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最近のスタイリッシュでシンプルなデザインの住宅には庇が取り付けられていないことがあります。しかし、庇は雨の吹き込みを防いだり、強い日差しを和らげたりと、家を長持ちさせるためにとても重要な役割を果たしてくれます。

日差しがダイレクトに入ってくる夏場を迎えてはじめて庇の必要性を感じる方もいるようです。でも大丈夫。庇は後からでも設置できます

この記事では、庇の果たす役割やメリットについて、わかりやすく解説していきます。
また、庇を後付けする際の注意点も併せて紹介しますので、まだ庇がない家屋に住んでいる方は、設置を検討してみてください。

この記事のPOINT

☑ 庇と軒、下屋は役割が異なるもの
☑ 庇がないデメリットは、外壁の劣化が早くなること、夏の暑さ、雨が吹き込むこと
☑ 後付けする際は、目的に応じて選定する、メンテナンスを怠らない、建ぺい率に注意する
☑ 庇の設置に補助金は使えない(例外あり)

庇とは何か?その役割と重要性

庇(ひさし)は、窓やドアの上に設置され、主に雨や直射日光を遮る役割を果たします。

庇と軒、下屋との違い

庇(ひさし)は建物の外壁から水平に伸びた部分で、主に雨や日差しを防ぐ役割があります。特に窓や玄関の上部に設置され、局所的なカバーとして機能します。

一方、軒は屋根の延長部分であり、庇と同様に雨や日差しを遮る効果がありますが、建物全体にわたる広範囲なカバーを提供します。

下屋とは、建物の1階部分の屋根で、2階の屋根とは別に設けられた屋根です。1階の部屋や玄関ポーチ、縁側などを屋根として雨風を防ぐほか、建物のデザインや高さバランスを調整する役割もあります。

庇は、設置場所や用途に応じて選ばれるため、屋根や軒とは異なる独自の役割を果たしています。

庇がないことによるデメリットとは?

庇には本来、家を守るための大切な役割があります。庇を設けないことで、見た目はすっきりしても、暮らしや建物の寿命に関わるさまざまなデメリットが生じる可能性があります。

外壁の劣化が早くなる

チョーキング

庇は、窓のまわりだけでなく外壁の表面にも日差しや雨を直接当てないようにするバリアの役割を果たします。これがないと、外壁材が常に風雨や紫外線にさらされることになり、塗膜の劣化やチョーキング、ひび割れなどの症状が早く出る傾向があります。

庇があれば、上から降ってくる雨をある程度遮ってくれます。しかし、庇がないと、雨が窓ガラスやサッシ枠に直接当たりやすくなります。特に台風や強風を伴う雨では、吹き込みが激しく、窓枠からの雨漏りや水染みの原因になることも。サッシまわりの防水材やシーリングも早く傷みやすくなります。

結果的に、外壁の塗り替え周期が早まり、維持管理のコストが増える可能性があります。

夏場に室内が暑くなりやすい

庇がないと、夏場などの強い日差しが直接室内に入り込むため、室温の上昇や家具・畳などの日焼けによる変色などが発生します

庇があれば室内の明るさを保ちながら日射を遮ることができ、冷房効率を高めて電気代の節約にもつながります。逆に冬場は太陽の高度が下がるので、庇の下から日射を取り込むことができます。

雨天時に窓を開けられない

庇がないと、少しの雨でも窓を開ければ雨や雪が吹き込んでしまいます。
玄関や勝手口にも庇がない場合、雨が直接かかってしまい、荷物の出し入れや鍵の開け閉めが大変になります
庇があるだけで、濡れるストレスが軽減され、玄関まわりの床や建具の傷みも抑えられます。

庇を後付けする際の注意点

庇を後付けする際には、いくつかのデメリットや注意点があります。目的を明確にしたうえで、適切な構造・素材・位置を選ぶことがポイントです。安全性や耐久性を考慮すると、専門のリフォーム会社に依頼するのが良いでしょう。

目的に応じた選定をする

庇を取り付ける際は、何のために設置するのか(「日除け」か「雨除け」か)という目的をはっきりさせることが大切です。目的によって、庇の出幅や取り付け位置などの寸法が変わってくるからです。

たとえば、窓にしっかり日陰をつくりたい場合は、かなりの出幅が必要になります。しかし、そうすると建物のデザインとのバランスが取りづらくなることも。最近では、遮熱性の高い窓ガラスも増えており、庇だけで日射対策をしなくてもある程度の効果が得られるケースもあります。

こうした点をふまえ、庇を後付けする場合には、「何のために設置するのか」を明確にしたうえで、設置する場所や庇の形・サイズを慎重に選ぶことが重要です。目的に合わない庇を選んでしまうと、思ったほどの効果が得られないこともあるので注意しましょう。

メンテナンスの必要性

庇を後から取り付ける場合は、メンテナンスの必要性をあらかじめ理解しておくことが大切です。庇は外部にあるため、常に雨風や紫外線にさらされており、小さな構造物であっても劣化や傷みが起こりやすい部分です。

とくに注意したいのは、防水シートやシーリング材の劣化、そして庇と外壁との接合部です。ここに隙間ができると、そこから雨水が侵入し、雨漏りの原因になることがあります。こうしたトラブルを放っておくと、被害が広がり、修理費用が高額になることもあります。

だからこそ、庇を設置したあとは、定期的な点検や塗装、防水のチェックが欠かせません。メンテナンスの時期や方法をきちんと把握し、適切に対応することで、後付け庇の効果をしっかり長持ちさせることができます。

建ぺい率や隣地との距離

庇を後から取り付ける場合は、建ぺい率や隣地との距離に注意が必要です。
もし庇の追加によって建ぺい率をオーバーしたり、隣地との間隔が基準を満たさなくなった場合、建築基準法や民法に違反する可能性があります。事前に確認しておかないと、思わぬトラブルにつながることもあります。

また、法律違反にはならなくても、庇の大きさによっては建物の面積に含まれ、固定資産税の計算に影響する場合があります。結果として税額が高くなることもあるため、こうした点もあらかじめ理解しておきましょう。
事前に自治体の建築指導課や建築士に相談のうえで設計・施工計画を立てると安心です。

庇の設置に関する補助金制度について

庇を後付けするだけでは、国・自治体の一般的な住宅リフォーム助成制度の対象にはなりにくいです。
しかし、「日射遮蔽効果のある庇」や「窓の遮熱対策」として庇を設ける場合、省エネ改修の一環として認められることがあります。例えば窓の断熱改修とセットで庇を設置したり、エネルギー使用量の削減を目的としたパッシブ設計の一部として庇を設置する場合です。

補助対象となるかどうかは、お住まいの自治体が独自に定める制度によって異なります。自治体に問い合わせるか、業者に相談して補助の可能性を確認してみましょう。

まとめ

庇は、雨や日差しから建物を守り、快適な暮らしを支える大切な役割を担っています。
庇がないことで、外壁やサッシまわりの劣化が早まったり、室内環境に影響が出たりするなど、見た目以上に多くのデメリットがあることが分かります。

後から庇を設置する際には、建築基準や設置目的をよく考え、サイズ・位置・素材などを慎重に選ぶ必要があります。また、補助金の対象となる場合もあるため、事前の情報収集も大切です。

そして何より、庇は風雨にさらされるため、設置した後のメンテナンスがとても重要です
塗装の剥がれやシーリング材の劣化などを放置すると、雨漏りや外壁の傷みにつながるおそれもあります。

プロタイムズ長野若里店では、庇まわりを含む外壁や屋根の塗装・防水メンテナンスにも対応しております。
庇を設けた後も、長く安心して使っていただけるよう、定期点検や適切な塗装のご提案も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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