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ウレタン防水とは、建物を水害から守るための重要な防御策の一つです。防水機能が低下し雨漏りが発生すると、居住者にとっては安心して暮らせなくなるだけでなく、ビルオーナーやマンションの管理組合にとっては、建物価値の低下という重大なリスクを抱えることになります。
そんな事態を防ぐためには、防水工事の知識と定期的なメンテナンスが不可欠です。

この記事では、ウレタン防水の具体的な工法、それぞれのメリットとデメリット、さらにはどんな場所での使用が最適かを詳しくご紹介します。

この記事のPOINT

☑ ウレタン防水とは?
☑ ウレタン防水の耐久性とメンテナンス
☑ ウレタン防水のメリットとデメリットとは
☑ ウレタン防水にかかる費用や工事期間について

数ある防水工事の中でウレタン防水は

防水工事には大きく4種類があります。
その中で、ウレタン防水は、液体のウレタン樹脂を塗布し防水層をつくる工法で、屋上やバルコニーなどに適用可能です。ウレタンはプラスチックの仲間で、ウレタン結合と呼ばれる化学反応によって生み出される樹脂です。
この樹脂はスポンジや塗料、接着剤や断熱材など多目的に使われ、生活のさまざまな場面で役立っています。

この工法では、ウレタン樹脂を、対象となる表面に何層にも塗り重ね、水が侵入するのを防ぐための堅固な層を作ります。建物を雨水から守り、長期にわたる構造の健全性を維持します。
ウレタン防水は、耐久性が高く、施工が比較的容易であるというメリットがありますが、適切な施工が行われないと効果が半減することもあります。したがって、適切な業者選びが極めて重要です。

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ウレタン防水の耐久性とは?メンテナンスは

ウレタン防水は建物の屋上やバルコニーなどに用いられる、非常に優れた防水工法です。
この方法は、下地処理を施した後、ウレタン樹脂を塗布し、最終的にトップコートで仕上げることで、水の浸入を防ぎます。ウレタン樹脂はその柔軟性から、建物の動きに適応しやすく、細かな亀裂にも対応できるため信頼性が高いです。

しかし、ウレタン防水も永遠に持続するわけではありません。通常、耐用年数は約8年から10年とされており、この期間を過ぎるとメンテナンスが必須となります。
特にトップコートは、紫外線の影響や外部からの汚れによって劣化が進みやすい部分です。劣化すると防水機能が低下し、結果として漏水のリスクが高まります。

定期的な点検と必要に応じたトップコートの塗り替えは、ウレタン防水の性能を維持し、長期的な建物保護には欠かせません。
このようなメンテナンスを怠ると、結果的に修繕コストが増大する恐れがあるため、適切なタイミングでの対応が求められます。また、環境や使用状況によっては、8年未満でのメンテナンスが必要になる場合もあるため、定期的な検査は非常に重要です。

ウレタン防水を長持ちさせるには掃除も大切

ウレタン防水は適切なケアを行うことでその効果を長期間維持することができます。
防水を施した表面は、日々の積み重ねによる汚れやほこりが劣化の原因となり得るため、定期的な清掃が推奨されています。

汚れを放置せず、ソフトな布やモップ、柔らかいブラシを使って表面を優しく拭き取ることで、ウレタン防水層の寿命を延ばすことが可能です。こうすることで、防水層の傷みを防ぎ、長期にわたって建物を守ることにつながります。
また、水を使って汚れを洗い流す方法も効果的です。ただし、硬いブラシや強い力で擦ると、トップコートや防水層を損傷する可能性があるため、慎重に扱う必要があります。
簡単な作業ですが、ウレタン防水の品質を維持する上で大きな効果をもたらします。
定期的なメンテナンスは、防水性能を維持し、長期にわたって快適な居住環境を保つために不可欠です。

ベランダ掃除

ウレタン防水工法の種類

ウレタン防水には大きく分けて2種類あります。密着工法と通気緩衝工法です。

密着工法

ウレタン防水における密着工法は、下地にウレタン樹脂を直接塗布し、補強のためメッシュ布を重ねた後、さらに樹脂を塗って厚みを増し、トップコートで仕上げる手法です。この方法のメリットは、工期が比較的早いので、コスト削減に繋がる点にあります。

千曲市ベランダ防水施工後


しかし、下地の湿気が高いと、暑い季節にウレタン樹脂が熱を持ち、水蒸気の圧力で防水層が膨れるリスクがあります。このため、下地を完全に乾燥させる必要があり、湿った下地には別の工法を選択することを推奨します。

ベランダなど狭い箇所の施工に向いている工法であり、既に雨漏りが発生している場合などは通気緩衝工法の方が適しています。

通気緩衝工法

ウレタン防水の通気緩衝工法とは、通気性を確保しつつ防水性を高める手法の一つです。
この工法では、特殊な通気緩衝シートを使用し、下地と防水層とが密着しないので、水蒸気による影響を最小限に抑えます。このシートには脱気筒を設置して通気性を高めるので、防水層が劣化して水分をふくんだときの「膨れ」という症状を予防できます。

費用は密着工法に比べて高くなりますが、その分、長期にわたる耐久性とメンテナンスの容易さが得られます。また、既存の防水層が通気緩衝工法で施工されていた場合、多くは旧シートをそのまま利用し、上から新たなウレタン層を施工することが一般的です。この際、旧シートには経年による空気の蓄積を考慮し、適切な位置に穴を開けて空気を逃がす処理が行われます。

通気緩衝工法の適用範囲は、マンションやビルの屋上、アパートの屋根など、広く平らなエリアでの使用が多いです。一方、ベランダやバルコニーのような限られたスペースでは、配管などの複雑な構造物があるため、シートを適切に配置する手間を省くために、よりシンプルな密着工法が選ばれることが多いです。

耐久性とメンテナンス性を重視し、長期的な視点で建物を守りたい場合には、この工法が優れた選択肢となるでしょう。

ウレタン防水のメリットとデメリット

陸屋根(ろくやね・りくやね)

ウレタン防水のメリットとデメリットをご紹介します。

ウレタン防水のメリット

ウレタン防水工事は、コストパフォーマンスに優れている点が最大の利点です。ウレタン樹脂を使用した材料は比較的安価であり、さらにこの工法が広く普及しているため、施工を行える職人の数も多いです。これにより、他の防水工事に比べて全体の工事費を抑えることが可能になります。

ウレタン防水は取り扱いやすさも魅力です。特に狭い箇所や、複雑な形状、特定の部分のみの施工が求められる場合でも、その柔軟性を活かして対応することができるのです。
さらに、トップコートに至るまでカスタマイズが可能で、お客様の好みに合わせた色の選択が行える点も、ウレタン防水が選ばれる理由の一つとなっています。

ウレタン防水のデメリット

ウレタン防水は手作業でウレタン樹脂を塗布するため、施工する職人の技術差が仕上がりに直結する可能性があります。これはシート防水のような均一な材料を使用する方法と比較すると、不均一な塗膜が生じるリスクが高まるからです。厚みが均一でないと表面に凸凹が生じ、水が溜まりやすく劣化も早まります。

特に建物の細部や複雑な形状を持つ立ち上がり部分では、塗膜の厚みにばらつきが生じやすく、これが将来的な防水性能に影響を及ぼすことがあります。
施工の際には、経験豊富な職人による丁寧な作業が求められ、品質の均一性を保つためには細心の注意が必要です。

ウレタン防水は、その特徴から様々な場所に応用が可能

千曲市ベランダ防水 トップコート塗布

ウレタン防水工事は、施工する床の面積・形状を問わず、多くの場所で施工できる汎用性の高さが特徴です。特にマンションやビルの屋上は、ウレタン防水がよく利用される典型的な例です。また、アパートの屋根やベランダ、バルコニーといった屋外の生活空間にも、水漏れを防ぐためにウレタン防水が選ばれます。

さらに、建物の共用廊下や各種床部分への施工も可能であり、これらのエリアにおいても防水性や耐久性を高めることができます。金属屋根への施工は一般的ではありませんが、ウレタン防水の柔軟性により対応可能です。
金属屋根に塗装することもできますが、あまり一般的ではありません。金属屋根へのウレタン防水を検討する場合は、専門家に相談し、最適な施工方法を探ることをお勧めします。

ウレタン防水の費用や工事期間について

ウレタン防水工事の費用は、施工箇所によって異なります。例えば、バルコニーの防水工事には平米あたり約4,500円~の費用がかかります。
一方、屋上のような広い面積をカバーする防水工事は、平米あたり約7,500円~となります。
これらの価格はあくまで目安で、実際の費用は施工する面積の大きさや、使用する材料の種類、その他の諸条件によって変動します。

工事期間については、戸建て住宅の場合、通常約1週間程度でウレタン防水工事は完了します。しかし、大規模なマンションなどの場合は、工事の規模にもよりますが、おおよそ3週間から4週間程度を見込む必要があります。
工事期間は天候や施工状況に左右されることもあるため、余裕を持ったスケジューリングが望ましいでしょう。

ウレタン防水工事を検討される際は、これらの費用と期間を参考にして、信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。適正な見積もりと計画に基づく工事が、建物の長期的な保護に繋がります。

ウレタン防水工事も防水部門にお任せください!

私たちプロタイムズ長野若里店は防水のプロフェッショナルとして、施工の質に妥協しません。お客様の建物に最適な調査法を選び、安心と信頼の防水工事を実現します。

ウレタン防水はもちろん、あらゆる場所での防水ニーズに応えるため、熟練の職人たちが最適な施工を提供いたします。
防水工事をお考えであれば、まずはプロタイムズ長野若里店へ、お気軽にご相談ください。

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