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カラフルな家

いざ外壁塗装を決めたとき『自分の家にはどんな色が似合うんだろう・・』ってイメージが出来ずに悩まれていませんか。
実は、色と言っても、「色味」「艶感]「複数色(塗り分け)」それぞれを考えて選んでいく事になります。だから、イメージが湧きずらい理由はこんな所にもあるかもしれません。

自分の家だからといって自分が好きな色にすればいいわけではなく、街との調和なども考慮し進めていかなければいけません。

外壁塗装の耐久性は、10年~25年。
気に入らない仕上がりになってしまったら・・・また次に塗り替えまで待たなきゃ・・・
そうならないためにも色の基本を押さえ、またカラーシミュレーションなどで納得のいくイメージをつくりましょう。

この記事のPOINT

☑ 色の基本ルールと色彩心理
☑ 汚れが目立たない色、色褪せしにくい色
☑ 外壁の色は室内の温度にも影響する?
☑ カラーシュミレーションで失敗しないために

色の3属性(色相・明度・彩度)で生まれる表現

どんな外壁でも、使われている色によって印象は変わります。
深みのある色を使えば、しっとりとした雰囲気になりますし、逆に明るく鮮やかな色の組み合わせは元気で明るい印象を与えます。カラーコーディネートの方法は無限に広がっていて、色を使ってさまざまなデザインを表現することができるんです。


基本的に、どんな色も「有彩色」と「無彩色」に分けられます。
無彩色は黒やグレー、白などの色みのないもので、他のすべての色は有彩色とされています。
これらの色は、赤(マゼンタ)、青(シアン)、黄(イエロー)の3原色を組み合わせて作られています。

色相環


有彩色にはいくつかのバリエーションがあります。
例えば、「色相」は色の種類を示し、色相環と呼ばれるものでは12色や24色に分けられています。この色相環は、カラーコーディネートを考える上での重要な目安となります。
また、「彩度」が高いほど色が鮮やかで、低いほど無彩色寄りになります。
そして「明度」は、色が明るいほど白に近く、暗いほど黒に近づきます。
これらの要素が組み合わさって、さまざまな色の表現が生まれます。

塗ったら同じ色と10年以上付き合っていく

色相環の中では、隣り合っている2つの色を「類似色」と呼びます。
類似色同士はよく似た色合いで、初心者にも失敗が少なくて扱いやすいとされています。

一方で、向かい合った色を中心に左右2つ程度加えたものは「反対色(補色)」と呼ばれ、鮮やかなコントラストを生み出します。例えば、赤と緑、または黄と青は典型的な補色の関係です。
ロゴや看板などでよく見かけることがありますが、これらの補色はお互いの色を引き立て合い、視線を引きつける効果があります。
ただし、あまりにも鮮やかな組み合わせは落ち着かない印象を与えることがありますので、アクセントカラーにするなど工夫が必要です。

自分の家だからといって自分が好きな色にすればいいわけではなく、街との調和なども考慮し進めていかなければいけません。実際に、目立つ色が使えないよう規制をしている市町村もあります。

外壁塗装の耐久性は、10年~25年と言われており、外壁の色選びはその後の数十年を左右する大切な要素です。簡単に変えられるものではないからこそ、しっかりこだわって失敗のない塗装リフォームにしましょう。

色の関係性と色の心理効果

色は人の心理面にも影響を与えます。例えば同じ材質や色相でも、明度が高いほどやわらかそうに見え、低いほど硬そうに見えます。他にも黒は引き締まり感を、白は広がり感を演出します。
これが「色彩心理」であり、上手に利用することで理想的な住まいを創造できます。

暖かく感じさせる色・寒く感じさせる色

塗装ではありませんが・・
インテリアでは、色の温度効果が巧みに利用されます。
例えば、暖かな家族団らんの場には暖色系が適しています。一方で、特定のイメージを演出したい場合には寒色系が有効です。
空間のイメージに合わせて色を使い分けることで、効果的なデザインが実現できます。

暖色
寒色

膨張してみえる色

膨張色と収縮色

同じサイズの白と黒を比較すると、高い明度を持つ白がより大きく見えます。
同じ距離に配置されていても、見た目の大きさに違いが生じます。例えば囲碁の碁石は、収縮色の黒が小さく見えるため、白の碁石よりも0.3ミリ大きく作られています。
一般的には、暖色と寒色を比べると、暖色がより膨張して見える傾向があります。

硬い印象を与える色・柔らかい印象を与える色

パステルカラー

同じ素材や色相であっても、高い明度は柔らかな印象を与え、低い明度は硬い印象を与えます。
さらに、彩度を低くすると色味が淡く、柔らかく見えます。
高い明度で低い彩度のパステルカラーがその代表例です。
パステルカラーのタオルや洋服などは、優雅で柔らかい印象を与えることがあります。

空間を広くみせる色

進出色と後退色

一般的に、暖色は前に近づいて見え、寒色は奥に後退して見えます。
ですから、目を引きたいものや特に強調したいアクセントには暖色が適しており、逆に空間を広く見せたい場合には寒色系がよく利用されます。

重厚感を感じさせる色

重い色と軽い色

同じ色相でも、明度が低い色ほど重厚な印象を与え、明度が高い色ほど軽やかな印象を持たせます。
この印象は、様々な物にも利用されています。例えば、飛行機は白を使い軽い印象を、バーベルは黒やグレーの色を使って重さを演出しています。
住まいを重厚に演出したい場合は明度が低い色を、軽やかで明るい印象にしたい場合は明度が高い色を選ぶと良いでしょう。

外壁の色選びは美しさだけじゃなく、汚れや色褪せのしにくさも考慮

「やっと塗り替えが完成したけれど、時が経つにつれて汚れや色褪せが気になる・・」
もし、数年後で塗った面影がなくなってしまったら・・どうでしょうか?
塗料を選ぶ段階で、知識不足から後悔する人も少なからずいます。
色の選択によって、これらの問題を軽減できることを知っておけば、後悔しなくてすむかもしれません。

汚れが目立ちにくい色とは

外壁の色が与える影響は、目に見える要素だけでなく、汚れや色あせなども関係しています。
外壁の汚れが目立ちにくいかどうかは、外壁の色が汚れの色と同系色かどうかが鍵になります。
外壁にはいろんな汚れがつきますが、砂や土、煤煙、黄砂などの汚れはだいたい中間色です。

もし、外壁がグレー系やクリーム系の色なら、汚れがついても外壁の色と汚れの色が近いので、目立ちにくくなります。

汚れが目立ちやすい色とは

スタイリッシュな印象を与える白や黒の外壁は、実は汚れが目立ちやすいです。白い壁だと汚れが目立つのはイメージできると思います。

しかし、黒はなぜ汚れが目立つのか疑問に思う人もいるかもしれません。黒だからといって汚れが目立たないわけではありません。それは、黒い外壁に白い汚れがついてしまうと、目に付きやすくなるためです。グレーやクリーム系の色だと、汚れと同化して目立ちにくいのです。

住宅の外壁は塗った瞬間から劣化していき、だんだんと汚れが付きます。
特に幹線道路沿いや川や湖のそばに住んでる場合は、外壁の汚れが早く付きやすく、見た目が悪くなりやすい環境と言えます。

鮮明な色は色褪せしやすく、落ち着いた色は色褪せしにくい

原色に近い鮮明な色(例:赤や青)は、紫外線の影響を受けやすく、色褪せが早い傾向があります。
一方で、クリーム系などの穏やかな色は色褪せしにくいです。
ちなみに色褪せとは、塗装したばかりの色が時間が経つにつれて変わっていくことで、輝きが失われたり、色が薄くなってきたりします。
色褪せが進むと、見た目の美しさを損ないます。そのため色褪せしにくい色を選ぶことは外観の美しさを保つために大切なポイントです。

色褪せの主な原因は太陽光の紫外線です。
紫外線のエネルギーによって塗料に含まれる顔料が劣化し、本来の色とは違う色に変わっていきます。

劣化の速さは、顔料の種類にもよります。
顔料には無機顔料と有機顔料の2つがあります。普通はこれらの顔料を組み合わせて使っていますが(ハイブリット)、どの顔料がどれくらい使われているかは、見ただけでは分かりません。
一般的には、鮮やかな色は有機顔料が多く色褪せしやすいとされており、一方で穏やかな色は無機顔料が多く色褪せしにくいとされています。
もっと詳しく知りたいなら、塗料ごとにどの顔料が多く使われているか調べてみてもよいでしょう。

外壁の色は室内の温度にも影響する

黒や紺など、暗い色は建物の構造にもよりますが、室内の温度を上昇させることがあります。

外壁の色が室内の温度にも影響することは、あまり知られていないかもしれません。誰もが経験したことがあるように、黒い服は太陽の光を吸収して熱くなりがちです。外壁も同じです。

例えば、白い外壁などの明るい色は太陽の熱をあまり吸収せずに反射します。
対照的に、黒などの暗い色は太陽の光を多く吸収してしまいます。
そのため、暗い色の外壁の方がエネルギーを吸収し、外壁の温度が上昇しやすくなります。
この熱が室内に伝わり、室温が上昇することがあります。

もちろん、遮熱顔料を使って太陽光を反射させる方法もありますが、明るい色を選ぶことで効果的に太陽光を反射できます。
外壁の色選びは、見た目だけでなく、住環境にも影響することを考慮すると良いでしょう。

色選びの注意点

次に、色を選ぶ上での注意点をまとめましたので紹介致します。

面積効果に注意!大きい色見本で防げるギャップ

色見本を選ぶときには、注意が必要なポイントがあります。それは「面積効果」です。
塗料メーカーが作成する色見本は、それぞれの色がどのように見えるかを示しています。
しかし、ここで見落としがちなのが、面積が小さいものと大きいものでは色の見え方が異なるという現象です。

面積効果


色見本で選んだ色をそのまま外壁に塗ってみると、明るい色はより一層明るく、暗い色はより一層暗く感じられることがあります。
これが面積効果によるもので、イメージとのギャップが生じ後悔することがあるようです。

このようなトラブルを避けるためには、施工店にA4サイズほどの大きな色見本を用意してもらったり、実際に外壁に試しに塗ってもらったりすることがおすすめです。
実際の面積で確認することで、思い通りの仕上がりになるかどうかを確認できます。

光源によっての色の見え方が違う

色見本を選ぶ際に留意すべきポイントの一つは、光源による色の見え方の違いです。
実際の光の下で確認することが大切です。

例えば、蛍光灯の下で見る色と太陽光の下で見る色は異なります。
外壁の色を確認する場合、太陽光の下での見え方がより実際に近いと考えられます。そのため、外で色を確認することが望ましいです。
また、天気や時間帯によっても色の見え方が変わるため、異なる環境下で確認してみると良いでしょう。同じ塗膜でも、環境の影響を受けて見える色が変わることがあるので、様々な条件で確認することが重要です。

艶の種類:艶でも変わる住まいのイメージ

外壁塗装を考える際、艶感は家の雰囲気を大きく変える要素の一つです。
艶有り塗料は光を反射し、輝きを放つことで新しさや清潔感を演出します。
逆に艶消し塗料は、控えめな光沢で落ち着いた高級感を与え、特に和風の建築にマッチする傾向にあります。

塗料の艶は、ツヤの程度に応じて複数の種類に分けられます。
例えば、艶有り塗料は最も反射率が高く、7分艶、5分艶、3分艶と続きます。
これらはそれぞれ、全艶塗料から3分艶塗料にかけて段階的にツヤが抑えられているため、お家の外観に与える印象を微調整することが可能です。
艶消し塗料は、その名の通り艶を抑えたマットな仕上がりが特徴で、シックな外観を望む方に適しています。

どの塗料を選ぶかは、ご自宅のスタイルやお好みによりますが、光沢のある塗料は汚れが目立ちにくく、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。
一方で、艶消し塗料は汚れが目立ちにくいという特性があります。

選択肢は多岐にわたるため、比較をご希望の方は、さまざまな塗料の見本をご覧になることをお勧めします。それぞれの艶感が持つ特徴を理解し、お家の外観に最適な塗料を選びましょう。

街並みとの調和も考える

街並み

外壁塗装は、個人の好みの色だけで塗れるわけではありません。
その地域の景観に調和することが大切です。自分の家を彩る際には、街並みの調和や統一感を損なわない色選びを心掛けましょう。
際立って異なる色は、街並みから浮き悪目立ちさせてしまうかもしれません。

他の家屋と全く同じ色を選ぶ必要はありませんが、調和を考えた配色を選ぶことが望ましいです。
また、地域によっては、景観に配慮したガイドラインを設けている自治体も存在します。外壁の塗り替えを検討している場合は、事前に地方自治体に確認し、規制や推奨される色彩について情報を得ることが重要です。
これにより、美しい地域の景観を維持し、住民全体の利益を守ることができます。

カラーシミュレーションの注意点

カラーシミュレーションは、家の外壁色を選ぶ際に便利なツールであり、さまざまな色使いを試すことができます。活用すれば、完成後の外観を事前にイメージすることができるため、理想に近い色選びが可能になります。

ただし、カラーシミュレーションにはいくつかの落とし穴があります。
たとえば、使用するモニターやプリントアウトする紙質によって色の見え方が変わることがあります。また、簡易的なツールでは、特定の建物形状に限定されることが多く、実際の家の複雑な形状や質感を完全に再現することは難しいです。


加えて、実際の外壁は日の光の当たり方や、素材の質感によって見え方が大きく変わるため、シミュレーションの結果だけを信じて色を決定するのは避けるべきです。
したがって、色選びの過程では、シミュレーションで得られたイメージを基に、施工業者との綿密な打ち合わせが必要です。

さいごに

塗装の色選びは、家の印象まで決定づけます。
あなたの家を近隣と調和させるのか、少しは際立たせるか決める要素にもなります。
色選びにおいては、ご自宅がどのような雰囲気になるかを想像し、そのイメージを決めていきましょう。
まずは、家と近隣を確認し、どのような印象を持たせたいか方向性を定めます。
次に、奥様やご家族様と試したい色をお伝えください。その後、イメージする色のサンプルをA4サイズ以上のものを業者にお願いしましょう


また、サンプルでの確認は、室内の蛍光灯だけでなく、太陽光の下でも行いましょう。
朝、昼、夜と時間を変えて色がどのように見えるかを確認することで、失敗を防ぎます。また、色だけでなくデザイン性を持たせることのできる塗料もあります。
最終的には、カラーシミュレーションや試し塗りを行い、実際の見た目を確認してください。
これらのステップを踏むことで、これから10年先まで見ていくことになる外壁の色に納得がいくはずです。


プロタイムズ長野若里店では、カラーシミュレーションサービスで色選びをサポートしています。長くキレイな色を保ちたい、イメージ通りの色にしたい、おしゃれな雰囲気にしたい!そんな塗装後の住まいの外観イメージを掴むことができるので、お客様のイメージにあった塗装が可能になります。豊富な経験があるからこそ、様々な観点からお客様の色選びをサポートいたします。

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