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スレート屋根は台風に弱い?台風被害を抑えるためのメンテナンスと点検のポイント
2025.08.26
屋根材のこと
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地球温暖化の影響で、超大型台風が増え、近年その脅威はかつてないレベルに達しています。
猛烈な風雨にさらされる中、最も被害を受けやすいのが「屋根」。特にスレート屋根は、台風で破損・飛散するリスクが高い屋根材です。
特に築年数が経っている住宅では、「雨漏りや屋根材が飛ばされたり落下したりするのではないか…」と心配されている方も多いと思います。飛ばされた屋根材が、人や物に当たってしまうリスクも無視できません。
本記事では、スレート屋根の特徴と台風に弱い理由、メンテナンスの重要性と今すぐ取り組める点検のポイントをわかりやすく解説します。大切な家とまわりの安全を守るため、ぜひ最後までご覧ください。
☑ スレート屋根は台風で割れやすく、棟板金が飛散しやすい
☑ 事前の補修とメンテナンスの重要性
☑ スレート屋根の点検のポイント 屋根材の表面の劣化、浮きやズレを確認する
☑ 災害後に気を付けたい、悪質な屋根修理詐欺
スレート屋根のよくある台風被害

スレート屋根は、釘で固定されている屋根なので、定期的なメンテナンスを怠ることがなければ台風で飛散する可能性は低い屋根材です。
しかし、メンテナンスを怠ると他の屋根材に比べても劣化が早く、強風の影響で剥がれやすいのが特徴です。
強風で割れやすい
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一般家庭でよく使われているスレート屋根は、軽量で施工しやすく、コストパフォーマンスにも優れた屋根材です。ただし、薄くて軽いという特性から、台風時の風圧や飛来物の衝撃で割れや欠けが発生しやすく、割れた屋根材が風で飛ばされることがあります。
スレートの主な素材はセメントですが、日差しや雨にさらされることで徐々に劣化し、防水性が低下します。雨水を吸い込みやすくなり、セメントの中性化が進行すると、脆くなり割れやすくなります。
定期的に塗装などのメンテナンスを行えば、防水機能を維持することができます。ひび割れ箇所を補強したりスレート屋根材を固定したりすることと合わせ、定期的なメンテナンスと点検が必要です。
棟板金が飛散しやすい

スレート屋根における台風被害の中でも、特に多く報告されているのが棟板金の飛散です。棟板金は、屋根の最も高い位置に設置されており、常に風の影響を受けやすい場所にあります。そのため、台風などの強風時には、板金が捲れたり、飛ばされたりするリスクが高くなります。
飛散の主な原因は、固定している釘の浮きや抜けです。これは、日々の気温変化による金属の伸縮や、屋根内部の木材(貫板)の劣化によって引き起こされます。
貫板は多くの場合木材が使われており、雨水の侵入や結露によって腐食が進行し、固定力が弱くなってしまうのです。
また、棟板金の接合部に施されたコーキング材の劣化も、雨水の浸入や強風による剥がれを招く要因となります。棟板金自体の耐用年数はおよそ15年とされていますが、実際には7〜10年程度で釘の緩みや板金の浮きといった不具合が発生することも珍しくありません。
このようなことから、定期的な点検とメンテナンスが重要です。特に台風シーズン前には、釘の浮き・板金の浮き・コーキングのひび割れなどを確認し、必要に応じて補修しておくことが、被害の予防につながります。
事前の補修とメンテナンスの重要性

スレート屋根の場合は、定期的なメンテナンスを心掛けることが一番の台風対策になります。
劣化した状態では台風の被害を受けやすいスレート屋根は、5~7年で点検、10年を目安に塗装を行い、20年を目安に葺き替え工事を行うといいでしょう。
メンテナンスをしっかりしていないと劣化しやすいので、定期的なメンテナンスを行うことで、スレート屋根の寿命を延ばし、台風への耐久性を高めることが可能です。
事前の補修とメンテナンスが、スレート屋根の安全性を確保する鍵です。
塗装と補修
スレート屋根材で特に注意したいのが、表面塗膜の劣化や剥がれです。屋根にコケや藻が発生していたり、著しく色あせていたりする場合は、塗膜が劣化して防水性を失っているサインと考えられます。
塗膜が劣化すると、スレート材が水を吸いやすくなり、「吸水と乾燥」を繰り返すことで反りや割れの原因になります。
屋根材の強度が低下すると、ヘアークラック(髪の毛ほどの細いひび)が表面に現れ、やがて大きなひび割れにつながっていきます。ヘアークラックが見られたら補修しておくことで、ひび割れの拡大防止や屋根材の飛散防止に繋がります。
こうしたトラブルを防ぐには、5年に一度程度の定期点検がおすすめです。早めの対処が、屋根材の劣化や台風時の飛散リスクを防ぐことにつながります。
棟板金の交換

棟板金の飛散リスクを減らすためには、早めの交換や補修が有効です。
特に、釘が浮いていたり、下地の貫板が劣化している場合には、台風の強風によって板金ごと飛ばされてしまう可能性が高くなります。
先にも触れたように、棟板金は釘で固定されていますが、経年によって釘が緩み、固定力が低下してしまいます。また、下地の貫板には木材が使われていることが多く、雨や湿気によって腐食が進むと、板金をしっかり支えられなくなってしまいます。
このような状態を放置したまま台風を迎えるのは非常に危険です。
新築から15年程度で棟板金や貫板の交換を検討したほうがいいでしょう。
台風シーズンに入る前に、棟板金の点検と、必要であれば交換を行っておくことが、被害を未然に防ぐための大切な対策となります。
ノンアススレートのメンテナンス

スレート屋根の台風被害は、多くの場合、経年劣化によるものです。風雨や紫外線にさらされ続けることで、徐々に防水性や強度が低下し、台風や強風時に割れや欠けといったトラブルが起きやすくなります。
しかし、それとは別に、もともと材質そのものが脆いスレート屋根も存在します。特に注意が必要なのが、1990年代後半から2000年代半ばにかけて製造された「アスベストを含まない(ノンアス)」スレート材です。
この時期は健康被害の懸念からアスベストの使用が中止された過渡期にあたり、強度の確保が不十分な製品が一部出回っていました。
これらのスレート屋根は、わずかな負荷でも簡単に割れたり欠けたりすることがあり、強風によって屋根全体が一気に剥がれてしまったという深刻な被害事例も実際に報告されています。
そのようなスレート屋根に対して、部分的な補修や応急処置を施しても、根本的な解決にはならないケースがほとんどです。
耐久性や安全性の面からも、屋根の全面的な見直しが必要であり、「葺き替え」や「カバー工法」といった本格的な改修を検討することが、長期的に見て賢明な選択と言えるでしょう。
スレート屋根点検のポイント
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スレート屋根の台風対策で何より重要なのは、弱点を知り、台風が来る前にしっかり点検しておくことです。
屋根の点検は高所作業を伴うため、基本的には無理をせず、専門業者に依頼することをおすすめします。とはいえ、自身でできる確認方法もあります。たとえば、2階の窓から1階の屋根を見る、周囲の高い場所からご自宅の屋根を目視で確認することで、異常の有無をある程度把握することも可能です。
安全を最優先にしながら、気になる点があれば早めに専門家に相談しましょう。
屋根材の表面の劣化を確認する
屋根材にひび割れや欠けている部分、破損がないか確認しましょう。スレート屋根において最も多い症状が、ひび割れです。ひび割れを起こしている箇所は、台風により割れてしまったり、剥がれやすいです。
屋根の状態を確認しましょう。色あせやコケが見られる場合は、防水性能が低下しているサインです。
浮きやズレを確認する
屋根の一部が浮いていたり、ズレていないかを確認します。スレート材や棟板金に浮きがみられる場合、強風が隙間に入り込んで、飛ばされたり折れ曲がったりする可能性が高いです。
棟板金に色あせやサビがないか確認しましょう。サビがある場合、棟板金の下の貫板まで腐食している可能性があります。
棟板金を押さえている釘やビスに異常がないかも確認しましょう。抜けてる箇所が多くなったりすると、棟板金自体が浮いていることも確認できる場合があります。
災害後に気をつけたい「悪質な屋根修理詐欺」

台風などの自然災害のあとには、「今すぐ修理しないと危険」「保険で無料になります」と言って近づいてくる悪質な業者が現れることがあります。こうした業者は、被害の不安につけ込み、高額な請求や不必要な工事を持ちかけるなど、トラブルになるケースが後を絶ちません。
実際に国土交通省も、「災害に便乗した悪質リフォームに関する注意喚起について」という文書を発表し、注意を呼びかけています。
消費者が焦って業者を選ぶことで、詐欺被害に遭うリスクが高まります。屋根の被害が不安なときこそ、慌てず、実績のある信頼できる業者に相談することが大切です。口コミや評判を確認し、地元で長年営業している業者を選びましょう。
その場で契約せず、一度家族や自治体、消費生活センターなどに相談するのも有効な対策です。
まとめ
スレート屋根は軽くて薄いため耐震性に優れており、また、釘で固定されているため、本来は風で飛ばされにくい屋根材です。しかし、メンテナンスを怠ると他の屋根材に比べて劣化が早く進み、強風の影響で割れたり剥がれたりしやすいという特徴があります。
台風対策としては定期的なメンテナンスが最も有効です。10年に一度は塗装を行い、必要に応じて補修を行いましょう。
さらに、1990年代後半~2000年代半ばの「ノンアスベストスレート」は特に脆弱なため、必要に応じて屋根の全面改修も視野に入れるべきでしょう。
プロタイムズ長野若里店では屋根外壁に関する無料見積もりを承っております。外装劣化診断士が、屋根の状態や塗装が可能かどうかを正確に診断いたします。
ご自宅の屋根が台風で飛散しないか心配な方や、ここ数十年屋根のメンテナンスを行ったことがない、という方はぜひ屋根外壁の無料見積もりをご活用ください。
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