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【要注意】屋根カバー工法のデメリットを完全検証!選ぶ前に知るべき事実とは
2025.04.08
屋根塗装
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屋根カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる工法。工期が短く費用を抑えられる反面、重量負荷の増加や耐用年数の問題など、知っておくべき注意点がいくつか存在します。
そこで本記事では、屋根カバー工法のデメリットについて、メリットと比較しながら詳しく解説していきます。
工事方法の選択は家の寿命を左右する重要な決断になりますので、後悔のない選択ができるよう、カバー工法の特徴をしっかりと理解しておきましょう。
屋根カバー工法のデメリットとは
カバー工法を選択する前に、建物への負担増加や将来的なメンテナンス性など、複数の観点から慎重に検討する必要があります。
屋根が重くなるリスク
屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法ですが、重量増加による建物への負担が大きな課題となっています。
カバー工法によって屋根の重量が倍近くになるケースもあり、建物の構造体に予期せぬ負荷をかけることになります。特に築30年以上の古い住宅では、柱や梁などの劣化も進んでいるため注意が必要です。
積雪地域では、雪の重みも加わることで建物への負担がさらに増大します。例えば、新潟県や青森県などの豪雪地帯では、1平方メートルあたり100キロを超える積雪荷重が想定されるため、カバー工法の採用には慎重な判断が必要になるでしょう。
また、カバー工法により屋根が重くなる分、建物の耐震性能が低下する可能性があります。特に、重心が高くなることで揺れの影響を受けやすくなる点に注意が必要です。安全性を確保するためにも、耐震面の影響をしっかり理解している専門業者に相談し、適切な判断をしてもらいましょう。

部分修理が難しい
屋根カバー工法では、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工するため、部分的な修理が困難になります。特に雨漏りなどの不具合が発生した場合、問題箇所の特定に時間がかかるでしょう。
また、カバー工法後の屋根材は一体化しているため、部分的な補修は対応できないケースが多いのが現状です。
カバー工法では新旧の屋根材の間に空間が生まれるため、その部分に雨水が侵入すると、発見が遅れて被害が拡大する可能性が高まります。実際の事例では、築25年の住宅でカバー工法を選択したものの、5年後に雨漏りが発生し、結局全面的な葺き替えが必要になったケースも存在します。
このような理由から、カバー工法を選択する際は、部分修理の難しさを十分に理解しておく必要があるでしょう。
すべての屋根にできるわけではない

屋根のカバー工法ができないケースが大きく分けて2つあります。それは既存屋根の「形状」と「状態」です。
屋根のカバー工法は、既存の屋根がスレート(コロニアル)や金属屋根の場合に適用できます。和瓦やセメント瓦など、凹凸や厚みがある屋根材の上から施工するのは難しいです。また瓦屋根は重い素材のため、耐震性の観点からも適しているとは言えません。
他にも、屋根材や下地(野地板)がしっかりしていて劣化が少なく、十分な強度があることが条件です。既存の屋根や下地が腐食・劣化している場合は、カバー工法が施工できないケースもあります。
特定の屋根材しか使用できない
瓦屋根の上にカバー工法を施工する場合、重量バランスの観点から軽い屋根材を使用することがポイントです。
通常、屋根材の選定には、建物の構造や地域の気候も大きく影響を与えます。耐風性や積雪への対応が必要な地域では、それに適した屋根材を採用しなければなりません。また、建築基準法や地域の条例によって使用できる屋根材が限定されるケースも存在するため、事前の確認が不可欠です。
施工後のメンテナンス性も考慮に入れ、耐久性の高い屋根材を選択することをお勧めします。

屋根カバー工法のメリットを知る
屋根カバー工法は、施工コストを抑えながら屋根を長持ちさせることができるのが、最大のメリットです。
コストを抑えたリフォームが可能
屋根カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねるため、費用面で大きなメリットがあります。一般的な葺き替え工事と比較すると、30〜40%ほどコストを抑えられるでしょう。これは、既存の屋根材を撤去する手間や処分費用が不要になるためです。
標準的な戸建て住宅の場合、葺き替え工事では200万円前後かかる工事費が、カバー工法なら150万円程度に抑えられます。また、工事期間も短縮できるため、さらなるコスト削減につながることも。
ただし、既存の屋根の状態によっては下地の補修が必要になる場合もあり、屋根材の状態が著しく劣化している場合等は、カバー工法が適さない可能性も考慮に入れましょう。
短期間で工事が完了する
屋根カバー工法の大きな魅力は、工期の短さにあります。一般的な葺き替え工事が5〜7日程度かかるのに対し、カバー工法なら最短3日で完了することも可能でしょう。既存の屋根材を撤去する必要がないため、作業工程を大幅に短縮することができます。また、解体作業がないため、近隣への騒音や粉塵の影響も少なく済むのがポイント。アスベストを含む可能性のある古い屋根材もそのまま封じ込めることで、住民や作業員の健康被害を防ぐことも可能です。
さらに、家で暮らしたまま工事を進められる点もメリット。葺き替え工事では一時的な転居が必要になるケースもありますが、カバー工法なら普段通りの生活を送れることがほとんど。工事費用の削減にもつながり、経済的な負担も軽減できます。
断熱性・防音性が向上する効果
屋根カバー工法には、断熱性を向上させる大きなメリットがあります。既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねることで、空気層が生まれ、自然な断熱効果が期待できるのです。また、断熱材を追加設置できるため、より高い断熱効果を実現でき光熱費の削減にも貢献します。
さらに、二重構造により防音性も向上するため、雨音や外部騒音が気になる方にもおすすめの工法といえるでしょう。ただし、断熱効果を最大限に引き出すためには、適切な施工と材料選びが重要なポイント。専門家に相談しながら、最適な屋根材を検討することをお勧めします。
屋根カバー工法と葺き替えの違い
屋根カバー工法と葺き替え工事は、屋根リフォームの代表的な2つの工法として知られています。
それぞれの工法の施工方法や、どのような条件下で葺き替えが適しているのかを詳しく解説していきます。

施工方法の違いを理解する
屋根カバー工法と葺き替え工法は、施工方法に大きな違いがあります。
カバー工法は既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねて設置します。一方、葺き替え工法は古い屋根材を完全に撤去してから新しい屋根材を設置します。
カバー工法は施工手順において、まず既存の屋根材の状態を詳しく点検することから始まるのが特徴。その後、下地の補強や防水シートの設置を行い、新しい屋根材を重ねていく作業へと移ります。
葺き替え工法では、古い屋根材の撤去作業から始まり、野地板の状態確認や必要に応じた補修を実施。最後に新しい屋根材を一から設置していきます。
工期を比較すると、カバー工法は通常3〜5日程度で完了しますが、葺き替え工法は7〜10日ほどの期間が必要となります。施工費用の面では、カバー工法が坪あたり5〜8万円、葺き替え工法が8〜12万円と、明確な差が生じています。
葺き替えが適しているケースとは

築20年以上の住宅で、屋根の劣化が進んでいる場合は、葺き替え工事を検討する価値があります。特に、屋根材の劣化が目立つ場合は、カバー工法ではなく葺き替えを選択すべきです。屋根材や下地の状態をしっかりと調査した上で、適切な施工方法を判断できる業者に依頼しましょう。
重い瓦屋根から軽量なスレートや金属屋根に変更したい場合は、既存の瓦を撤去して葺き替える必要があります。屋根全体の重量が増えることを避けられる葺き替えは、耐震性の面でも優れた選択肢です。
雨漏りの痕跡が見られる場合は、下地材の腐食が進行している可能性が高いため、葺き替えによる根本的な改修が必要です。
また、過去にカバー工法を実施した屋根では、その上に更に屋根材を重ねることはできないため、葺き替えが唯一の選択肢となります。
費用や工期はカバー工法に比べて増大しますが、新しい野地板への交換や防水シートの施工など、家屋を長期的に保護するための重要な工程を、確実に実施できる利点があるのです。
施工業者選びのポイント
屋根カバー工法の施工業者を選ぶ際は、まず施工実績を重視する必要があります。過去の施工例や顧客の評価をしっかりと確認しましょう。
施工業者の選定では、一般社団法人日本金属屋根協会に所属している企業を優先的に検討するのがベスト。業界団体に加盟している企業は、技術力や品質管理の面で信頼性が高いという特徴を持っています。
見積もり依頼は3社以上から取得することをお勧めします。施工費用は地域や屋根の状態によって20万円から100万円以上まで幅があるため、複数の見積もりを比較検討することが賢明でしょう。
工事保証の内容も重要なポイントです。一般的な保証期間は10年から15年です。施工後のアフターフォロー体制が整っているかどうかも、業者選びの重要な判断材料となります。

まとめ
屋根カバー工法には、コストや時間を抑えてリフォームできるなどメリットも多くあります。デメリットも理解した上で、選択肢の一つとして検討しましょう。
まず、屋根の重量が増すため、建物への負担が大きくなるリスクがあります。特に古い住宅では構造体に予期せぬ負荷をかけることもあるため、耐震性の低下が懸念されます。また、部分修理が難しく、雨漏りが発生した場合、修理に時間がかかることが多い点にも注意が必要です。
これらのデメリットを理解した上で、屋根カバー工法を選択することが大切です。
屋根カバー工法を選ぶ際は、専門業者に相談し、家の構造や地域の気候に適した選択をすることをお勧めします。もしカバー工法の適用が難しい場合は、他の工法や修理方法を検討し、安全で長期的に家を守るための最適な方法を見つけましょう。
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