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外壁や屋根を塗装する時に、必ず行われる作業の一つに「養生」と呼ばれるものがあります。
塗らない場所や、綺麗に区切りたい場所(色分けなどを行う場所)に予め、テープやビニール付きのテープ(マスカーという)、ビニールシートを使って覆う作業です。
塗装時に風が吹くと刷毛に含んだ塗料が飛散する事があります。
仕上がりを良くするためにも、近隣とのトラブルを防ぐためにも養生は大切なのです。

この記事のPOINT

☑ 塗装の際の養生作業とは?
☑ 外壁・屋根塗装で養生が必要な場所
☑ 養生で使う材料の紹介
☑ 外壁塗装の工程に含まれる養生はいつ行う?養生の期間は?

塗装の際の養生作業とは?

「養生」は、建築作業中に材料が飛散したり、工具が当たったりして、建材や部材、工事範囲外の部分が汚れたり破損したりすることのないよう、保護することをいいます。また、養生作業は仕上がりを左右するだけではなく、塗りの作業スピードを高める手助けにもなっているんです。
飛散事故を防ぐことや作業負担の軽減は、高品質な仕上がりにも繋がっているといえます。
もし、養生をせず塗装すると色の境目や材料の取り合いで歪んでしまいます。丁寧に作業しても真っ直ぐなラインが出ず、見栄えが悪くなってしまうでしょう。

外壁・屋根塗装で養生が必要な場所とは?

外壁や屋根塗装の際に、ご近所様にご迷惑を掛けないためにも大切な養生ですが、どんな所を養生していくのでしょうか?注意点があるのでしょうか?

  • 郵便ポスト・雨どい
  • サッシ・窓・雨戸
  • 室外機・換気扇・シャッター
  • 花壇・草木

【郵便ポスト・雨どい】

郵便ポストや雨どいった、細かな部分をマスカーやビニールテープを使って養生します。
塗装中は、養生がされていることになりますので、ポストの開閉が必要であれば、できるようにしてもうらいましょう。
ただ、郵便ポストや雨どいも塗る場合には、必ずしも行う必要はありません。

【サッシ・窓・雨戸】

サッシや窓も養生を行います。窓の養生にはマスカーが適しています。前述したようにビニールと一体となっており。広い面積を覆うのに適しているからです。
作業中でも窓を開けたい場合には、開閉できるようにしてもらいましょう。

【室外機・換気扇・シャッター】

住宅で使う設備類にエアコンや給湯器があります。こういった場所もまた、養生の対象になります。室外機や換気扇・シャッターなど汚れないように養生します。

室外機を密閉することでエアコンが使えなくなってしまいます。そういった時には、天端だけを覆うように養生します。住まいの設備に合わせて、また適材適所で応用して養生する必要があります。

【草木・花壇】

草木や花壇も塗料が着いてしまわないようにします。
ブルーシートやマスカーなどを使って保護します。対象が植物なので、できるだけ養生している期間をできるだけ短くします。部分が少ない場合には、シーツのようなものを掛けて塗装を行う時もあります。

【車】

塗装を行っている施主様の車だけでなく、近くに住んでいる車も養生します。
近隣の駐車場がある場合には、風で高圧洗浄した水や、塗料が飛散する恐れがあります。

車にすっぽりと覆いかぶせることができる養生材、カーシートも使って行います。車への養生は近所とのトラブルを防ぐ重要な役割を持っています。

養生で使う材料|シートやテープの種類について

【飛散防止ネット】

飛散防止ネットは、足場を覆うメッシュシートのことです。塗装時には足場を建物に囲うようにして組みます。作業場となる足場の外側に、塗料や高圧洗浄水の飛散を防ぐ目的でシートを張ります。

【養生用ポリシート】

養生用ポリシートは、ラップのような形状をしているポリエチレンシートのことです。
厚0.03㎜~0.05㎜で幅900mm~1,800mmなど厚みと幅に様々な種類があります。作業しやすいように、養生の役割を果たすように、養生の場所に合わせた使いやすいものを選びます。

【養生用ブルーシート】

ブルーシートは、建築で一般的に使われている養生用のシートです。薄い物から厚い物まであり、作業に耐えうるシートを選びます。作業に耐えうるとは、例えば薄手のシートを塗料の置き場に敷いた時、万が一塗料を、こぼしても浸透を防げないことがあります。シートの下にまで塗料が回り込んで床を汚してしまいます。こういったケースでは厚手のシートが適しているといえます。

【養生用布テープ】

養生用の布テープは、一般の布のガムテープと同じような素材です。
ただ塗装用のものは、テープ表面に耐水性に優れたコーティングがしてあります。
布のガムテープと同じように手だけでも真っ直ぐに切りやす特徴があるので、養生作業での作業効率も上がります。ただ、夏場にはテープの糊が残ってしまう事があるので、注意して使います。

【養生用マスキングテープ】

マスキングテープは、紙などでできたテープの事で、塗装では見切り部や養生シートの押さえ、コーキング養生で使います。粘着力が弱く糊が残りにくいです。ラインをキレイに出すためにも使われます。
養生テープの中でも、トップクラスの商品数があり、様々な建材に対応できます。
例えば、鉄部の塗料が弱く剥がれやすくなっているけど、鉄部まで塗る予算がない場合など、粘着力の弱いテープを軽く張る事で、剥がれを広げずに済みます。

【養生用マスカー】

養生マスカーは、テープとビニールが一体化したものです。
基本的には【布テープ、紙テープ、パイオランテープ、不織布テープ】と【ビニール】でできています。
テープを真っ直ぐ張ってから、折りたたまれているビニールを広げると、広い面の養生が一度で出来る仕組みになっています。そのため、養生の作業効率が高く、養生作業の中でも無くてはならない存在です。
ビニールにはサイズがあり、300㎜、550㎜、700㎜、900mm、1,100mm、1,800mm、2,700mmと豊富なラインナップがあります。

例えば、ドアが1,800mmあるとして、対象となるマスカーを使えば1回でドアの養生が終わります。
養生が必要な場所に最適なマスカーを選ぶことで、効率の良い作業が可能になります。

【養生用室外機カバー】

室外機カバーは、その名の通り室外機用のカバーです。塗装時に塗料が室外機に付着しないようにカバーで保護します。
マスカーやポリシートなどを使うのと違って、エアコンの使用も念頭に置かれています。ラッセル編のメッシュ素材を採用しているため一時的なエアコン運転が可能で室外機への負担を軽減できます
装着は被せるだけなので簡単です。養生の作業も短く済みます。

【養生用カーシート】

養生用のカーシートは、車への塗料の飛散を防ぐ、車専用の養生カバーです。基本的にビニール製と不織布製があります。養生作業も覆いかぶせるだけなので簡単です。

カバーのサイズは、軽自動車用、普通車用、ワンボックス用、自転車、バイク用があります。

外壁塗装の工程に含まれる養生はいつ行う?

養生作業を行うタイミングは、様々です。それは、養生の対象が一つではないからです。
ただ、基本的には、足場を設置した後で、メッシュシートを囲います。
外壁や屋根に使われている材料、例えば付帯部や窓、サッシなどは、高圧洗浄やケレンを行った後になります。また、車やエアコンの室外機においては、毎日行います。

  • 足場の組立後 メッシュシート養生
  • 下地処理後(高圧洗浄・ケレンなど) 塗装前の養生
  • 毎日 車は事前の情報を確認して朝方に覆って、夕方には取ります。

【外壁屋根塗装で養生をしている期間とは】

  • 足場のメッシュシート 全日数(10日〜14日間)
  • 窓やサッシ、外壁塗装時に行う(4日〜8日間)
  • エアコン室外機(7日〜10日間)
  • 玄関や通路、塗料置き場(10日〜13日間)
  • 車 飛散の恐れがある高圧洗浄及び塗装時全工程(7日間〜10日間)

外壁塗装の養生に掛かる費用とは?

養生の費用相場は、300~500円/㎡です。

一般的な30坪2階建ての住宅であれば、家の構造や窓の数によりますが、おおよそ40,000~60,000円程度が目安です。

養生の費用について気を付けておきたいのは、植栽など、「汚して欲しくないけど、動かせないもの」がどの程度あるのか、見積の前段階で業者に伝えることです。

事前に伝えておかないと、業者も「思っていたより養生が必要なようなので、金額が高くなる」と言わざるを得ません。

最初にこちらの要望を伝えておくことで、金額や汚して欲しくないものの共通認識ができますので、養生については見積もり段階で要望を伝えられるようにしましょう。

まとめ

外壁や屋根の塗装作業には、必ず行われる「養生」と呼ばれる作業があります。
これは塗装しない箇所や色分けを行う場所をテープやビニールで覆い、塗料の飛散を防ぎ、仕上がりを良くするための作業です。
養生は建材や部材、作業範囲外を保護し、仕上がりを左右するだけでなく、作業スピードも向上させます。
養生には植栽など動かせないものがある場合、事前に業者に伝えることで共通認識が得られます。

関連記事:外壁塗装で行う養生ってなに?やるべき理由と費用相場を公開!

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