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具体的な数字で見る断熱塗料ガイナの性能|メリット・デメリットも紹介
2023.05.02
暑さ対策・遮熱塗料
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外壁塗装
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断熱塗料って聞けば、断熱できる塗料だって事は分かるかもしれませんが、実際の効果はどうなんだろうって思われている方も少なくないでしょう。
これから外壁塗装を行おうと考えるのであれば、省エネが可能な遮断熱塗料も選択肢に入ってくるかもしれません。最近では、光熱費が高くなっていることもありますから・・
そこで本日は、具体的な数字で見る断熱塗料の性能、そのメリットとデメリットを紹介していきます。
☑ 断熱塗料ガイナ、その効果
☑ ガイナ塗料の耐用年数と価格
☑ ガイナ塗料のメリットは、夏の暑さと冬の寒さを和らげる
☑ ガイナ塗料のデメリットは、キズがつきやすい
断熱塗料ガイナとは(後施工できる塗布タイプの断熱・遮熱材)
ガイナは、日本の宇宙ロケット開発技術を応用して生み出された塗料です。
幅広い温度帯に対応できるようにJAXAが開発した断熱技術を応用して、一般の人々の生活にも役立てられるよう塗装で断熱ができるのが「断熱セラミック ガイナ」です。
塗料膜中に無機中空材による断熱層を設け、太陽光線や熱を跳ね返し熱伝導を防ぐことで、外気からだけでなく、室内の温度も逃がしません。
10~20ミクロンという微細な中空の球形セラミックが、多重の断熱層を形成することで高い断熱、遮熱効果を 発揮し、一般住宅では夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間を作り、ビル・工場などでは、空調コストの大幅な軽減を実現します。建物の屋根・外壁、建物内部の天井、壁等に塗っても効果があります。
また、防音・防露・消臭・防菌等、機能性も同時に発揮する優れた特徴があります。
ガイナ塗料の効果
◆数字で見る夏場のガイナの効果
塗布前は室温が外気温よりも約4℃高い状態だったが、塗布後は室温が外気温以下まで低下
【施工時期】 | 2010年8月 |
---|---|
【地域】 | 沖縄県宜野湾市 |
【塗布個所】 | 屋上・外壁・内装 |
【塗布色】 | 白(N-90)、黄緑(32-90D) |
【効果】 | 外気温より高かった室温が、外気温より低くなった。 キッチンの油のニオイを感じにくくなった |
◆数字で見る冬場のガイナの効果(宿泊施設)
同じ暖房設備のままで室内温度が7.7℃上昇!
スキー場ロッジ”グリーン”さまの寒さ対策のため客室の内装仕上げ材としてガイナを塗布。
内装壁に塗り室温3℃上昇!内装壁と天井に塗り7.7℃上昇。暖房設備はそのままでした。
◆数字で見る冬場のガイナの効果(戸建て住宅)
暖房にかかる電気使用量を27.1%削減しました
【施工時期】 | 2008年8月 |
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【地域】 | 東京都渋谷区 |
【塗布個所】 | 屋根(193㎡) |
【塗布色】 | 白(N-95)、ベージュ(17-60H) |
【効果】 | 築10年の家が美しい仕上がりに(白壁のイメージ) |
◆数字で見るガイナの光熱費削減効果
1度塗れば10年経っても効果は持続
10年間の合計で約820万円の経費削減になりました。
【施工時期】 | 2000年5月 |
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【地域】 | 埼玉県志木市 |
【塗布個所】 | 瓦棒屋根(1300㎡) |
【塗布色】 | ライトブルー(69-70L) |
【効果】 | 2階温度が15℃低下 夏季の屋根への散水が不要に エアコンの稼働が4台から1台に 冬季の暖房効率が上昇 塗替えのサイクルを長期化 |
10年後のトータルコストの比較(塗布コストから省エネ効果を差し引く)
ガイナは、初期費用はかかりますが、省エネ効果により、設備(倉庫・建物等)の維持費用は下がります。さらに、見えない経済効果として、この倉庫では、エアコン設備の台数を減らすことができ、夏季の屋根への散水も不要となり、建物に対する負荷も軽減されました。
また、省エネ効果による10年間のCO2削減量は、一般家庭の年間のCO2排出量40世帯分に相当し、送料は、189.6tとなりました。
【出典:(独)国立環境研究所】
– | 塗布コスト | 耐用年数 | 夏季省エネ効果 | 冬季省エネ効果 | 年間省エネ効果 | 10年後の経費差 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガイナ | 494万円 | 15年 | 60万円 | 22万円 | 82万円 | +326万円 |
遮熱塗料 | 494万円 | 8年 | 60万円 | 0万円 | 60万円 | -388万円 |
一般塗料 | 260万円 | 10年 | 0万円 | 0万円 | 0万円 | -520万円 |
※倉庫・瓦棒屋根(1300㎡)塗布した際の実測値を基に算出。
※塗布コストにおいては、ガイナ・遮熱・一般塗料とも平均的な単価で計算【ガイナ.3800円×1300㎡】【遮熱塗料.3800円×1300㎡】【一般塗料.2000円×1300㎡】
ガイナ塗料の耐用年数や価格
ガイナ塗料のメリット
夏の暑さと冬の寒さを和らげる
ガイナを外壁に塗ることで、特殊なセラミックが日射を効率よく反射するだけでなく吸収した熱も遠赤外線に換えて空気中に放射するので、室内に暑さを伝えにくくします。夏場、家に帰宅しエアコンを付けたとき、部屋の空気中の温度が下がっても、天井や壁が熱を帯びているので『むっ』とした感じが残ります。
体感温度は、室内の温度だけでなく天井や壁の温度にも影響されるため、部屋の温度が下がっても涼しく感じないことがあるのです。
ガイナを天井や壁に塗ることで、エアコンで冷やされた空気中の温度がいち早く天井や壁に移行するので、室内の温度と同じ体感温度が得られるようになります。
冬の寒さを和らげる
ガイナの80%を占めるセラミックビーズは塗膜で中空になっています。
熱の伝導率が小さいのでガイナを塗装した面の表と裏では熱が伝わりにくくなります。そのためガイナを塗装すると夏には暑く、冬には冷たくなった屋根や壁の温度が部屋に伝わりにくくなり、冷房や暖房の空調による熱が外へ逃げにくくなります。
ガイナを内装に塗ることで、冬は暖房をつけた直後から寒さで冷えきった天井と壁に素早く空気の温度が移行し、壁や床が室温と同じように温まるので暖房効率がアップします。
騒音を吸収
ガイナの塗膜面は大量のセラミックで隙間なく覆われているため、効率よく音を反射するだけでなく、制振効果によって音を軽減します。
車の通行量の多い道路沿いや、にぎやかな商店街に面した住宅の騒音対策として効果を発揮しています。
プロタイムズ長野若里店で施工をさせていただいたお客さまにも、にわか雨の音がしなくなって洗濯物を取り込むのが遅くなったとの声がありました。
空気質を改善
ガイナは帯電性0.0の性質を持っており、汚濁物質が付着しにくく、さらにイオン化した水分が浮遊している汚濁物質と結合し、浮遊しにくくさせます。たばこやペットの匂いが気になる室内、匂いが残りやすい飲食店などで効果を発揮します。たばこやペットの臭いが気になる室内、臭いが残りやすい飲食店などで効果を発揮します。
またガイナを室内に塗装することで、マイナスイオンを増加させ、標高1,000mの高原地帯と同様の空気質を作ることができます。
結露の発生を抑える
住宅の壁や天井・窓・押入れの中など、私たちの生活の様々な場所で結露が発生しています。結露は一般的に空気中の熱が窓や壁面などを通過する際に起こる現象になります。
熱は温度差があるときに、温度の高い所から低い所へと移動する性質があるため、温度の低い、窓や壁面などに結露が発生します。
ガイナ塗膜は、周辺の温度変化に適応する特性を持っているため、ガイナを塗布した塗膜面が室温に合わせて同じ温度に近づきます。
その結果、温度差が小さくなることで熱の移動が少なくなり、結露の発生を抑制する効果を発揮します。
長寿命化に貢献
ガイナはセラミックビーズと良質のアクリルシリコン樹脂との結合した塗料になり、そのセラミックビーズが80%もの割合を占めています。また、無機のセラミックビーズの耐久性はフッ素樹脂以上の耐久性とも言われており。
紫外線に強く大変劣化しにくいためガイナは15年~20年程度の耐久性が期待できます。
また断熱・遮熱の性能によって建物の膨張や収縮を最小限に抑えることでダメージの蓄積を低減します。
ガイナ塗料のデメリット
ツヤ消しのみの塗料になる
ガイナにはセラミックが配合されているため、水分が空気と接触して乾燥していくとセラミックが表面に細かくちりばめられていきます。
セラミックが表面へとひっぱりだされるのでツヤ消しになります。
仕入れ納期が長い
塗料を発注してから届くまでに、白色で7日着色で10ほどかかってしまいます。
そのためすぐの施工には対応しかねます。実際の工事では『色』や『工程』の入念な事前準備と段取り、打ち合わせが必要になります。
製造後の使用期間が短い
しっかりと準備をして早めに材料を仕入れたとしても実際に施工するまでに時間が、かかってしまうとガイナは使用できなくなってしまいます。
食品の賞味期限のようなものがあり、それをすぎて使用した場合、断熱効果を最大限発揮しなくなります。
キズがつきやすい
外壁塗装の塗料は機能が重視されますが、ガイナはその材質から他の塗料と比較すると傷がつきやすいという欠点があります。仕上がりは漆喰などと似ています。
施工後の扱いには注意が必要ですが通常に使っていれば特に問題はありません。
施工が難しい
ガイナに含まれるセラミックの性能を活かすためには決められた塗布量が必要です。
他の塗料とは塗り具合が違うため施工には経験が豊富な職人が望まれます。
日進産業(ガイナメーカー)では認定施工店による施工をおススメしています
まとめ
ガイナは優れた断熱効果を持ち、建物のエネルギー効率を向上させることができる塗料です。耐久性にも優れており、長期間にわたって効果を維持し、外部要因による劣化を防ぎます。
また環境や人体に優しい塗料で、有害な化学物質を含まず、塗布時の臭いも少ないといったメリットがあります。
住まいに暑い場所や寒い場所がないか、住まいの事を、今一度思い出していただき、断熱遮熱塗料を検討プランの中に入れてみてはいかがでしょうか?
ただし、施工には特別な技術や設備が必要であり、塗料は艶消しのみなどの制限があります。ガイナを選択する際には予算や工期などを慎重に考慮するようにしましょう。
プロタイムズ長野若里店では、これまでの施工実績の多さと高い技術力を持つ職人によって、ガイナをはじめさまざまな塗料を使用した外壁屋根塗装を行っています。遮熱塗料を検討したいという方がいましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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