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防水工事の種類と選び方【全解説】耐用年数と価格の秘密!
2023.03.21
防水工事
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建物の長期的な健康を守るために欠かせないのが防水工事です。
雨の侵入を防ぎ、内部の損傷を未然に防ぐこの工事は、美しい外観を維持する上でも重要な役割を果たします。しかし、防水工事には多様な方法が存在し、その選択に頭を悩ませる方も少なくありません。
本記事では、マンションや工場など様々な建築物に適用される防水工事の種類を詳しくご紹介します。それぞれの工法の特性、持続性、そしてそれらを選ぶ際の利点と欠点を把握することで、あなたに最適な防水策を見つける手助けとなるでしょう。これから防水工事を検討される方はぜひ参考にしてください。
☑ 防水工事の種類は4つ。ウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水
☑ 防水工事の選び方は、施工場所、劣化状況、工事の時期で選ぶ
☑ 防水工事が建物にとって重要な理由
☑ メンテナンスの計画を立てて雨漏りを防ぐ
防水工事の種類は4つ!それぞれの特徴や耐用年数まとめ
防水工事は建物を雨や雪から守るために不可欠です。
特にマンションや工場など、多くの人が日常的に利用する施設では、防水性能を維持することが重要です。
ここでは、主に採用される4種類の防水工事について解説します。
防水工事の種類|ウレタン防水
ウレタン防水は、一般的に行われる防水工事で、ウレタン樹脂を塗布して乾燥させることで防水層を形成します。
この方法の大きな利点は、つぎ目が生じない連続した防水層が得られることです。さらに、屋上やバルコニー、外壁などの複雑な形状や段差がある箇所にも適応しやすい施工性を持っています。
経済的な観点からも、他の防水方法と比較してコストパフォーマンスが高いというメリットがあります。しかし、ウレタン樹脂を均一に塗布するには専門的な技術が求められるため、信頼できる施工業者の選定が重要です。
耐用年数に関しては、施工環境や選択する工法によって変わりますが、通常8年から10年程度と見込まれています。次に、ウレタン防水の具体的な工法について触れていきますが、どの方法を選ぶにせよ、長期にわたる防水性能を確保するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。
関連記事:【徹底解説】ウレタン防水のメリット・デメリットと選び方
密着工法
密着工法は、建物の防水性を高めるために用いられる手法の一つです。この工法では、ウレタン樹脂を下地に直塗りすることで、水の浸入を防ぎます。その柔軟性から、曲線や角度が複雑な箇所にも対応可能であり、既に施工された防水層の上からの重ね塗りも行えるため、修繕時にも有効です。
また、密着工法の大きな利点として、コストパフォーマンスの良さが挙げられます。他の防水方法と比較して、材料費や工事費が割安になることが多く、経済的な負担を軽減できる点が魅力です。そのため、多くの建築現場で採用されているのが現状です。
メッシュ工法
メッシュ工法は、防水性能を高めるために用いられる手法の一つです。
この工法では、特殊な網目状のシート、通称メッシュシートを活用します。このシートを建物の下地となる部分と防水層の中間に挟み込むことで、均一でしっかりとした防水層を形成することができます。
特に、斜面や勾配のある屋根など、均等な塗布が困難な箇所での利用が適しており、防水性の確保に役立ちます。
メッシュ工法は、その強固な構造により、水漏れや湿気から建物を守る強力な手段として認識されています。
通気緩衝工法
防水工事において、建物の耐久性を高めるためには、適切な工法の選択が不可欠です。その中でも、通気緩衝工法は建築物の防水性を高める重要な手法の一つに数えられます。この工法は、特に湿気が多い環境や、コンクリートなどの多孔質素材を用いた下地に適しています。
湿気が原因で防水層が膨れ上がる問題を予防するため、通気緩衝シートを施工し、その上にウレタン樹脂を塗布することで、水分の蒸発を促し、建物を長期にわたって保護します。
この工法のキーポイントは通気緩衝シートの役割にあります。シートは下地から上がってくる水蒸気を効率的に逃がし、防水層の下で湿気が溜まるのを防ぎます。その結果、防水層の剥がれや膨れといった問題を未然に防ぐことができるのです。特にコンクリートのような素材では、内部の水分が原因で防水性に障害をきたすことがありますが、通気緩衝工法を用いることで、そのリスクを大幅に軽減することが可能です。
通気緩衝工法は、その施工の優れた効果から、建築物の防水対策において広く採用されています。建物を湿気から守り、より長い間、安全で快適な状態を保つためには、このような工法が非常に有効です。
防水工事の種類|FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維を配合したプラスチック樹脂で作られた繊維強化プラスチックです。この素材は堅牢で耐久性が高く、重い荷物を支える能力も抜群です。水をしっかりと遮る性質があるため、水を貯めるタンクなどに利用されることがあります。
しかし、FRPは紫外線による劣化が懸念される素材であり、表面のコーティングが剥がれると空気が内部に溜まってしまい、膨らみやすいというデメリットがあります。このため、屋上など直射日光が当たる場所での使用は避けられがちです。
主に、新築される一戸建てのバルコニーなど、直射日光の影響を受けにくい場所で採用されることが多いです。さらに、日陰になるエリアや、将来的に改修の予定がない場所での使用も見られます。
FRP防水の寿命はおおよそ10年~20年と見積もられており、その期間を過ぎるとメンテナンスや再施工が必要になることを念頭に置く必要があります。またウレタン防水と同様に7~10年に一度はトップコートを塗り変えるメンテナンスが必要です。
防水工事の種類|シート防水
シート防水は、建物を水の侵入から守るために用いられる工法です。この方法では、ゴム、塩ビ、アスファルトなど様々な材質のシートが使用され、それぞれ特有の特性を持っています。用途に応じて、非歩行用の場所や重歩行が予想される場所に適したシートを選択することが重要です。
特に屋上やバルコニーなどの屋外空間では、紫外線や温度変化に耐えうる塩化ビニール樹脂製の塩ビシートが好んで採用されます。これらの場所では、耐久性とメンテナンスの容易さが求められるため、適切なシートの選択が不可欠です。
シート防水の最大の利点は、広範囲をカバーできることと、迅速な施工が可能であることです。しかしながら、シートの接合部につぎ目が生じやすく、時間の経過とともに剥がれやめくれといったトラブルが発生するリスクもあります。そのため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
一般的に、シート防水の耐用年数は約10~15年とされていますが、これは環境や使用状況によって前後することがあります。定期的な点検を行い、必要に応じて補修や交換を行うことで、建物を長期にわたって保護することが可能です。
接着工法
接着工法は防水工事において、コストパフォーマンスに優れた手法の一つです。この工法では、専用の接着剤を使用して、防水シートを下地に密着させます。機械を持ち込む必要がないので、バルコニー等の比較的狭い箇所にも施工が可能です。この方法の最大の利点は、しっかりとした接着力を確保できることに加え、経済的な負担を軽減できる点です。
しかしながら、接着工法には注意が必要です。特に下地の状態が悪いと、防水シートの貼り付けに難航することがあります。既に水漏れが発生しているような状況では、この工法は適切ではないと考えられます。適用前には下地の状態をしっかりと評価し、適切な工法を選択することが重要です。
機械式固定工法
機械式固定工法とは、特殊な金具を用いて防水シートをしっかりと固定する方法です。この工法の利点は、下地材による影響が少なく、すでに水漏れが発生している箇所への対応が可能であることです。さらに、接着剤を使用しないため、乾燥時間を気にする必要がありません。
ただし、施工時にはいくつか注意が必要です。
金具を打ち込む際には必然的に騒音や振動が生じるため、周囲への配慮が求められます。また、防水シートを支える下地には適度な強度が必要です。屋上のような場所に適しており、頻繁に人が歩くエリアには向いていないとされています。
この工法は、耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮すると、特定の環境下では非常に有効な選択肢となります。
防水工事の種類| アスファルト防水の種類
アスファルト防水は、耐候性と耐久性に優れた防水方法で、特に新築マンションの基礎や時折屋根の工事に採用されます。この手法では、石油から作られた化学繊維シートを下地に貼り付け、アスファルトを染み込ませて水の侵入を防ぎます。その最大の利点は、紫外線や雨水に対する抜群の抵抗力です。さらに、アスファルト防水は高い強度と耐用年数を誇り、15年から25年の間、効果的に機能します。
ただし、施工時にバーナーを使用してアスファルトを加熱し、シートに密着させる必要があるため、火災のリスクや悪臭の発生といったデメリットも存在します。
これらの理由から、既存の建物の改修や修繕工事では適さない場合が多いです。それでも、アスファルト防水が選ばれるのは、その堅牢性とコストパフォーマンスの良さにあります。
防水工事の選び方とは?
防水工事を選ぶ際には、建物の状態や環境を考慮した上で、適切な方法を選定することが重要です。まず、屋根やバルコニー、外壁など、水漏れのリスクがある部分の状況を把握することが必要です。特に、建物の年数や以前の防水工事からの経過年数も考慮に入れましょう。
施工場所
防水工事を選ぶ際に最も重要なのは、施工する場所の特性を把握することです。ベランダや屋上など、それぞれの場所には適した防水方法があります。
狭いスペースにはFRP防水が向いており、広範囲で平坦な屋上ではシート防水が効果を発揮します。
一方で、下地が不規則で勾配がついているような場所では、より柔軟に対応できるウレタン防水が適しています。ウレタン防水は施工場所を選ばず、多様な条件に対応可能なため、様々な状況において有効です。
施工場所の特徴をきちんと理解し、それぞれの条件に最適な防水工事を選択することが、長期にわたる安全と快適さを確保するためには不可欠です。
劣化状況
防水工事を選ぶ際には、漏水の有無や予防を目的としているかによって、適切な工事の種類や工法が異なる点を理解することが重要です。
例えば、シート防水を行う際には、建物の下地がどの程度劣化しているかによって、選択すべき密着工法か機械的工法かが変わってきます。
単にコストや施工期間だけで選ぶのではなく、防水層の状態や建物自体の老朽化具合をしっかりと評価した上で、最適な防水工事を選定することが肝心です。
工事の時期
防水工事を選ぶ際には、その建物の状況や将来のメンテナンス計画を考慮する必要があります。
新築の場合は、建物の基礎から防水を考えることができるため、アスファルト防水のように火を使う工法も選択肢に入ります。これは、新築段階での施工が理想的であり、後からの改修では安全面や施工の難易度が上がるためです。
一方、既存の建物での改修工事の場合は、火を使わずに施工できる防水工法を選ぶことが一般的です。これにより、住人の安全を確保しつつ、効果的な防水処理が可能になります。
工事の時期に関しては、気候や季節にも注意を払うべきです。例えば、雨の少ない乾燥した季節は、防水工事に適しています。湿度が高い時期や寒冷時に施工すると、材料の性能が低下したり、作業効率が悪くなる可能性があるため、計画的に時期を選ぶことが重要です。
防水工事は建物にとって重要?その目的とは
防水工事は、雨漏りを食い止める重要な手段ですが、それだけが目的ではありません。建築物の寿命を延ばし、外観の美しさを保持する役割も担っています。水害による被害を未然に防ぐことで、建物内部の構造体への損傷を抑制し、修繕費用を抑えることができます。
一般的に屋根やバルコニーに施されるイメージが強い防水工事ですが、実は外壁の細部にも注意が必要です。窓の周囲や壁の接合部にシーリング材を施すことで、水の侵入を防ぎます。
防水処理を怠ると、鉄骨や木材などの建築材料が水害によって腐食や腐朽を起こし、最終的には大規模な修復が必要になることも。これは時間と費用の両面で大きな負担となります。そのため、定期的なメンテナンスと合わせて、防水工事による予防策を講じることが経済的にも賢明な選択です。
防水工事を行うべきタイミングとは?
防水工事は、建物を長持ちさせるために不可欠です。
適切なタイミングで実施することで、雨漏りを未然に防ぎ、建物の寿命を延ばすことが可能です。一般的には、建物が完成してから約10年から15年の間隔で防水工事を行うことが推奨されています。この期間は、屋根や外壁が最も劣化する可能性が高まる時期にあたるため、早めのメンテナンスが重要となります。
建物が50年持つよう設計されていたとしても、屋根や外壁は常に自然の厳しい条件に晒されています。紫外線、雨風といった外部からの影響は、これらの部位の劣化を加速させるため、定期的な防水工事でこれを防ぐ必要があります。また、塗装工事も同様に重要で、外壁の美観を保ちながら建物を守る役割を果たします。塗装工事に関する詳細な情報は、別の記事で提供しておりますので、そちらをご参照ください。
建物の安全と快適性を保つためには、防水工事と塗装工事を適切なタイミングで実施することが肝心です。これにより、雨漏りだけでなく、さまざまな問題から建物を守ることができます。
防水工事は工事中のやりとりも大切
防水工事は、雨漏りを防ぐだけでなく建物の耐久性を高める重要な作業です。そのためには、計画的に工事を進めることが肝心です。
工事前には、建物の現状を把握するための丁寧な調査が不可欠です。これにより、防水が必要な箇所や工事の規模を正確に見積もることができます。また、工事の詳細な見積もりを取り、不明瞭な点は事前に業者としっかりと話し合い、納得のいく計画を立てることが大切です。
工事の進行中は、定期的な現場確認を行い、計画通りに工事が進んでいるかをチェックしましょう。
万が一のトラブルにも迅速に対応できるよう、コミュニケーションを密に取ることが重要です。
まずは、建物の状況を把握すること
防水工事を検討する際には、現在の建物の状態を正しく理解することが欠かせません。
漏水の問題がすでに発生している場合は、その原因を徹底的に調査する必要があります。それが経年劣化によるものであれば、将来的な問題を未然に防ぐため、耐久性に優れた材料を使用した工事が望ましいでしょう。保証がついている材料を選べば、より安心です。
防水工事は、ほぼ全ての場所で施工可能ですが、特定の条件下では通常の方法では対応が困難なこともあります。
例えば、既存の屋根が老朽化している場合、新しい軽量の屋根材で覆うカバー工法や、板金を使った防水対策が有効です。しかし、どの工法を選ぶにしても、事前の詳細な調査が不可欠です。
建物の状態を正確に把握することで、最適な防水工事を計画し、無駄なコストをかけずに済むのです。
適正な予算を把握するために
雨漏りは建物の寿命を縮める大敵です。適切な防水工事を行うことで、この問題を未然に防ぐことが可能です。しかし、防水工事を選ぶ際には、ただ単に雨漏りを防ぐためだけではなく、建物の状態や予算に応じた適切な工事を選ぶことが重要です。さまざまな防水工事の中から最適なものを選び、コストと効果のバランスを見極めることが大切です。
工事を選ぶ際には、単に初期費用が安いからという理由で決めてしまうのではなく、長期的な視点で考えるべきです。安価な工事を選んだ結果、数年後に再工事が必要になってしまえば、結局は高額な出費を強いられることになりかねません。また、建物の構造や劣化の程度によっては、より専門的な工事が必要な場合もあります。そのため、専門家の意見を聞きながら、自分の建物に合った最適な工事を選ぶことが肝心です。
予算に応じた工事を発注する際のメリットは、無駄な出費を抑えられる点にあります。しかし、デメリットとしては、予算が限られているために完璧な解決ができない可能性も考慮する必要があります。そのため、予算内で最大限の効果を得られるように、慎重に工事内容を選び、プロのアドバイスを参考にすることが重要です。
防水工事は建物を長持ちさせるための重要な投資です。予算に応じた適切な工事を選び、建物を守りましょう。専門家と相談し、自分の建物に合った最良の選択をすることで、長期的に見ても経済的なメリットを享受できるでしょう。
修理の計画は雨漏りを防ぐ!
建物の耐久性を保つためには、防水工事が不可欠ですが、これには一度の施工だけではなく、定期的なチェックとメンテナンスが求められます。時間の経過と共に劣化する防水層を守るため、トップコートの再塗装などのメンテナンス作業が不可欠となります。
防水工事を計画する際は、単に現状の問題を解決するだけでなく、将来的なメンテナンスや修繕の必要性も視野に入れた上で、的確なアドバイスを提供してくれる信頼できる業者の選定が重要です。そうすることで、長期的な視点で建物を守り、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐことが可能となります。
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