このような場合、ただの美観の問題ではなく、建物の安全性に関わる問題となり得るため、専門知識を持つ業者による詳細な点検が必要です。
補修作業には、まずディスクグラインダーを使用して、ひび割れ部分を適切に削ります。この過程で、クラックを約20cmの幅に広げ、修復材料が十分に届くようにします。次に、シーリング材を用いてひび割れを奥深くまで充填し、隙間を埋めていきます。この作業は、ひび割れを根本から補修し、再発を防ぐために重要です。
最終的には、微弾性フィラーを使って下地処理を施し、その上から塗装を行うことで、外壁の見た目を回復させると同時に、補修部分の耐久性を高めます。この一連の作業を通じて、建物の長期的な安全性と美観を守ることが可能になります。
ひび割れ(クラック)の補修費用
クラックの補修費用に関しては、補修範囲と方法によって変動します。例えば、小さなひび割れであればシーリング材での補修が可能ですが、大きなクラックや構造的な問題がある場合は、より専門的な技術と材料が必要になり、それに伴い費用も増加します。
特に、2階以上の高所にクラックがある場合は、足場を組む必要があり、足場費用が追加されます。
また、広範囲にわたるひび割れがある場合には、全面的な補修が必要となり、塗料のグレードに応じて、平方メートルあたり1,400円から5,500円の塗装費用がかかることが一般的です。
横のクラックには注意!
外壁に現れるひび割れは、さまざまな原因によって生じますが、特に乾燥や温度の変動が引き起こす収縮によるものが一般的です。これらの状況では、縦に走る細いひび、いわゆるヘアクラックが主に見られます。これらのひびは、建物の構造的な強度には大きな影響を与えません。
ただし、外壁に横向きのクラックが見られる場合は、注意が必要です。
これは、建物の基礎や構造体に異常な力が作用していることを示しており、通常の振動や揺れでは生じにくいです。横向きのクラックは、建物の安全性に関わる重大なサインであることが多いため、専門家による評価を早急に受けることをお勧めします。
また、横向きのクラックは、縦のものよりも水を受ける面積が大きいので水の浸入を許しやすく、雨漏りの原因となり得ます。これは、内部の構造への損傷を加速させるため、早期の対処が求められます。横向きのクラックを見つけたら、建物の保全を考慮し、速やかに対策を講じる必要があります。
まとめ
外壁のひび割れは、住まい安全性を損なうかもしれない重大な問題です。
その発生は主に、建物の経年劣化、気温の変動や乾燥状態による材料の収縮、そして施工の際に生じたミスに起因します。ひび割れは見た目の問題だけでなく、構造上の問題にも繋がる可能性があるため、早急に対応することが肝心です。
発見次第、ひびの大きさを測定し、建物の安全を確保するための適切な修復策を検討するべきです。
この段階で専門家の意見を仰ぐことは、将来的に発生するかもしれないより深刻な損傷や、それに伴うコストの増加を防ぐ上で賢明な判断となります。修理が遅れれば遅れるほど、補修範囲は拡大し、結果としてより大掛かりな工事が必要となるでしょう。そのため、ひび割れを見つけた際には、速やかに専門の業者に相談してください。
プロタイムズ長野若里店では、経験と高い技術力を持つ外装劣化診断士が屋根外壁に関する無料見積もりを行っています。外壁のひび割れが気になる、雨漏りが心配という方は、ぜひ一度ご相談ください。外装劣化診断士が劣化状況を正確に診断し、お客様にとって最適な塗装のご提案を行わせていただきます。
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