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屋根の雪止めはどれを選べばいい?後付けはできる?プロが失敗しない選び方を解説
2025.12.18
雪止め
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屋根から落ちる雪は、車やカーポート、人への落雪事故など、意外と大きなトラブルにつながることがあります。
そのため「うちにも雪止めを付けたほうがいいのだろうか?」と気にされる方は多いのですが、実は雪止めの種類は驚くほど多く、「どれを選べばいいのか分からない」という声をよく耳にします。
この記事では、
・雪止めが“必要な家”と“不要な家”の違い
・自分でできる?後付けは可能?
・どの屋根にどんな雪止めが合うのか
・価格や費用の目安
・プロに任せたほうが良い理由
を、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
専門知識がなくても読めるように、分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
☑ 雪止めが必要な家とは、冬に一定量の雪が積もる地域
☑ 雪止めの種類はおおきく分けて4種類。瓦、金具、アングル、ネットタイプ
☑ 屋雪止め設置はDIYしない方が良い理由
☑ 雪止めは後付けできるのか?古い屋根でも取り付け可能かkiゆき/span>
雪止めが必要な家・不要な家の違い

まず最初に知っておきたいのは、「すべての家に雪止めが必要なわけではない」ということです。
たとえば、
●積雪量が少なく、屋根に雪がほとんど残らない地域
では基本的に雪止めの必要性は高くありません。一度降ってもすぐ溶ける地域では、雪止めの効果が限定的だからです。
また、青森・新潟・北海道などの豪雪地帯では、実は雪止めを付けていない家が多く存在します。理由はとてもシンプルで、
●雪止めがあることで、かえって雪下ろしの邪魔になるから、です。
豪雪地域では多くの住宅が、雪が自然に落ちることを前提にした設計か、平らな無落雪屋根であることが多いです。
逆に、
●冬に一定量の雪が積もる地域
●屋根の下が駐車場・通路・玄関などになっている家
●近隣との距離が近く、落雪トラブルのリスクがある家
こうした住宅では、雪止めの設置が強く推奨されます。
特に問題となるのは、急に塊になって滑り落ちる「ドサッ」という落雪。
車のボンネットがへこんだり、人がいるタイミングと重なると非常に危険です。
そのため、雪が積もる地域の住宅では“ほぼ必須”と考えてよいでしょう。
雪止め設置で期待できる効果とは

雪止めの効果は「屋根に積もった雪を一気に滑り落ちないようにすること」です。単なる“雪を止める”だけでなく、住宅や周囲の安全を守るための働きがあります。
落雪による事故・トラブルの防止
屋根から雪が一気に落ちると、歩行者や車にぶつかったり、隣家の敷地へ落ちるなど、思わぬ事故やトラブルにつながることがあります。
雪止めを設置することで雪の滑落が段階的になり、安全性を高めるだけでなく、隣家への落雪トラブルの防止にもつながります。
建物・屋根などの保護

大量の雪が落ちると、雨樋・カーポート・外壁・テラス・植栽などに強い衝撃が加わり、破損の原因になります。
また、駐車場の車や玄関まわり、庭の設備など生活スペースに雪が落ちることで生活に支障が出ることもあります。
雪止めはこれらの落雪被害を防ぎ、建物全体と生活空間を守る役割を果たします。
雨樋の破損防止
雨樋は積雪によるトラブルで最も壊れやすい部分の一つです。
雪止めを設置することで、屋根上の雪が一気に雨樋へ流れ込むことを防ぎ、樋の曲がり・外れ・破損のリスクを大幅に減らせます。
雪下ろしの安全性向上

雪止めがあることで雪の動きを予測しやすくなり、屋根の雪下ろし作業も安全に行えます。
積雪が多い地域では、雪が突然滑り落ちるリスクを抑えることで、作業者や住人の転落事故防止にもつながります。
雪止めの種類
雪止めには、大きく分けて「瓦タイプ」「金具タイプ」「アングルタイプ」「ネットタイプ」の4種類があります。
屋根の形状や素材、地域の積雪量によって最適な雪止めは異なるため、自宅の屋根や雪の状況に合わせて選ぶことが重要です。
① 瓦タイプ

- 対象屋根材:和瓦、セメント瓦などの瓦屋根
- 特徴:瓦に穴をあけたり、形に合わせた専用金具で取り付けるため、屋根との一体感がある
- メリット:見た目を崩さず自然に設置できる、耐久性が高い
- 注意点:取り付けには専門知識が必要で、基本的に新築や葺き替え時に設置するのが理想
② 金具タイプ(扇形・台形)

- 対象屋根材:スレート屋根、金属屋根など
- 特徴:差し込み式や挟み込み式の金具で固定。後付けが可能で、形状や材質のバリエが豊富
- メリット:雪量が少ない場合に向く。メンテナンス性が高く、比較的コストを抑えられる
- 注意点:プロによる取り付けが基本。設置位置や屋根材に合った金具の選定が必要
③ アングルタイプ(棒状・L字型)

- 対象屋根材:スレート屋根、金属屋根など
- 特徴: アングルを横一列に設置し、広範囲で均等に抑制する。2列・3列と増設可能
- メリット:金具タイプより保持力が高い。積雪量が比較的多い地域でも対応可
- 注意点:重量があるため、固定金具の本数や強度が重要。屋根の勾配が急すぎると効果が薄れる
④ ネットタイプ

- 対象屋根材:特定の屋根材に制限は少ないが、積雪量の多い急勾配屋根に向く
- 特徴:屋根全体にネットを張ることで雪の滑落を防ぐ
- メリット:積雪が多い地域や傾斜の強い屋根でも安全性が高い
- 注意点:設置には専門工事が必要で費用は高め。大型施設で採用されることも多い
どのタイプを選べばいい?簡易チャートで判断
雪止めは種類が多く、屋根の性質や降雪量に応じて選択する必要がありますが、まずは、最低限のポイントで考えてみましょう。
- 雪がしっかり積もる地域
→「アングル型」や「ネットタイプ」が安定 - 一般的な住宅の積雪量(〜20cm程度)
→ オーソドックスな「金具タイプ」が主流 - 瓦屋根の場合
→ 瓦専用タイプ(瓦1枚1枚に固定するタイプ) - 玄関・カーポートに雪が落ちてくるのが心配
→ 金具タイプ+追加設置(2列)で安全性UP
雪止めは自分で取り付けできる?

雪止めはホームセンターやネットからでも手軽に購入できますが、DIYでの雪止め取り付けはおすすめできません。理由は主に3つあります。
①高所作業は非常に危険
雪止めの設置は、高所での危険を伴う作業です。
屋根は滑りやすく、少しの油断でも大きな事故につながります。
プロは屋根の高さや傾斜に応じて足場や高所作業車を用意し、安全帯や命綱を使って作業を行います。素人が自分で取り付けるのは非常に危険なのです。
②正しい位置に付けないと壊れる(屋根材が割れることも)
雪止めはただ取り付ければ良いわけではありません。
屋根の形状や構造、地域の積雪条件によって設置位置や間隔を調整する必要があります。
数センチの差でも雪止めの効果が大きく変わり、間違えると「金具が曲がる・壊れる」だけでなく屋根材の破損にもつながることがあります。
③屋根材ごとに“専用部材”が必要
瓦・金属・スレートなど屋根材ごとに固定方法・金具の種類が異なります。
専用部材を正しく選ばないと雨漏りや屋根破損につながる恐れがあります。
後付けはできる?古い屋根でも大丈夫?

ほとんどの屋根で後付けは可能です。
ただし、以下のようなケースは取り付けができないか、補強が必要になることがあります。
- 屋根材が割れている・経年劣化している
- 下地の木材が弱くなっている
- 金属屋根で、固定用の下地位置が特殊
- 勾配が強すぎる屋根
- 雪止めを付けることで雨仕舞い(防水)を損なう可能性がある場合
このあたりは実際に確認しないと判断ができないため、現地調査が不可欠です。
価格・費用の目安
屋根の種類や設置数によって変わりますが、一般的なスレート屋根・金属屋根の場合の“目安”は以下の通りです。
- 標準的な雪止め金具:15,000〜35,000円前後(1列)
- 2列設置:+10,000〜20,000円ほど増額
- ネットタイプ:40,000〜80,000円前後
- 瓦屋根用:1枚ごとに金具が必要なため変動が大きい
玄関・カーポート保護のために局所的に設置する場合は、1〜3万円程度で済むケースが多いです。
上記は本体価格と取り付け作業の目安で、屋根の高さや形状によっては足場の設置や高所作業車が必要になる場合があり、別途費用がかかります。
なお、見積もりの差が大きい業者もありますが、雪止めは“屋根を傷めずに付けられるか”が最優先なので、安さだけで選ぶのは避けた方が良いでしょう。
まとめ

雪止めにはたくさんの種類がありますが、実際のところ、
屋根の形状や勾配、降雪状況はその家やお住いのエリアによって大きく異なるため、「この家ならどれが最適か?」を見極めるには専門的な知識が必要になります。
気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。落雪の不安をなくし、冬を安心して過ごせるようサポートいたします。
当店ではこんな相談が増えています
- 「車に雪が落ちてきそうで不安」
- 「玄関前だけでも雪止めを付けたい」
- 「うちの屋根に合うタイプがわからない」
- 「後付けできる?古い屋根でも大丈夫?」
こうした“ちょっとした不安”の相談からでも大歓迎です。現地を確認し、屋根材・劣化・積雪の状況に合わせて最適な雪止めを提案いたします。
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