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外壁塗装工事に影響を与える要素は、主に7つあります。例えば塗装の種類や物件の規模、補修工事の有無などです。これらの内容を知り、適切な工事を選択すれば、外壁塗装費を上手く節約できるでしょう。

ここでは、外壁塗装の費用相場や料金に影響するポイント、塗装の品質を下げずに料金を抑えるコツを解説します。

この記事のPOINT

☑ 外壁塗装の費用相場と費用内訳
☑ 外壁塗装の費用に影響する主な要素とは
☑ 外壁塗装の費用を抑えるコツをご紹介
☑ 外壁塗装を依頼する業者の選び方

外壁塗装の費用相場

一般的な戸建て住宅の外壁塗装費用相場は、80~140万円程度とされています。ただし、この数字はあくまで目安です。外壁塗装の費用には、塗料代や足場代、人件費、塗装会社の利益といった項目が含まれます。

そのため、外壁塗装の費用相場は、使用する塗料の種類や建物の大きさなど、いくつかの要因によって変化します。外壁塗装の費用相場をより正確に知りたい場合は、項目ごとの費用相場を把握しておくとよいでしょう。

また、屋根の塗装が必要な場合は、さらに30~40万円高くなることが多いとされ、外壁塗装と屋根塗装を合わせた費用相場は110~170万円程度です。なお、外壁と屋根の工事を同時に行うと、足場の設置代を払う回数が1回で済み料金を抑えることができます。

費用相場の内訳

外壁塗装費用には、塗料代や足場代、人件費や塗装会社の利益が含まれます。外壁塗装費用の内訳と比率は、以下の通りです。

内訳割合
塗料代15~20%
足場代15~20%
人件費20~30%
利益20~30%

外壁塗装費用の15~20%を占める塗料代は、選ぶ塗料によって金額が変化するのが特徴です。グレードの高い塗料を選ぶと、費用も高くなります。

足場代の割合は費用の15~20%です。足場代には、足場を設置する費用と解体する費用が含まれます。また、職人の人件費は20~30%で、残りの20~30%が塗装工事業者の利益です。ほかにも、運営費や経費などが外壁塗装費用に含まれるケースがあります。

外壁塗装の費用に影響する主な要素

外壁塗装費用に影響を与える主な要素は、以下の7つです。

  • 塗料の種類
  • 物件の規模
  • 物件の高さ
  • コーキング工事の有無
  • 付帯物の個数
  • 使用する色の数
  • 補修作業の有無

この7つの要素によって、外壁塗装費用が大きく変動します。それぞれの内容を知り、必要な工事を選択することで、適正価格で外壁塗装業者に依頼できるでしょう。

ここでは外壁塗装費用に影響する要素について、それぞれ詳しく説明します。

塗料の種類

塗料の種類によって、費用相場が異なります。例えばウレタン塗料の相場は1,800〜2,500円/㎡ですが、シリコン塗料の相場は2,500~3,500円/㎡です。

また、塗料の種類により耐久年数に違いがあります。基本的には耐久年数が長いほど、価格が高くなりやすいとされています。しかし、耐久年数が長いと塗り替えの回数を減らせるため、長期的に考えると耐久年数が高い塗料を選んだ方が費用を安く抑えられるでしょう。

塗料の種類別に、費用相場と耐久年数をまとめたものが、以下の表です。予算と目的に合わせ、適した外壁塗装用塗料の種類を選びましょう。

塗料の種類費用相場(/㎡)耐久年数
アクリル1,000~1,500円5~8年
ウレタン1,800~2,500円7~10年
シリコン2,500~3,500円10~13年
アクリル100%3,800~4,500円13~15年
フッ素3,500~5,000円13~15年
無機4,000~5,500円15~20年

物件の規模

物件の規模は、外壁塗装工事の費用相場に影響を与えやすいです。塗装する面積によって費用相場が決まるため、家が大きいほど塗装する面積が広くなり、費用がかかります。

例えば、一戸建ての住宅の場合、20坪であれば60~120万円、40坪であれば90~150万円が、外壁塗装における費用相場の目安です。ただし、物件の規模が同じでも、窓の大きさにより塗装面積に差があると、費用に幅が出るケースもあります。

物件の規模別費用相場は以下の通りです。

物件の規模外壁塗装の費用相場
20坪60~120万円
30坪80~140万円
40坪90~150万円
50坪110~170万円

物件の高さ

物件の地面からの高さによって、外壁塗装の相場が変動します。物件が高いほど使用する足場が増え、コストがかかるためです。戸建ての場合、平屋から2階建て、3階建て以上の順で足場代が高くなります。

足場1㎡あたりの相場は、600~1,000円程度です。3階建て以上の場合、2階建ての家と比較すると1㎡あたり200~300円程度、足場代が高くなる可能性があります。

コーキング工事の有無

シーリング(コーキング)工事

コーキング工事の有無も、外壁塗装工事の費用相場に影響を与える要素の1つです。コーキング工事とは、建物の気密性や防水性を高めることを目的に、建物の合わせ目や隙間をコーキング剤で埋めることを指します。

外壁とサッシの間や、サイディングやALC外壁の目地を埋める際に行われる工事です。また、モルタル外壁のひび割れを修理する際に、コーキング工事が行われる場合もあります。

コーキング剤は寿命が近づくと、細かいひび割れや剥がれなどが起こったり、隙間が大きくなったりするのが特徴です。コーキング剤の寿命は、5~10年程度ですが、日当たりがよい場所や寒暖差がある場所では劣化スピードが早くなります。コーキング工事をしてから、少なくとも10年経った場合は、再度工事が必要になる場合が多いといえるでしょう。

付帯物の個数

付帯物は、雨戸・雨樋や鼻隠しなどの、外壁と屋根以外で塗装を必要とする家屋の細かい部品です。付帯物の塗装にかかる施工費と塗装費は、外壁塗装費とは別のため、付帯物の個数が多いほど費用相場に影響を与えます。

付帯物は塗装せず外壁のみを塗装すれば、費用を抑えられるでしょう。しかし、外壁の塗装が新しいと付帯物の傷みや汚れは目立ちやすくなります。また、付帯物を塗装しないと劣化がすすみ、結果的に高額な交換費用がかかる場合もあるでしょう。

雨樋や破風などの付帯物は、外壁と同時に塗装するケースが多いとされています。ただ、雨戸やシャッターなどは、施主の希望がある場合に塗装するパターンが多いため、塗装業者と相談するとよいでしょう。

使用する色の数

外壁塗装に使用する色の数も、外壁塗装工事の費用相場に影響を与えます。使用する色の数が多いと、1色で塗るよりも塗装の回数が多くなり、時間や手間がかかって施行費用が高くなるためです。

同系統の塗料を用いて2色に塗り分けるだけであれば、費用相場がさほど変わらないケースもあります。ただし、3色以上を使用する際や複雑に塗り分ける際は、塗装する費用が高くなる場合があるでしょう。

補修作業の有無

劣化した外壁部分に対する補修作業の有無は、外壁塗装の費用相場に影響を与えます。しかし、外壁塗装と補修作業を同時に行うと、足場代が節約できる可能性があるため、別々で作業を行うより安く済むケースがあります。

補修作業が必要となるのは、ひび割れや傷・欠け、浮きや剥がれ、コーキングの劣化、カビ・こけなどです。

ひび割れやコーキングの劣化部分には、コーキングによる補修を行います。コーキングの補修には、耐久性の高いコーキング剤を打ち直す「打ち替え」と、コーキング材を追加する「増し打ち」の2種類があります。

また、傷や欠けはパテ補修、浮きや剥がれは部分的な張り替えと塗装、カビやこけは高圧洗浄機による清掃が必要です。外壁の表面を触ると白い粉がつく状態であるチョーキングは、高圧洗浄後に塗装工事を行って補修します。
補修作業ごとの相場をまとめた表は以下の通りです。

外壁の状態費用相場
ひび割れ1~10万円/1箇所
コーキングの劣化打ち替えは900~1,200円/m
増し打ちは500~900円/m
傷や欠け1~6万円/1箇所
カビやこけ200~500円/㎡
チョーキング1,700~5,000円/㎡(高圧洗浄代金200~500円/㎡)
浮きや剥がれ一部補修は1,700~5000円/㎡

外壁塗装費用を抑えるコツ

外壁塗装工事は高額になりやすいですが、品質を下げることなく費用を抑えるためのコツがいくつか存在します。

例えば、工事を依頼する時期を変えたり、助成金や保険を活用したりするなどです。さらに、施工業者が発行する見積もりを利用し、外壁塗装の工事費用をできるだけ抑える方法もあります。

コツを事前に知っておくことで、外壁塗装にかかる費用を節約することができるでしょう。
ここでは、外壁塗装費用を抑える4つのコツを詳しく解説します。

夏や冬に塗装を依頼する

外壁塗装はどの季節でも可能ですが、夏や冬に外壁塗装工事の時期を指定することで、費用を抑えられる場合があります。塗装業者の繁忙期は春と秋で、夏や冬が閑散期にあたり、料金の値引き交渉に応じてもらいやすいためです。

ただし、季節によって注意すべき点もあります。夏は、梅雨・台風や夕立の影響で作業が止まってしまい、工期が伸びる可能性があります。また、8月であればお盆期間中に業者が休みとなり、工事がストップすることも考えられるでしょう。

冬は条件によって作業できない日や作業時間が短くなる日が出てしまい、工期が伸びる可能性があります。例えば、気温が5℃以下の日や雪が降っている日は、塗料を塗っても乾かなかったり流れ落ちてしまったりするリスクがあり、作業ができません。さらに、外が早く暗くなりやすいため、作業時間が十分に取れないケースがあります。

助成金を活用する

特定の条件を満たすことで、自治体から支払われる助成金を外壁塗装費用として活用可能です。ただし、助成金制度の有無や内容、受け取り条件は自治体により異なります。審査が厳しいケースもあるため、申請前に内容をよく確認しておきましょう。

以下で、具体的な助成金制度の例を自治体名と併せて紹介します。

助成金名住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)住宅リフォーム補助金制度
提供している自治体東京都品川区千葉県我孫子市
助成金額事費用全体の10%
(区民:上限20万円・マンション管理組合や賃貸住宅の個人オーナー:上限100万円)
工事費用の最大20%
(子育て世帯や単身者世帯:上限50万円、その他:上限40万円)
内容外壁の遮熱塗装などのリフォームが対象外壁や屋根の修繕・張替・塗装などの20万円以上のリフォーム工事が対象

火災保険を活用する

火災保険を活用し、外壁塗装費用の一部を賄うことができるケースがあります。火災保険は、火災以外の自然災害や台風・積雪などによって破損した箇所の復旧工事にも利用が可能です。

しかし、火災保険の利用には保険の種類や被害状況による条件があります。主な条件は以下の通りです。

  • 災害の被害を補償する火災保険に加入している
  • 災害で外壁や屋根に被害を受け、修繕や補修が必要である
  • 被害を受けてから3年以内に手続きが済んでいる
  • 補償費用が火災保険の免責金額を超えている

上記の条件に合わない場合は、保険適用にならない場合が多いでしょう。例えば経年劣化や老朽化の場合は、補償の対象外です。また、火災保険の内容は、住まいにより異なります。詳しくは加入している損害保険会社に問い合わせるか、保険証券を確認しましょう。

相見積もりを取る

相見積もりとは、工事の条件や金額を比較し検討するために、複数の業者に見積もりを依頼することを指します。

相見積もりは単に値引き交渉の材料にし、安い業者を探すために行うものではありません。外壁塗装工事で相見積もりを取るメリットは、工事の価格や相場が分かり、適切な価格の工事を選びやすくなることです。

また、外壁塗装工事を行う際には、信頼できる業者を見極めるためにも、相見積もりを取ることがおすすめされています。金額だけでなく、工事の失敗を防ぐために、相見積もりで優良な外壁塗装業者を見つけることが、重要であるといえます。

外壁塗装を依頼する業者の選び方

外壁塗装を請け負う業者は多種多様で、初心者では優良な業者を見分けることが難しい場合が多いです。そのため、業者選びに悩むケースは少なくありません。

外壁塗装の業者選びで失敗すると、トラブルの恐れがあります。トラブルを起こさずに工事を成功させるためには、適切な業者選びが重要です。

ここでは、外壁塗装を依頼する業者の選び方を、3つの項目に分けて説明します。実績や見積もり、工事の保証内容などのポイントを確認し、自分の希望にあった施工を行う外壁塗装業者を選びましょう。

実積率が多いものから選ぶ

実績数が多く経験豊富な業者ほど、技術力に期待ができ、施工実績の説明が詳しいほど、信頼できる業者だといわれています。悪徳業者の場合は、詳しい実績のアピールや施工料金を書けない可能性が高いでしょう。

外壁塗装業者の公式ホームページでは、施工実績が掲載されていることがあります。内容を確認し、これまでどのような施工を行ったか、料金はいくらかなどを確認しておきましょう。

業者によっては、施工実績に加え、各工程の写真や動画などの具体的な内容を掲載しているケースもあります。

見積りが詳細なものから選ぶ

見積もりの詳細さは、業者の質を確かめるために大切なポイントといえます。例えば、「外壁一式」のように一式という表現が多用されている場合、何に対していくらかかるか、どこまで塗装するかなどが不明確で相場の把握が難しいです。また、正確な数値で計算された金額ではない可能性もあるでしょう。

見積書が工程ごとに細かく書かれているか、不明瞭な料金がないかを確認し、不安な部分は事前に業者に聞いておくことが大切です。

また、使用する塗料とそのメーカー名やグレードが、見積もりに書かれているかの確認も必要です。詳しく書かれていない場合、塗料代の相場の判断が難しく、万が一伝えられていた塗料とは別の塗料が使用されていても気付きにくいでしょう。

保証があるものから選ぶ

外壁塗装後、耐久年数を迎える前に塗装が剥がれたりひび割れたりする事態に備え、自社保証やアフター保証などの工事保証を用意している業者を選びましょう。オプションサービスではなく、基本料金で保証サービスに対応する業者もあります。

外壁塗装工事は高額になりやすいため、塗り直しの費用は簡単に出せない場合が多いでしょう。保証で対応してもらえるかどうかは費用を抑えるためのコツにもつながります。

また、施工時にミスが起きてしまう可能性もあります。施工不良が起こると、余計な手間や費用がかかるため、契約前に保証内容やアフターフォローを確認しておきましょう。

工事保証の設定は業者により異なりますが、5~10年間で施工箇所が塗装劣化した場合に補修するケースが多いとされています。

外壁塗装の費用に関する相談はプロタイムズ長野若里店へ

外装塗装の費用は、外壁塗装工事に影響を与える7つの要素を理解し、適切な工事内容を選択することで抑えられます。また、助成金や火災保険、相見積もりを活用することで、品質を下げずに費用の節約も可能です。

さらに、優良な外壁塗装業者を選ぶことができれば、余計な費用を払わずに安心して外壁塗装を任せられます。

外壁塗装の費用に関する相談は、お客様が相談しやすい環境づくりを最優先に考える株式会社霜鳥にお任せください。
10種類以上の塗装プランの中から、厳選した5つの見積もりをご提案するため、ご希望やご予算に合わせてご検討いただけます。見積書はお客様にご納得いただけるよう、材料費と施工費の内訳を記載し、細かい金額まで明確にしています。

プロタイムズ長野若里店は、全国で累計10万件の実績がある、外壁・屋根塗装の全国ネットワークです。完全自社職人による、スムーズで丁寧な塗装工事を行います。外壁塗装について検討中なら、まずはプロタイムズ長野若里店へにご相談ください。

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