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屋根の塗装はなぜ必要なのでしょうか?
実は塗装、美しく保つことだけが目的ではありません。雨や雪から住まいを守り、腐食や錆などを防いでいます。また、紫外線による劣化も防いでくれます。
そんな塗装も、時の経過と共に劣化していきます。劣化が分かったからといって直ぐに塗り替えられるかは分かりません。塗装を行うためには、それなりの費用が掛かるからです。
しかしながら、塗り替えは早いほど補修費用が掛からない傾向があります。そのため、劣化が進み過ぎないうちに塗り替える事が望ましいです。劣化が軽度なうちに塗り替えることを決めましょう。タイミングよく塗装を行えば、補修などの他工事が必要なく、無駄な出費を避けることができるます。
劣化症状があるといっても、具体的にどのような場合であれば塗装する時期なのか見ていきましょう。

この記事のPOINT

☑ 屋根塗装の目安を劣化症状から判断する
☑ 安さだけで決めるのは危険!屋根塗装業者の選び方
☑ 塗り替えは、劣化が進行する前に行う
☑ 塗装できない屋根材9つ
☑ 屋根リフォームでおすすめの屋根材はガルバリウム鋼板
☑ ガルバリウム鋼板のデメリットとは
☑ カバー工法 施工の流れ

屋根塗装の目安とは?タイミングは症状で知ろう

住まいの屋根は様々な症状で、防水性の低下や耐久性の低下を示してくれます。その症状を見逃さないことが、塗装の時期を知ることになります。以下が屋根に見られる代表的なダメージです。

屋根に見られる代表的な劣化症状

☑ チョーキング現象
☑ 塗膜の色褪せ・剥がれ
☑ クラック
☑ 黒ずみ・カビ・苔
☑ 腐食
☑ サビ

色褪せやチョーキングは、塗装が必要なった時の最も初期の症状と言われます。放置しなでメンテナンスすることが住まいを長持ちさせていくうえで大切です。

安さだけで選ぶのは危険?屋根塗装に期待することとは?

屋根塗装の相場は足場も含めると40~80万ほどと言われていますが、相場以下の価格を提示する業者もいるでしょう。しかしそれらにすぐ手を出すのは危険です。
格安な業者の中には、仕事が粗かったり、手抜きをしたりする業者がいるからです。そもそも、塗ることが目的になっていて、住まいを長く持たせる観点は持っていないかもしれません。
実際にサイトを確認すると、安い価格を全面に出している業者も少なくありません。本当にその価格なのかは疑問です。塗装は建物の形状や劣化の状態、補修の有無、足場を設置する面積、駐車スペースの有無、現場までの距離でも費用が変わってくるからです。

実は、安すぎる価格の提示は、問い合わせてもらうための一つの手段でもあります。
もちろん安さも魅力ですが、安さだけで塗装業者を選ばない慎重さが大切です。トラブルが多い業者が潜んでいることも事実なのです。「どんな工事をしてくれるのか?」「どんな塗料を使うのか?」「工程写真を記録として残してくれるのか?」なども確認しましょう。しっかりとした塗装をしてくれる業者を選んでこそ、家の寿命が延びるのです。

塗替えをベストなタイミングで行うために

塗装工事を行うためには、ある程度、まとまったお金が必要になります。そのためには蓄えておくことも一つの手段です。
劣化の状態にもよりますが、新築からの塗装時期が8~12年ぐらいだと考えれば、1ヶ月に1万程度の積立で塗装ができます。
ただ、劣化が進み屋根の補修が必要になる場合には、費用があがってしまいます。ベストなタイミングで、塗装に必要なお金が準備できている状態。これが理想の状態だと言えるのではないでしょうか。

劣化が進行していないことが大切な理由

屋根は大きく分けて仕上げ材と下地材で構成されます。
下地材は仕上げ材に隠れる形になるので、ほとんど見る機会がありません。劣化していくのは、仕上げ材の方が早い事はご存知だと思います。
屋外の場合は紫外線や風雨・雪などの影響を受けています。
もし、仕上げ材の劣化しているにも関わらず、そのままにしていると下地材に使われている木材にまで影響を及ぼす可能性があります。
下地の劣化は建物の寿命まで短くしてしまいます。劣化してなさそうだから大丈夫という訳ではありません。定期的に建物の劣化具合を確認するしましょう。

また、コスト面でも遅くなるほど、費用が掛かります。例えば、屋根の最大寿命が30年だとして、塗り替えメンテナンスを10年程度で2回行えば費用は、80万~160万程度ですが、20年目で屋根の下地まで傷んでいることが分かれば、屋根の解体費用と廃材費用、下地の交換費用、屋根の更新費用が掛かり、その額は200万円にも300万円にもなってきます。
劣化があまり進行していない段階で行う、塗り替えが長寿命化につながる大きな要因となっています。

塗装できない屋根材がある?トラブルを回避する方法とは?

一部の屋根には塗装ができないものがあることはご存知ですか?
もちろん、依頼する塗装屋さんに知識があれは問題ありませんが、全く知識がない場合には、そのまま施工をしてしまう可能性があります。その場合、早い段階で施工不良が起こります。

お客様ご自身でトラブルを避けるのであれば、設計図書を確認ください。
設計図書にはどこにどのような建材を使っているのか記載していることが多く、それを参考に施工ができるかできないかを判断する事ができます。
設計図書だけは絶対に紛失しないようにしてください。無い場合には目視で確認したり実際の建材を使用して密着テストをしてもらいましょう。

塗装することができない9つの屋根材

屋根材の中には塗装でメンテナンスをしたくてもできない屋根材が存在します。
なぜ塗装でメンテナンスができないのかを知ることが大切です。塗装する事ができない屋根材はカラーベスト(コロニアル・スレート)と呼ばれる屋根材です。そのなかでもノンアスベストの商品は塗装する事ができません。

アスベストとは別名石綿と呼ばれ、耐熱性・曲げや引っ張りに強く、耐薬品性に優れ、熱絶縁性を有している鉱物で、建築物で多く使用されてきました。そのためアスベストが配合された屋根材でもあるカラーベストは強度や耐候性も高く多くの建物で使用されてきました。
そのアスベスト(石綿)を人が吸い込む事で健康被害が起こったことから、現在では使われていません。そのアスベストが入っていないカラーベストがノンアスベストのカラーベストです。
建物に使われているカラーベストがアスベストが入っているのか入っていないのかを把握しなければなりません。

ひとつの判断基準であるものが、家を建てた年数が法律が切り替わったタイミングでもある1990年代後半~2008年の間です。屋根材自体の特徴として、谷際・壁際・棟際・軒先・妻際以外の平部にもひび割れが多数出ている事です。
下記のカラーベストが塗装不可の製品です。

①パミール 1996~2008に終売 
製造ロットによっては、経年劣化により、屋根材自体の強度低下・層間剥離・破片の劣化等が発生している場合があります。
②かわらU1990~2007終売
経年劣化により瓦自体の強度が低くなり、ひび割れ・層間剥離・破片の落下などが発生する場合があります。
③レサス1999~2006.9終売
経年劣化により、瓦自体の強度が低くなり、ヘアークラック・ひび割れ・破片の落下が発生している場合があります。
④アーバニーグラッサ2001.12~2005.11 終売
経年劣化により、瓦自体の強度が低くなり、ヘアークラック・ひび割れ・破片の落下などが発生している場合があります。
⑤ザルフグラッサ2001.12~2005.3 終売
経年劣化により、瓦自体の強度が低くなり、ヘアクラック・ひび割れが発生している場合があります。
⑥ザルフ2001.12~2006.10 終売
経年劣化により、瓦自体の強度が低くなり、ヘアクラック・ひび割れなどが発生している場合があります。
⑦コロニアルNEO2001.4~販売中(現在はコロニアルグラッサとして販売中)
経年劣化により、瓦自体の強度が低くなり、ヘアクラック・ひび割れなどが発生している場合があります。
⑧グリシェイドNEO2001.9~
経年劣化により、瓦自体の強度が低くなり、ヘアクラック・ひび割れなどが発生している場合があります。
⑨シルバス2001~2003.10 終売
経年劣化により瓦自体の強度が低くなり、ヘアクラック・ひび割れ・破片の落下などが発生している場合があります。

※レサスの上位グレードとして販売されており、販売期間自体は短く、あまり市場には流通していません。

上記に記載してある9種類の屋根材が使用されていた場合、塗装によるメンテナンスができないため、屋根カバー工法もしくは屋根葺き替え工事でしかメンテナンスができなくなります。

屋根のリフォームでおすすめの屋根材、ガリバリウム鋼板とは?

屋根のリフォームで多く使われている素材が金属でその中でもガルバニウム鋼板とよばれる素材を使った屋根材がリフォームでは多く使われています。ガルバニウム鋼板はアルミニウム55%+亜鉛43.4%+シリコン1.6%から作られています。
素材自体が耐久性・耐熱性・加工性に優れているので最近では多くの建築物に使用されています。ただ、ガルバニウム鋼板を使用した屋根材にも種類があるのでお悩みに合わせて使う製品を選びましょう。

①フジラップ工法

フジラップ工法は主に、現状の屋根が凹凸のある瓦棒屋根の場合に使用する屋根のカバー工法です。
瓦棒屋根は戸建て住宅以外でも大型倉庫や体育館といった建造物に使われています。
塗装ができない位に劣化してしまった場合に適した工法です。

②Zワイドルーフ

(株)協和から販売されているZワイドルーフ364ですが、現状の屋根材がカラーベスト(スレート・コロニアル)の場合に使用するカバー工法です。塗装できない位に劣化してしまった場合や塗装する事ができないカラーベストが使われている時に使用できます。

③スーパーガルテクト

アイジー工業から販売されているスーパーガルテクトですが、上記のZワイドルーフと違う部分として断熱材が使われている点です。
カバー工法をした場合、雨音が響きやすい特徴がありますが断熱材が使われているので雨音を吸収してくれるので気になりにくい特徴があります。Zワイドルーフ同様に塗装できない位に劣化してしまった場合や塗装する事ができないカラーベストが使われている時、雨音が気になる方に適した製品です。

④ディーズルーフィング

ディートレーディングから販売されているディーズルーフィングですが、上記に紹介した屋根材と違う部分が屋根材の表面に天然石がちりばめられています。天然石がちりばめられている事で表面の凹凸が雨音を分散させる効果ががあります。また、屋根材と屋根下地の間に十分な空気層を確保できるので、他の屋根材と比べても小屋裏へ熱を伝えづらい構造となっています。

上記で説明した4種類の屋根材がガルバニウム鋼板を使用した屋根材です。ディーズルーフィングのみガルバニウム鋼板と同等のジンカリウム鋼板を使用しています。

ガルバニウム鋼板のデメリット

①錆が発生する

ガルバニウム鋼板が世に出回る前まで金属屋根に使われていた亜鉛メッキが主材料の金属屋根と比べると錆びにくく高い耐候性がありますが、表面にキズがついたり、屋根材に設置されている雪止めアングルやテレビアンテナの架台から発生した錆が屋根材に付着し錆が発生する事があります。鳥の糞は強い酸性のため、ガルバニウム鋼板に限らず屋根材が早期に劣化する要因です。

②デザインのバリエーションが少ない

カバー工法の場合、仕上げとして縦葺きか横葺きで屋根のカバー工法を行っています。外壁材の様にデザインや色も少ないです。

③遮音性が低い

今までは雨が降っても雨音が気にならなかったのに金属屋根にしてから雨音が気になるという事があります。カラーベストや瓦は音を吸収するので気にならないですが、金属屋根は音が反響するので気になるという事です。ただ、カバー工法で使用する金属屋根の中にも断熱材つきの製品もありますので、その製品を使用すれば、雨音も軽減する事ができます

④製品によってはキズやへこみやすい

ガルバニウム鋼板は外部からの衝撃に弱くへこみやすいです。屋根に使われていてへこむケースとしては雹(ひょう)が降る。鳥類が高い場所から物を落下させるといった場合にへこんでしまいます。キズに関しては凍った雪が滑る際にキズがつくことが多いです。キズやへこみ部分からも錆が発生する事が多いです。

カバー工法の施工の流れ

①仮設足場を設置します

足場や飛散防止メッシュが無い状態で工事をした場合、物を落とす・物が飛散する、作業している人間が落下するなどの事故が起き、近隣の方や通行されている方に多大な迷惑をかける事につながります。安全面と作業の効率性の部分から必ず仮設足場は設置します。

②高圧洗浄

既存の屋根材のうえから新しい屋根材を被せるのだからいらないと思われがちですが、屋根にはコケやカビ・錆が発生しているケースが多くとても滑りやすいです。高圧洗浄をする事でコケやカビの除去ができるので滑りにくくなります。また汚い状態よりもきれいな状態で屋根を被せた方が気持ちいいですね。

③棟板金の撤去

棟板金を新設します

棟板金とは屋根の一番てっぺんに設置されている板金の事です。棟板金がある状態だとカバー工法をする事ができないので高圧洗浄後に棟板金を撤去します。棟板金は釘で固定されているケースがほとんどで撤去した後の棟板金は再利用することができません。
棟板金の下には木材が使われていることがほとんどでこれも一緒に外してしまいます。中には雨の影響を受けすぎて浮いた釘から雨水が浸入し、腐っている事もあります。

④雪止め金具の撤去

屋根材にはL型や羽根式などの雪止めが取り付けられていることがほとんどです。電動工具を使用して設置してある雪止めを全て撤去します。

⑤防水シート(ルーフィング)の設置

防水シートは屋根からの雨漏りを防ぐために重要なシートです。既存の屋根材の下にも防水シートは設置してあります。防水シートの設置方法としては屋根の低い部分から高い部分に向かって防水シートを設置します。

⑥軒先に板金を取り付ける

屋根の外周部分に板金部材を取付します

⑦金属屋根を貼る

縦葺きや横葺き・使うメーカーはそれぞれ違いますが、屋根の下部から上部に向かって屋根材を設置していきます

⑧棟板金の取り付け

屋根のてっぺん部分に棟板金を取り付けします。
棟板金の取り付けはステンレス製のビスを使って固定します。釘よりも固定力が強いので経年劣化で抜ける事があまり起こりません。

⑨コーキング処理

板金と板金の境目にコーキング処理をします。コーキングをする事で板金の合わせ目から水が浸入するのを防ぎます
屋根カバー工法は屋根葺き替え工事と比べて工程が少ないので、工期が短縮する事ができます。
現場では余計な廃材が出る事がほとんどないので、廃材処分費を大幅に節約できます。

最後に

屋根の塗り替え時期を判断するタイミングは劣化症状から判断することができます。劣化が進行する前の段階でメンテナンスを行うことで、大掛かりな補修を行わずに済み、修理にかかる費用を削減することができます。
とはいえ、塗り替えだけでもまとまった資金が必要になる事に変わりはありません。必要なメンテナンスコストですので、予め計画を立てて実行していくことが大切です。
しかし、中には塗り替えができない屋根材も存在します。その場合はカバー工法や葺き替えでのメンテナンスとなります。
カバー工法でも人気のガルバリウム鋼板は、その耐久性の高さや軽量さ、施工のしやすさから多くの方に選ばれています。錆に強い素材ですが絶対に錆びないわけではないなど、デメリットも把握した上で採用するようにしましょう。

これから屋根塗装工事を検討される方は、屋根の診断・見積もりを依頼する業者さんが屋根材が塗装できるかそうでないのかを見極め・説明をし提案する事ができる業者さんを選択する事が望ましいです。
プロタイムズ長野若里店では、これまでの施工実績の多さと高い技術力を持つ職人によって屋根塗装を行っています。屋根塗装を検討したいという方がいましたら、ぜひ一度ご相談ください。お客様にとって最適な屋根塗装の提案を行わせていただきます。

外壁塗装の疑問や施工のこと、価格などお気軽にお問い合わせください◇

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