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【完全版】屋根葺き替え工事の流れを徹底解説!工程ごとのポイント
2021.02.14
屋根塗装
屋根材のこと
お役立ち記事・工事Howto
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屋根は建物の中でも、最も厳しい条件下にあります。
雨や雪、日差しなどから守る役割がありますが、古くなると、材料にひびが入ったり、下地の防水シートが劣化していきます。
劣化が進むと雨水が浸入し内部構造にまでダメージを与えます。
家自体の耐久性にも影響するため、一定期間でメンテナンスが必要になります。方法としては、塗り替えと葺き替え、重ね葺きの3つの工法があります。
中でもダメージを受けた屋根や、老朽化が進んだ屋根に適したのが葺き替え工法です。今ある、屋根を剥がし、新しい屋根を張っていきます。メリットが多い工法ですが、費用はその分高くなります。
しかし、住まいにとって長期的な視点から考えた場合、良い決断であると言えます。
屋根葺き替えとカバー工法は何が違う
カバー工法は、既存の屋根を解体せずに、上から新たに屋根を貼っていく工法のことです。
名前の通り、屋根をカバーする工法です。
屋根が二重になるイメージです。剥がさない、廃材が出ないなどメリットがあります。そのため、解体費用や処分費などが掛かりません。
ただ、屋根が重くなることで耐震性に影響を与えるため、軽量で重ね葺きにふさわしい屋根材を選ぶ必要があります。
屋根葺き替え工事のメリット
長い耐久性
屋根材はもちろん、その下に隠れている野地板、ルーフィング(防水シート)まで交換することができます。つまり新しい屋根になるので長い耐久性が期待できます。
先々、塗装などで定期的にメンテナンスすることを考えれば、結果的に安くなる場合もあります。
ただ、どんな屋根材を採用するかで、価格は変わってきます。
屋根の軽量化で耐震対策
屋根を軽量化することは、地震にも強くなります。
屋根が重いほど、建物は揺れやすくなり、家の柱や基礎などの骨格部分にかかる負担も、それに比例して大きくなります。
軽い屋根材を選ぶ事で、建物の重心が低くなり、耐震性を高めることができます。
屋根が美しくなる
住まいの印象を与える重要なポイントとなる屋根や外壁。
屋根は外壁よりも苔や藻、汚れなどが付きやすく、付いてもなかなか落とせません。また、何十年もメンテナンスをしないでいると、ほとんどの場合で、色褪せが起こり酷くなってきています。中には、コーティングがなくなり、下地まで見えているケースもあります。
そんな、劣化が進んだ屋根も葺き替えることによって、新築のような美しい外観によみがえらせることができます。
また、今では機能性の高い屋根材も出てきています。例えば屋根から伝わる雨音や、夏場の屋根裏の暑さなど、住んでから分かった屋根の問題も解決することができます。
火災保険適応のご相談もお受け致します
屋根の破損が風害、雪害など自然災害が原因だった場合、火災保険が適用され、中にはお客様負担が少なくなるケースがあります。
プロタイムズ長野若里店では調査見積のお手伝いをしていますので、工事とあわせてご相談ください。保険が適用されなかった場合には、無理に工事を進めることはありません。
台風が過ぎ去った後や大雪が降った後、雨音が大きく聞こえるなどの変化があれば雨どいが損傷しているかもしれません。普段と違ったことがあれば、一度確認してみましょう。
屋根材ごとの葺き替え時期の目安
屋根材 | 葺き替え時期の目安 | 塗替え時期の目安 |
トタン屋根 | 10~20年 | 10~15年 |
スレート屋根 | 20~25年 | 7~8年 |
アスファルトシングル | 20~30年 | 20~30年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 | 20~30年 |
セメント系瓦 | 30~40年 | 10~15年 |
粘土系瓦 | 50~100年 | 20~30年 |
スレート屋根
化粧スレート屋根は安価でそこそこ耐久性があり、重さも日本瓦の半分以下と、バランスの良い優等生の屋根材です。
カラーバリエーションが多くデザイン性に優れています。
ただし、風や地震の影響を受けやすい性質が指摘されています。葺き替え時期の目安としては、20年ほどで寿命を迎えるケースが多くなっています。2005年以降に作られたものはアスベストを使用していないため、寿命が短くなる傾向があります。
条件によっては30年くらい問題がないこともありますが、20年を目安に専門家に確認してもらうようにしましょう。
寒暖の差が大きいと反り返りが起きることもあり、そのときは葺き替えを検討する時期が来たと考えましょう。ほかにも、ひび割れが多い、白っぽくなるという現象も寿命が近くなっている証拠です。
瓦屋根
日本瓦の優れた特徴は耐久性です。重さがあるため地震には弱いという点はありますが、基本的には耐久性に優れており、メンテナンスは30年に1回程度で済みます。
初期費用は高いものの、将来的なことを考えれば選択肢の一つになり得ます。遮音性や耐熱性に優れている点も特徴に挙げられます。
葺き替え時期に関して、一般的に屋根材としては最も寿命が長く50年、中には100年以上もつものもあります。とはいえ、気象条件などでその耐久性も変化します。メンテナンスは30年くらいまでに一度行うほうが安心です。
苔が生えてきた、瓦が割れたり欠けたりしている、または瓦がズレているといった問題が多く見受けられた場合は専門家の判断の下、雨漏りになる前に葺き替えを行いましょう。
ガルバリウム屋根
主にアルミと亜鉛で作られた金属屋根材です。
金属ですがトタン屋根よりもサビがつきにくいのが特徴で、軽量さも日本瓦の約6分の1ほどと、耐震性に優れています。
ガルバリウム屋根材自体は耐久性に優れていますが、金属なので水平の屋根にはあまり向きません。
なぜなら水平の屋根の場合、雨水が長時間そこに留まることがあり、サビにくさがメリットのガルバリウム屋根でもサビてしまうおそれがあるからです。メーカーの保証も20年から50年と長期間になっており、その間メンテナンスの必要もあまりありません。
とはいえ、一般的な金属屋根の寿命は20~30年です。
金属屋根は固定する部品が緩むと浮き上がり現象が起こり、剥がれやすくなります。
また、塗料が雨風にさらされて薄くなると、金属部分がサビやすくなります。
定期的な塗装が屋根の寿命、ひいては家全体の寿命を延ばします。
屋根の一部がめくれていたり、サビや腐食が広がってきたときは葺き替えの時期となります。
ハイブリット屋根
災害に強い屋根を目指して、屋根材も進化しています。
ガルバリウム鋼板に石の粒を焼き付けるなどして軽量かつ丈夫で長持ちな屋根材を実現しました。
そうした屋根材を使用した屋根のことをハイブリッド屋根と呼びます。
一般的に、耐用年数は50年ほどと言われています。
しかし、固定する部品の劣化を考慮し、定期点検は行うようにしましょう。
トタン屋根
一昔前に普及した安価な金属屋根材です。
現在トタン屋根の建物は葺き替えで他の屋根材へと変更することが多くなっています。耐用年数は10年ほどですが、塗装を繰り返せば寿命を延ばすことが可能です。しかし、それまで定期的に塗装をしてこなかった場合は、葺き替えが必要になる時期が早くなります。
全体的に赤みを帯びてサビている場合は、葺き替えの時期と考えて良いでしょう。
屋根葺き替え参考価格
カラーベスト・コロニアルの葺き替え | ガルバリウム鋼板への葺き替え | |
屋根材本体とその施工費用 | 4,000~5,000円/㎡ | 5,500~7,500円/㎡ |
既存屋根の撤去・廃棄 | 2,000~3,000円/㎡ | 2,000~3,000円/㎡ |
下地工事(増し張り) | 2,000~3,500円/㎡ | 2,000~3,500円/㎡ |
防水シート(ルーフィング) | 500~1,000円/㎡ | 500~1,000円/㎡ |
役物工事(部位別) | 1,000~3,000円/m (軒先水切り、棟包み、ケラバ、雨押え、壁捨て板など屋根の形状や内容により異なります。) | 1,000~4,000円/m (軒先水切り、棟包み、ケラバ、雨押え、壁捨て板など屋根の形状や内容により異なります。) |
合計(消費税別) | 10,000円~15,000円/㎡位 | 12,000円~18,000円/㎡位 |
その他に掛かる費用 | 雪止め、発生廃棄物・搬入費・諸経費・足場代など | 雪止め、発生廃棄物・搬入費・諸経費・足場代など |
※ 一棟一棟、状況によって費用は異なりますので、詳細についてはお見積り致します。
※ 屋根外壁0円点検・無料見積りをご利用下さい。
屋根葺き替えの工程
屋根の葺き替えの期間を工事の流れと共にご紹介します。
この他、屋根の状態や下地の状態、建物の大きさによって変わってきます。
また、天候によっては工事ができない日がでてきます。
あくまで、掛かる日数の目安で、梅雨時や台風シーズンなどでは、工事が出来ない日が多くなります。
降雪シーズンを避けることで、把握しやすいです。
1日目 仮設足場設置
仮設足場は、屋根工事(葺き替え・カバー工法)を行う上で欠かせません。
2m以上の高所で作業する時には、足場の設置が法律上義務付けられています。作業効率や施工性に大きな影響を与える足場ですが、もし設置しなければ安く済ませることができるかもしれません。しかし危険が付き纏う工事になってしまうでしょう。
一定の施工品質と施工時の安全性を確保するためにも、また、解体時に出た廃材などの飛散を防止するためにも仮設足場の設置は必要です。
足場設置について
☑足場設置の際には、危険ヵ所には立ち入らないようにお願いします。担当者がお客様に事前に説明します。
☑設置に伴い障害となる樹木・植栽などについては処置が必要となります。
☑足場仮設設置完了後、はね出し部分などには、クッション材などを取り付けます。
2日~3日 既存屋根の撤去
屋根の葺き替え方法をご紹介します。まず、既存の屋根材を撤去します。その際、元々あった防水紙も撤去します。
この作業、できるだけ下地を傷めないように剥がしていきます。剥がした屋根は、電動リフトを設置し降ろします。
屋根のカバー工法も検討してみては?
カバー工法は既存の屋根材を解体せずに、上から新しい屋根材を被せる工法です。屋根は二重になります。既存の屋根材の処分費用も掛からず、コスト的には安くなりますが、屋根自体は重くなるため、建物を見てからご提案をしております。
既存屋根材の撤去について
☑既存の屋根撤去時には廃材が落下する可能性があります。危険ヵ所には立ち入らないようにお願いします。
☑既存屋根の撤去に際し、駐車場や置き場スペースを終日お借りします。
☑屋根材によってはアスベストが含有してる事があります。解体に際し事前の届け出や飛散防止対策が必要になります。
4日 下地調整
屋根の下地材は時の経過と共に湿気や吸水、温度差、荷重などで歪みが生じたり、痛んだりします。状態をよくするための作業として『下地調整』が必要になります。主な内容としては桟木の設置や、痛んだ下地の交換、部分張替え、不陸調整になります。この作業を行わないと下地が悪いままで仕上げていくことになります。また、水平性が確保されなければ仕舞や納まりが悪くなります。
数年後に雨漏りなどの不具合が起こってしまうでしょう。
業者の中には下地調整を行わないで仕上げてしまう業者もいるようです。数年後に後悔しないためにも、見積り内容に下地調整などの明記がなければ行うのか聞いてみる必要があります。
下地調整について
☑下地調整は屋根の強度を確保するためにも重要な作業です。
☑下地の状態によっては、交換や補修、補強を行います。
☑木材などで微調整を行い屋根の凸凹を直します。(屋根の種類によっては必要ない場合があります)
5日 野地板施工
野地板とは屋根材を支える下地のことです。
木造住宅の野地板には構造用合板が使われることが多く9ミリあるいは12ミリの厚さを使用します。既存下地の調整を行った後で貼っていきますが、フラットなほど仕上がりも良くなります。
既存の垂木や合板の上に張り、その上にルーフィング(防水シート)を敷き、屋根の仕上げ材を設置します(葺きます)。
屋根材を設置するためだけでなく強度を確保する役割もあります。
鉄骨の耐火建築物では硬質木片セメント板などの耐火野地板が使われます。またRC造の場合には、釘打ちが可能なパーライトモルタル下地が野地となることがあります。
野地板施工について
☑より安全性が高いF4☆☆☆☆(フォースター)を採用しています。
☑野地板は防水シートと屋根材を設置する大切な箇所です。腐食が酷い場合には全面張替えが必要です。
☑野地板だけでなく、垂木も腐食している場合には部分交換を行います。
6日 ルーフィング(防水シート)工事
ルーフィングとは屋根の下に敷く、防水シートです。
雨が降った時、基本的には屋根材で防ぎますが、全てが防げる訳ではありません。屋根材の下に敷いてあるルーフィングも雨水の侵入を防ぐ役割があります。
改めての工事ですが、新しい防水紙を野地板に敷設し、その上に防水紙を敷き詰めていきます。軒先から棟に向かって敷いていくのですが、この様な手順て行うことで、仮に雨が屋根の下に入り込んでも屋内には浸入しないことになります。
ルーフィング工事について
☑シート同士の重ね代は幅方向で200㎜、流れ方向で100㎜程度が基本になります。
☑ルーフィングは二次防水層としての役割もあるため、正確な施工が求められます。
☑屋根材が処理できなかった雨水や風をルーフィングが処理します。
7日~14日 屋根材の設置と貫板と棟鈑金の設置
屋根材と軒板金を張っていきます。
棟板金は、スレート系(カラーベスト・コロニアル)の屋根を留めている金属部分のことです。
ルーフィングを敷いた後、屋根材の設置と貫板と棟鈑金の設置をします。棟は雨水が侵入しやすい箇所なので、しっかり施工をしないと雨漏りを引き起こす原因になります。交換工事に掛かる日数は一般的な大きさの屋根で、1日の工期、大きい屋根の場合には2日ほど掛かります。
屋根の仕上げについて
☑棟換気は屋根裏の上昇した気温や水蒸気を排気させることができます。結露や寒暖差での材料のダメージを防ぎ住まいを長寿命化に貢献します。
☑葺き替えは、野地板と防水紙までが新設されます。老朽化が顕著な場合には葺き替えの方がメリットがあります。
☑既存の屋根の種類によっては葺き替えに使用出来る屋根材が限定されます。
15日 雪止めの設置
雪止めは軒先から45~60㎝程度の場所に取り付ける部材で、雪の落下を防ぎます。
降雪地域では事故やトラブルを防ぐためにも雪止めの設置は必要です。屋根に積もった雪が滑り落ちることで、歩行者へ危害を加える可能性があります。雪止めの主な目的は、落雪事故を防ぐことですが、他にも住宅設備を破損しないようにすることや、近隣住宅とのトラブルの防止、積雪対策などの役割も果たしています。
雪止めの設置について
☑雪止め金具だけでなくネットやアングルなども取り扱っています。
☑特別豪雪地帯では助成金対象かもしれません。まずはご相談ください。
☑落葉ネットや雪止めフェンスについてもご相談ください。
屋根の葺き替え完了
既存の屋根を葺き替え完了です。屋根の重量も軽くなったので地震対策になります。既存の屋根を撤去して新しい屋根に交換する工事を屋根の葺き替え工事といいます。一方、既存の屋根材を再利用する工事を葺き直し工事といいます。瓦の場合に適応できます。当店は施工後も安心、最長15年の保証が付いています。工期短縮を最優先にされる人は「立平葺き」をおすすめします。
一番安いスレートやアスファルトシングルにしたところで、10~30万円程度の価格差です。
屋根材自体の施工費用は葺き替え工事の費用の10%位しか変わりません。
耐久性や断熱性、耐風性、メンテナンス性を考えると金属屋根が断然おすすめです。金属屋根のなかでも断熱材一体型の製品を選ぶようにしましょう。
理由は費用対効果に優れているからです。
葺き替え完了検査及び保証について
☑検査当日には立ち合いのお願いをします。
☑気になる所がありましたら、事前に教えていただけますと助かります。
☑施工内容や使用屋根材によって保証内容が変わります。
◇屋根葺き替え工事やカバー工法の疑問や施工のこと、価格などお気軽にお問い合わせください◇
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