スタッフブログ

住まいの外壁や屋根に、メンテナンスとして行われる塗り替えですが、比較的、新しい外壁材の中には、塗料がくっ付きにくいものがあります。
それは、汚れが着いても落としやすいなど、性能が上がっているのが原因です。
これらの、外壁には塗り替え前に、どんな塗料を使うのか、どんな施工をするのか慎重に検討する必要があります。
もし、いつも通りの施工をしてしまえば、直ぐに不具合が起きてしまいます。
そこで、本日は、どうやって『難付着サイディングを判断しているのか?』『またどんな下塗りを使えば良いのか?』解説していきます。

この記事のPOINT

☑ 付着しにくい原因はサイディングの性能にあった?
☑ 難付着サイディングの見分け方
☑ 難付着サイディング対応の下塗り材一覧
☑ 難付着サイディングの塗装を依頼するために

塗装後の不具合を起こさないために『光触媒サイディング』を塗り替えるための最適な方法とは

光触媒塗料とは、高いセルフクリーニング機能を持ち、自分で汚れを落とす特徴を持っています。
サイディングボードの製造・販売をしているケイミューでは光セラという製品が現在、光触媒のサイディングに該当します。
とても高い耐候性を持っており、メーカーとして製品によりますが最大で15年の保証を出しています。

同じくサイディングボードの製造・販売を行っているニチハでも長期保証を可能にする「超耐候塗料」プラチナコート30を使用したサイディングボードがあり、施工条件にもよりますが10年~30年の保証を出しています。

しかしながら以前からも光触媒を施したサイディングボードは使われており、そんな光触媒塗料で塗装されたサイディングボードの塗装時期が到来し、塗替えの需要が急増しているそうです。
『光触媒塗料が塗られている外壁にお住まい』の方に参考になればと思います。

セルフクリーニング効果が難付着の原因?

外壁劣化診断士石井

下の図をご覧ください。
撥水は雨が粒のようになり流れて行きますが、親水は水たまりのようになり全体的に流れていくんです。
雨が降っている時は、この状態が続き汚れを落としているんです。

光触媒塗料は原料に含まれている「酸化チタン」は紫外線に反応すると光触媒反応を起こし、反応が起こる事で、塗膜表面に付着した汚れを炭酸ガスに分解する効果を発揮します。
また、酸化チタンが紫外線と反応すると塗膜表面の親水性が高まるので、外壁の塗膜と汚れの間に雨水などの水分が入り込みやすくなり、排気ガス等の汚れも洗い流すことが出来ます。
※親水性とは…水となじみやすい性質

光触媒塗膜の上から塗り替える際は要注意

外壁劣化診断士/石井

難付着サイディングは施工後にトラブルになりやすいので、しっかりとした手順を踏んで進めていく必要があるんです。

光触媒で塗装された塗膜は難付着系塗膜と呼ばれており、一般的な下塗り材で塗装を行うと数年後に塗膜の剥離を起こす可能性がとても高いと言われています。
そのため、光触媒の塗膜に塗装をする場合は、光触媒塗膜にも付着する特殊な下塗り材を用いて塗装をしなければいけません。
つまり「光触媒サイディングへの塗装は」下塗り材選びが大切になります。

塗装後、剥離を起こさないための下塗り材の考え方

一般的な下塗り材で塗装をしてしまうと下記の様な2つの要因によって塗膜剥離につながってしまうケースがあります。

(1)無機系塗膜のため、付着性が著しく悪い
(2)光触媒反応によって塗替え塗膜が分解される

「色付きの上塗材で塗りつぶせば、紫外線の影響をうけないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、塗膜を透過した紫外線の影響を受けてしまうことがあるため、塗膜剥離のリスクは変わらないです。
塗替え塗膜を透過した紫外線によって、光触媒塗膜表面でラジカルが発生し、接触している塗替え塗膜の下塗り材の樹脂を分解するため塗膜剥離に至ってしまうのです。
※ラジカルとは…樹脂や顔料の有機物を劣化させるエネルギー

光触媒(難付着)サンディングか分からない場合の見極め方

外壁劣化診断士石井

難付着サイディングか分からない場合には、下記の事を確認したり、試してみてください。

実際に見た目だけで光触媒塗膜が使われているか判別をするのはほぼ不可能です。
ただ下記のいずれかに当てはまる場合には光触媒塗膜が施されている可能性があります。

(1)窯業系サイディングの型番・製品名などに光触媒処理等の資料が残っている

※住宅を建てた会社さんからの資料は捨てずに残しておくようにしてください

(2)築10年以上が経過しているにも関わらず、外壁材にチョーキングが無い

※チョーキングとは…紫外線や雨水が原因で塗料の中の樹脂が分解され顔料が粉状になって塗装表面に現れたもの

(3)築10年以上が経過しているのにも関わらず、外壁に艶が残っている
(4)庇下等の雨が当たらない個所でも汚染がされていない
(5)強溶剤を染み込ませたタオルで外壁を拭く

光触媒のサイディングは現地調査の段階で判別ができないまま施工を始めてしまう事で施工不良が起こります。
経験のある塗装会社や担当者が時間をかけて現調・ヒアリングをお客様から確実にすることが塗装工事の成功につながります。

難付着サイディング塗装の費用相場とは?

難付着サイディングに対応する塗料は仕上げの塗料は関係なく、下塗りの塗料が大きく関係します。
サイディングの下塗りで多く使われるシーラーが難付着サイディング対応かそうでないかで費用が大きく変わります。

通常のシーラーは溶剤・水性があり、1液と2液に分類する事ができますが、難付着サイディング対応のシーラーは溶剤・水性があるもののメーカーで販売されているシーラーは2液の製品がほとんどです。
費用でいうと通常のシーラーと比べ、難付着サイディング対応のシーラーの場合、2倍以上の価格になります。
そのため、塗装する面積によって使用する缶数が変わってくるので、塗装費用に転嫁されます。

シーラー(2液タイプ)15kgセットで15,000円~
シーラー(難付着サイディング対応)16kgセットで30,000円〜

難付着サイディングに対応している下塗り材一覧

外壁劣化診断士石井

難付着サイディングに対応している下塗り材には、どんな塗料があるのでしょうか?まとめてみました。

アステックペイントエポプレミアムシーラープライマー
アステックペイントプレミアムSSシーラー
エスケー化研エスケーハイブリットシーラーEPO
関西ペイントアレスダイナミックシーラーマイルド
菊水化学工業キクスイSPパワーシーラー
スズカファインWBグリップシーラーEPO
日本ペイントニッペファインパーフェクトシーラー
水谷ペイント高密着シーラー
(メーカー50音順)

最後に

光触媒が施されているサイディングの塗装工事は塗装後に太陽光を外壁に透過させないことが重要な為、下塗り材の色は白色でなければなりません。
上記に記載した難付着サイディングに対応した下塗り材は透明・白色と2種類のバリエーションで販売されています。

これから塗装工事を検討する方は外壁の診断・見積もりを依頼する業者さんが建物に使われているサイディングが難付着なのかそうでないのかを見極め・説明、それに合った下塗り材を見積書に記載して提案する事ができる業者さんを選択する事が望ましいです。
プロタイムズ長野若里店では、これまでの施工実績の多さと高い技術力を持つ職人によって、光触媒塗料をはじめさまざまな塗料を使用した外壁塗装を行っています。外壁塗装を検討したいという方がいましたら、ぜひ一度ご相談ください。お客様にとって最適な塗装の提案を行わせていただきます。

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