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軒天は、建物の外観を美しく保つだけでなく、雨や日差しから家を守り、通気性を確保するという重要な役割があります。
しかし、軒天の劣化は見落とされがち。
軒天は経年変化や気象条件により、軒天板に剥がれや破損が生じます。これらの劣化を放置すると、深刻な構造的問題に発展するリスクがあります。
軒天の定期的な点検と適切なメンテナンスは、建物の寿命を延ばし、修繕コストを抑える効果があります。
今回は、軒天の重要性と劣化がもたらすリスク、素材別のメンテナンスなども詳しくお伝えしていきます。

この記事のPOINT

☑ 軒天の役割とは何か
☑ 軒天の劣化の特徴 剥がれが見られたらメンテナンスを
☑ 軒天の種類別メンテナンス方法
☑ 軒天の修理には、火災保険が適用できる場合も

軒天とは何か?その役割と機能

軒天は、建物の屋根の先端部分、つまり軒の裏側にある天井部分のことを指します。屋根が建物の外壁から張り出した部分を軒といい、雨や日差しを防ぐ役割を果たしています。近年は、住まいのデザインも変容し、そもそも軒がないというお宅もあるでしょう。
また、バルコニーやベランダの裏側も軒天と呼びます。
軒天の役割には、以下のようなものがあります。

雨風を防ぐ

軒天は、雨風の吹き込みや強い紫外線を遮断することで、外壁材の劣化を防止する効果があります。特に屋根と外壁の取り合い部分を守ることで、雨漏りのリスクを抑えることができます。

美観の向上

軒天は、建物外観の一部として美的要素もあります。屋根裏を隠して構造が見えないようにすることで、見た目がすっきりとします。さらにデザイン性の高い塗装を施すことで、こだわりのある外観を作り上げることもできます。

防火性能

軒天は、防火材で作られており、火災時の延焼を防ぐための役割も果たします。建築基準上、「準防火地域の木造建築物において、延焼の恐れのある部分の軒天」は防火構造としなければなりません。
火災が発生した場合、火が屋根裏に広がるのを防ぎ、屋根が火災で受ける被害をできるだけ少なくする目的があります。

軒天の劣化の特徴

軒天は紫外線が直接当たる場所ではありませんが、地面に反射した紫外線の影響で色褪せや、吹き込んだ雨風の影響で汚れたり、塗装が剥がれたりすることがあります。特に仕上げが白やクリーム色の場合、汚れが目立ちやすいです。
表面の板が剥がれ取れている、めくれている場合は、修繕が必要です。

軒天は強風の影響を受けやすいので、台風や竜巻などの自然災害によって、軒天が破損したり剥がれたりすることがあります。

また、軒天にシミができている場合、雨漏りが発生している可能性があります。雨水が軒天の内部に侵入すると、表面にシミとして現れることがあるのです。早めの対応が必要です。
軒天に出来たシミは、屋根の雨漏りや、雨樋が原因のものもあり、バルコニーやベランダの防水層や排水口周辺が傷んでいるケースも多く見られます。

軒天の劣化が建物に与える影響

軒天の劣化は、建物全体の耐久性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、軒天が破損すると、屋根裏や壁内部に湿気が溜まりやすくなり、カビやシロアリの発生を促進する恐れがあります。

軒天の劣化が進行し穴が空くと、穴が開いて鳥獣が浸入してしまう恐れがあります。
軒天の劣化を放置すると、雨水や害虫の侵入を招き、木部の腐食や構造体の劣化を加速させるリスクがあるため、早期のメンテナンスが必要なのです。

軒天の劣化を防ぐためのメンテナンスと修理

軒天の劣化は家屋の美観を損なうだけでなく、構造的な問題にも発展する可能性があるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。
塗装の剥がれや亀裂、腐食などの兆候が見られた際に、速やかに対処すれば、家の寿命を延ばすことにも繋がります。

軒天の定期的なチェックの重要性

軒天は建物の外観を美しく保つだけでなく、雨や風から家を守る重要な役割を果たしています。しかし、その位置ゆえに見落とされがちな部分でもあります。
定期的な点検を怠ると、軒裏の劣化が進行し、深刻な問題に発展するリスクが高まります。特に木造住宅の場合、湿気や虫害による軒天の損傷は、建物全体の構造にも影響を及ぼす可能性があるのです。

軒天のチェックは、少なくとも年に1回程度行いましょう。早期発見・早期対処が、修繕コストの削減にもつながります。

劣化した軒天の修理方法とタイミング

軒天の劣化を放置すると深刻な問題を引き起こす可能性があります。変色や破損、剥がれなどの兆候が見られたら、早めの対処が必要となるでしょう。
一般的な軒天塗装の耐用年数は約10年と言われています。10年を目安に、外壁や屋根などと併せて定期的にメンテナンスすると良いでしょう。

見た目の状態で言うと、軒天の表面の塗膜が剥がれてきている場合は再塗装が必要な時期と言えます。塗装が剥がれた状態をそのままにしておくと、軒天の素材自体が傷んでしまいます。また、軒天本体の劣化が進んでしまうと塗装だけでなく張り替え工事や補修なども必要になってしまうため、できるだけ早く軒天塗装を行いましょう。

軒天のメンテナンスで長持ちさせる方法

長野市下駒沢_上塗り_軒天

軒天は屋根と繋がっているため、建物内の湿気が伝わりやすく、傷みやすい部分です。
そのため、軒天に換気口を設けたり、通気性のある建材を使用して屋根裏の換気を促進します。軒天を通してしっかり換気することで、住宅自体を長持ちさせることができるのです。
軒天の劣化を防ぐために、透湿性のある塗料を用いて定期的に塗装しましょう。塗膜を強めることで耐久性を高め、美観も取り戻すことができます。
こまめなメンテナンスを心がけることで、軒天の寿命を延ばし、家全体の美観と機能性を維持できるでしょう。

軒天のメンテナンス

軒天の素材と種類

屋根の重要な役割を担う軒天ですが、お住まいによって素材に違いや注意点があり、メンテナンス方法が異なります。
一般的な軒天の素材には、ベニヤ、化粧合板、ケイカル板、石膏ボード、フレキシブルボード、金属などがあります。その中でも近年では、ケイカル板が主に使用されています。

木材は温かみがあり、自然な雰囲気を演出できますが、劣化のリスクが高いのが難点です。金属製の軒天は耐久性に優れていますが、コストが高くなる傾向があります。
防水性能を高めるためには、適切な素材選びと定期的なメンテナンスが必要になります。

軒天のメンテナンス方法

ベニヤや化粧合板などは、耐久年数がおおよそ10年程度とされています。他の素材に比べて安価なため、施工費や補修費用を抑えられるのが利点ですが、メンテナンスを怠ると、接着力が低下して表面が剥がれることがあります。
耐用年数を超えると張替えや増張補修が必要となるケースが増えます。適切な時期に張り替えを行いましょう。

ケイカル板、フレキシブルボードといった不燃材は、性能とコストのバランスが良く、新築やリフォーム工事で多く使用されています。
耐火性と防湿性に優れていますが、完全な耐水性・防水性はないため、塗装で塗膜を保護する必要があります。

ガルバリウム鋼板などの金属系素材は、耐久性が高く軽量で、既存の軒天を覆う「カバー工法」にもよく使用される素材です。錆びにくく、塗装の頻度を少なくできる一方で、一度錆が発生すると耐久性が落ち、見た目にも影響が出ます。そのため、15~20年ごとに錆止め塗装と仕上げ塗装を行い、腐食を防ぐ必要があります。

軒天が雨漏りしやすい理由と防水対策

軒天は建物の外観を美しく見せる重要な役割を果たしますが、同時に雨漏りのリスクも高い箇所です。しかし軒天は建物の外側にあるため、室内には影響がないと誤解して、不具合を放置してしまうことが多いのです。

特に強風を伴う豪雨時には、雨水が軒裏に吹き込み、劣化した部分から浸透する可能性が高まります。軒天から雨水が吹き込むと、壁の内部や天井裏に水が浸入し、広い範囲で雨漏りが起こるリスクがあります。

さらに、台風などの強風に晒されると、軒天の隙間から屋根裏に風が入り込み、屋根下地全体が飛ばされてしまうケースも報告されています。

軒天の材質によっては経年劣化が進行しやすく、防水性能が低下することも雨漏りの一因となります。塗装により防水性能を維持したり、コーキングが使われている場合はコーキングの劣化にも注意が必要です。

軒天修理に火災保険が適用される場合も

軒天の劣化をそのままにしておくと、雨漏りや害獣の侵入といった深刻な問題を引き起こすリスクがあります。少しでも早く修理をした方が、被害を最小限に抑えることができます。
軒天の修理には火災保険が適用されるケースも存在します。例えば、台風や突風による強風で軒天が破損した場合、風災として保険金の請求が可能となることがあるのです。また、落雷や火災によって軒裏が損傷した際も、火災保険の対象となる可能性が高いでしょう。

ただし、経年劣化や虫食いによる損傷は一般的に保険適用外となるため、日頃からの点検と適切なメンテナンスが重要です。
保険適用の可能性がある場合は、速やかに保険会社に連絡し、専門家による調査を依頼することをおすすめします。

専門業者に依頼するメリット

軒天の劣化対策を専門業者に依頼すれば、多くのメリットが得られます。
豊富な経験と専門知識を持つプロが的確な診断を行い、最適な対策を提案してくれるでしょう。また、高所作業や特殊な工具の使用など、素人には危険が伴う作業も安全に遂行できます。
また外壁や屋根の塗装と併せてメンテナンスを行えば、足場設置にかかる費用などを節約することができるでしょう。

軒天の劣化は、放置すると建物全体に悪影響を及ぼす可能性があるため、早期発見・早期対応が重要です。専門家の目を通すことで、潜在的な問題も見逃さず対処できるのが大きな利点といえます。
軒天や破風が実際に傷んでおり、不安を感じている方、お家がちょっと古くなってきて何となく軒天や破風が心配な方は、プロタイムズ長野若里店の無料診断をご活用ください。

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