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外壁や屋根の塗装は、住宅の美観を保ち、様々な気象条件から保護するために必要です。
ただ、闇雲に塗れば良いわけではなく、下地調整というステップが重要になります。
下地調整の質が仕上がりの質と耐久性の両方を左右するからです。

そこで、本ページでは、下地調整がなぜ重要なのか、どのような手順で行われるべきなのかを、分かりやすく解説していきます。下地調整に対する理解を深め、質の高い塗装工事を実現しましょう。

この記事のPOINT

☑ 下地調整は仕上がりの質と耐久性を左右する
☑ 下地調整の作業内容 高圧洗浄、クラック補修、コーキング補修、ケレン作業、目止め
☑ 下地調整をしないことで起り得るトラブルとは

外壁屋根塗装の下地調整が重要な理由

下地調整(下地処理、下地補修ともよばれる)は、塗装面の不純物や古い塗膜を取り除き、塗料が均一に密着しやすくするための土台を整えることを指します。この作業を怠ると、きれいに塗れない、塗っても短期間で剥がれる、亀裂が生じるなど、早期にトラブルが発生します。
また、高品質な塗料を採用したとしても効果を十分に引き出せず、耐久性や防護機能が損なわれます。そのため、早い段階で再度塗り直しを行うことになり、塗料に投資した費用と労力が無駄になってしまいます。
丁寧に下地調整をしてから塗装をすることで、塗料の密着性が高まり耐久性が向上します。
耐久性が高まればメンテナンスの頻度や費用を抑えられるため、丁寧な下地調整は将来の負担の削減につながるのです。

外壁屋根塗装前の下地調整5つの作業内容

外壁劣化診断士石井

下地調整とは不陸を平にする処理や破損、ひび割れ部分を補修し凸凹を直すこと。
下地調整の作業内容は、主に5種類あります。

汚れや古い塗膜の除去/高圧洗浄による清掃

高圧洗浄とは、専用の機器を用いて強力な水流をつくり出し、表面に付着している汚れや不要な塗膜を取り除く作業です。この一連の調整を丁寧に行うことで、新たな塗料がしっかりと外壁に密着し、長期にわたってその効果を保つことができます。

業者による高圧洗浄は、家庭用機器とは比較にならないほどの水圧で、付着している汚れや藻、カビなどを細部まで徹底的に洗い流します。
この洗浄作業は1日を要し、その後は完全に乾燥させる必要があります。もし、湿ったままの状態で塗装を施すと、塗料の密着が不十分になり、将来的に剥離や膨れの原因となります。

補修が必要な箇所への修正/クラックの補修

クラック、すなわちひび割れは、見た目の問題だけでなく、建物の耐久性にも影響を及ぼすため、適切な処理が必要です。
補修作業では、まずひび割れにシーリング材を充填し、ヘラを使って表面を滑らかに仕上げます。これにより、塗装の際に凹凸が残ることを防ぎます。
0.3mmを超えるような大きなクラックに対しては、シーリング材がしっかりと奥深くまで浸透するよう、電動工具を活用してヒビを広げ、溝を作ることが一般的です。その後、この溝にもシーリング材を充填し、平滑に整えることで、塗装の下地をしっかりと整えることができます。

雨水の浸入と建材同士の衝突によるダメージを防ぐ/コーキング補修

コーキング 

コーキングとは、サイディングボードやALC板の継ぎ目に施されるゴム状の材料のことで、外壁の隙間を埋めて雨水の浸入や外壁材同士の衝突によるダメージを防ぎます。

コーキング材は、経年により劣化し、ひび割れたり痩せて剥がれたりします。
そのまま放置すると、隙間から雨水が浸入し雨漏りや結露の原因となり、建物を損傷させる可能性があるため、コーキングの状態を定期的にチェックし、必要であれば補修を行います。

コーキング補修には主に「打ち増し」と「打ち替え」という二つの方法があります。
打ち増しは、既存のコーキング材の上に新たな材料を重ねていく手法で、カッターで防水シートまで切ってしまう可能性のある場所(入隅など)、建材を傷つけてしまう可能性のある場所に適しています。
一方、打ち替えは古いコーキング材を完全に取り除き、新しい材料で埋め直す方法で、劣化が進んでいる場合に選ばれます。
どちらの方法を選択するかは、コーキングの劣化具合や建物の状態を考慮したうえで、専門業者の判断してもらいましょう。

下地調整のための研磨作業/ケレンによるサビや既存の塗膜落とし

ケレン作業

ケレン作業は、塗装の対象となる素材がどの程度劣化しているかに応じて、行うべきレベルに分けられています。
「1種ケレン」から始まり、「4種ケレン」という順序で、劣化が進んでいるほど高度な調整が必要とされます。どのケレン作業も、下地の状態に適した調整方法が明記され、塗装の前段階として重要な役割を担っています。
ケレン作業で塗る面を整えることで塗装の密着性が向上し、長期にわたって美観を保つことができます。

関連記事:塗装の前に知っておきたい!ケレンの重要性とその方法とは?種類と費用も解説

仕上がりの美しさと性能を保つ/吸い込みを防ぐ目止め作業

目止めは、特に劣化した塗装面に対して不可欠な作業で、塗料の過剰な吸収を防ぐために行われます。
劣化した表面は、まるでスポンジのように塗料を吸い取ってしまうため、適切な目止め処理を施さないと、色ムラや塗膜が十分な厚みを持たず、結果として塗装の寿命が短くなってしまいます。
専用の材料を塗布することで、塗料の浸透を適度に抑え、均一で丈夫な塗膜を形成することが可能になります。

下地調整をしない事で起こり得るトラブル

下地調整を行わない場合に起こる症状は、主な次のようなものがあります。

ひび割れ

作業中に、きちんと乾燥されていないまま上塗りしたり、塗膜の上に硬い性質のものを塗っているとヘアークラックが起こりやすいと言われています。ひび割れの補修を怠ると、一時的に新しく見えても、時間が経つと再発するリスクが高まります。

クラック補修も重要で、ひび割れや欠損を適切に処理しないまま塗装すると、塗膜が剥がれた段階で雨水が外壁内に侵入し、大規模な補修工事が必要になることも考えられます。クラック補修を丁寧に行うことで、塗装の寿命を大幅に延ばすことができるのです。

塗膜の剥離

塗膜の剥離は下地調整を適切に行わないことで発生する典型的な初期不良の一つです。
高圧洗浄やケレンといった作業を怠ると、塗装面に残った汚れや古い塗膜が新しい塗料の密着を妨げ、結果として早期に塗膜が剥がれるリスクが高まります。
正しい下地調整を行い、塗装の品質を確保することが、長期にわたる外壁や屋根の保護に繋がります。

塗膜の膨れ

高圧洗浄を施した後は、表面の水分をしっかりと乾燥させることが重要です。乾燥が不十分だと、塗装時に残った水分が塗膜の下で蒸発しようとし、その結果、塗膜が持ち上がってしまい、膨れという状態を引き起こします。
さらに、湿気が多い環境では、カビの発生も懸念されます。カビは水分を好むため、湿った状態が続くと増殖し、塗膜の下に層を成してしまうことがあります。これもまた、塗膜の膨れの原因となり得ます。

最後に

外壁や屋根塗装の際に下地調整を怠ると、せっかくの塗装が長持ちせず、剥がれやひび割れといった初期不良を引き起こす可能性が高くなります。
塗料がしっかりと密着し、耐久性を保つためには、塗装面を丁寧に清掃し、損傷部分を修復することが不可欠です。

塗装工事を依頼する際には、業者選びも大切です。
塗装業者の中には下地処理を十分行わず塗装してしまう会社があるのも事実です。価格や使用する塗料の種類に目が行きがちですが、どのような下地調整を施すかについても詳細を尋ね、納得のいく説明を受けることが重要です。

屋根・外壁の塗装ならプロタイムズ長野若里店に、お気軽にご相談ください。施工店と塗料メーカーが二重で保証する「W工事保証」で、施工後も長期にわたってサポートいたします。
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