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「雨の日だけブレーカーが落ちる…」「照明がチカチカする…」こんなことありませんか?
もしかしたら、雨漏りが原因で漏電しているのかもしれません。

雨漏りと電気トラブルは“別問題ではなく、密接に関連しています。なので、放置してしまうと漏電による感電事故や、最悪の場合は火災につながる恐れもあるのです。

雨漏りによる電気系統のトラブルは、実は非常に危険な状態である可能性が高く、早急な対処が必要です。心当たりがある、という方はすぐに行動することをお勧めします。

この記事のPOINT

☑ 雨漏りで電気が付かないのは漏電ブレーカーが電流を遮断した結果
☑ 雨漏りによる漏電が怖いのは、感電や漏電火災を引き起こす危険性があるから
☑ 雨漏りによる漏電のサインと対処法
☑ 雨漏りを防ぐことが、一番の対策になる

雨漏りで電気が付かない、その原因

雨漏りが起きると、屋根や外壁のすき間から雨水が建物内部(天井裏・壁の中)に侵入します。
その水が電気配線や照明器具、分電盤(ブレーカー)などの電気系統に触れると、「漏電」と呼ばれる現象が発生します。

漏電とは、電気が意図しない経路(例えば地面や建物の構造体など)に流れてしまう現象です。雨水や湿気、配線の劣化などにより、絶縁が破壊されることで発生することがあります。

漏電が起こると、感電や火災を防ぐために漏電ブレーカーが自動的に電流を遮断します。つまり「電気がつかない」のは、安全装置(ブレーカー)が正常に働いた結果ともいえます。

雨漏り以外 の電気が付かない原因

電気が付かない原因は雨漏りだけとは限りません。
まず最も多いのが、ブレーカーの容量オーバーによる遮断。
エアコンや電子レンジなど、消費電力の大きい家電を同時に使用すると、契約アンペア数を超えてブレーカーが落ちることがあります。
慌てる前に、まずは分電盤を確認してみましょう。

次に考えられるのが、電気配線の経年劣化です。
築20年以上の住宅では、配線の被覆が劣化して断線することがあります。特に壁内の配線は目視できないため、気づかないうちに劣化が進行していることも。

また、コンセントやスイッチの接触不良も考えられます。
長年の使用により内部の金属部分が酸化したり、ゆるみが生じたりすることで、電気が正常に流れなくなるケースがあります。

落雷による停電の可能性も。
近隣への落雷で瞬間的に大電流が流れ、家電製品や配線がダメージを受けることがあります。

これらの原因を正確に特定するには、電気工事士などの専門家による点検が不可欠です。

ブレーカーが落ちなくても内部は危険

雨漏りによる漏電は、初期段階では、ブレーカーが作動しないまま、

照明がチカチカする
雨の日だけ機器が止まる
コンセント周辺が湿っている

などの軽い異常として現れることもあります。
この段階で放置すると、やがてショートや発火につながることもあります。

雨漏りと電気系統は見た目では分かりにくく、放置すれば感電や火災といった重大リスクに直結します。
少しでも「おかしい」と感じたら、自己判断せずにブレーカーを落として使用を控え、専門家に相談しましょう。

雨漏りによる漏電の危険性とその理由

雨漏りによる漏電が危険な理由は、感電だけでなく放置すると木材や断熱材に引火する危険がある点です。特に築年数の古い住宅では、配線の老朽化も相まって漏電リスクが高くなる傾向にあります。

雨漏りを発見したら、まずブレーカーを落として電気の供給を止め、専門業者に点検を依頼することが重要です。
自己判断で電気を使い続けることは、命に関わる事故につながりかねません。

漏電が引き起こす主な問題

雨漏りによる漏電で最も危険なのは感電事故です。
濡れた手で電気製品に触れると命に関わる事態になりかねません。

漏電が続くと、電気代が通常通常よりも大幅に増加することも珍しくありません。これは電気が本来の回路を通らず、水を伝って逃げているためです。

家電製品の故障や寿命が短縮するリスクもあります。
漏電による異常電流は、冷蔵庫やエアコンなどの高額家電の基盤を破壊し、修理不能な状態にすることがあります。

特に火災のリスクは深刻です。
漏電箇所で発生する火花が、周囲の可燃物に引火する危険性があります。
実際、電気火災の約3割は漏電が原因とされており、雨漏りによる漏電は特に注意が必要でしょう。

漏電火災が発生するメカニズム

漏電火災は、雨漏りによって電気配線や電気機器に水が侵入することで発生します。
水は電気を通しやすい性質を持つため、本来電気が流れてはいけない場所に電流が流れてしまうのです。

漏電が発生すると、電流が本来流れるべき経路以外に流れるため、配線や接続部など局所的な箇所で異常な発熱が生じます。この熱が蓄積すると周囲の可燃物に引火し、火災が発生することがあります。
加熱箇所は限られるため、壁や天井の内部など目に見えない場所で火災が起きることも。

漏電火災は通常の火災と異なり、ブレーカーが作動しない場合もあるため、早期発見と適切な対処が火災予防の鍵となります。

雨漏りによる漏電のサインを見逃すな

雨漏りが原因で起こる漏電は、徐々に進行することが多く、初期段階では気づきにくいという特徴があります。
しかし、日常生活の中で起こる小さな変化に注意を払うことで、早期発見が可能です。

雨が降ると停電することがある

雨が降ると決まって停電が起きる場合、雨漏りによる漏電が原因である可能性が高いです。
雨水が天井裏や壁内部の電気配線に侵入すると、絶縁体が濡れて電気が正常に流れなくなります。
この状態が続くと、漏電ブレーカーが作動して自動的に電気が遮断される仕組みになっているのです。

漏電は感電や火災の原因となるため、ブレーカーが落ちるのは安全装置が正常に働いている証拠でもあります。

雨天時の停電パターンには特徴があり、以下のような症状が見られることが多いです。

・小雨では問題ないが、大雨になると停電する
・特定の部屋だけ電気が付かなくなる
・ブレーカーを上げてもすぐに落ちてしまう
・雨が止むと正常に戻る

これらの症状が見られた場合は、屋根や外壁からの雨漏りが電気系統に影響を与えている可能性が高いといえます。

金属に触るとビリビリ感じる

雨漏りが原因で金属部分に触れた際、ビリビリとした感覚を覚えることがあります。
これは漏電が発生している明確なサインで、非常に危険な状態です。

通常、電気は絶縁された配線内を流れていますが、雨漏りによって水分が侵入すると、絶縁が破壊されて電気が漏れ出します。
漏れた電気は金属を通じて流れやすいため、ドアノブや蛇口、家電製品の金属部分などに帯電してしまうのです。
「最近、キッチンの蛇口を触ると違和感がある」と感じたら、それは漏電の可能性があります。特に浴室や洗面所など、水回りでこの症状が出た場合は感電事故につながる恐れがあるため、迅速な対応が必要となります。

このような症状が現れた場合は、すぐに該当箇所の使用を中止します。感電の危険があるため、ビリビリする箇所には絶対に触れないようにしましょう。
また漏電ブレーカーが落ちていないか確認し、必要に応じて主電源を切ってください。
電気工事士や電気保安協会に連絡し、早急に点検を依頼しましょう。

電気代が急に高騰する

通常の電気使用量に変化がないにもかかわらず、請求額が前月比で20~30%以上増加した場合は、漏電が起きている可能性を示す重要なサインです。

漏電が発生すると、本来流れるべきでない場所に電気が流れ続けるため、24時間365日無駄な電力が消費されている状態になります。

電気代の異常な高騰に気づいたら、雨漏りによる漏電を疑ってみましょう。すぐに専門業者に相談することで、漏電による火災リスクを未然に防ぐことができます。

こげた臭いがする場合の対処法

こげた臭いを感じたら、すぐに電源を切って避難することが最優先です。
このような異臭は、電気配線や家電製品の内部で異常な発熱が起きているサインで、放置すると火災に発展する危険性が極めて高くなります。

不安を感じたら、ブレーカーを落して、ためらわずに119番通報をしましょう。
こげた臭いがする状況では、素人判断での対応は非常に危険なため、必ず専門業者に依頼して原因を特定してもらうことが重要となります。

雨漏りで漏電した際の具体的な対処法

雨漏りで電気が付かなくなった場合、漏電による感電や火災のリスクがあるため、まずは身の安全を最優先に確保することが重要。

専門的な知識がない場合は、無理に自分で対処しようとせず、電気保安協会や電力会社、電気工事業者に連絡することが賢明です。

漏電箇所の確認方法

雨漏りによる漏電が疑われる場合、配電盤のブレーカーを使った切り分け作業で漏電箇所を特定することができます。ただし、感電する危険性がありますので、安全を最優先に行います。

まず、主幹ブレーカーは入れたまま、各部屋の分岐ブレーカーをすべて切ってください。
その後、一つずつブレーカーを入れていき、どのブレーカーで主幹が落ちるかを確認します。
これで漏電している回路を特定できます。

漏電箇所の特定には、以下の手順も有効です。

● 天井や壁のシミや変色箇所を確認
雨漏りの痕跡がある場所は漏電リスクが高いため、重点的にチェックしましょう。

● コンセントや照明器具周辺の異常
焦げ跡や異臭、変形などがないか目視で確認してください。

● 家電製品の動作確認
特定の家電を使用した時だけブレーカーが落ちる場合は、その機器が原因の可能性があります。

素人判断は危険を伴うため、異常を発見したら速やかに電気工事士に連絡することが賢明でしょう。
漏電箇所の確認は、安全を最優先に慎重に行うことが何より大切です。

漏電が疑われたら、どこに連絡する?

漏電が疑われた場合、まずは状況に応じて適切な機関へ連絡することが重要です。
焦げた臭いや煙が出ている、火花が見えるなど危険を感じる場合は、ただちに消防(119)へ通報してください。感電や火災の危険があるため、自分でブレーカーや配線を触るのは避けます。

明らかに漏電が発生している、またはブレーカーが頻繁に落ちるなどの異常があるときは、「電気保安協会」または「漏電修理業者」に連絡します。

電気保安協会は全国各地にある公的な点検機関で、漏電の有無や原因を無料で調査してくれます。ただし、調査のみで修理までは対応していません。

明らかに漏電している場合や、修理が必要な場合は、一般の電気工事業者や漏電修理業者に依頼します。この場合は費用が発生しますが、調査から復旧まで対応してもらえるのが特徴です。

ブレーカーを落として安全確保

雨漏りで漏電の危険性を感じたら、まず最優先で行うべきことはブレーカーを落として電気を遮断することです。

ブレーカーを落とす際は、以下の手順で安全に作業を進めましょう。

1. 濡れた手では絶対に触らない
感電防止のため、必ず手を完全に乾かしてから作業する。ゴム手袋があれば着用するとより安全
2. 主幹ブレーカーから順番に落とす
分電盤の一番大きなスイッチである主幹ブレーカーを最初に切り、その後個別のブレーカーを落としていく
3. 漏電ブレーカーの状態を確認
漏電ブレーカーが落ちている場合は、漏電が発生している証拠なので、絶対に上げ直さない

ブレーカーを落とした後は、懐中電灯などの電池式照明を使用して生活することになります。
復旧作業は必ず専門業者に依頼し、素人判断で電気を復旧させることは避けましょう。
特に雨漏り箇所付近の電気設備は、完全に乾燥して安全が確認されるまで使用を控えることが重要。

緊急時の対応として、ブレーカーの操作方法を家族全員が把握しておくことで、万が一の際も迅速に安全確保ができるでしょう。

雨漏りを防ぐことが、一番の対策

雨漏りは、ただ建物を傷めるだけでなく、放置すると重大な事故につながる可能性があり、何よりも重要なのは、雨漏りを防ぐことです。
雨漏りを防ぐことは、家族や家の安全を守ることなのです。
小さなシミやひび割れの段階で対処すれば、大きな事故を防ぐことができます。

定期的な屋根・外壁の点検

屋根材のズレ、割れ、棟板金の浮き、外壁のひび割れは雨水侵入の入り口です。
屋根材にズレや割れはないか、棟板金(屋根の頂上部分)の浮きやサビ、雨どいに詰まり、破損はないか、定期的に確認をしましょう。

地震や台風など災害の後は、特に念入りに確認を。
目視だけでなく、専門業者による点検がおすすめです。

外壁、コーキング(シーリング)の点検・補修

外壁は常に紫外線や雨風にさらされ、経年で塗膜やコーキングが劣化します。特にサイディングの目地や窓枠まわりのコーキングが劣化すると、雨水が壁内に侵入します。

コーキングにひび・剥がれなど隙間を見つけたら早めに打ち替えを。また外壁の塗装のツヤがなくなったり、触れると白い粉が出たら再塗装のタイミングです。
外壁にひび割れや破損している箇所が見つかったら、放置せずに補修を依頼しましょう。

ベランダ・バルコニーの防水層チェック

ベランダやバルコニーは、防水層の劣化や排水口(ドレン)の詰まりによって雨水が内部に浸入すると、下階の天井・壁内部を通る電線や照明配線に水が触れることがあります。

ベランダの防水層(トップコート)にひび割れや剥がれがないか、排水口(ドレン)が詰まったり、水たまりができていないか、確認をしましょう。

室内の異変も見逃さない

天井や壁紙にシミがある、クロスが浮いている・剥がれてきた、カビ臭いにおいがする…

これらは「雨漏りの初期サイン」です。
放置せずに、天井裏や壁内を点検してもらいましょう。
一度乾いても、内部に水分が残っていることがあるため要注意です。

まとめ

雨漏りと漏電は、一見関係がないようでいて、実は密接に関わっています。
雨漏りによる電気トラブルは、感電や火災のリスクがあるため、決して軽視してはいけません。小さな水の侵入でも配線が劣化し、思わぬ火災につながることもあります。

電気が付かなくなった時点で、すでに漏電や配線の損傷が起きている可能性が高いでしょう。

「まだ大丈夫」と放置せず、雨染みや天井のシミなどのサインを見つけたら、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。定期的な点検やメンテナンスを行い、雨水を「家の中に入れない」環境を整えておくことが、最も確実な防災対策です。

この記事を書いた人

著者

霜鳥|施工管理・現場統括

施工管理技士・内装技能士・雨漏り鑑定士ほか。内装・塗装の現場経験を経て、現在は現場全体の管理を担う。 お客様にとって本当に価値のある商品・工事を届けることを大切にしています。

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