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塗装する際の「塗る道具」にはどんな種類のものがあるんでしょうか?
実は選ぶ道具、塗装の成果に直結するんです。
刷毛、ローラー、スプレーといった道具が一般的に使用されますが、それぞれが持つ特性を理解し適切に選択することが、理想的な仕上がりを実現する鍵となります。

本稿では、これらの塗装道具の特徴を詳しく解説し、どの状況で、どの道具を選べばよいのかを明確にしていきます。DIYで塗装をする際の参考にしてみてください。

この記事のPOINT

☑ DIYを成功に導く刷毛の選び方
☑ 刷毛塗装のメリット・デメリット
☑ 刷毛の種類と特徴:塗装作業に最適な刷毛を選ぶには
☑ ローラー塗装のメリット・デメリット
☑ スプレー塗装のメリット・デメリット
☑ 刷毛のお手入れ方法

刷毛は3種類:DIY塗装を成功に導く刷毛の選び方

塗装の道具にはそろぞれメリットとデメリットが存在し、塗装する対象の素材や形状、さらには塗装作業の環境に応じて最適な選択をすることが仕上がりを良くするポイントです。
また、塗りの道具と一概にいっても1種類に1つではありません。
例えば刷毛だけ見ても数多くの製品があります。【水性か油性か?】【塗布面をどんな仕上げにするのか?】【塗布面の範囲はどんなサイズで、どん形なのか?】など様々な用途に対応できるようになっています。下記に簡単に道具がどんな場面で使われやすいのか解説します。

1.刷毛
刷毛はローラーでは届きにくい箇所の塗装にも役立ちます。細かな部位や複雑な形状にも適した道具です。
2.ローラー
広範囲を均一に塗装する際に効果的で、現場での使用が最も多いです。平面が長く続くような場所に適しています。
3.スプレー(吹付け)
スプレーは独特の仕上がりを実現するために用いられ、特に均一な薄膜を作ることや、独特の模様を描く優れた道具となります。

塗装道具の選択は、求める仕上がりや作業効率を大きく左右するため、それぞれの特性を理解し、適切に使い分ける必要があります。

刷毛塗装のメリットとデメリット

刷毛は、基本となる道具の一つで、柄の部分が木やプラスチックでできており、先端には動物の毛や化学繊維から成るブラシ部があります。
これらの毛の種類は、使用する塗料に応じて選ばれ、例えば溶剤ベースの塗料には獣毛が適しており、水性塗料には化学繊維の毛が適しています。

刷毛には様々な形のものや大きさがあり、塗装対象物の形状や面積に合わせて最適なものを選ぶことができます。刷毛は精密な作業にも適しています。細かな部分や複雑な形状に対しても、塗料を均一に塗布することが可能です。マスキングテープを駆使せずとも、きれいな直線を描くことができるため、塗り分けが要求される場面でも効果を発揮します。
ただし、仕上がりの品質は職人の技術に依存するため、美しい塗装面を実現するには熟練した技が必要です。

刷毛塗装にはいくつかのデメリットも存在します。特に大面積を塗装する場合、刷毛は時間を要します。また、練度が低いと、刷毛の筋が残る、塗料のムラができる、液だれが起こるといった問題が生じます。

刷毛の種類と特徴:塗装作業に最適な刷毛を選ぶ

塗装作業において、適切な刷毛の選択は仕上がりの美しさと効率性を左右します。
刷毛には主に以下の7種類あります。

平刷毛

平刷毛は、その名の通り平らな形状をしており、ベタ刷毛とも称されます。平刷毛は最も一般的です。
この平刷毛は、壁や床といった広範囲を塗装する際に適しており、塗料の持ちや塗りやすさに優れています。大面積をスムーズに塗装したい場合には、平刷毛が最適な選択肢となるでしょう。

寸筒刷毛

大塚刷毛製造㈱
 寸筒刷毛

寸筒刷毛は、その毛量と厚みにより、塗料を含む保持力が高いため、塗り直しの頻度を減らすことが可能です。大規模な壁面や広範囲にわたる塗装作業において、作業の効率化に大いに貢献します。
粘度の高い塗料を伸ばして塗るときや、特に、一度にたっぷりと塗料を塗装したい際に、寸筒刷毛の使用は理想的です。

目地刷毛

大塚刷毛製造㈱ 
目地刷毛

目地刷毛は緻密な作業に不可欠な道具です。
この種類の刷毛は、その名の通り、目地や細かな溝を塗るのに特化しており、その平たくて細い形状が特徴です。細かい部分の塗装には精度が求められますが、目地刷毛は細いラインを綺麗に仕上げるのに適しています。また、平らな面がある事で塗料の量をコントロールしやすく、作業の効率を高めることができます。塗装初心者からプロの職人まで、幅広いシーンで活躍する目地刷毛は、塗装道具の中でも重宝されている存在です。

隅切り刷毛

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 隅切刷毛

隅切り刷毛は、その名の通り、壁や家具の隅々や狭いスペースに適した形状をしており、細かい部分の塗装作業に最適です。
このタイプの刷毛は、柄の部分の筋が斜めになっているのが特徴で、細かな補修作業や、精密な塗り分けが求められる場面で力を発揮します。プロの塗装工からDIY愛好家まで、幅広いユーザーに選ばれているのも頷ける利便性を持っています。

ラスター

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ラスター

ラスター刷毛は、塗装作業の際に重宝する多機能な道具です。
この刷毛は、塗装前の表面清掃にも活躍します。塗装面の微細なホコリや汚れを取り除くことで、仕上がりの品質を向上させることができるのです。また、ラスター刷毛はその柔軟性から、さまざまな種類の塗料に対応し、細かい部分や狭いスペースの塗装にも適しています。

鉄骨刷毛

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鉄骨刷毛

鉄骨刷毛は、その名の通り鉄骨や板金部分の塗装に特化しており、ボトル周りなど細かい部分にも対応できるよう設計されています。
この種類の刷毛は、柔軟性と耐久性を兼ね備え、粗い面でもスムーズに塗料を伸ばすことが可能です。また、刷毛の毛質は塗装面を傷つけにくい素材が選ばれているため、デリケートな作業にも適しています。鉄骨刷毛を選ぶ際には、作業する面の大きさや形状、使用する塗料の種類に合わせて、適切なサイズや毛の硬さを選ぶことが重要です。

水性刷毛

大塚刷毛製造㈱
 水性刷毛

水性塗料専用の刷毛は、その名の通り、水性塗料の塗布に適しています。
主にナイロンやポリエステルのような化学繊維で作られています。
この刷毛は水性塗料との相性が良いため、毛が固まらず塗装がスムーズに行えます。
また、ナイロン製の刷毛は耐久性にも優れ、繰り返し使用することができます。

ローラー塗装のメリット・デメリット

ローラーは、刷毛の中でも特に便利なツールで、筒状の芯に動物の毛や合成繊維を巻きつけた構造になっています。掃除道具のコロコロに似ていて、大きな面の塗布に広く利用されています。
刷毛を使う塗装と異なり、一般的な塗料であれば高度な技術を必要とせず、一定の圧力をかけるだけで均等に広げていく事が可能です。
素早く塗れるので作業時間を短く、かつ、プロのような滑らかな塗り面を実現できます。

しかし、ローラーの選択には注意が必要です。塗料と相性に悪いローラーを使うと、毛が抜けたり、毛羽立ちが生じたりして、塗装面に気泡が入り込む原因となりかねません。
そのため、適切なローラーを選ぶ必要があります。

ローラーの種類と特徴:塗装作業に最適なローラーを選ぶ

ローラーには「羊毛ローラー」「砂骨ローラー」「特殊なローラー」の3種類あります。
それぞれに特徴があります。用途に応じて最適なローラーを選ぶことで、塗装作業の効率を上げつつ、望む結果を得ることができるでしょう。適切な道具を選ぶことは、塗装作業の成功に直結するため、その重要性を念頭に置くべきです。

羊毛ローラー

羊毛ローラーは塗装作業で広く利用される道具で、その柔軟性と耐久性から多くの場面で選ばれています。ウールローラーとも称され、天然の羊毛またはそれに近い素材で作られたこのローラーは、毛足の長さに応じて様々な塗装面に対応します。

粗面や不均一な壁面には長毛タイプが最適で、塗料を豊富に含むので一度に広範囲をカバーできます。
対照的に、短毛タイプは平らで滑らかな面や細かい部分の塗装に適しており、きめ細かく均一な仕上がりを生み出します。
中毛タイプはその汎用性から幅広いシーンで活躍し、あらゆるタイプの壁面に対応可能な万能選手です。
適切な羊毛ローラーを選択することで、塗装作業の効率が格段に向上し、望む仕上がりを得ることができます。

砂骨ローラー

砂骨ローラーは、その特徴的な空洞性と粗い表面構造により、塗料の持ちがよく、厚みのある塗りを実現します。
粘り気のある塗料に対応することができ、特に外壁など広範囲の塗装をする際に重宝します。このローラーを使えば、効率よく、均一な厚みで塗装が可能になり、作業時間の短縮にもつながります。

特殊なローラー

好川産業  
パターンローラー

特殊なローラーとは、特定の効果や仕上がりを求める際に使用されるローラーです。例えば、多孔質ローラーは、空気を含んだ特殊な構造を持ち、塗料を均一に塗布することで、細かい泡の模様を作り出すのに適しています。
一方、パターンローラーは、壁面に独特の模様やデザインを直接施すことができるため、装飾的するのに最適です。
また、ヘッドカットローラーは、その名の通り、ローラーの端が斜めにカットされており、隅や縁など細かい部分の塗装に便利です。
特殊ローラーを利用することで、効率的かつクリエイティブなものになります。

スプレー塗装のメリット・デメリット

スプレーガンによる塗装は、DIYには向きません。
スプレーガンは、塗料を均一に噴射するための道具です。
この方法は「吹き付け工法」として知られ、特に複雑な形状や細かい凹凸を持つ表面に塗料を施す際に優れています。スプレー塗装は、一般的なローラーやブラシを用いた塗装手法と異なり、特殊な質感や模様を作り出すことも可能です。

しかし、塗料の飛散や作業時の騒音が問題となることがあり、住宅の外壁塗り替えなどでは、周囲への配慮から避けられることが多いです。また、適切な準備や取り扱いが必要になるだけでなく、専門的な技術も必要になります。

スプレー塗装は、そのスピードと美しさで選ばれる一方で、塗料の使用量や周囲への影響、技術力の要求という側面も考慮する必要があります。適切な準備と技術をもってすれば、この塗装方法は高い効果を発揮します。

スプレーの種類と特徴

スプレーには主に「エアスプレー」と「エアレススプレー」の2種類あります。

エアスプレー

エアスプレーは、吹付け塗装の中でも良く使われる道具です。
エアスプレーは、圧縮された空気を利用して塗料を細かい霧状にして噴射するタイプの塗装器具です。この方法の利点は、均一で滑らかな仕上がりを得やすいことですが、反面、塗料の飛散が多く、作業環境や保護具への配慮が必要になります。
また、エアスプレーを使用する際は、圧縮空気の供給源が不可欠であり、それに伴う機材の管理やメンテナンスも必要になります。適切なエアスプレーの選択と使用法を身に着けることで、塗装作業の効率化と品質の向上を図ることができます。

エアレススプレー

エアレススプレーは、空気を介さずに高圧で塗料を噴射する方式を採用しており、その最大の利点は、塗料の飛散が少ないことです。これにより、塗料の節約はもちろん、周囲への汚染を抑えつつ、均一な塗膜を形成することが可能になります。エアスプレーと比較して、より環境に優しく、経済的な塗装ができます。

エアレススプレーは精密な塗料の噴射機能により、広範囲の塗装や厚みを均一にする必要がある場合に特に適しています。また、エアスプレーに比べてオーバースプレーが少ないため、塗料の飛散による無駄を大幅に削減できるのです。

このように、エアレススプレーは塗装作業の効率性と品質の向上に寄与する優れた道具であり、多くの職人がその利点を活かしています。

刷毛の種類とお手入れ方法

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刷毛のお手入れについては、使用後すぐに適切な方法できれいにすることが長持ちさせるコツです。
水性塗料の場合は水で、油性塗料の場合はシンナーなどの溶剤を使って洗い、その後はしっかりと水気を切って自然乾燥させます。定期的に刷毛の状態をチェックし、毛が抜けやすくなったり、硬くなったりしている場合は新しいものに交換することが推奨されます。

水性刷毛のお手入れ

水性塗料を使用した後の刷毛は、適切な手入れをしないとすぐに使えなくなってしまいます。ここでは、効率的で刷毛を長持ちさせるための手入れ方法を時系列でご紹介します。

1.塗料の除去
最初に、刷毛に残った塗料をできるだけ取り除きます。これには、新聞紙や古布を使い、刷毛に付着している余分な塗料を拭き取ります。刷毛の毛先を傷めないように優しく行うことが重要です。

2.水での洗浄
次に、水道水を使って刷毛を洗います。この時、刷毛の根元から先端に向かって優しく水を通すことで、毛の奥に残った塗料も洗い流すことができます。

3.洗剤を使う
刷毛がある程度きれいになったら、食器用洗剤を数滴加えて、再度刷毛を洗います。洗剤は、刷毛の毛の奥深くまで浸透し、残った塗料を落とすのに役立ちます。この時、刷毛を傷めないように優しく揉むようにしてください。

4.洗剤のすすぎ
洗剤を使って洗った後は、しっかりとすすぎを行います。洗剤が刷毛に残ると、次回使用時に塗料の吸収が悪くなる可能性があるため、このステップは特に重要です。

5.水気の除去
水でしっかりすすいだ後、ウェスや布で刷毛の水気を取り除きます。この時、刷毛の毛先を整えながら拭くことで、乾燥後も形が保たれます。

6.乾燥
最後に、刷毛を風通しの良い場所で乾燥させます。刷毛の毛を上向きにして、直射日光を避けた日陰で干しましょう。これにより、刷毛の毛先が曲がることなく、しっかりと乾燥させることができます。

これらのステップを踏むことで、水性塗料を使用した刷毛も長持ちさせることができます。刷毛の手入れを怠ると、性能が低下し、塗装作業の品質にも影響を及ぼすため、正しい手入れ方法を実践しましょう。

まとめ

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塗装作業には、刷毛、ローラー、スプレーの3つの主要な道具があります。これらはそれぞれ異なる特性を持ち、塗装する場所や目的に応じて選ぶ必要があります。

刷毛は細かい部分や隅々を丁寧に塗りたい時に最適です。さまざまなサイズや毛質があり、塗料の種類に合わせて選ぶことができます。しかし、刷毛を使う場合は、筋が残りやすいので均一に塗る技術が求められます。
一方、ローラーは広い面積を効率よく塗装できるため、壁や床などの大きなスペースに適しています。ローラーには短毛、中毛、長毛といった種類があり、塗る表面の凹凸に合わせて選びます。ローラーで塗装する際は、塗料の飛び散りに注意が必要です。
スプレーは、均一で滑らかな仕上がりを実現できる道具です。
特に、大きな建物の塗装や手の届きにくい箇所には効果的ですが、風の影響を受けやすいため、屋外での使用には注意が必要です。また、マスキング作業が重要となり、周囲への塗料の飛散を防ぐための準備が欠かせません。
塗りの道具を選ぶ際は、塗装する場所の特徴を考慮し選ぶことが大切です。不明点があれば、専門の業者に相談し、適切なアドバイスを受けると良いでしょう。

外壁補修はDIYで済ませるより業者に依頼することで、結果的には費用を抑えられる場合があります。
塗装を自分で行うのが難しい、仕上がりにもこだわりたい場合はプロタイムズ長野若里店にお任せください。すべて自社職人が担当するため、コストを抑え、施行不良を未然に防ぐことができます。
外壁塗装に関するご相談があれば、ぜひ当社にお問い合わせください。

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