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外壁塗装に関わる資格には何があるのでしょうか?
資格には、国家資格や民間資格があります。塗装を行うために取得しなければならない資格、取得しておきたい資格は数多くあります。
どの資格も知識や技術を身につける上で、意味の無いものではなく、重要なものになっています。
もし、資格がなければ、どんな知識やどんな技術を身に付けてきたのか計り知ることはできません。
また、中には、受験の条件として実務経験年数を求めるものもあり、誰もが受けれる訳ではない資格もあります。経歴を証明したうえで、はじめて受験できるのです。

◆塗装工事を行うために資格は必要なのか?◆

実は、塗装業を開業するにあたって、特別な資格や許可が必要ありません。そのため「塗装業者」ですと名乗ってしまえば、営業する事ができてしまうのです。

ただ開業する上では資格は必要ないものの、外壁塗装を行う上で必要な資格はあります。また、技術を証明するものとして技能士という国家資格もあります。

以下に塗装に関する国家資格と、民間資格を記載しましたのでご覧ください。
資格は塗装業者選びの判断基準の一つにもなるのでご覧ください。

◆外壁塗装の資格とは?◆

外壁塗装という括りだけでは、どの資格が塗装を行うために必要な資格か分からないと思います。なぜなら、塗装資格で調べてみても、一般の方には、なぜその資格が必要なのか理解できないからです・・
例えば、塗装に伴い足場が必要であれば、足場の組立作業主任者が必要であり、水性塗料ではなく油性塗料を選ぶ場合には、有機溶剤(シンナー)を使うので有機溶剤作業主任者が必要になるからです。
塗装業を営業するために資格は必要ありませんが、塗装を行ううえでは必要な資格があるとご理解ください。

◆国家資格◆

【建築業許可票】

建設業許可票とは、建設業を営む際に取得しておく必要がある許可のことで、建設業法の第3条によって定められています。一般的には必要とされていますが、一部例外があり、軽微な建設工事のみを請け負う場合に許可は必要ないとされています。例えば、建築一式工事以外の工事で、1件の請負代金の額が500万円未満の工事は許可が要りません、戸建て住宅の塗装で500万円にはなりません。これが、塗装業を営業するにあたって、資格も許可も必要ないといった意味になります。
建築業許可票の取得条件
・10年以上の塗装業実績
・5年ごとの更新をクリアしている

【1級塗装技能士】

一級塗装技能士とは厚生労働大臣認定の国家資格のことです。
実務経験7年以上、または二級合格から2年以上の実務経験があることで、受講資格を取得できます。
資格の取得には実技と学科の試験を合格しなければなりません。


2級塗装技能士
職業訓練校に通う、または塗装業で2年の実務経験があることで、受講できる資格です。そのため、塗装職人の中でも、若手が持つ資格でもあります。資格の取得には、実技と学科の試験を合格しなければなりません。

【有機溶剤作業主任者】

有機溶剤作業主任者とは、現場で有機溶剤を使う時に、作業手順を決めたり、作業の指揮・監督を行う資格です。油性の塗料を取り扱うにあたり、労働基準法で必要と定められています。ただし、有機溶剤に対する、取り扱い方や危険性を理解するためにの講習を受ければ取得可能な資格です。

【高所作業車運転者】

高所作業車運転者とは、高所作業車を使って作業を行う際に必要な資格です。
塗装では、日数が掛からない工事でよく使われています。足場の設置費用より安く済むからです。
高所のちょとした作業や点検に最適です。

【乙4種危険物取扱者】

危険物取扱者には甲種と乙種があります。
塗装業として必要となるのが、乙の4種です。アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類等の引火性液体を取り扱います。また、定期点検、保安の監督を行うことができます。

◆民間資格◆

【足場の組立作業主任者】

足場を組み立てる時に必要になる資格です。
事業者は、足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した者のうちから、各作業区分に応じて作業主任者として選任し、その者の指揮のもとに作業を行わせなければなりません。また、足場の組立て等作業主任者は、作業の直接指揮などを行う者であり、高さ5メートル以上の足場の組立て等の作業ごとに1名選任する必要があります。

【学科 】

作業の方法に関する知識 7時間
工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 3時間
作業者に対する教育等に関する知識1.5時間
関係法令1.5時間

【職長・安全衛生責任者教育】

塗装の現場では、作業のリーダーが持つべき資格になります。
労働者を指揮する仕事で、作業の工程や安全管理の改善などを中心に指揮者として従事します。

【自由研削といし特別教育】

塗装では、鉄部のサビなどを取り除くケレン作業の際にサンダーを使います。この時に使うといしを交換するために必要な資格です。

自由研削といしの取替え又は取替え時の試運転の業務に労働者を就かせるときは、安全又は衛生のための特別な教育をしなければならないことが義務付けられているため、受講が必要となります。

【学科 】

自由研削用研削盤、自由研削用といし、取付け具等に関する知識2時間
自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識1時間
関係法令1時間

【実技】

自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法2時間以上
 (合計6時間)

※当協会の講習には、実技2時間が含まれています。

【石綿作業主任者】

石綿作業主任者は、2006年から始まった国家資格です。
アスベストが人体への被害を及ぼすと判明したため、2006年以降は全面的に使用が禁止されています。
アスベストに係わる現場では、石綿作業主任者を選任して、作業に従事する労働者の指揮、保護具の使用状況の監視等の職務を遂行させなければなりません。

【試験内容について】

問題数25問
合格基準各科目40%以上、かつ総合で60点以上の得点
試験方法三者択一式

【カラーコーディネーター2級(認定:東京商工会議所)】

色の基礎知識からビジネスで応用できる実践的な知識をはかる試験を合格した者で、塗装の場合には、外壁や屋根の色の提案やカラーシミュレーションにて色の提案を行う者となります。

【外装劣化診断士】

外装劣化診断士とは、屋根や外壁などの劣化に対する診断方法を理解し、消費者にとって有益な報告と提案を行う知識と技量を有する者が持つ資格です。

【外壁診断士】

実務経験5年以上で受講資格を取得できる資格です。

【窯業サイディング塗替診断士】

戸建て住宅に多く使われている窯業サイディングに関する知識を持っていることを証明する資格です。外壁塗装では、この窯業系サイディングが対象となることが多いです。

【雨漏り診断士】

定期的な講習会も行っており、雨漏りに関する知識を持っていることを証明する資格です。

【雨漏り鑑定士】

雨漏りに関する知識を持っていることを証明する資格です。

◆他にもある建築に関する知識(建築士・施工管理技士)◆

【1級建築士】

建築業に携わっていなくても、ほとんど知っているのが設計図面の作成に携わる「建築士」。

一級建築士で行える事 設計できる大きさに制限がなく、高層ビルから住宅までほとんどすべての建築物の設計・工事監理をする事が出来ます。

※学校・病院・劇場・映画館・公会堂・集会場・百貨店の用途に供する建築物で、延べ面積が500㎡を超えるもの
※鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロック造もしくは無筋コンクリート造の建築物または建築の部分で、延べ面積が300㎡、高さが13m、または軒の高さが9mを超えるもの
※延べ面積が1000m2を超え且つ階数が2階以上のもの

合格率平成28年度
学科:受験者数26096、合格者数4213、合格率16.1%
製図:受験者数8653、合格者数3673、合格率42.4%
総合:受験者数30648、合格者数3673、合格率12.0%
受験資格令和2年の建築士試験から受験資格が緩和
大学の建築学科で指定科目を修めて卒業すれば、直ちに一級建築士を受験できる
二級建築士は、実務経験がなくても一級建築士の試験を受けることができる

【2級建築士】

二級建築士で行える事
延べ面積が30㎡から300㎡までの鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の建築物の設計・工事監理を行うことができます。一般的な住宅であれば、二級建築士の資格で行う事が出来ます。

※学校・病院・劇場・映画館・公会堂・集会場・百貨店などの公共建築物は延べ面積が500㎡以下のもの ※鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロック造もしくは無筋コンクリート造の建築物または建築の部分で、延べ面積が30㎡ – 300㎡高さが13mまたは軒の高さが9m以内のもの
※延べ面積が100㎡(木造の建築物にあっては、300㎡)を超え、又は階数が3以上の建築物(ただし、第3条の2第3項に都道府県の条例により規模を別に定めることもできるとする規定がある)

合格率平成28年度
学科:受験者数20057、合格者数8488、合格率42.3%
製図:受験者数11159、合格者数5920、合格率53.1%
総合:受験者数23333、合格者数5920、合格率25.4%
受験資格大学・短大・専門学校・高等学校指定科目を修めて卒業すれば、直ちに二級建築士を受験できる
建築関係に学歴がなく、指定科目を履修していない場合は、7年間の実務経験を行うことで、二級建築士の受験資格を得る

【施工管理技士】

建築施工管理技士は、住宅やマンションを建築するために、現場で働く職人をまとめ、施工計画や工程管理を行います。施工の手順は守られているか、使用する材料は正しいもので、既定の使用量をしっかり守られているか等、品質の管理や予算の管理をしながら工事全体が円滑に進むように管理します。

建築施工管理技士は1級と2級があり、共に国家資格となっているため、誰でもができる仕事ではありません。
主に現場では鉄筋工事や左官工事など、専門の職人さんがそれぞれを造っていく、分業体制です。
そのため、施工の管理をする場合おいて、建築施工管理技士は、地盤調査・仮設工事・基礎工事・躯体工事・屋根や内装などの仕上げ工事まで幅広い知識を身に付け、尚且つ建築基準法などの法律を知らなければなりません。
また、建築資材の発注や元請け・下請け業者との打ち合わせ、引き渡し先のお客様とのやり取り、役所での書類審査の申請など、事務のようなデスクワークも必要になります。
現場で働く仕事ですが、パソコンスキルが必須になってきます。

◆さいごに◆

いかがだったでしょうか?塗装だけでなく建築を行ううえで必要となる資格は様々です。
専し業者として資格も必要ですが、もっと小さく、作業に対して必要となる資格もあるんです。
だからこそ、ご依頼される工事は、どんな作業が行われるのか?そして、その作業に対する資格は持っているのか・・・
見極める事も大切なことかもしれません。

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