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DIYで家の塗り替えを終えた後、余った塗料をどうするか悩みますよね。実は、塗料は正しい方法で処分しないと危険なのです。それは、塗料が間違った方法で処分された塗料が「自然発火」する事があるのためです。
本記事では、塗料を安全に処分する方法と、各種塗料の廃棄時の注意点を詳しく解説していきます。
なお、自治体によって廃棄ルールが異なる場合もありますので、お住いの自治体に確認していただき、正しい知識を身につけましょう。

この記事のPOINT

☑ 塗料の正しい捨て方 少量の場合/多量の場合
☑ 自然発火の危険性がある塗料とは
☑ 塗料で汚れた刷毛や廃液の処分方法
☑ 大量に余った場合は、専門業者に処分を依頼しよう

余った塗料の正しい捨て方

塗料の処分には注意が必要です。
川や流しに流すことは、絶対にしないでください。環境汚染につながることはもちろん、排水溝のつまりの原因などにもなります。
土に埋めることも、してはいけません。土に染み込んだ有害物質が、そこに生きる植物や動物に害を与えます。

また油性塗料は引火性が高いため、特に慎重な取り扱いが求められます。
適切な処理は環境保護につながり、不適切な廃棄による罰則も避けられます。塗料の種類や量に応じた正しい捨て方を心がけましょう。

少量の場合は…

少量のペンキを処分する場合は、新聞紙やキッチンペーパーに広げて乾かし、乾いた後に処分します。乾燥したペンキは、自治体のルールに従い、可燃ごみとして捨てることができます。
塗料の乾燥は屋外での乾燥をオススメします。屋内で乾燥させると、塗料の臭いが室内に充満する事になるらかです。

油性ペンキは引火性があるため、作業は火の近くを避け、直射日光の当たらない風通しの良い場所で行うように注意してください。このときに重ねたりせずに、1枚ずつ広げておきます。塗料が乾燥した後、新聞紙を水で湿らせてビニール袋に入れて処理します。焼却するまで新聞紙が乾かないようにたっぷりと湿らせておきます。

※油性ペンキやワックスなどが付着した布・シート・ダンボールなどは、必ず水で湿らせてから廃棄してください。山積みにしたり、ビニール袋や容器に固めて廃棄するなど、熱がこもる状態での廃棄は避けてください。

多量の塗料を処分するには…

大量の塗料を安全に処理するには、塗料凝固剤(ペイント固化剤)を使いましょう。塗料凝固剤は、液状の塗料を固形物に変えることで、塗料の流出や飛散を防ぎ、一般廃棄物として処分できるようにするための製品です。ハケを洗った水やうすめ液も処理できます。
ホームセンターやインターネットなどで販売されています。

塗料をバケツに集め、少しずつ固化剤を混ぜてしっかりとかき混ぜます。5分前後で液体だった塗料が固まり、固体になる固体になった塗料をごみ袋に入れ、乾かして処分します。固化した塗料は、可燃物として捨てることができます。

塗料缶の処分方法

塗料缶の廃棄には注意が必要です。
使い切った缶は「不燃ごみ」として処分できます。一斗缶など不燃ゴミの袋に入らない場合は、粗大ゴミとして出しましょう。
プラスチック容器の場合は、可燃ゴミとして出すことができます。
缶に付いた塗料は新聞紙等でできる限り拭きとり、良く乾かしてから処分しましょう。

中身が残っている場合は別の対応が求められます。
長い間放置したままで、塗料が缶の中で固まってしまっている場合は、固まった塗料も一緒に缶を不燃ゴミとして出すことができます。

液体のままの塗料が残っている場合は、ゴミとして出せません。
塗料が残っている場合は、上記の処分方法でご説明した方法で、塗料を空にしてから捨てましょう。

自然塗料の捨て方に注意

天然油脂を主剤とする自然塗料は、油脂が空気中の酸素と結合して酸化することによって硬化します。油脂が酸化して硬化することを酸化重合といいますが、酸化重合が起こる際に反応熱が発生します。

油脂が乾燥する際に発生する反応熱は、通常の使用では問題ありません。しかし、油脂の付いた布やタオルを積み重ねたり、ビニール袋に密閉したりすると、熱がこもって温度が上昇し、自然発火する危険があります。安全のため、塗料が付着した道具は広げて乾かし、密閉は避けましょう。
不適切な廃棄方法は火災のリスクを高めます。
まず、使い切ることが最善策ですが、余った場合は地域の規則に従って処分しましょう。

塗料の自然発火に関する注意点

塗料による自然発火は、決して珍しい事故ではありません。
特に油性塗料には注意が必要で、布や紙に付着したまま放置すると、酸化熱が蓄積され自然発火のリスクが高まるのです。このため、使用済みの塗料や塗装道具は適切に処分することが重要になってきます。
適切な処理を怠ると、思わぬ火災につながる可能性があるので、安全な廃棄方法を守ることが大切なのです。

自然発火とは?

自然発火とは、外部から火をつけることなく、物質自体が空気中の条件によって発熱し、その熱が長時間蓄積されて発火点に達することで、自然に火がつく現象です。

この現象はあまり知られていませんが、火を使わなくても自然に発火して火災が起こる可能性が、私たちの身の回りにも潜んでいます。

自然発火を起こしやすいものとしてよく知られているのは、油が染み込んだ布、天ぷらの揚げカス、石炭や木材の粉、そしてニトロセルロースなどの特定の化学薬品があります。
数分後に出火するものや、中には数日経ってから出火するものもあり、気が付かないうちに燃え広がるため大規模な火災に繋がることもあります。

自然発火するメカニズム

油を含む塗料は、空気に触れると酸化して熱が発生します。この熱を酸化熱といいます。この酸化熱が蓄積して温度が上昇することで、自然発火に至る可能性があります。
通常は放熱されるため自然発火のリスクはありません。しかし、塗料が染みた布やタオルを密閉状態で放置すると熱がこもり、酸化反応が加速して自然発火を引き起こす可能性があります。

対策としては、塗料が付いた可燃物を積み重ねず、水を入れた容器に保管することが効果的です。

自然発火の危険性がある塗料とは?

すべての塗料が自然発火するわけではありません。
酸化重合型と呼ばれる塗料は、塗膜が空気中の酸素の作用によって硬化する塗料です。塗料中の溶剤が揮発した後、空気中の酸素を吸収して酸化重合反応を起こし、乾燥します。樹脂中の主成分である乾性油が空気中の酸素を吸収して酸化され、重合が起こって強靭な塗膜が形成されるのです。この酸化重合が起こる際に反応熱が発生し、発火する危険性があります。

いわゆる「ペンキ」といわれる速乾型の油性塗料や、防食分野を中心に使用されている塗料がこれにあたります。
自然塗料などとして使われる亜麻仁油・荏胡麻油・紅花油などは、乾性油(空気中で徐々に酸化して固まる油)です。乾性油は、固まる際にごく微量の熱を生み出します。
住宅用床ワックスには、植物油が使用されており、ワックスがけに使用した布から出火する恐れがあります。

塗料で汚れた道具や廃液の処理方法

塗料で汚れた道具や廃液の処理も、適切に行わないと、環境汚染や火災のリスクがあります。
刷毛やローラーなどの道具は、使用後すぐに洗浄剤で丁寧に洗い、乾燥させましょう。水性塗料なら水で洗い流せますが、油性塗料の場合はシンナーなどの専用溶剤が必要です。
廃液は絶対に下水に流さず、専門業者に依頼するのが安全です。塗料缶は中身を使い切り、乾燥させてから自治体の指示に従って廃棄します。
未使用の塗料は密閉して冷暗所で保管し、高温多湿を避けることで品質を保ちつつ、火災リスクも軽減できます。適切な処理と保管を心がけ、安全で環境に配慮した塗装作業を心がけましょう。

ハケやローラーの洗浄方法

ハケやローラーの洗浄は、塗装作業後の重要な工程です。
まず、使用した塗料の種類に応じて適切な溶剤を選びましょう。水性塗料なら水、油性塗料ならシンナーを使用します。
油性塗料は専用のハケ洗い液で洗い落とす方法もあります。シンナーを使うより少量の洗浄液でキレイに落とすことができます。
ローラーは専用の洗浄ツールを使うと効率的です。洗浄後は、新聞紙などで余分な溶剤を拭き取り、形を整えて乾燥させます。

汚れた水やシンナーの処分方法

シンナーの処分には細心の注意が必要です。可燃性が高く、環境への影響も大きいため、一般ゴミとして捨てることは絶対に避けましょう。
使用済みの溶剤や、筆やローラーを洗った洗浄液も適切な処理が必要です。量が多くなりがちなので、塗料凝固剤を使用し、可燃ゴミとして処分するのが望ましいです。むやみに下水に流したりしないようにしてください。
また、油性塗料を使用した場合は、シンナーが引火性であるため、火気には十分注意が必要です。適切な洗浄と保管を心がけることで、次回の塗装作業もスムーズに行えるはずです。

スプレー缶の処分方法

ペンキのスプレー缶は手軽に使えるため人気がありますが、スプレー缶も基本的に中身を使い切ってから捨てるのが原則です。
もしペンキが残ってしまった場合は、ゴミ袋に新聞紙を敷き、その上にスプレーを噴射して残りのペンキを出しましょう。このとき、スプレーガスを吸わないように風向きに注意し、マスクを着用してください。

ペンキが完全になくなったスプレー缶は、自治体のルールに従って処分します。以前はスプレー缶に穴を開けるよう指示されていましたが、最近は穴を開けずに危険ゴミとして出す自治体が増えています。お住まいの自治体のゴミ処分方法を確認してから、適切に処分しましょう。

翌日に使いたい場合の保管方法

塗料を翌日も使用したい場合、適切な保管方法が重要です。まず、缶の蓋をしっかりと閉めることが大切。空気に触れると塗料が固まってしまうため、密閉性を高めましょう。食品用のラップをかけてからフタを閉めると、さらに密閉性が高まり長期保存におすすめです!

水性塗料であれば、開封後1年間は保存し使用することができます。
保管場所は直射日光を避け、涼しく乾燥した場所を選びます。温度変化の激しい場所は避けるのがポイントです。塗料は可燃性のため、火気から離して保管することで火災のリスクを軽減できます。
使用済みの刷毛やローラーは、塗料が乾く前に水やシンナーで洗浄し、乾かしてから保管しましょう。これらの方法を守れば、翌日も塗料を最適な状態で使用できるでしょう。

大量に余った塗料の処分方法

大量に余った場合、適切な方法で廃棄しなければなりません。まず、自治体の規則を確認しましょう。多くの地域では、産業廃棄物として扱われるため、一般ゴミとして出すことはできません。専門の処理業者に依頼するのが最も安全な選択肢となるでしょう。

業者選びの際は、許可証の確認が不可欠です。インターネットや自治体の窓口で情報を得られます。適切な処理能力と実績を持つ業者を選ぶことで、安全かつ適法な処分が可能になります。
依頼時には塗料の種類や量、容器の状態などを正確に伝えることが重要です。見積もりを取り、料金や処理方法について十分な説明を受けましょう。

塗料には可燃性のものが多く、不適切な処理は火災の危険性があります。専門業者への依頼は、法令順守と環境保護の観点から最も確実な方法といえるでしょう。

まとめ:塗料の安全な捨て方を徹底しよう

塗料の適切な処分は、環境保護と火災予防の観点から非常に重要です。
基本は、塗料は全部使い切るか、固めて捨てます。塗料の膜が水に溶け切らず排水管を詰まらせる原因になることがあるため、下水道には流さないでください。
残った塗料は完全に乾燥させましょう。少量の場合は新聞紙に塗り広げ、乾いた塗料は可燃ごみとして出すことができます。
塗料の捨て方は自治体によってルールが異なるため、自治体に確認してから出しましょう。
大量に残った液体状の塗料は、産業廃棄物として専門業者に依頼するのが安全です。空き缶は洗浄して資源ごみへ。保管する場合、塗料には引火性のものもあるため、火災のリスクを考慮し、直射日光を避け、換気の良い場所で保管しましょう。
不適切な処分は環境汚染や火災につながる恐れがあります。責任ある行動で、安全かつ適切な処分を心がけましょう。

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