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サイディング外壁は、耐久性とメンテナンスの容易さで多くの住宅に採用されています。
しかし、多くの方が誤解しているのは、サイディングが永久にメンテナンスフリーだという点です。
実際には年数を重ねると様々な経年劣化が進み、そのまま放置しておくと不具合につながることがあります。
適切なメンテナンスを行うことは、サイディングのみならず建物自体の老朽化を遅らせ、資産価値の維持にもつながります。
サイディングのメンテナンスの必要性を正しく理解し、適切なタイミングで塗装することで大切な住まいを長持ちさせましょう。

この記事のPOINT

☑ サイディングに塗装が必要な理由
☑ サイディングの塗り替え時期を知らせる劣化サイン
☑ サイディングのメンテナンス周期
☑ サイディングの塗装にかかる費用と安くするためのコツ
☑ サイディングの塗装はDIYでできる?DIYで行う方法とは

なぜサイディングには塗装が必要か

サイディング外壁は、美しい見た目と耐久性から多くの住宅で採用されています。しかし、その耐久性には限界があり、塗装によるメンテナンスが不可欠です。サイディングが直面する最大の課題は、紫外線や雨風による劣化です。これらの自然の力は、外壁を徐々に劣化させ、塗膜が剥がれたり、色が褪せたり、カビや藻が生えることもあります。

これらの劣化現象は、見た目の問題だけでなく、建物の構造にまで悪影響を及ぼします。劣化した外壁の表面から水が侵入し、最終的には雨漏りへとつながる可能性があります。

窯業系サイディングはセメントと繊維を原料にしており、吸水性がないため、塗膜が劣化すると雨水を吸いやすくなります。また、金属系サイディングはサビを防ぐために塗装が欠かせません。
塗膜の劣化を放置すると、外壁だけでなく建物内部にも損害を与える可能性があり、雨漏りやカビの発生につながります。
定期的な塗装は、これらの問題を未然に防ぎ、結果的に家の寿命を延ばし、長期的にはコストを抑えることにもつながります。
サイディングに塗装が必要な理由は、見た目の美しさと建物の保護のためだけでなく、経済的な観点からも重要です。

サイディングの塗り替え時期とは?塗替えのサイン

外壁劣化診断士石井

家の美観を保ち、構造を守るためには、外壁塗装の適切なメンテナンスが不可欠です。
築10~15年を目安に塗替えを検討することが一般的ですが、建物の状態に応じたサインを見逃さないことが重要です。
お住まいの住宅の外壁に劣化のサインは出ているのか、塗替えが必要なサインをいくつか挙げて解説します。

チョーキング

チョーキング

チョーキング、すなわち白亜化は、外壁を触ると白い粉が手に付く現象です。これは塗膜が劣化し、防水機能が低下しているサインです。緊急性は低いものの、雨水を吸収しやすい状態であるため放置すると耐久性への悪影響が避けられません。
塗替えを行う際は、高圧洗浄で古い塗料をしっかりと落とし、適切な下地処理を行うことで塗料の密着が良くなり防水機能が長持ちします。

カビ・コケ

カビや苔などの汚れが目立ち始めたら、それは塗料の防汚機能が低下している証拠です。
カビはや苔は水分を保持しているので、外壁が常に湿った状態にあります。
見た目の問題だけでなく、アレルギーなど人体へも影響する可能性があります。

ひび割れ

窓サッシ下のひび割れ

外壁にひび割れや塗膜の剥がれが見られた場合、放置すると雨水が内部に浸入してしまうため、早めの補修が必要です。ひび割れは経年劣化だけでなく、地震など建物が揺れることでも起こります。
このような状態を放置すると雨漏りが発生し、住宅内部の木材や金属部分が腐食してしまい、結果、大掛かりなリフォームが必要になってしまいます。

反りや浮き

サイディングの反りや浮きは、防水機能の低下が原因で、水を吸った建材が膨張・収縮することによって起こります。放置すると、更に隙間から水が入り、建材の劣化や雨漏りに直結します。見つけたら早急に対処する必要があります。
防水性能を維持するために、定期的な塗装を行うことで反りや浮きを防ぐことができます。

これらのサインが見られたら、専門の塗装業者に相談し、適切な時期に塗替えを行うことが建物を長持ちさせる秘訣です。

サイディング外壁の塗り替え時期・塗り替え周期とは?

長野市高田 外壁サイディングの凍害

サイディングの耐用年数は素材により異なりますが、窯業系サイディングであれば30年程度が平均的な耐用年数とされています。しかし、これは適切にメンテナンスを行った場合であり、また実際には建物の立地条件や気候、使用される塗料の種類によって変動します。

サイディングを保護する塗料の耐用年数は約10年程度とされています。この期間を基に塗り替えの計画を立てるのが一般的ですが、塗料の種類や実際の環境下での耐久性は異なることを理解しておく必要があります。
例えば、強い紫外線にさらされる地域や、降水量の多い地域では、塗料の劣化が早まる可能性があります。このような環境にある住宅では、標準的な耐用年数よりも短い周期で塗り替えが必要となることがあります。
また、サイディングの目地に使用されているシーリング材は、塗料の耐用年数よりも短い場合があるためシーリング材の劣化も定期的に点検するようにしましょう。

さらに、川の近くに住宅がある場合や緑が多い環境下では、藻やカビが発生しやすいことから、塗り替えの必要性が早まることもあ、道路沿いでは排気ガスによる汚れが原因で、塗り替え時期が前倒しになることも考えられます。

住宅の外壁に現れるひび割れやチョーキングなどのサインを見逃さずに、それらを塗り替えのタイミングと捉えることが大切です。定期的な点検を行い、適切なメンテナンスを心がけることで、住宅の美しさと機能性を長期間維持することができます。


関連記事:耐久性とデザイン性が魅力|サイディング外壁のメリットと選び方

外壁塗装に掛かる費用

サイディング外壁塗装にかかる費用は、一般的な30坪の住宅の場合、塗装には約60~100万円が相場となりますが、この価格は使用する塗料の種類や施工の詳細によって異なります。

費用は、足場の設置、高圧洗浄、養生、飛散防止ネットの設置、シーリング作業、塗装作業、廃棄物の処理など、複数の要素に分かれています。例えば、シリコン系塗料を使用した場合、全体の費用はおよそ67~79万円になることが多いです。足場代は15万円前後、塗装代は約35万円となりますが、これに加えて必要な作業がいくつかあります。

塗料の選択によっても費用は大きく変動します。アクリル系やウレタン系は比較的安価で、それぞれ10~18万円、15~25万円程度です。シリコン系はやや高く、18~35万円が必要です。さらに、耐久性や機能性が高いフッ素系塗料を選ぶと、30~50万円となります。

塗料の選択には、耐候性やセルフクリーニング効果など、それぞれの特性を考慮して決める必要があります。例えば、光触媒塗料は自浄作用がありますが、コストが高く、効果が発揮されにくい場所もあります。フッ素や無機塗料は耐候性が非常に高いですが、費用も高めで、塗膜が硬くひび割れしやすい可能性があります。シリコン塗料はコストパフォーマンスに優れていますが、耐候性に若干の不安があるため、建物の保護には不十分な場合もあります。ウレタンやアクリル塗料はコストを抑えたい方に適していますが、耐候性は低めなのでメンテナンスの頻度が多くなります。

最終的には、ご自宅の状況や予算、期待する効果を総合的に検討し、最適な塗料を選んでいただくことが大切です。専門家のアドバイスを受けながら、適切な塗装計画を立てることをお勧めします。

外壁補修は業者への依頼がおすすめ!費用相場や料金を抑えるコツを紹介

外壁の塗装費用を少しでも安くするためのコツと業者の選び方

サイディング外壁の塗装費用を抑えるためには、いくつか方法があります。
まず、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場設置のコストを一度で済ませることができます。これにより、将来的に屋根のメンテナンスが必要になった際の追加費用を節約できるでしょう。

次に、火災保険の利用可能性を確認することも重要です。
自然災害による損害の場合、保険適用の可能性があります。保険の詳細は契約内容によって異なるため、加入している保険の条件を確認しましょう。
自治体によっては、外壁塗装に助成金制度を設けているところもあります。助成金は工事費の20%程度のところが多く、上限が設けられています。お住いの自治体に、事前に確認してみましょう。

さらに、自社施工の業者を選ぶことで、中間マージンを削減し、施工内容の伝達がスムーズに行われるため、コストとコミュニケーションの両方でメリットがあります。

ただし悪徳業者に騙されないために、業者が持つ資格や許可証、施工実績、保険や保証の有無を確認するようにしましょう。信頼できる業者は、塗装技能士の資格や建設業許可証を保持しており、施工事例や口コミを見ればその実績を証明しているか、ある程度確認することができます。
見積もりに関しては、具体的な費用が明記されていることを確認し、不明瞭な部分があれば業者に質問することが大切です。明確な見積もりは、後にトラブルを避けるためにも重要です。

これらのポイントを押さえたうえで、賢く業者選びを行うことで、サイディング外壁の塗装費用を少しでも安くすることが可能になります。自分の住まいを守りつつ、賢くコストを節約しましょう。

サイディングの塗装以外の外壁工事

サイディングの外壁工事には、塗装のほかにも様々な選択肢があり、それぞれに特徴があります。

まず、補修工事は外壁の一部が損傷した際に行うもので、シーリングの打ち替えやひび割れの修正が主な作業です。この方法は、比較的小規模な修理で、費用は約1万円から50万円程度、工期はおおよそ5日間で済むことが多いです。

次に、張り替え工事は外壁の全体を新しくする大掛かりな工事です。雨水の浸入や雨漏りが生じている場合には、外壁全体の交換が必要になります。この工事では、外壁の素材やデザインを変更することも可能で、新しい外観を求める方に適しています。費用の目安は約150万円から250万円、工期は10日から20日前後を要します。

カバー工法は既存の外壁を撤去せずに、新しい外壁材を上から重ねる方法です。この工法は、外壁の撤去が不要なため、張り替え工事に比べて費用を抑えられるメリットがあります。また、施工期間も短縮できるため、約2週間から3週間で作業が完了します。費用は130万円から220万円程度となります。

これらの工事方法は、それぞれ建物の状態やリフォームの目的に応じて選ぶことが大切です。
工事にかかる費用や期間は、施工する面積や選択する外壁材によって異なりますので、専門家と相談の上、最適な方法を選択することをお勧めします。

サイディング塗装はDIYでできるのか?

外壁塗装は家の外観を美しく保つだけでなく、防水性を高めるという重要な役割を担っています。
サイディングの外壁に自分で塗装を行うDIYは、初心者には難易度が高く、安全面でもリスクが伴います。たとえば、高所作業には足場設置が必要であり、これを自分で組むことは非常に危険です。また、塗料の選定や塗り方には専門的な知識が求められ、塗りムラがあるとすぐに塗膜が剥がれるリスクがあります。

外壁塗装はただ塗るだけではなく、事前の高圧洗浄でホコリや古い塗膜、カビ等を除去する必要があります。この洗浄作業が不十分だと、塗装後にトラブルが発生しやすく、結果として追加の費用が発生することもあります。

サイディングの外壁塗装は定期的なメンテナンスが必要であり、専門的な技術を持つ業者に依頼することが一般的です。DIYによる塗装はコスト削減が見込める一方で、仕上がりの品質や耐久性、安全性を考慮すると、プロに依頼することが最も確実な方法と言えるでしょう。

サイディング塗装をDIYする方法

必要な材料はホームセンターなどで手に入りますが、不明点は専門家に相談することを推奨します。
自分で塗装する際には正しい手順と適切な材料選びが重要です。以下に手順を記載します。

まず、外壁の水洗いを行い、汚れやカビを落として下地を整えます。この作業は塗料の密着を高めるために不可欠です。水洗い後は乾燥時間をしっかりと取ることが大切です。

次に養生を施し、塗料が飛散して周囲を汚さないようにします。ビニールやガムテープを使用し、塗装箇所以外を保護することで、後の掃除の手間を省くことができます。下塗りは塗装の密着性を高めるために必要で、特にサイディングボードの場合はシーラーを使用するのが一般的です。下塗り用塗料を適切に塗布し、その後に中塗りと上塗りを行います。これにより、塗装の耐候性が高まります。

最後に養生を慎重に剥がし、周囲を清掃して作業を完了します。塗料が乾いた後に養生を剥がす際には、塗料が剥がれたり、周囲を汚したりしないよう注意が必要です。

DIYでの塗装は、範囲が狭ければ比較的安全に行えるかもしれませんが、広範囲にわたる場合や高所での作業はリスクが伴います。そのため、専門の業者に依頼することを検討するのも一つの方法です。
業者選びに際しては、複数の業者に現状を調査してもらい、適切なアドバイスを受けることが大切です。

さいごに

サイディング外壁は、紫外線、雨風、温度変化といった日々の厳しい環境にさらされています。そのため、外壁の塗装は外観を美しく保つだけでなく、建物を保護するためにも欠かせないメンテナンス作業となります。
塗装のタイミングは、前回の塗装からの経過年数や外壁の劣化状況によって異なります。劣化の兆候が見えたら、早めに専門家に相談し、適切なメンテナンスを行うことが、サイディング外壁を長持ちさせる秘訣です。
塗装工事を行う際には、信頼できる業者を選ぶことが極めて重要です。価格だけでなく、施工品質やアフターサービスも考慮し、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

重要なのは施工業者選びです。信頼できる施工業者にお願いしたい場合、株式会社霜鳥にお任せください。プロタイムズ長野若里店は地域に特化しており、3,000件以上(全国累計施工棟数10万件)の施工実績を誇ります。
施工はすべて自社職人が担当するため、コストを抑え、施行不良を未然に防ぐことができます。サイディングの劣化症状が気になる場合は、お気軽にお問い合わせください。

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