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ハウスメーカーでお家を建てられた方は、サイディング目地にガスケットを使用している方も多いでしょう。ガスケットとは主に大手ハウスメーカーが採用している乾式目地の一種です。しかし、ガスケットのメンテナンスの必要性や耐久性、交換のタイミングについてはあまり知られていないかもしれません。

「ガスケットが浮いてきた」、「ガスケットのメンテナンスって、どうやるの?」などのお悩みをお持ちの方や、これからハウスメーカーで家を建てる方も、ガスケットの具体的な劣化のサインや適切な交換時期を知ることで、トラブルを未然に防ぎ、お家の寿命を延ばすことに繋げましょう。

この記事のPOINT

☑ ガスケット、コーキングとの違いは?
☑ ガスケットの交換時期のサインは浮きや剥がれ
☑ ガスケットのメンテナンス法 新しいガスケットへ交換、コーキングに打ち替え、上から塗装する
☑ ガスケットのメンテナンスは長期的な視点で考えよう

ガスケットの基本情報と使用例

サイディングボードの継ぎ目には目地と呼ばれる隙間が存在します。この隙間から雨水や湿気が侵入すると、建物の構造に悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、コーキングやガスケットで隙間を埋め、水分の浸入を防いでいます。

ガスケットは、外壁パネルのデザインや模様、色に合わせて成型したもので、外壁パネル間の隙間のばらつきを吸収し、外観の向上と水や埃の侵入を防ぎます。
積水ハウス、パナホーム、セキスイハイム、トヨタホームなど、多くの有名ハウスメーカーが外壁目地に、コーキングの代わりとしてガスケットを採用しています。ただし、各メーカーによって使用するガスケットの仕様が異なるので注意が必要です。
「定型目地」「乾式目地」「定型パッキン」などの名称で呼ばれることもあります。

コーキングとの違いは?その役割と特徴

ガスケット目地は、外壁材の間に埋め込むだけで済むため、施工が非常に簡単です。工場で作るので施工品質が一定に保たれます。各メーカーがそれぞれの外壁パネルの隙間に合うように生産されており、側面のゴム状パッキンが外壁材にしっかり密着するため、雨漏りのリスクを低減する目地の役割を果たします。
一方コーキングは、職人の技量に依存する傾向があり、品質にばらつきが生じる可能性があります。

ガスケットはデザイン性も高く、多様な色、柄、質感を表現できるため、外壁材とのバランスを取りやすいです。これは、コーキング目地では難しい特徴です。
耐用年数は20~30年と長く、コーキング目地(5~10年)と比べてメンテナンス頻度が少なくて済みます。

ガスケットの交換時期のサイン

ガスケットの剥離
コーキングの劣化

耐用年数の長いガスケットも経年劣化は避けられません。
一般的な劣化の特徴は、ガスケットの浮きや剥がれです。主に紫外線による材質の劣化が原因で起こり、ガスケットが外壁から浮き上がったり、部分的に剥がれたりする症状が見られます。強い雨風や地震などの衝撃によって浮きが発生することもあります。

ガスケット目地の一般的な耐用年数は30年程度とされていますが、実際にはもっと早く問題が発生することがあります。日当たりの良い南面などでは、予想より早い段階でガスケットの浮きが見られることが少なくありません。
浮きや剥がれが発生すると、建物の外観を損なうだけでなく、防水性能の低下にもつながるため、早急に交換する必要があります。

ガスケットのメンテナンス方法と注意点

ガスケットに劣化が見られた場合、速やかに交換することが推奨されます。しかし、ガスケットのメンテナンスは正しい方法で行わないと、不具合が発生することがあります。ここからは具体的な交換方法と注意点についてお伝えします。

ガスケットから新しいガスケットへ交換する

ガスケットは紫外線による劣化が避けられず、一度変形してしまうと元の形状に戻すことは不可能です。そのため、浮きや反りが生じたガスケットを再び目地に埋め込むことはできません。

ガスケットが劣化した場合、現在の目地を撤去して、新しいガスケット目地に交換する方法があります。ただし、各メーカーによって使用するガスケットの仕様が異なるため、多くの場合、建てたハウスメーカーに依頼することになります。

ガスケットからコーキングへ交換する

外壁補修は業者への依頼がおすすめ!費用相場や料金を抑えるコツを紹介

ガスケットが劣化した場合、最もおすすめな交換方法はガスケットを取り除き、コーキングを打ち込むことです。この方法は、構造的にガスケットへの交換が難しい場合にも選択されます。

ガスケットとは異なり、コーキングは液状で注入するため、あらゆるサイズや形状の目地に対応できる柔軟性があります。効果的に目地を埋めることが可能で、実際、多くの戸建て住宅の目地には、すでにコーキングが使用されています。

コーキングは、外壁の色に合わせて選択することも可能で、美観を損なうことなく機能性を確保できます。

ガスケットの上から外壁塗装する

塗装は、ガスケットが浮くなどの劣化が始まる前に行うと効果的なメンテナンス方法です。
ガスケットの耐用年数は長いため、外壁のメンテナンスが先に必要になります。この外壁塗装を行うタイミングでガスケットにも上から塗装を行うことで、紫外線から守られ、ガスケット全体の交換を先送りにできます。

しかし、ガスケットの上から外壁塗装を行う際には、いくつかの重要な注意点があります。
まず、ガスケットが劣化している場合、そのまま塗装を行うと塗膜が剥がれやすくなるため、事前に状態を確認し、必要に応じて交換や補修を行うことになります。
また、塗料の選定も大切です。塗装後に変色したり、ベタベタしてしまうブリード現象が起こらないよう、専用の下塗り材を使用することが重要です。

メンテナンス費は長期的な視点で

メンテナンス費用を抑えるためのポイント

外壁の塗り替え時にガスケットにも塗装を施すことで、将来的なメンテナンス費用を効果的に抑えることができます。
ガスケットの寿命は20年~30年ですが、外壁の塗装タイミングは築10年、または前回の塗装から10年が経過した頃と言われています。紫外線によるガスケットの劣化を防ぎ、高額な全体交換のタイミングを延ばすことができます。塗装することで防水性が向上し、お家の寿命を延ばすことにも繋がります。

ガスケットはハウスメーカーでのみ入手可能なため、費用が高額になりがち

ガスケットがハウスメーカーでのみ入手可能である理由は、特定の仕様に合わせて製造されているからです。他のハウスメーカーでは仕様が異なるため、メーカー独自のガスケットが必要となります。このため、費用が高額になる傾向があります。
ガスケットは日当たりなど場所により劣化スピードに大きな差が出るほか、劣化による交換は定期的に必要であり、そのたびに建てたハウスメーカーに依頼することが求められます。結果的に、長期的なメンテナンス費用がかさむと言えます。

まとめ

大手ハウスメーカーで採用されているガスケットは、コーキングと比べて施工が容易で、品質が安定しており、デザイン性が高いのが特徴です。耐用年数も20~30年と長く、メンテナンスの頻度を減らすことができるでしょう。

しかし、経年劣化は避けられず、主に紫外線による浮きが発生します。特に日当たりの良い場所では、耐用年数を待たずに劣化することが、しばしばあります。
浮きなどの劣化症状が見られた場合は、速やかに新しいガスケットやコーキングへ交換工事をします。ガスケットからガスケットへの交換は、メーカー固有の仕様があるため、建てたハウスメーカーに依頼しましょう。

もし外壁の塗装時期が近づいているなら、ガスケットにも目を向けましょう。外壁と同時にガスケットを塗装することで、紫外線から守り、高額な全体交換を先延ばしできます。
ただし、ガスケットの塗装には専門知識が必要です。適切な状態確認と塗料選びは、信頼できる業者に相談しましょう。

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    執筆者/監修者

    霜鳥裕達の写真

    株式会社霜鳥 代表取締役

    霜鳥裕達

    2級施工管理技士
    1級内装技能士
    雨漏り鑑定士
    外壁劣化診断士
    一般建築物石綿含有建材調査者

    入社後、内装、塗装に携わり数年後に長として現場を収めるように。現在はお客さまにより良い商品を広めていくために広報に専念しています。
    お客さまに分りやすいよう、楽しめるよう作成しています。

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