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「窓まわりは閉め切っているのに、じわじわ水が…」

大雨の翌朝、雨戸を開けるとレールに水が溜まり、サッシ下枠がしっとり濡れている、手持ちの雑巾で拭いても午後にはまた染みが浮き上がり、どこから来たのか見当が付かない。

「屋根でもなく壁でもなく、なぜ雨戸の隙間?」と家族に聞かれても説明できず、結局様子見を繰り返す。放置していたら床材が波打ち始め、修理見積もりが想定より高額で……

雨戸まわりの雨漏りは“玄関以外の出入口”だけに見落とされやすく、気付いたときには被害が室内に及んでいるケースが少なくありません。
本記事では、雨戸・戸袋・サッシまわり特有の浸水ルートを紐解きながら、DIY応急処置→原因別の根本修理→再発防止メンテまでを時系列で徹底解説します。

この記事のPOINT

☑ 雨戸周りで雨漏りが起こる仕組みと3大要因
☑ 原因別にみる親水経路と最適な修理の方法
☑ 応急処置は「吸収」と「遮断」で被害を最小限に
☑ プロが行う根本修理と費用感を紹介
☑ 再発を防止するためのメンテナンス計画とは

雨戸まわりで雨漏りが起こる仕組みと“3大要因”を整理する

コーキング劣化──「雨戸を閉めたのに枠から水」が起こる理由

雨戸枠と外壁の取り合いには、ゴム質のシーリング材が数ミリの隙間を埋めています。新築時は柔軟性が高く外壁の伸縮に追従しますが、紫外線と風雨で可塑剤が抜けると弾性を失い亀裂が発生。そこへ横殴りの雨が吹き込むと毛細管現象で水が室内側の木枠裏まで引き寄せられ、レールや床へにじみ出ます。
亀裂は幅が0.2㎜でも水が通るため、肉眼で「ほぼ塞がっている」と見えても油断は禁物。補修は古いシール完全撤去→プライマー塗布→変成シリコン材充填という3工程が必須です。
サッシ表面に上塗りだけする“簡易補修”は密着不良で半年以内に剥離し、かえって被害を広げる例が多いので注意しましょう。

外壁ひび割れ──雨戸近く限定の染みは“ヘアクラック伝い”かも

モルタル壁や窯業サイディングは温度変化や地震の揺れで微細なヘアクラックが生じます。
とくに雨戸枠まわりは開口部として構造が弱く、角部から45°方向にストレスが集中しやすいのが特徴。
クラック幅が0.3㎜を超えると毛細管作用が働き、強風時に水が吸い上げられて胴縁を伝って戸袋内部に滴下→雨戸レールを経由し室内へ漏出する“遠回り浸水”が発生します。

補修はU 字カット充填またはエポキシ樹脂注入でクラックを止血し、外壁塗膜で紫外線をシャットアウトするのが基本。再塗装を伴う場合は、開口部四隅にV カット補強を入れると再発リスクを大幅に減らせます。

戸袋の防水処理不足──透湿シートがないと“水の出口”が内側に

雨戸を収納する戸袋は、外壁と一体化して見えづらいものの、実は屋根と同じ「雨を受ける箱」。本来は壁体内の湿気を逃がしつつ雨は通さない透湿防水シートが内貼りされていますが、築20年以上の住宅ではシートが施工されていないか、経年で破れていることが珍しくありません。
雨水は戸袋上部のスリットから入り、内部木材に染み込みながら最下部の排水穴へ落ちます。ところが排水穴が塗装で塞がれていたり、ゴミ詰まりすると行き場を失った水が室内側の窓枠へ逆流

対策は戸袋を一時解体しシート再施工+排水穴再生という大掛かりな工事になりますが、ここをスルーすると数年後に構造腐朽が進みサイディング張り替えが必要になるため、早期介入がコストを抑える鍵です。

【比較表】原因別にみる浸水経路と最適修理

主原因浸水ルートDIY応急策プロ修理内容期待耐用年数
コーキング劣化シール亀裂→枠裏→室内防水テープ仮押さえ既存撤去+変成シリコン打ち替え約10年
外壁クラック45°ヘアクラック→胴縁→戸袋内シリコン充填U字/V字カット+エポキシ注入+再塗装約15年
戸袋防水不足スリット侵入→内部滞水→枠へ逆流排水穴掃除戸袋解体+透湿シート施工+穴再生約20年
サッシパッキン劣化ゴム収縮→ガラス周縁浸水防水テープゴムパッキン交換+周囲増し打ち約8年
施工不良防水紙切れ→即浸水なし外壁一部解体+防水層新設約20年

応急処置は“吸収と遮断”の二刀流で被害を最小化

吸水シートで床材を守りながら原因調査の時間を稼ぐ

雨漏りが発覚した直後は、床材や家具が水染みで変色する二次被害を防ぐのが先決。
市販の吸水シートをレール下や内壁足元に広げ、上からタオルを重ねると最大1㎡で2リットル以上吸収できます。
溜まった水が毛細管で壁仕上げ材に回るのを防げるため、壁紙のはがれやシミ拡大を抑制できます。

開口部のブルーシート養生は“水下優先”で固定

屋外側にブルーシートを貼る場合は、必ず雨水の流れが下になる側を先に固定し、上部は被せるだけにするのがコツ。
逆順だとシート裏に水が潜り込み、応急どころか漏水を助長します。
固定はガムテープより耐候性の高い養生テープを使用し、3日以内に専門業者へ引き継ぎましょう。

プロが行う根本修理と費用感──「どこまで直す?」の判断軸

コーキング全面打ち替え+外壁再塗装で“足場費”を一本化

雨戸まわりの一部だけを打ち替えても、他の開口部で同じ時期に劣化が進んでいれば再発源になります。
足場を組む以上、外壁全面のシール交換と塗装を同時に実施すれば、足場費の二重払いを避けられ、㎡単価換算で最大2割のコスト圧縮が可能です。30坪の木造ならおよそ90〜140万円が相場。

戸袋再生は“部分解体→再組立”で外観を損なわない

戸袋防水の改修は、外壁材を一枚だけ外し内部に透湿防水シートを設置する「部分解体工法」が普及しています。全面張り替えより廃材が少なく、工期も1〜2日短縮。費用は1カ所15〜30万円が目安で、再塗装を合わせても50万円以内に収まるケースがほとんどです。

再発防止のメンテナンス計画──“5年点検”と“10年塗装”が黄金律

5年目でシーリング柔軟性テストを行い亀裂の“種”を摘む

変成シリコン系シールの弾性低下は施工後5年前後が分岐点。針で軽く押して食い込むか反発するかをチェックし、硬化が進んでいれば部分補修で亀裂の芽を摘みます。これだけで全面打ち替え時期を3年延ばせる例も。

10〜12年サイクルで外壁塗装+防水点検を同時実施

塗膜の防水力は10年で急激に低下するため、外壁塗装と戸袋点検をワンセットにするのが経済的。塗装工程で足場があるうちに戸袋スリット・排水穴を洗浄し、内部の透湿シート破れを早期発見すれば大規模解体を回避できます。

雨戸まわりは「小さな隙間」と「箱の中」が要注意

雨戸からの雨漏りは

  1. コーキングの亀裂
  2. 外壁クラックの毛細浸水
  3. 戸袋内部の防水不足
    という3大要因が複雑に絡む“見えない水路”です。応急処置で被害拡大を防ぎつつ、原因を正確に特定してから一気に根本修理するのが費用も時間も最も効率的。最後に、雨戸を閉めるたびにレールに水が残っていないか、今日から意識して観察してみてください。早期発見・早期対処が、家の寿命と家計を守る最大の秘訣です。

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