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玄関や窓の上にある小さな屋根──それが「庇(ひさし)」です。
目立たない存在ながら、実は日々の暮らしをそっと支えてくれています。特に真夏には、強い日差しを遮って室内の温度上昇を抑えてくれる優れもの。

ところがこの庇、屋根や外壁に比べて目立たない分、劣化やトラブルが見逃されやすく、気づかないうちに雨漏りの原因になっていることも少なくありません。
「そういえば、庇って気にしたことがなかった…」という方も多いのではないでしょうか?

この記事では、庇の役割や劣化のリスク、素材ごとのメンテナンス方法、そして修理や交換のタイミングまでを詳しく解説します。まだ不具合がないという方も、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のPOINT

☑ 庇は劣化しやすく、進行すると雨漏りや落下することもある
☑ 金属の場合は錆に注意し、必要に応じて塗装をする
☑ ポリカーボネート製は破損や歪みが生じたら取り換える時期
☑ ガラス製の庇はコーキングやゴムパッキンの劣化に注意する

庇の素材

庇はさまざまな種類の素材で作られています。

✅ 広く一般的に使われているのはアルミニウム製の庇です。耐久性と軽量性を両立しており、薄くスタイリッシュな見た目が人気です。

木製庇の場合は、耐久性を向上させるために、表側にトタンやガルバリウムなどの板金を張って使用することが多いです。

ポリカーボネート製の庇も人気があります。透明度が高いので採光性があり、軽くて衝撃に強いので設置しやすいです。金属製の庇と比較すると強度が劣る点がデメリットです。

✅ デザイン性を損なわずに設置できるという点から、ガラス製の庇を選ばれる方も多いです。透明度が高く、採光性に優れ、圧迫感を感じにくいのが特徴です。

庇は素材によりメンテナンスの方法や頻度が異なります。
庇は設置したら、半永久的に使えるものではありませんので、専門業者と相談しながら、長期的な視点で最適な庇を選択しましょう。

庇の劣化症状とその原因

常に雨風や紫外線にさらされている庇は、劣化や傷みが起こりやすい部分です。そのまま放置すると庇の機能を果たさなくなるだけでなく、雨漏りの原因にもなります。そのため毎年点検し、不具合箇所があれば再塗装・交換などのメンテナンスが必要です。

庇は劣化しやすい?

見た目は小さくても、庇は意外と過酷な環境にあるため、劣化しやすい部分です。

最も大きな要因は紫外線による材質の劣化でしょう。特に南向きに設置された庇は、一日中強い日差しにさらされるため劣化が進みやすいです。
特に外壁との接合部のシーリング材は紫外線でひび割れや剥がれが起きやすいです。

庇が劣化しやすい原因のひとつは、屋根に比べて傾斜が緩く、雨水が流れにくいこともあります。
排水性があまり良くないため水が溜まりやすく、劣化した部分から雨水が染み込んで雨漏りを引き起こすことがあります。

庇は面積が小さく、目立たないため劣化に気づかれにくい場所ですが、素材によっては10年も経たずに劣化が始まることもあります。

劣化が進行すると起こること

雨漏り

庇は外部に設置されているため、常に紫外線・風雨・気温差などにさらされています。
特に庇と外壁の取り合い部分は、防水シートやシーリング材が使われていますが、これらは時間とともに劣化していきます。シーリングがひび割れたり剥がれたりすると、わずかな隙間から雨水が侵入します。
さらに、庇と接している外壁材にひび割れや欠損があると、そこが雨の浸入口となることもあります。

庇と外壁の取り合い部分から雨水が染み込むと、壁の内部に広がっていきます。見た目には異常がなくても、気づかないうちに内部が腐食して、被害が大きくなっていることもよくあることです。
雨が降ると窓枠の辺りから水が染み出してくる場合は、庇が原因の雨漏りかもしれません。

落下リスク

もう一つ見逃せないのが、庇の「落下リスク」です。庇は金具やビスなどで建物に固定されていますが、これらの金属部品も経年劣化します。
特に古い建物では、錆びやすい素材が使われていることも多く、金具の腐食や取り付け部の木材の腐れによって、徐々に庇の固定力が弱まります。
その状態で強風や台風、積雪などが加わると、庇が傾いたり、最悪の場合は落下することも。金属製やガラス製の庇が落下した場合、大きな事故につながる可能性もあるため、早めの点検と対処が重要です。

庇の素材別メンテナンス方法

庇の適切なメンテナンスは、住宅を雨漏りから守るために欠かせない重要な作業です。
定期的なメンテナンスを怠ると、庇の劣化が進行し、最終的には建物全体に深刻な被害をもたらす可能性があります。適切なタイミングでのメンテナンスが建物の寿命を大きく左右します。

金属の場合

トタンが貼ってある庇の場合は、塗装が必要です。
トタンは錆びやすい素材のため、放っておくとどんどん劣化が進み、雨漏りや腐食の原因になってしまいます。そのため、定期的に錆を落とし、塗装で表面を保護するメンテナンスが必要です。
もし錆が進んで穴が空いてしまっている場合は、トタンの上からガルバリウム鋼板を重ね張りする方法で補修を行うことが一般的です。

ガルバリウム鋼板は錆びにくく、劣化が広がりにくいためトタンのように頻繁な塗装メンテナンスは必要ありません。
ただし、年数が経てば表面の色あせや細かな劣化が出てくるため、外壁塗装などのタイミングにあわせて一緒に塗り替えるのがおすすめです。

アルミニウム製の庇は耐久性が高く、基本的に塗装などのメンテナンスが不要です。汚れやゴミの蓄積で排水性が落ちることはあるので、たまに表面を拭いたり、落ち葉を掃除したりする程度の手入れはしておくと安心でしょう。

ポリカーボネートの場合

長年の使用で劣化や変色、ひび割れが発生することがあります。特に10年以上経つと劣化が目立ち始めるケースが多いです。表面のひび、反り、たわみなどが見られるようになったらパネルの交換が必要です。

パネル自体が無事でも、固定している金具やシーリング材が緩んだり劣化していると、雨漏りや落下のリスクがあります。
年に一度程度は、接合部や周囲の防水処理を目視点検しておくと安心です。

ガラス製の場合

ガラス製の庇は、金属フレーム(アルミ、ステンレス、スチールなど)に強化ガラスをはめ込んだ構造のものが一般的です。
この場合、外壁と庇の取り合い部分にはコーキングが、フレームの取り合いにゴム製のパッキンが使用されていますが、経年劣化でひび割れ等が発生すると雨漏りに繋がる恐れがあります。
支持金具や防水まわりの定期的な点検が必要です。

庇の補修と交換のタイミング

庇のメンテナンスは高所作業になるため、足場の設置が必要になります。そのため、外壁や屋根の塗装時に併せてメンテナンスを行うと良いでしょう。
築年数が20年を超えている庇については、見た目に問題がなくても内部の劣化が進んでいる可能性が高いため、専門業者による詳細な診断を受けることをおすすめします。

補修が必要なサイン

庇のまわりにひび割れがある場合、注意が必要です。
特に、庇と外壁が接している取り合い部分は、ひび割れ(クラック)が起きやすい場所です。施工が不十分だったり劣化が進んでいたりすると、ひび割れができ、そこから雨水が入り込んで雨漏りが起きるリスクが高くなります。

塗装の剥がれや色褪せも重要な判断材料となります。
特に金属製の庇では錆の発生が見られることがあり、放置すると構造体まで損傷が及ぶ可能性があります。
板金やポリカの歪み、たわみ、めくれが見られる場合は、強風などで飛散したり雨漏りに繋がる危険性が高いです。また、表面に亀裂や破損が見つかった際も、すぐに対処が必要です。

塗装とカバー工法

庇の傷みが軽い場合や、トタン・ガルバリウム鋼板など塗装仕上げの庇は、塗装によるメンテナンスが可能です。塗装をすることで、錆の進行を防ぎ、防水性も回復できます。

ただし、錆がひどく進んで穴が空いていたり、内部の木材が腐っているような場合は、塗装だけでは対応できません。
その場合は、既存の庇の上から新しい板金をかぶせる「カバー工法」で補修を行います。

交換が必要なケース

庇の交換が必要になるケースは、補修では対応できない深刻な劣化状態に達した場合です。
庇の傷みが全体的に激しく、左右の高さがずれているような場合は、板金をかぶせる「カバー工法」での補修ができません。
そのため、一度庇をすべて解体し、新しい庇を取り付ける「交換工事」が必要になります。

このようなケースでは、庇の取り付け部分に影響が出るため、周囲の外壁も一部壊してから復旧する必要があることが多く、工事費用や手間が大きくなりがちです。
また、外壁材の種類によっては同じ素材が手に入らず、復旧時に外観の仕上がりが変わる可能性があることも理解しておくと良いでしょう。

まとめ

庇は、雨や日差しから建物を守り、快適な暮らしを支える大切な役割を担っています。
しかし庇は屋根と同様に、常に紫外線や風雨にさらされており、経年とともに劣化しやすい部材です。

庇の劣化によって雨漏りを起こすこともあり、未然に防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

当社では、庇の塗装や部分補修といったメンテナンスも承っております。
庇の点検や清掃、修理をお考えの方はぜひプロタイムズ長野若里店まで、お気軽にご相談ください。

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