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【徹底解説】シロアリが来ない家にするための対策と予防法
2025.12.23
外壁材のこと
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シロアリが怖いのは、家を内部から静かに破壊してしまい、気づいたときには大きな修繕費用が必要になる点です。だからこそ、早期の点検・予防・湿気管理が大切になります。
シロアリは日本の住宅において、最も被害額の大きい害虫です。
被害が広がると、床や柱の補修、内装の張り替えなど修繕にかかる費用は非常に高額になります。
しかし、日頃の湿気管理や予防処理を行うことで、被害を未然に防ぐことが可能です。
この記事では、「シロアリが来ない家」にするための対策と予防法をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
☑ シロアリは「湿気」「木材」「隙間」に集まる
☑ 住宅被害のほとんどは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類
☑ 蟻道や食害が見える場合は、すぐに専門業者へ相談する
☑ シロアリ被害は保険でカバーできない。ただし例外も
シロアリが発生しやすい家の特徴

シロアリは 住まいの「環境条件」や「構造」 によって発生しやすさが大きく変わります。
シロアリは「湿気」「木材」「隙間」に集まる習性があります。
代表的な侵入経路は床下や基礎の隙間で、湿気と木材の条件がそろうと被害が進みやすいです。
湿気対策が不十分な家
湿気対策が不十分な家は、シロアリの温床になりやすいです。湿った木材は餌と巣づくりの場を同時に提供し、繁殖速度を加速させるからです。
とくに床下の換気不足や雨漏り、浴室周りの結露が続く環境は危険度が高まります。
対策としては、床下換気口や基礎パッキンの点検、24時間換気の適正運転、除湿機の活用が有効です。床下湿度が高い家では防湿シートと調湿材を併用し、年1回の点検を習慣化すると予防効果が続きます。
さらに植栽や土盛りを基礎から離し、雨樋や排水勾配を整えて外部からの水を寄せ付けないようにしてください。
基礎が低く通気が悪い家

基礎が低く通気が悪い家はシロアリ被害のリスクが高いため、早急な対策が必要です。
地面からの湿気がこもりやすく、床下木材が常時湿潤となってシロアリの生息条件が整うからです。さらに換気不足はカビや腐朽菌も助長し、木材強度が落ちて食害が進みやすくなります。
例えば、基礎高が300mm未満で換気口が少ない家では、床下に送風が届かず湿度80%超が継続しがちです。
この場合は床下換気扇の設置や、基礎パッキン工法への改修で通気を確保すると効果が期待できます。雑草や外周の土盛りを下げて基礎周りを見切り、雨水を外へ逃がす勾配をつけることも有効です。
併せて床下の点検口を増設し、定期点検と防蟻処理を5年目安で回すことで予防精度が上がります。
木材が多く使用されている家
木材が多い家はシロアリ被害のリスクが高く、早急な対策が不可欠です。
シロアリは セルロースを栄養源としており、セルロースが豊富で湿気のある場所 は、シロアリにとって天国なのです。
木材の約40〜50%はセルロースですが、ほかにも
・畳
・壁内の断熱材(セルロースファイバー)
・古い紙類や段ボール
これらもセルロースを含んでいるため、湿気を帯びるとシロアリの被害に遭いやすいです。
屋外木部には防腐防蟻処理を施し、塗膜を定期更新すると効果が持続します。
室内では押入れ周りの結露を抑え、換気で含水を下げると安全性が上がります。
古い畳や段ボールなどセルロース資材は早めに処分し、床下点検口から年1回の確認を習慣化しましょう。
木材を賢く選び配置を見直せば、家全体のシロアリ対策は現実的に強化できます。
可能なら土台や柱に耐久性の高いヒノキやヒバを採用し、接合部には防蟻パッキンを挟むと安心です。
シロアリの種類と対策の重要性

まず押さえるべきは、日本の家を脅かすシロアリには種類があり、種類ごとに被害の出方も対策も変わるという点です。
日本で見つかる住宅被害のほとんどはこの2種類です。
ヤマトシロアリ(北海道南部〜九州・全国)、被害全体の 約90%前後
イエシロアリ(西日本中心・特に温暖地域)、およそ 7〜8% 程度
とくに湿気を好むヤマトシロアリ、群れ規模が大きいイエシロアリでは、侵入経路も巣の作り方も異なります。
近年、大都市圏ではアメリカカンザイシロアリの報告も増えてきていますが、発生数はまだ多くありません。被害の割合は約0.3%とされていますが、被害が表に出にくい種類のため、実際にはもう少し多い可能性もあります。
シロアリの活動時期と被害の特徴
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シロアリは一年中活動していますが、その中でも「特に活発に活動する時期」があります。
ヤマトシロアリは湿った木材や床下を好み、春の雨上がりに群飛します。
羽アリは黒褐色で昼間に飛び出すことが多く、窓辺に翅(はね)が落ちるのがサインです。加害スピードは遅めですが、気づきにくいです。
被害は局所化しやすく、水分を必要とするため 湿った木材・床下・浴室周りの壁内に多いです。
光や乾燥を嫌うため、外から直接木材に移動せず、蟻道で覆われた通路を通ります。この蟻道や空洞音が手掛かりになります。
イエシロアリは巨大コロニーと水運搬能力を持つため、どこにでも巣を作り、乾いた家でも加害します。
羽アリは黄褐色で夜間の灯りに集まりやすく、巣は建物内部や土中に複数できる場合があります。活動スピードが速く、被害進行が早いので天井裏まで広がる例もあり、被害が建物全体に及ぶため深刻化しやすいのも特徴です。
| 種類 | 活動時期 | 活発な時期 | 群飛時期 | 群飛の時間帯 | 主な生息地域 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 通年(冬は鈍化) | 4〜6月 | 4〜6月 | 昼間 | 日本全域(北海道〜九州) | 被害の大半を占める。湿気を好む。巣は小規模。 |
| イエシロアリ | 通年 | 6〜10月 | 6〜7月 | 夕方〜夜 | 温暖地域の海岸沿いに多い | 活動が強力。大規模コロニー。水も運べる。 |
立地と症状から種類を推定し、群飛期の前後に予防対策や点検を行うと有効です。
自分でできるシロアリ対策

自分でできる対策は、湿気を減らし餌を断ち、侵入経路を塞ぐことが軸です。
風通しを良くして湿気を防ぐ
まず、家の風通しを高めて湿気を抑えることがシロアリ対策の要となります。
換気扇や24時間換気を活用し、押入れや床下点検口も定期的に開放してください。家具は壁から数センチ離し、通気スリットやすのこで底上げすると効果が上がります。
床下の換気口が塞がっていないか点検し、土壌が湿る場合は調湿材の敷設を検討すると安心です。床下の換気が悪くなると湿気がたまり、シロアリにとって住みやすい環境になってしまいます。
雨漏りや水漏れは早めに修理しましょう。湿気が増えるとシロアリの被害リスクも高まります。異常を見つけたら、すぐに修繕して湿気を防ぎましょう。
餌となる木材を家の周りに置かない

シロアリが好む木材は家の周りに置かないようにしましょう。庭や家の周囲に木材や段ボールなどを置くと、シロアリのエサや巣作りのきっかけになりやすいです。
木片や古い杭、枕木、ウッドチップはセルロースが豊富で狙われやすいです。
伐採した枝や廃材、古新聞も屋外放置を避けます。薪は地面から離し、金属ラックで覆い、屋根付きの乾いた場所に移しましょう。
花壇のマルチ材は樹皮系を避け、砂利や防草シートに切り替えると安全です。定期的に庭を見回り、腐朽した木製プランターや支柱は早めに撤去します。
雨樋の落ち葉は湿気を抱えるため、清掃し乾燥を保ってください。
市販の防除剤を使用する
市販の防除剤を活用すれば、自宅でも一次対策が可能です。
種類はスプレー型や木部処理剤、ベイト剤、土壌処理剤などがあります。目的(駆除か予防か)や状況に応じて適切な方法を選びましょう。
シロアリを予防する場合は、羽アリが出やすい4〜7月前に処理し、雨天と直後の散布は避けてください。
取扱説明書を厳守し、手袋とマスクを着用し、ペットや子どもを近づけないようにします。市販品は残効が短めのものも多く、目安は約1〜3年です。
なお、蟻道や食害が見える場合、DIYでは限界があるため、早めに専門業者へ相談しましょう。
専門業者によるシロアリ対策のメリット

専門業者に依頼する最大の利点は、シロアリの種類と被害範囲を正確に見極め、家に最適な対策を一度で打てる点です。
施工品質が安定し、再発リスクを大幅に下げられます。
日本の環境や建築基準に適合した薬剤・工法を選定でき、人体やペットへの安全性にも配慮しています。
床下や基礎の見えない箇所まで点検し、湿気や通気など根本原因にも手を打てるほか、施工後の保証や定期点検が付くため、万一の再侵入にも迅速に対応可能です。
費用は発生しますが、被害拡大による修繕費を考えれば総コストは抑えやすいでしょう。
近隣への配慮や施工時間の短縮にも強みがあります。
プロに依頼する際の費用とタイミング
依頼のタイミングは羽アリの群飛が見られる春初夏や床下の湿気・木粉・蟻道を見つけた時が適切です。築5年ごとの点検やリフォーム前の事前施工も取り入れると効果を高められます。
相場はバリア工法で一坪あたり6,000〜8,000円程度がおおむねの目安とされますが、地域差もあります。
ベイト工法は初期費用が数万円に加え年間管理費が必要となり継続監視に適します。
作業は半日から一日で終わることが多く在宅対応が可能です。
業者は協会加盟や有資格者の在籍を必ず確認してください。
見積書では床下点検の範囲、使用薬剤、保証、再発時の無償再処理の有無を確認しましょう。相場より極端に安い提示は追加費用や不十分な処理につながる恐れがあり注意が必要です。
地域の気候や土壌条件で最適工法は変わるため、地元実績が豊富な事業者を優先するのが賢明でしょう。
シロアリ対策で関するよくある質問
シロアリが家に侵入する経路とは?

シロアリの侵入経路は基礎の隙間や配管周り、土壌と接する木部が主ルートです。
シロアリは体が柔らかく、わずかな隙間からも蟻道を延ばし、湿った暗所に入り込みます。
具体的には基礎のひび、玄関や勝手口の框(かまち)、洗面所の配管貫通部、点検口、打継ぎ部が狙われます。特に庭では薪置き場、ウッドデッキ、植栽の切り株、雨樋の排水から家へ接近します。
羽アリ期には網戸の破れや窓枠の隙間、換気口の目地から飛来侵入も起こり得ます。
対策は土壌と木部の離隔、ひびの補修、配管周りのシーリング、床下の通気改善、屋外木材の撤去をより徹底しましょう。
年1回の床下定期点検と5年サイクルの薬剤処理を軸に、侵入口の封鎖を継続することが重要です。
さらに基礎周りの土を盛り上げない、植木の根が基礎に触れないよう剪定するなど、接触箇所を作らないようにしましょう。
新築やリフォーム時は防蟻材と防湿を併用し、設計段階から侵入経路を断つとより安心です。
木材の腐りやすさとシロアリ被害は関係あるの?
シロアリは湿った木材を好んで加害しますが、シロアリ被害を受けやすい場所は、木材が腐りやすい場所ともほぼ同じ条件です。
木材は、シロアリだけでなく、菌類(木材腐朽菌)によっても分解され、腐って土に還っていきます。これらの菌が繁殖するために必要な水分・栄養・温度は、シロアリが好む環境とほとんど同じ。つまり、シロアリ被害を受けやすい場所は腐朽菌にも狙われやすいのです。
屋外・床下・水がかかる部分の木材は、防腐処理されることが多いですが、屋内の木材は基本的に防腐処理されていません。防腐処理されていない屋内木材や湿気がこもる場所は、シロアリだけでなく腐朽菌の被害リスクが高くなります。
シロアリが生息する地域では、防腐処理と防蟻処理をセットで行うことも検討しましょう。
シロアリ被害は火災保険の対象になる?

まず知っておきたいのは、シロアリ被害そのものは火災保険の対象外ということです。
シロアリは自然に発生する害虫で、経年劣化や家屋の管理不足が原因とされることが多いため、保険でカバーされることは基本的にありません。
しかし、自然災害が原因でシロアリ被害が誘発された場合は補償されることがあります。
例えば…
・台風や大雨災害で屋根や外壁に損傷が出て雨漏りが発生 → 湿気を好むシロアリが侵入
・地震で水道管や配管が壊れて水漏れ → シロアリ被害が発生
このように、自然災害が直接原因で住宅に損害が生じ、それがシロアリ被害につながった場合には、火災保険で補償される可能性があります。
まとめ

シロアリ被害は、早めの駆除や予防が最もコストを抑えられる方法です。
床下の湿気や雨漏りを放置すると、シロアリの被害リスクは急速に高まります。
家全体の湿気管理や木材の配置、防蟻・防腐処理を組み合わせることで、住宅の耐久性を守ることができます。
羽アリを見つけたときや、床下点検で異常を確認したときは、自己判断で済ませず、当店にご相談ください。
プロによる正しい対策で、被害の拡大を防ぎ、安心の暮らしを守りましょう。
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