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家の色選びに迷っている方に伝えたい、外観が人の感情と行動に与える影響
2025.12.29
屋根・外壁塗装の色選びと基本
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家づくりを考えるとき、「となり近所との調和」について、どれくらい意識していますか?
間取りや設備、内装のことはしっかり考えても、外からどう見えるか、周囲とどう馴染むかは、後回しになりがちかもしれません。
でも、住まいは一度完成すると、30年、40年とその場所にあり続けます。
もし日々の暮らしの中で、ご近所との関係が少しずつストレスになってしまったら……
住み心地は、思っている以上に変わってしまいます。
最近では、建物の外観や色が、周囲の人の感情や行動にまで影響を与えることが、研究でも分かってきました。
外壁の色選びは、「どんな家に住みたいか」だけでなく、「どんな距離感で暮らしたいか」を考えるきっかけにもなりそうです。
☑ 家の外観は「その家」だけでなく、通りや街並み全体の印象にも影響する
☑ 外壁の色や外観は、人の行動にも影響している
☑ 外観デザインは、暮らし方や人との距離感を表すサインでもある
☑ 外壁の色選びは「見た目」だけでなく、周囲との関係を考える行為
建物の外観は「見た目」以上の情報を発している

建物の外観は、本当に「好みだけ」の問題でしょうか?
都市計画や環境心理学の分野では、建物の外観は、私たちが意識する前に視覚情報として処理され、感情や行動に影響を与える環境要因であると考えられています。
これは、建物を意識的に眺めているときだけでなく、通勤・買い物・散歩などで、何気なく通り過ぎたときにも起こる反応です。
影響は「その家の前」で終わらない
都市ファサードに関する研究では、「一棟の建物の外観が、その周囲の道路空間や歩行体験全体の印象に影響する」ことが示されています。
視覚的に強い要素(奇抜な色や形、周囲から浮いて見える外観、荒廃感、強い反射など)の建物があると、その建物だけでなく、前後数十メートルの空間評価まで変わってしまうケースもあるそうです。
「自分の敷地内のことだから」と思っていても、実際には、通りや街並みの一部として見られている。
外壁の色やデザインを考える際には、「自分はどうしたいか」だけでなく、「周囲からどう見え、どう感じられるか」という視点も、ひとつの判断材料として持っておくとよさそうです。
建物の外観がつくる「最初の感情」

建物の外観は、その家を見た人に「どんな感情が生まれるか」に影響することが分かっています。
例えば、人は外観を見た瞬間に、
- 心地よいか、不快か
- 落ち着くか、緊張するか
- 親しみやすいか、近寄りにくいか
- 圧迫感や威圧感を感じるか
といった感覚を、無意識のうちに受け取っています。
これらは無意識のうちに生じる感情反応とされています。
研究では、外観の形や開き方によっても、人が受ける印象が変わる傾向も示されています。
- 縦に高く、横幅が狭い建物 → 圧迫感や緊張感を感じやすい
- 外壁に対して、窓の割合が多い建物 → 圧迫感がやわらぎやすい
- 入口や開口部が分かりやすい建物 → 安心感や、入りやすさを感じやすい
入口や開口部が分かりやすい建物ほど、「何の建物か分かる」「入りやすそう」と感じやすい傾向があります。
逆に、閉じていて用途が分かりにくい外観は、住宅であっても、心理的な距離が生まれやすいようです。
色彩が感情評価に与える影響

中性色・暖色の評価傾向
色についても同じです。
複数の実験研究・アンケート調査では、
・中性色系(ベージュ、グレー、オフホワイトなど)は快感度が高く、違和感・拒否感が生じにくい
・低彩度の明るい暖色系(ベージュ、アイボリー、クリーム色など)は親しみやすさ・安心感の評価が高い
という結果が多く報告されています。
これらは最も評価が安定する色で、人は「自然に近い色」を無意識に好む傾向があります。
これは、色そのものの好みというより視覚的刺激の強さ(コントラスト・反射)が関係しているとも考えられています。
濃色・原色が与える影響
一方で、高彩度・原色系(特に単色ベタ)、黒・濃色の大面積使いについては、
・視線を強く引きやすい、落ち着かない、圧迫感・近寄りがたい、評価が「好みで大きく分かれる」
という特徴が示されています。人工的で視覚刺激が強い「真っ白」な外壁についても同様です。
重要なのは、評価が両極端に分かれるという点。つまり、一部の人に強く影響を与えてしまう外観になりやすいのです。
外壁の色を決める際は「周囲からどう見られ続けるか」まで含めて選んだ方が後悔が少ないでしょう。
行動への影響

少し足を緩めるのか、無意識に距離を取って通り過ぎるのか。
こうした行動の違いも、「入りやすい」「近づきやすい」といった印象から生まれると考えられています。
つまり外壁の色は、単なるデザインや好みの問題ではなく、周囲との心理的な距離感をどう設定するかに関わっているのです。
そこには、あなたが「どんな暮らしがしたいか」「近隣や地域とどう接していきたいか」という価値観が反映されてしまいます。
だからこそ、外壁の色選びは、暮らし方や人との距離感を考える行為でもあるのです。
まとめ

外壁の色や外観は、「好き・嫌い」や「流行っているかどうか」だけで決められるものではないのかもしれません。
建物の外観は、私たちが思っている以上に、周囲の人の感情や行動、街全体の雰囲気に影響を与えています。それは評価される以前に、無意識のうちに受け取られている印象です。
だからこそ、「自分の家だから自由」と割り切るのではなく、どんな印象を与えやすい外観なのか。どんな距離感で暮らしたいのか、そんな視点をひとつ持っておくだけでも、色選びは少し変わってきます。
静かに暮らしたいのか、人とのつながりを感じながら暮らしたいのか。
外壁の色は、そうした暮らし方や価値観を、言葉を使わずに伝える要素のひとつです。
外壁の色選びが、これからの暮らしを考えるきっかけになれば幸いです。
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