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「瓦屋根って見た目は素敵だけど、地震や台風に弱いんじゃ…?」
「昔ながらの瓦ってメンテナンスが大変そう…」

そんなイメージから、瓦屋根を選ぶのをためらう方も多いのではないでしょうか。
実は、瓦屋根にはさまざまな種類があり、性能も進化しています。
現代の住宅事情や地域の気候に合った瓦を選べば、耐久性・快適性・美しさを兼ね備えた屋根を手に入れることができます。

本記事では、粘土瓦・セメント瓦・金属瓦などの種類と特徴をわかりやすく解説し、あなたの家に合った瓦選びのポイントをご紹介します。

この記事のPOINT

☑ 瓦は進化している!
☑ 粘土瓦の特徴と選び方のポイント
☑ コンクリート瓦はセメント瓦の一種
☑ 金属瓦のメリット・デメリット

瓦屋根が見直されている

「瓦は重くて地震に弱い」「和風の家にしか合わない」と思われがちですが、実はそれ、少し前のイメージです。
最近では、軽量でズレにくい防災瓦など、従来の弱点をカバーした製品が登場し、災害に強く、快適に暮らせる屋根材として再び注目されています。
また、太陽光パネルと組み合わせやすい瓦も増えており、屋根の美しさを保ちながら、省エネ住宅にも対応できるようになってきました。

デザインや色のバリエーションも豊富になり、伝統的な和風住宅だけでなく、現代的な洋風住宅にもマッチします。
初期費用は他の屋根材より高くなりがちですが、高い耐久性とメンテナンスの少なさを考えると、長い目で見てコストパフォーマンスの高い選択肢だと言えるでしょう。
まずは瓦の種類とその特徴をご紹介します。

粘土瓦とその特徴

粘土瓦とは、天然の粘土を成型し、高温で焼き固めた屋根材です。日本の伝統的な瓦であり、古くから神社仏閣や民家に使われてきました。粘土を焼成して作られるため、非常に硬く、長期間にわたって雨風に耐えることができます。
粘土瓦の寿命は50年以上とされ、非常に長寿命です。半永久的と言われることもあります。

粘度瓦は主に「いぶし瓦」、「陶器瓦(釉薬瓦)」「素焼き瓦(無釉瓦)」の3つに分けられます。

いぶし瓦
陶器瓦(釉薬瓦)
素焼き瓦

いぶし瓦は燻化(くんか)処理されて銀色の渋い光沢が美しい瓦で、日本家屋・社寺建築に多く使用されています。吸水性があるため寒冷地には向きません。

釉薬瓦は表面にガラス質の釉薬をかけて焼成した瓦で、光沢とカラーバリエーションが豊富です。凍害や海近くの塩害に強いです。

素焼き瓦は釉薬をかけず素のまま焼きあげた瓦です。使った粘土によって瓦の色が変化します。吸水性がやや高く、寒冷地では注意が必要な瓦です。

粘土瓦は形状により和形瓦(J形)や平板瓦(F形)、洋風なS形瓦などがあります。また粘土瓦は、主に三州・淡路・石州の三大産地で生産され、それぞれに特色があります​。

粘土瓦の選び方

防災瓦 鶴弥HPより

粘土瓦は地域の特性に合ったものを選ぶと良いでしょう。

降雪量が多い地域では、粘土瓦より金属屋根が適しています。瓦屋根は雪が滑り落ちにくく、積雪による重みで瓦がずれたり、割れたりする可能性があるためです。
塩害や凍害が起きやすい海沿い・寒冷地では、吸水しにくく表面を釉薬処理されている瓦がおすすめ。中でも石州瓦は吸水率が低いため凍害・塩害に強い瓦です。

台風や地震が多い地域では、防災瓦や軽量瓦がおすすめです。
防災瓦は瓦1枚1枚をしっかり固定することで風で飛ばされにくくした耐風性の高い瓦のことです。軽量瓦は従来の瓦より30%ほど軽量に作られています。
軽量瓦と防災瓦の両方を備えた瓦もあり、軽量防災瓦と呼ばれます。

セメント瓦とコンクリート瓦の違い

セメント瓦はセメントと砂を主原料とし、型に入れて成形された瓦です。塗装で仕上げます。
PC瓦(プレスセメント瓦)と呼ばれることもあります。
今ではほとんど生産されていおらず、残っているのはおそらく40年ほど前に建てられた住宅でしょう。吸水しやすい素材のため、10年に1回は再塗装が必要です。

モニエル瓦

セメント瓦と似たものにコンクリート瓦があります。コンクリート瓦は、セメントに砂利を混ぜて作られた屋根材でセメント瓦の一種と言えます。有名なモニエル瓦はコンクリート瓦です。

セメント瓦やコンクリート瓦は、粘土瓦と同じくらい重いにもかかわらず、衝撃に弱く割れやすいという欠点があり、さらにメンテナンスに手間や費用がかかることから需要が落ち込み、現在ではほとんど製造されていません
ただし、これらの瓦は既存の住宅にまだ多く使われているため、ひび割れなどで差し替え修理をしようとしても新品が手に入りにくいのが現状です。

スレート瓦との違い

また、セメント瓦と同様に、セメントを主成分としている屋根材にスレートがあります。スレート瓦はセメントに繊維質を混ぜて板状にしたものです。軽量なため施工が容易でコストが安いことから、現在でも新築時に採用されることが多い屋根材です。
吸水性が高いため、10年に1回は再塗装する必要があります。

金属瓦の特徴

金属瓦とは、金属板を瓦の形状に成型した屋根材です。見た目は瓦に似ていますが、非常に軽くて耐震性に優れるのが大きな特徴です。
素材は鉄やアルミニウム、ステンレス、ガルバリウム鋼板などが主流で、錆びにくく、耐久性が高いため長期的な美しさを保つことができるのが最大の特徴です。

数枚の瓦が1つになっている点や、粘土瓦に比べてとても軽量なことから、災害に強い瓦と言えます。
一方、金属瓦は、太陽光を吸収しやすく、夏場には屋根の表面温度が上昇しやすい点や、雨音が響きやすいというデメリットがあります。

金属瓦の選び方

金属瓦はサビに強い素材で作られていますが、まったく錆びないわけではありません。
特に、海の近くや工場地帯など、塩分や排気ガスの多い地域ではサビが出やすく、そのままにしておくと屋根の耐久性が落ちる原因になります必要に応じて塗装をすると良いでしょう。

金属瓦は、形の違いによって遮音性や遮熱性に差が出ることがあります。
たとえば、凹凸の大きい波型やS型の瓦は、瓦の下に空気の層ができやすいため、雨音や衝撃音を和らげたり、熱を伝えにくくしたりする効果が期待できます。
一方、平らな形状(フラットタイプ)の瓦は空気層が少ないため、音や熱が室内に伝わりやすく、遮音性・断熱性の面では劣る傾向があります。
ただし、フラット形状の瓦は表面が平らなので、太陽光パネルを設置するには適しています。

瓦の種類別|メリット・デメリット比較表

種類主なメリット主なデメリット
粘土瓦(いぶし・釉薬・素焼き)・耐久性が非常に高い
・塗装不要
・断熱性・防音性に優れる
・見た目に重厚感がある
・1枚単位で交換が可能
・重いため耐震性に配慮が必要
・価格は高め
・地域によっては適さないことも
セメント/コンクリート瓦(モニエル瓦など)・1970~80年代に広く普及していたため、既存住宅でもまだ使われている・現在はほとんど製造されていない
・吸水性が高く、再塗装が必要
・衝撃に弱く割れやすい
金属瓦(ガルバリウム鋼板など)・非常に軽量で耐震性に優れ、災害に強い
・防水性、防火性に優れる
・加工しやすい
・価格は高め
・雨音が響きやすい
・錆びないわけではない

まとめ

一口に「瓦屋根」といっても、素材・形・性能は実に多種多様。
粘土瓦のように長寿命で美しいものから、金属瓦のように軽くて災害に強いものまで、それぞれに特長があります。

重要なのは、お住まいの地域環境やライフスタイルに合った瓦を選ぶこと
たとえば、寒冷地では凍害に強い瓦を、台風が多い地域では防災性の高い瓦を選ぶことで、より安心・快適な暮らしが実現できます。
新築や屋根のリフォームを検討中の方は、ぜひ瓦の多様な選択肢を知った上で、「後悔しない屋根選び」をしてください。

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