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外壁塗装で使用する塗料の種類|塗料選びのポイントや依頼時に知っておくべきことをご紹介!
2023.06.15
塗料の種類
外壁塗装
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外壁塗装で使用する塗料には、複数の種類があります。塗料の種類によって、仕上がりの状態や耐久年数が異なるため、それぞれのメリットデメリットを知っておけば、満足度の高い外壁に仕上げられるでしょう。
また、見積もりや業者選びにはいくつかのポイントがあり、事前に確認が必要です。
ここでは、外壁塗装時に使う塗料選びのポイントや、業者へ依頼する時に知っておいた方が良いポイントを紹介します。
外壁塗装で使用する塗料の種類
外壁塗装に使用される塗料は、主に以下の6種類です。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- アクリル100%塗料
- フッ素塗料
- 無機系ハイブリッド塗料
- ラジカル制御型塗料
使用する塗料の種類によって、価格や仕上がり、耐久年数などに違いが生じます。外壁塗装の際にはそれぞれの塗料の特徴を知り、使用する場所や壁面の素材を考慮しておくことが大切です。どの塗料がどのような人におすすめかは、以下に表で示しています。
塗料の種類 | こんな人におすすめ! |
ウレタン塗料 | 木製や金属製の壁に塗装したい人や広範囲を塗装したい人 |
シリコン塗料 | 耐久年数もコストパフォーマンスも妥協したくない人 |
アクリル100%塗料 | ひび割れや雨漏りのリスクを下げたい人 |
フッ素塗料 | 長期的に考えコストを抑えたい人 |
無機系ハイブリッド塗料 | 美しい状態をできるだけ維持したい人 |
ラジカル制御型塗料 | 薄い色での外壁塗装で劣化防止に力を入れたい人 |
以下ではそれぞれの塗料の特徴を紹介します。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分にしている塗料です。また、塗料の中でも柔軟性があり、密着度が高いとされています。木材から金属まで、幅広い種類の外壁に塗装できることが特徴です。
塗料の特徴 | 柔軟性がある |
耐久年数 | 7~10年 |
相場 | 1,800〜2,500円/㎡ |
メリット | 傷に強くメンテナンスしやすい |
デメリット | 水や紫外線により劣化しやすい |
注意点 | 硬化剤の「イソシアネート」に強い毒性があるため取り扱いに注意 |
こんな人におすすめ | 木製や金属製の壁に塗装したい人や広範囲の塗装をする人 |
耐久年数が7~10年と短めですが、環境と立地によっては比較的長めの耐久年数を期待できるケースもあります。
また、ほかの素材よりも比較的安価な場合が多く、外壁以外にも屋根の塗装にも使用できる塗料です。ひび割れが起きにくい塗料のため、傷に強くメンテナンスしやすいというメリットがあります。艶ありのタイプであれば、光沢があって高級感がある仕上がりになりやすい点もポイントです。ただし、紫外線や水に反応して劣化しやすく、汚れが付着しやすいデメリットがあるといわれています。
木製や金属製の壁への塗装を検討している人や、広範囲の塗装を考えている人におすすめの塗料といえるでしょう。
シリコン塗料
シリコン塗料は、シリコン樹脂を原料にした塗料です。価格と耐久年数のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れています。耐久年数は10~13年程度で、選ばれやすい塗料のひとつともいわれています。
塗料の特徴 | コストパフォーマンスが高い |
耐久年数 | 10~13年 |
相場 | 2,500~3,500円/㎡ |
メリット | 汚れにくく耐久性が高い |
デメリット | ひび割れしやすい |
注意点 | 価格と品質が高いものから低いものまである |
こんな人におすすめ | 耐久年数もコストパフォーマンスも妥協したくない人 |
シリコン塗料は、汚れにくく、紫外線に強いです。また、販売されている製品のバリエーションが豊富という特徴もあります。幅広い価格帯やカラーの製品から選ぶことができるため、希望にあったものを見つけやすいでしょう。
ただし、ひび割れを起こしやすい点がデメリットです。また、同じシリコン塗料でも、価格や品質が高いものから低いものまであります。シリコン塗料という理由のみで選ぶと、希望通りではなくなってしまうケースもあるでしょう。
アクリル100%塗料
アクリル塗料に含まれる不純物を取り除いたのが、アクリル100%塗料です。耐久年数が比較的短いアクリル塗料とは異なり、13~15年程度の耐久性があります。
塗料の特徴 | アクリル塗料の不純物をできるだけ取り除いている |
耐久年数 | 13~15年 |
相場 | 3,800~4,500円/㎡ |
メリット | 防水性や耐久性が高い |
デメリット | 汚れやすい |
注意点 | ふくれが起きやすい |
こんな人におすすめ | ひび割れや雨漏りのリスクを下げたい人 |
防水性が高く柔らかい塗料で、ひびから外壁を守り、雨漏りのリスクを低減することがメリットです。ただし、汚れがつきやすいというデメリットもあります。
伸縮性が高いため、ふくれが起きやすい塗料である点も、注意が必要です。ふくれが起きると、外観が損なわれたり、雨漏りの原因となったりします。
安価な塗料ではありませんが、その分性能は期待できます。ひび割れや雨漏りのリスクを極力下げたい人におすすめといえるでしょう。
フッ素塗料
フッ素が含まれた合成樹脂を主成分にしている塗料です。シリコン塗料やウレタン塗料より費用がかかりますが、その分耐熱性や防水性に優れているという特徴があります。
塗料の特徴 | 蛍石を原料としている |
耐久年数 | 13~15年 |
相場 | 3,500~5,000円/㎡ |
メリット | 太陽光や紫外線に強く耐久性が高い |
デメリット | 塗装費用が高くなりやすい |
注意点 | 一度使うと次の塗装の際に特別な下塗りが必要 |
こんな人におすすめ | 長期的に考えコストを抑えたい人 |
耐熱性や耐候性、耐久性に優れているメリットがあります。また、汚れが落ちやすく、藻やカビが生えにくい点もポイントです。ただし、性能が高い分、塗装費用が高くなりやすいというデメリットがあります。
また、フッ素塗料を一度使うと、次の塗装をする際に特別な下塗りが必要となる場合があり、費用がかかるため注意が必要です。
耐久年数が長く塗り替えが減る分、長期で住む家の場合はデメリットを解消できます。そのため、長期的に考えてコストを下げたい人向けの塗料といえるでしょう。
無機系ハイブリット塗料
無機と有機の塗料を混ぜ合わせて作られるため、両方の特性を持っている塗料です。塗装に適している柔軟性と耐久性の高さを兼ね備えているという特徴があります。
塗料の特徴 | 柔軟性と耐久性の高さを兼ね備えている |
耐久年数 | 15~20年 |
相場 | 4,000~5,500/㎡ |
メリット | 汚れが落ちやすく、光沢が長持ちしやすい |
デメリット | 塗装費用が高額になりやすい |
注意点 | 施工経験の少ない業者が多い |
こんな人におすすめ | 美しい状態をできるだけ維持したい人 |
汚れが落ちやすく、光沢が長持ちしやすい点や耐久年数が長い点がメリットです。また、燃えにくいという性質から、家事の二次被害を抑えられる可能性もあります。ただし、フッ素塗料と同様に品質が高い分費用が高額になりやすい点がデメリットでしょう。
さらに、ハイブリッド塗料は使用され始めてからの歴史が浅いため、施工経験の少ない業者が多い可能性もあります。無機系ハイブリッド塗料を塗装する場合は、適切な業者を選ばなければなりません。
塗装の費用や注意点はありますが、家の美しい状態をできるだけ維持したい人におすすめの塗料といえます。
ラジカル制御型塗料
ラジカル制御型塗料は、酸化チタンと光安定剤が含まれている塗料を指します。紫外線や雨風に対する耐久性が高く、外壁を触った際に白い粉がつく「チョーキング現象」を抑える効果が高いことが特徴です。
塗料の特徴 | チョーキング現象を抑える効果が高い |
耐久年数 | 12~15年 |
相場 | 3,000~4,000円/㎡ |
メリット | 建物のどの部分にも使うことができる |
デメリット | 濃い色には使えない |
注意点 | 製品数や塗装実績が少なく業者によっては断られるケースがある |
こんな人におすす | 薄い色での外壁塗装で劣化防止に力を入れたい人 |
モルタル・コンクリートや木、アルミといった幅広い種類の下地と相性が良いため、建物のどの部分にも使えるメリットがあります。ただし、主成分の酸化チタンは白色の顔料のため、濃い色には使えないというデメリットがあります。耐久年数は12~15年です。
また、2010年代以前には販売されていない新しい塗料のため、製品数や塗装実績が少ないといわれています。ラジカル制御型塗料を取り扱っている業者自体も多くなく、塗装を断られてしまうケースも考えられるでしょう。
薄い色での外壁塗装で、壁面の劣化防止に力を入れたい人におすすめの塗料といえます。
外壁塗料を選ぶ際のポイント
外壁塗装を選ぶ際に、意識した方が良いポイントは主に以下の5つです。
- 予算と耐久年数
- 塗料自体の性能
- 油性塗料・水性塗料
- 艶あり・艶なし
- 色
基本的に耐久年数が長いほど、費用は高くなります。建物を使用する年数や塗り直した際のコストも考え、外壁塗装を選ぶことが必要です。
また、塗料自体の性能もそれぞれ異なり、油性塗料か水性塗料かによっても特徴が異なります。ほかにも、塗料の艶あり・艶なしや色によって、外壁塗装の仕上がりは変化します。
それぞれのポイントについて要点や注意点を抑えておけば、希望通りの外壁塗装を実施しやすくなるでしょう。ここでは、外壁塗装を選ぶ際にチェックしておいた方が良いポイントについて、項目ごとに解説します。
予算と耐久性
予算と耐久年数は、塗料の種類により異なります。例えば、耐久年数は最も短いですが、予算が最も少なく済む可能性が高いのは、ウレタン塗料です。逆に、最もコストはかかりますが、長い耐久年数を誇るのが無機系ハイブリッド塗料といわれています。
予算と耐久年数のバランスをとり、短期的なコストパフォーマンスを考えるのであれば、シリコン塗料を選ぶことが良いでしょう。ただし長期的に使用する建物で、コストパフォーマンスを考えるなら、アクリル100%塗料やフッ素塗料が選ばれるケースもあります。
外壁在の種類 | 相場 | 耐久年数 |
ウレタン塗料 | 1,800~2,500円/㎡ | 7~10年 |
シリコン塗料 | 2,500~3,500円/㎡ | 10~13年 |
アクリル100%塗料 | 3,800~4,500円/㎡ | 13~15年 |
フッ素塗料 | 3,500~5,000円/㎡ | 13~15年 |
無機系ハイブリッド塗料 | 4,000~5,500円/㎡ | 15~20年 |
ラジカル制御型塗料 | 3,000~4,000円/㎡ | 12~15年 |
塗装自体の性能
外壁塗装で使用する塗料を選ぶ際には、塗料自体が持つ性能について把握しておくことが大切です。塗料によって防水性や遮熱性などのさまざまな性能があります。
防水性は、ひび割れから雨水が建物へ侵入することを防ぐ性能です。雨水は建物が劣化する要因のひとつのため、塗料選びで迷った際には防水性があるものを選択すると良いでしょう。
遮熱性は、塗料が温度上昇のもととなる近赤外線を反射する性能です。建物内の温度上昇を抑え、熱によって建物が劣化することを抑制する効果が期待できるとされています。
ほかにも、細菌・カビや藻などの発生を抑える防カビ性、汚れの付着を防ぐ防汚性といった性能があります。複数の性能を備えた塗料もあるため、自身の希望に適したものを選ぶと良いでしょう。
油性塗料・水性塗料
外壁塗装用の塗料は、油性塗料と水性塗料の2種類に分かれます。
樹脂や顔料、添加物などの外壁塗装用の塗料に含まれるものは、固体であるためそのままでは使用することができません。液体に溶かして使用しますが、その希釈剤が有機溶剤であれば油性塗料、水であれば水性塗料に分類されます。
油性塗料と水性塗料の違いは主に、「耐久性」「費用」「臭いの強さ」「周囲の環境への影響」の4つです。外壁塗装用の塗料を選ぶ際には、両者の違いを確認しておく良いでしょう。
以下で水性塗料と油性塗料について、それぞれの特徴やメリットを紹介します。
油性塗料の特徴
油性塗料には、弱溶剤と強溶剤の2種類があります。2つは溶剤の種類に違いがあり、主に外壁塗装で使われるのは弱溶剤です。強溶剤は大型建築物や橋梁、車の塗装などに使われます。
油性塗料は使用時の臭いが強く、水性塗料に比べて費用が高い場合が多いことが特徴です。ほかにも、金属に使用できるという特徴があります。
水性塗料と比較して紫外線に強いため、耐久性が高いです。汚れにくく、さびが発生しにくいともいわれており、長持ちしやすい傾向があります。また、密着性が高く、低温でも乾燥させやすい点がメリットです。
そのため、寒冷地での塗装や、塗料が密着しにくい素材への塗料を行う場合は、油性塗料が良いとされています。
水性塗料の特徴
水性塗料は有機溶剤を使用しないため、臭いが少なく環境に配慮した塗料です。また、油性塗料と比較し、引火する危険性が低く、保管場所を選びやすいというメリットがあります。
さらに、油性塗料と比べて安価な場合が多いため、水性塗料を使用することで塗装費用を抑えられます。ただし、気温が低い時期や湿度が高い時期には乾きにくい場合があるため、注意が必要です。
金属部分の塗装に向いていない、油性塗料に比べると耐久性が低いというデメリットがありますが、技術の進歩により水性塗料の質は向上しているため、対処が可能な場合もあります。
艶あり・艶なし
外壁塗装の塗料には、艶ありと艶なしがあり、それぞれ見た目や耐用年数に違いがあります。
艶ありは光沢感のある仕上がりで、新築と同じような輝きを味わえるというメリットがあります。ツヤツヤとした質感を好む人に向いている塗装です。
また、艶ありは、表面が滑らかで汚れが溜まりにくく、艶消し剤によって塗料の性能が下がることがありません。そのため、艶なしに比べて耐久年数が長いケースが多いとされています。耐久年数を重視したい場合は、艶ありを選ぶ方が良いといえるでしょう。
艶なしは、マットな質感で柔らかい雰囲気の見た目が期待できるため、和風建築に向いていると考えられています。年数が経っても、雰囲気や風合いの変化が少ない点がメリットです。また、艶ありよりも耐久年数が短いケースが多いとされていますが、艶なしで、耐用年数が長いものもあります。
色
外壁塗装における色は、家のイメージを決める重要なポイントのひとつでしょう。
塗料の種類によって揃っている色に違いがあります。例えば、シリコン塗料は販売されている製品の種類が多く、カラーバリエーションも豊富です。一方で、ラジカル制御型塗料は濃い色に使えないというデメリットがあるため、使える色に制限があります。
また、艶ありか艶なしかによって、色の選択肢が変わります。あらかじめ外壁に塗る色が決まっている場合は、その色がある塗料を調べてから選ぶと良いでしょう。
外壁塗装を依頼する際に知っておきたいこと
外壁塗装を依頼する際は、見積もり内容の確認と業者選びの2つを特に意識する必要があります。
例えば、見積もりでは、面積を細かく算出しておいた方が良いとされています。塗装する面積が正確でなければ、正確な見積もりが出せないためです。
また、価格やサービス内容は業者により異なります。希望に適したサービスを、できるだけ費用を抑えて依頼するためにも、質の高い業者を選ぶことが大切です。
ここでは、外壁塗装時の見積もりと業者選びで、事前に知っておきたい内容を詳しく解説します。
塗装する面積は細かく算出してから見積った方が良い
外壁塗装用の塗料は、塗料の種類によって相場に差があります。例えば、ウレタン塗料の相場は1,800~2,500円/㎡で、無機系ハイブリッド塗料の相場は4,000~5,500円/㎡です。塗装する面積を細かく算出しておかないと、少しの面積差が大きな費用の差につながる可能性があります。
また、塗装面積を少なく見積もると、塗装工事中に塗料が不足し、中断になる可能性も考えられます。逆に、多く見積もると、塗料が余り必要以上の費用を払う必要がでてきます。
図面を使い、できるだけ塗装する面積を細かく算出してから見積もりを行った方が良いでしょう。
塗料選びと同じくらい業者選びも重要
業者によって、外壁塗装工事の費用や質・出来栄えは変わります。外壁塗装工事で失敗しないためには、塗料選びと同様に業者選びも大切です。安心できる業者を選び、事前にトラブルを防ぎましょう。
また、一般的に外壁を自分で塗り直すのは控えた方がいいとされています。知識や経験のない人による塗装は危険であり、肉体的な負担や疲労が大きく、時間がかかる場合が多いです。
さらに、DIY用の塗料は業者が使っている塗料と比べると耐久年数が短いものが多いため、長持ちしません。知識や経験がない人による塗装の後に、業者に依頼すると作業時に工数が増え、費用が高くなる可能性が考えられます。
外壁塗装は、専門業者に頼む方が安心といえるでしょう。
外壁塗装で失敗しないために!ご相談はプロタイムズ長野若里店へ
外壁塗装で使用する塗料には主に6つの種類があり、特徴や仕上がり、耐久年数などの違いがあります。また、塗料の種類以外にも見積もりや業者選びに関して、知っておいた方が良いポイントもあります。これらを事前に把握しておくことで、希望通りの外壁塗装になる可能性が高まるでしょう。
外壁塗装のことなら、プロタイムズ長野若里店にお任せください。遮熱塗料でシェアNO.1の塗料メーカーであるアステックペイントが運営管理している、住宅塗装を専門とした全国ネットワークの組織です。工事基準を徹底し、質の高い工事をご提供しており、全国累計施工棟数が10万件という実績があります。
施工店と塗料メーカーが二重で保証する「W工事保証」で、施工後も長期にわたってサポートいたします。塗装工事における施工の全てが自社の職人によるものです。
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