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バルコニー・ベランダの雨漏りの処置方法|修理費用や原因も徹底解説
2023.03.30
防水工事
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「バルコニー(またはベランダ)やバルコニーの下の部屋から雨漏りするけど、自分で修理できるのだろうか…」
結論からいうと、バルコニー・ベランダの雨漏りは止めてみる程度であれば自分で出来るかもしれません。ただし、雨漏りの原因によります。また、どこから雨漏りが発生しているのか、原因箇所が分からない場合は、自分では手の施しようがありません。そのため、基本的には業者に依頼するのが安心です。
今回は、バルコニー・ベランダの雨漏りの修理について、応急処置の方法や費用などを紹介します。できるだけ雨漏りしないようにするための対策についても紹介しているので、修理後の参考にしてください。
☑ バルコニー・ベランダの雨漏り修理の費用目安
☑ バルコニーやベランダからの雨漏りで火災保険が適応される範囲
☑ 雨漏りの原因
バルコニー・ベランダの雨漏りは自分で修理できる?
バルコニー・ベランダの雨漏り修理は程度にもよりますが、基本的に業者に依頼した方が確実です。バケツを置いたり、防水テープを貼ったりするなどの応急処置は自分でも可能です。しかし、雨漏り箇所の特定ができない場合や範囲が広い場合などは自力で対処しようがありません。
また、応急処置で済む程度でも、自力での修理はおすすめできません。なぜなら間違った処置を行う可能性があるからです。しっかり処置ができていない場合は、時間とともに該当箇所から再度雨漏りするケースもあるし、むしろ以前よりも状態が酷くなることも考えられます。確実に雨漏りを止めたい場合は、応急処置で対処できそうな程度であったとしても、業者に修理を依頼するのがおすすめです。
バルコニー・ベランダの雨漏りの応急処置方法
雨漏りが起きてしまったら、コンセントを抜くなどの応急処置が必要です。
バルコニー・ベランダで雨漏りが起きた場合に行う応急処置は次のとおりです。
- 電化製品はすぐにコンセントを抜く
- 家具・家電を濡れない場所に移動させる
- 濡れている箇所を拭く
- ブルーシートや新聞紙を敷き、水が落ちてくる箇所にバケツを設置する
バケツのなかに雑巾などを置いておくと、水が落ちた際の飛び散り防止になります。そのうえで、雨漏りしている箇所が明確な場合は、防水テープ・シートなどで雨水の浸入を防ぎます。雨漏りしている原因がヒビの場合は、補修液を刷毛で塗ることで雨漏りを防げる場合もあるでしょう。
応急処置もせずに雨漏りを放置してしまうと、深部にまで水が浸透し、建物内部が腐食。シロアリやカビの発生など、二次被害が起きるため、早めの対処が大切です。また、マンションの場合は近隣住民に迷惑をかける可能性が高いので、念のため連絡を入れておくことをおすすめします。
【バルコニーとベランダの違い】 バルコニー:マンションの2階以上の階にある、屋外に張り出した空間で屋根はない ベランダ:家の戸外に張り出した空間で、広さや階数に関係なく屋根がついている |
バルコニー・ベランダの雨漏りの修理費用
バルコニーやベランダの雨漏りを止めるには、どれ位の費用が掛かるのでしょうか?
バルコニーやベランダの雨漏りを修理する場合にかかる費用相場は次のとおりです。
修理場所 | 修理費用相場 | 修理内容 |
床 | 約15~50万円 | 防水シートの張り替えベランダ床面の塗り替え |
笠木(手すり) | 約5~15万円 | コーキング剤による修理腐食している木材の取り替えなど |
外壁 | 約5~80万円 | コーキング剤による修理サイディングボードの張り替えカバー工法により新しくサイディングを張る |
排水口 | 約5,000~2万円 | 排水口の掃除排水口との境目の修理 |
上記のように修理が必要な箇所、また雨漏りの程度によっても修理費用は変わってきます。一概にいくらとは言えないので、雨漏り修理を依頼する際に業者に確認することをおすすめします。
バルコニー・ベランダの雨漏りに火災保険は使える?
バルコニーやベランダの雨漏りには火災保険は適応されるのでしょうか?
場合によっては火災保険が適用されます。ただし、適用される場合とそうじゃない場合があるので、注意が必要です。
また、築10年以内であれば、建てた事業者によって補償してくれる筈です。
もし、事業者が倒産してしまっている場合には、瑕疵保険も対象になる可能性があります。
バルコニー・ベランダの雨漏りにおける火災保険の適用範囲
保険申請には様々な書類が必要になります。私もお客様からご依頼で申請や工事のお手伝いをしてきました。もし、自然災害による損傷だと思い当たるようでしたら、ご相談ください
バルコニー・ベランダの雨漏り修理において、火災保険が適用されるのは次のケースです。
適用されるケース | 適用されないケース |
地震台風大雪雹(ひょう)、雨、風による天災 | 経年劣化使用者の過失によるもの被害から3年以上が経過している修理費が20万円以下の場合 |
つまり、雨漏りの原因が自然災害によるものであると認められた場合には、火災保険が適用されるということです。ただし、自然災害によるものなのか、経年劣化や人為的なものが原因なのかは判断がつきにくいケースもあります。そうした場合は自己判断で諦めるのではなく、専門業者に調査を依頼しましょう。
火災保険の申請方法
専門業者の調査で「自然災害による」と判断された場合、火災保険を申請しましょう。火災保険の申請から振込までは次のように行われます。
- 保険会社・代理店に電話して、被害の内容を説明する
- 保険会社・代理店から書類が届く
- 損害状況を記入した写真と証拠写真を保険会社・代理店に送る
- 適用可否の判断をするために、専門業者が調査に来る
- 1週間ほどで保険会社から適用可否の連絡が来る
- 適用可の場合は、約1ヶ月後に振り込まれる
バルコニー・ベランダの雨漏りの修理の流れ
バルコニーやベランダの雨漏りを止めるには、原因を突き止める必要があります。原因が分からずに修理しても雨漏りが止まらない事は少なくありません。そのために散水調査や赤外線調査が行われるようになっています。
バルコニーやベランダの雨漏り修理の流れは次のとおりです。
- 応急処置をする
- 雨漏りの原因調査・特定(目視、散水試験、赤外線カメラでの調査など)
- 雨漏り補修
雨漏りの修理が終わったとしても、バルコニーやベランダは屋外にあるため、常に雨水や紫外線にさらされています。そのため、定期的にメンテナンスすることが大切です。雨漏りを事前に予防できるので、10~12年を目安にメンテナンスを行いましょう。またそれ以前でも劣化している箇所があれば、早めに修理しておくことに越したことはありません。
バルコニー・ベランダの雨漏りの修理業者の選び方のポイント
バルコニー・ベランダの雨漏りを依頼する業者は、次のポイントをおさえて選ぶようにしましょう。
- 保証内容で選ぶ
雨漏りの原因は経年劣化だけではありません。業者の施工不良によるものも考えられます。その場合、修理して間もないにもかかわらず、雨漏りが再発することも考えられます。そうした場合に大切なのが、アフター保証です。保証期間内の再発であれば無償で修理してくれるので、保証期間や内容をしっかり確認しておきましょう。
- 見積もりの内訳を説明してくれる
何が原因で、だからどういった工事が必要なのか、それにはどのくらいの費用が発生するのかを丁寧に説明してくれる業者は信頼性が高いと言えます。それに加えて使用する資材のメリット・デメリットを説明してくれる業者は、依頼主と真摯に向き合っていることがうかがえるのでより信頼できるでしょう。
- 保険適用に詳しい業者を選ぶ
先にも紹介したとおり、雨漏り修理は火災保険が適用されるケースもあります。この内容を詳しく把握していない業者に依頼してしまうと、本来ならおさえられたコストがそのまま発生。損をする可能性が高くなります。
バルコニー・ベランダの雨漏りの原因
雨漏りが起こる原因は、様々です。経年劣化で起きる時は、建材が痛んで可能性が高く、築数年で起こる時は、施工不良の原因が高いです。
バルコニーやベランダの雨漏りで考えられる原因は次の5つです。
- 排水口の詰まり・劣化
- 防水層の劣化
- 笠木・手すり破損・劣化
- 壁の劣化・ひび割れ
- 掃き出し窓との接合部分の不具合・劣化
バルコニーやベランダは、その特性上、劣化は避けられません。しかし、排水口の詰まりをこまめに取り除いたり、防水層の上に植木鉢などを置かなかったりすれば、劣化の速度は遅らせられるでしょう。
排水口の詰まり・劣化
バルコニーやベランダの雨漏りの原因として最も多いのが排水口の詰まり・劣化です。
枯れ葉やホコリなどが排水口を塞いでしまうと、雨水の排水が上手くいかなくなるため、雨漏りの原因となります。
また、排水口が劣化していた場合、雨量が多いと配水管の接合部などの隙間から雨が染み出て雨漏りに繋がります。
問題が起こりやすいバルコニー・ベランダの特徴 バルコニーやベランダよりも高い木が近くにあるバルコニーやベランダで観葉植物を育てている・家庭菜園をしている |
防水層の劣化
ベランダには雨漏り対策として防水シートや防水塗装が施されています。しかし、これらは定期的にメンテナンスを行っていないと、経年劣化により破損やひび割れ、剥がれなどが発生。その結果、雨漏りすることになります。
問題が起こりやすいバルコニー・ベランダの特徴 バルコニーやベランダで観葉植物を育てている・家庭菜園をしているメンテナンスをしていない |
笠木・手すりの破損・劣化
笠木とは、バルコニーやベランダの壁部分を雨から守ってくれるカバーのようなものです。笠木や手すりは内部が木材であることが多く、これらが破損していると内部の木材にまで水が浸透して腐食が進みます。腐食が進むと雨漏りが発生するため、笠木や手すりの破損・劣化も見過ごせないものです。
問題が起こりやすいバルコニー・ベランダの特徴 シーリングが劣化している笠木に錆などによる穴が空いている笠木を固定するビスが緩んでいる |
壁の劣化・ひび割れ
室内に面する壁が劣化したり、ひび割れがあったりすると、そこから雨水が浸入して雨漏りが発生。壁の劣化やひび割れは、経年劣化はもちろん、自然災害などが原因としてあげられます。壁は面積が大きいため、劣化やひび割れによる雨漏り修理は大がかりになることが多く、また費用も高額になる傾向にあります。
問題が起こりやすいバルコニー・ベランダの特徴 自然災害が起こったあとの違和感を放置している雨風があたりやすい方角にある |
掃き出し窓との接合部分の不具合・劣化
屋根がないバルコニーに多いのが、次のような不具合・劣化による雨漏りです。
- 窓枠と外壁の隙間部分のコーキングの劣化
- 窓枠とガラス部分のビート剤の劣化
また、引き違い窓の場合は、引き違い部分の隙間から雨水が浸入することもあります。
問題が起こりやすいバルコニー・ベランダの特徴 メンテナンスをしていない |
バルコニー・ベランダの雨漏りを防ぐには
バルコニーやベランダからの雨漏りを防ぐには、定期的なメンテナンスが大切です。期間の目安は10~12年程度。それ以前でもひび割れや防水シートの剥がれなど、雨漏りの原因となり得る不具合・劣化が見受けられたら、早めに対処して雨漏りを防ぎましょう。そのまま放置してしまうと、自宅だけなく階下にも影響がおよび、修繕費が高額になります。ご近所トラブルを避けるためにも、定期的なメンテナンスと早めの対処を心がけましょう。
また、メンテナンス以外にも、次のようなことを普段からしておくだけでも雨漏り発生の確率を下げられます。
- 排水口に溜まっているゴミをこまめに取り除く
- バルコニー・ベランダには極力ものを置かない
- こまめにバルコニー・ベランダを掃除する
- 日差しを設置する
まとめ
バルコニー・ベランダは、紫外線や雨風にさらされる環境にあるため、劣化が進み、雨漏りを誘発することがあります。軽度のヒビなどであれば、防水テープや補修液を使用して自力でも修理が可能です。しかし、修理の仕方が間違っていると、のちのち大きなトラブルを招くおそれがあるため、軽度なうちから専門業者に任せておくのが安心です。
私たちプロタイムズ長野若里店は、外壁塗装を専門業者です。そのため、ベランダ塗装もお手の物。創業以来約50年、塗装業をメインにお家のお悩みに真摯に向き合ってきました。その経験と知識を基に、最適なベランダ塗装をご提案いたします。
また、状況確認のための現地調査は、もともと職人だったベテランスタッフが行います。現地調査から実際の塗装まで、それぞれの専門家が対応するので安心してお任せいただけます。バルコニー・ベランダの雨漏りでお困りの方はぜひ一度、プロタイムズ長野若里店までお気軽にご相談ください。
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