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屋根の塗り替えを検討する際、機能性を重視する動きが強まっています。特に、気温の上昇が気になる近年、家の中の快適さを保つために遮熱塗料が注目されています。
しかし実際にどれほどの遮熱効果があるのか、また維持費用はどの程度か、といった疑問をお持ちの方もいることでしょう。
この記事では、遮熱塗料に関する基本情報として、その特徴や効果、メリットとデメリット、さらには市場に出回っている主要メーカーの商品比較と耐用年数について解説しています。
遮熱塗料についての理解を深め、より快適な住環境を実現するために、この記事を参考にしていただければと思います。

この記事のPOINT

☑ 遮熱塗料と断熱塗料の違いとは?
☑ 遮熱塗料を選ぶ際の5つの基準
☑ おすすめの遮熱塗料7選
☑ 遮熱塗料にかかる費用は
☑ 遮熱塗料の効果を高める方法

遮熱塗料の基礎知識

暑い家

遮熱塗料というのは、太陽光、特に赤外線を効果的に反射し、放射することで建物の表面温度を下げる塗料です。これにより、建物内部の温度上昇を抑制し、快適な室内環境を維持することが可能になります。
高い日射反射率を持つこの塗料は、外壁や屋根に適用することで、熱の侵入を防ぎつつ、建材を保護する役割も果たします。

遮熱塗料自体には保温機能は備わっておらず、冬季の保温効果を求める場合は断熱材と組み合わせることが推奨されます。これにより、一年中快適な室内温度を保つことができ、エネルギー効率の向上にも寄与します。

また、遮熱塗料はシリコン樹脂ベース、フッ素樹脂ベースなど、樹脂の種類によって異なる種類がありますが、いずれも一般的な塗料と同様の施工手順で適用可能です。そのため、塗り替えにかかる費用は通常の塗料と遮熱塗料の価格差程度に抑えることができるのです。
遮熱塗料を選ぶことで、コストを抑えつつ、夏場の暑さ対策として、また建材の劣化防止にも効果を期待できるのです。

遮熱塗料と断熱塗料の違い

遮熱塗料と断熱塗料は、どちらも住宅の快適性を高めるために開発された塗料ですが、それぞれ異なる機能を持っています。外壁に適用することでエネルギー効率を向上させるこれらの塗料には、特定の季節における利点があります。

断熱塗料は、家の中の暖かさを逃がさずに保持する能力があるため、冬場に特に有効です。この塗料は、壁を通じて室内に伝わる熱の流れを遅らせることで、室内の温度を一定に保つのに役立ちます。
寒い季節には、外の冷たい空気が内部に伝わるのを抑制し、室内の暖かさを保つことにより、暖房費の節約にも繋がります。

一方、遮熱塗料は夏場にその真価を発揮します。太陽の熱を反射し、建物の外壁が吸収する熱量を減少させることで、屋内の温度上昇を防ぎます。結果として、エアコンなどの冷房機器の使用を抑え、省エネに貢献します。
しかし、遮熱塗料は冬場に太陽熱を反射してしまうため、室温の低下を招く可能性があります。これは、冬季における断熱塗料の優位性を示す要因の一つです。
断熱塗料は冬の太陽熱を活用し、夏は遮熱効果を提供する一方で、遮熱塗料は夏場の涼しさを保つことに特化しています。

施工の面では、断熱塗料は遮熱塗料と比較して工程が多くなる傾向があり、結果としてコストが高くなることが指摘されます。また、外壁塗装においては塗膜が薄いため、断熱塗料の効果を最大限に引き出すためには、適切な施工が必要です。
季節ごとの効果を考慮し、適した塗料を選択することは、快適な室内環境を維持し、エネルギー効率を最適化する上で重要です。夏には遮熱塗料が、冬には断熱塗料がそれぞれの季節に適した選択となります。

遮熱塗料を選ぶ際に 覚えておきたいポイント

遮熱塗料を選ぶ際には、建物を効率良く涼しく保つためのポイントがいくつか存在します。
まず、太陽光をどれだけ跳ね返せるかを示す「日射反射率」に注目しましょう。この数値が高いほど、塗料は太陽の熱を反射し、建物の表面温度上昇を抑える効果が期待できます。
さらに、塗料が長期間その効果を保つためには、汚れに強い性質も重要です。汚れにくい塗料は、反射率の低下を防ぎ、持続的な遮熱性能を維持します。
選択する際には、これらの特性を確認し、長期にわたって快適な室内環境を支える塗料を選びましょう。

日射反射率が高い

遮熱塗料を選ぶ際には、日射反射率の高さが重要な基準となります。
この率が示すのは、太陽からの光線、特に熱をもたらす赤外線をどの程度反射できるかという指標です。より高い日射反射率を持つ塗料は、屋根や外壁の表面温度の上昇を効果的に抑えることができ、結果として室内の温度上昇も防ぐことに寄与します。

色の選択においても、日射反射率は重要な役割を果たします。光の反射性能は色によって異なり、一般的には白色や明るい色ほど反射率が高くなる傾向にあります。
したがって、遮熱効果を最大限に引き出すためには、白色や明るい色の塗料を選ぶことが推奨されます。

選択する塗料の日射反射率が高いほど、夏場の暑さ対策に有効であり、エネルギー効率の向上にも貢献することになります。
省エネルギーを考えた建物の維持管理において、遮熱塗料の選定は欠かせない要素と言えるでしょう。

汚れにくさ

遮熱塗料を選ぶ際、その効果を長持ちさせるためには、汚れに強い特性を持つ製品を選ぶことが肝心です。
遮熱塗料の主要な機能は、太陽光の反射を通じて建物の温度上昇を抑えることにありますが、塗装された表面が汚れてしまうと、この反射能力が損なわれ、遮熱効果も大幅に低下します。汚れが太陽光を吸収し、熱として蓄積されると、塗料が本来持つ機能を果たせなくなるのです。

したがって、塗装後の日射反射率や耐候性が優れていても、容易に汚れてしまう塗料では、そのメリットは半減してしまいます。
長期にわたって塗料の遮熱性能を維持するためには、汚れが付着しにくく、汚れが付着したとしてもその影響を最小限に抑えることができる塗料を選択するべきです。
これにより、定期的な洗浄の手間やコストを削減し、持続的な遮熱性能を確保することが可能となります。

耐候性が高い

遮熱塗料を選ぶ際には、その耐候性に注目することが肝要です。
耐候性が高い塗料は、長期間にわたってその性能を維持することができ、結果としてメンテナンスの手間やコストを抑えることに繋がります。
日射反射率が高い塗料であっても、時間が経過すると共にその効果が薄れてしまうのは避けたいところです。そのため、汚れに強く、長くその効果を保持できる塗料を選択することが、遮熱塗料の真価を発揮させるカギとなります。
耐候性に優れた遮熱塗料を選ぶことで、建物を長期間にわたり快適な状態に保つことが可能です。

施工性(塗りやすさ)

遮熱塗料を選ぶ際、塗りやすさは非常に重要な要素です。遮熱塗料は太陽光を効果的に反射させるため、特殊な顔料やセラミックを含んでおり、これが通常の塗料より塗りづらさを引き起こす原因となっています。塗装がムラになると、遮熱効果が低下し、期待した性能を得られない恐れがあります。

特に、DIYで塗装に挑戦する際や、熟練の塗装職人が不足している現状を考えると、誰でも容易に均一に塗れる製品を選ぶことが肝心です。塗料の選定にあたっては、その塗りやすさを確かめるために、製品の説明やレビューを参照し、またはサンプルを使用して実際に試してみることをお勧めします。適切な塗料を選ぶことで、遮熱効果を最大限に発揮し、長期にわたって快適な住環境を維持することができるでしょう。

JIS規格を確認する

5つ目のポイントは、JIS規格を確認する、です。屋根用の遮熱塗料は、2011年にJIS K 5675「屋根用高日射反射率塗料」が制定され、2018年に日本塗料工業会にて、基準を定めたJIS規格が定められました。
その規格とは、反射率、断熱、放射などの熱性能の計測であり、横並びにて比較することができます。星の数1から3にて、ランク付けされています。

使おうとしている遮熱塗料が、きちんとJIS規格に該当するものかどうか、該当している場合は耐候性がどのレベルのものなのかを確認することが重要です。遮熱塗料を選ぶ際は、JIS規格で星が付いている塗料を選ぶようにしましょう。

出典:高日射反射率塗料|一般社団法人日本塗料工業会
参照:https://www.toryo.or.jp/jp/anzen/reflect/index.html

おすすめの遮熱塗料7選

夏場の熱を効果的にカットし、快適な室内環境を保つためには、遮熱塗料の選択が重要です。そこで、機能性と品質に優れたおすすめの遮熱塗料をピックアップしました。

これらの遮熱塗料は、それぞれに特色があり、建物の状況やニーズに合わせて選ぶことができます。夏の暑さ対策として、これらの塗料を活用し、快適な居住空間を実現しましょう。

サーモアイ4F

画像出典/日本ペイント

日本ペイントが提供する「サーモアイ4F」は、屋根用遮熱塗料の中でも特に耐候性と光沢保持性に秀でた製品です。この塗料は、独自の4フッ化フッ素技術を採用しており、日射反射率が91%にも達するため、太陽光を効果的に反射し、建物内部の温度上昇を抑制します。

サーモアイ4Fの適用素材は多岐にわたり、スレートや鉄、トタン屋根、ガルバリウム鋼板など、さまざまな素材に対応しています。また、耐用年数は12年から15年と長く、一度施工することで長期間に渡って遮熱効果を享受できるため、コストパフォーマンスも非常に高いと言えます。

施工の相場は、平米あたり3720円からとなっており、価格に見合った高品質な仕上がりを期待することができるでしょう。サーモアイ4Fは、その持続性と効果の高さから、遮熱塗料を選ぶ際のおすすめの一つとして挙げられます。

ガイナ

画像出典/日進産業

ガイナは、宇宙技術を地上の建築物に応用した、画期的な遮熱塗料です。
日進産業が提供するこの塗料は、JAXAの技術を基に開発され、遮熱性能だけでなく断熱性能も兼ね備えています。これにより、夏は涼しく、冬は暖かいという、一年を通じての省エネ効果が期待できます。

ガイナは、結露防止や防音、防汚、さらには空気質の改善といった多様な機能も提供しており、住宅の快適性を高めるための選択肢として最適です。
水性で特殊セラミック配合のアクリルシリコン樹脂を基にした成分が、その高い性能を支えています。様々な素材に適用可能で、鉄、コンクリート、モルタル、木材、非鉄金属、ガラスなど、ほとんどの建材に対応できる柔軟性を持っています。

施工価格は一平米あたり約3,800円からとなっており、約15年から20年の耐用年数を誇ります。また、52色の基本色に加え、200色以上のカラーバリエーションに対応しているため、外観の美しさも保ちつつ、機能性を高めることができます。
日射反射率は約90%と非常に高く、太陽光を効果的に反射することで、建物内部の温度上昇を抑え、冷房費の削減に貢献します。
ガイナを選ぶことで、快適な居住空間とエネルギー効率の良い住環境を手に入れることができるでしょう。

スーパーシャネツサーモF

スーパーシャネツサーモFは、屋根材に対する遮熱効果と耐候性を同時に高めたい方に最適なフッ素樹脂塗料です。
株式会社アステックペイントが提供するこの高性能塗料は、日射を効果的に反射し、屋根の表面温度上昇を抑えることで、建物内部の熱負荷を減少させます。その結果、冷房費の節約にも貢献するでしょう。

また、スーパーシャネツサーモFは「JIS K 5600」基準の促進耐候性テストで5000時間をクリアしており、その耐久性は15年から20年に及びます。
この塗料は、金属屋根やカラーベスト、モニエル瓦、セメント瓦、鉄、ステンレスなど、様々な素材に適用可能です。さらに、選べる色は10色と豊富で、美観を保ちつつ機能性を追求したい方にもぴったりです。

施工費用は、平米あたり約4100円からとなっており、コストパフォーマンスにも優れています。
高い日射反射率を誇る80%以上の性能を持つスーパーシャネツサーモFで、長期にわたり快適な居住空間と建物の耐久性を実現しましょう。

日本中央研究所「アドグリーンコート®GL」

画像出典/日本中央研究所

日本中央研究所が開発した「アドグリーンコート®GL」は、エコフレンドリーな選択肢として注目されています。
太陽の熱を効率的に反射し、建物内部の温度上昇を抑制することで、エアコンの使用頻度を減らし、エネルギー消費を削減することに貢献します。
この塗料は、特殊なファインセラミックを配合したアクリルシリコン樹脂をベースにしており、その成分が高い日射反射率を実現しています。実際に、白色の場合は86.8%の反射率を誇ります。
また、排熱性能に優れているため、壁面が外気温に近い温度を保ちやすく、夏場の室内環境を快適にします。

耐久性も抜群で、一度の施工で8年から12年の間、その性能を維持することができます。施工価格は1平米あたり約3,500円からとなっており、長期的に見ても経済的です。
さらに、アドグリーンコート®GLは、20色のカラーバリエーションを提供しており、美観を損なうことなく遮熱機能を取り入れることが可能です。
どのような素材の外壁にも適用できるように、下地処理との組み合わせが考慮されており、幅広い建物に対応しています。環境への配慮と建物の快適性を両立させたい場合、日本中央研究所の「アドグリーンコート®GL」は、そのニーズに応える理想的な遮熱塗料と言えるでしょう。

関西ペイント アレスクール1液F

アレスクール
画像出典/関西ペイント

関西ペイント株式会社が提供する「アレスクール1液F」は、遮熱塗料の中でも特に優れた性能を誇ります。
その秘密は、赤外線を効果的に反射し、屋根の温度上昇を抑えることにあります。この塗料には特殊顔料が含まれており、下塗りと上塗りの両方に配合されています。赤外線が上塗りを透過した場合でも、下塗りで再び反射する「Wブロック効果」が働き、昇温抑制効果を最大限に発揮します。

耐候性にも優れており、フッ素樹脂を成分としているため、15年から20年という長い耐用年数を持っています。そのため、長期間にわたり遮熱効果を維持したい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
また、1液型塗料であることから、混合の手間が不要で、可使時間も長いため、DIY愛好家にも扱いやすく、高い遮熱効果を求める方にも推奨されます。

適用可能な素材はトタンや鋼板など多岐にわたり、日射反射率は80%以上を誇ります。施工価格は1平米あたり約4,000円からとなっており、標準色の艶有りタイプがあります。
高品質なアレスクール1液Fは、屋根の遮熱塗料として、その耐久性と効果で多くの方に選ばれています。

株式会社アサヒペン「水性屋根用遮熱塗料」

画像出典/アサヒペン

アサヒペンが提供する「水性屋根用遮熱塗料」は、屋根の温度上昇を効果的に抑えるために設計されています。スレート瓦やセメント瓦、新生瓦といった多種多様な屋根材に適用可能であり、優れた遮熱性能を発揮します。
その秘密は、特殊な顔料の配合とHALS(紫外線劣化防止剤)の添加にあります。これにより、耐候性にも優れ、屋根材を長期間保護します。
この製品は水性シリコンアクリルエマルション樹脂をベースにしており、日射反射率は80%以上を誇ります。これにより、太陽光の熱を大幅に反射し、屋根の表面温度の上昇を抑えることができるのです。耐用年数は、8年から10年と長持ちし、塗り替えの頻度を減らすことができます。

アサヒペンのこれらの塗料は、DIY愛好家にとっても魅力的な選択肢であり、価格も13,801円からと手頃です。遮熱効果による快適性の向上と、耐久性によるメンテナンスコストの削減を同時に実現することができるため、エコフレンドリーな住宅改修を考えている方にもお勧めの商品です。

エスケー化研株式会社「クールタイトSi」

画像出典/エスケー化研

エスケー化研株式会社が提供する「クールタイトSi」は、夏場の厳しい暑さから建物を守る遮熱塗料です。
この製品は、屋根や外壁に塗布することで、日差しによる熱の吸収を効果的に抑え、建物内部への熱の侵入を防ぎます。その結果、室内温度の上昇を緩和し、快適な室内環境を保つことができるのです。

「クールタイトSi」の優れた点は、その成分にあります。アクリルシリコン樹脂をベースにしたこの塗料は、防かびや防藻性に秀でており、屋根表面の汚れによる遮熱性の低下を最小限に抑えます。これにより、遮熱性能を長期間維持することが可能となります。
この塗料は、日射反射率が80%以上と非常に高く、薄型塗装瓦やトタン屋根、スレート屋根など、さまざまな素材に適用できます。
耐用年数は6〜8年と長く、施工相場は3700円/平米からとなっており、コストパフォーマンスにも優れています。実際に「クールタイトSi」を使用すると、屋根表面温度を最大で約15〜20℃も低下させることができ、これにより室内温度も約1〜3℃程度下げることが可能です。空調費においては、室内温度が1℃下がることで、約10%の削減効果があるとされており、経済的なメリットも大きいのです。

エスケー化研株式会社が提供するこの塗料は、屋根や外壁の遮熱処理において、非常に信頼性の高いオプションです。

遮熱塗料の塗装費用

遮熱塗料を使用した塗装は、外壁や屋根に適用することで、建物内部の温度上昇を抑える効果が期待できます。
この塗装作業には、一般的には平米当たり3000円から4000円のコストがかかり、これには材料費と労務費が含まれています。しかし、選択する遮熱塗料の種類によって価格は変動します。
高機能の塗料を選べば、それだけ価格は高くなる傾向にあります。

さらに、施工する業者の技術力やサービス内容、地域によっても価格は左右されるため、最終的な費用を決定する前には、いくつかの業者から見積もりを取ることが賢明です。
また、遮熱塗料塗装には、自治体が提供する補助金制度が利用できる場合があります。このような支援を活用することで、実質的な負担を軽減することが可能ですので、塗装を検討する際には、補助金の有無や申請方法についても調査しておくことをおすすめします。

要するに、遮熱塗料による塗装は、初期投資には費用がかかるものの、長期的にはエネルギー効率の向上によりコスト削減につながる可能性があります。そのため、総合的なコストパフォーマンスを考慮しながら、最適な塗装業者を選ぶことが重要です。

遮熱塗料に掛かる費用の詳細

外壁劣化診断士石井

通常の塗装に使用される塗料の差額を加算したものが、遮熱塗料による塗装の料金です。
一般的な2階建住宅の外壁を塗装する場合の外壁塗装リフォームの費用は、約50~100万円が一般的な相場です。
遮熱塗料は通常の塗料よりもやや高価ですので、遮熱塗料を使用する場合の費用の相場は、約80~130万円となります。
また、人件費を除いた価格は以下の表を参考にすることで求めることができます。

外壁の場合

工事項目平均単価
足場設置600~800円/㎡
高圧洗浄100~300円/㎡
養生250~400円/㎡
飛散防止ネット100~200円/㎡
コーキング(打ち替え・打ち増し)500~1,500円/m
下塗り塗料600~900円/㎡
上塗り塗料(遮熱塗料)3,000~5,000円/㎡
付帯塗装  軒天800~1,200円/㎡
雨樋800~1,200円/m
破風板650~1,200円/㎡
雨戸2,000~5,000円/枚
廃材・ゴミ処理、雑費1式 10,000~30,000円

※費用は目安であり業者によっても異なります。

屋根の場合

工事項目平均単価
足場設置600~800円/㎡
高圧洗浄100~300円/㎡
養生250~400円/㎡
飛散防止ネット100~200円/㎡
縁切り500円/㎡
下塗り塗料600~900円/㎡
上塗り塗料(遮熱塗料)3,000円~5,000円/㎡
廃材・ゴミ処理、雑費1式 10,000~30,000円

遮熱塗料による塗装で利用できる補助金

外壁補修は業者への依頼がおすすめ!費用相場や料金を抑えるコツを紹介

遮熱塗料を使用した外壁塗装は、省エネルギー効果が期待されるため、一部の自治体において補助金制度が設けられていることがあります。これらの補助金は、環境配慮やエネルギー消費の削減を促進する目的で提供されることが多く、住宅の熱効率向上を図る施策の一環として位置づけられています。

補助金の対象となる条件や金額は、自治体によって異なりますが、一般的には遮熱塗料の使用を含む外壁塗装工事が省エネ基準に適合している必要があります。また、補助金申請の際には、工事前の見積もりや施工業者の選定、工事の完成後の報告書の提出など、各自治体の定める手続きを遵守することが求められます。

遮熱塗料に関する補助金を利用するには、お住まいの地域の自治体が提供する情報を確認し、申請期間内に必要書類を準備して申請することが重要です。自治体によっては、補助金の予算に限りがあるため、早めの行動が望ましいでしょう。

遮熱塗料の利用を検討している方は、補助金の存在を頭に入れておくと、経済的な支援を受けられる可能性が高まります。エコな住まいづくりを目指す一助として、補助金制度の利用をお勧めします。

都道府県自治体補助金金額
東京都千代田区ヒートアイランド対策助成事業・助成対象経費の50%・塗布面積×4,500円/㎡いずれか低い額(上限30万円)
静岡県御前崎市御前崎市リフォーム支援事業工事費の10%(上限30万円)
京都府京都市上京区京都市既存住宅省エネリフォーム支援事業施工面積50㎡以上:3万円/式施工面積25㎡以上50㎡未満:15,000円/式
愛媛県松山市住まいるリフォーム補助事業10万円/式
福岡県北九州市住まい向上リフォーム促進事業3万円/式
沖縄県南風原町住宅リフォーム支援事業工事費の20%(上限20万円)

各自治体によって、遮熱塗料に適用できる補助金の有無は異なりますので、地方公共団体における住宅リフォームに関する支援制度検索サイト(http://www.j-reform.com/reform-support/)でお住いの地方自治体の補助金を検索することや、直接自治体に尋ねてみることおすすめします。

遮熱塗料の効果を高める方法

遮熱塗料を使用する際、単に塗布するだけではなく、その機能を最大限に引き出すための工夫が求められます。特に夏場における熱の流入経路は外壁よりも屋根の方が多いことから、遮熱塗料を屋根に使用することが重要です。また色の選択によって、遮熱塗料の効果は大きく変わるため、この点を念頭に置いて最適な塗料を選ぶことが、効果を高める第一歩となります。

遮熱塗料の色を白色に近づける

太陽光の熱を効率よく反射するためには、明るい色が効果的です。具体的には、白色が最も太陽光を反射しやすい色とされています。
可視光線と近赤外線を反射する能力を全射反射率と言いますが、白色の全日射反射率が90%を超えるのに対し、黒色の場合は30%以下です。そのため、遮熱塗料を選ぶ際には、白色、または白に近い明るい色を選択することが、遮熱効果を高める鍵となります。

しかし、屋根を白系の色で塗装するのは現実的ではないかもしれません。ライトグレーやライトブラウン、ライトブルーなどの比較的日射反射率が高い中間色を選ぶのもひとつの方法です。

遮熱塗料の汚れを落とす

遮熱塗料が施された外壁は、太陽光を反射することで建物内部の温度上昇を抑える役割を果たしています。
しかしながら、時間の経過とともにホコリや汚れが蓄積し、その効果が衰えることがあります。
特に湿度が高い場所ではカビやコケが生じやすく、これらが塗膜に付着すると遮熱性能が低下します。

塗膜の遮熱効果を維持するため、定期的な洗浄が推奨されます。洗浄には親水性が高い塗料を選ぶことも一つの手段です。親水性の塗料は水をはじきにくく、汚れが付きにくい特性を持っているため、遮熱効果を長持ちさせることができます。
外壁の洗浄方法にはさまざまなものがあり、自分で行う場合もあれば、専門業者に依頼することも可能です。費用は洗浄の方法や範囲、建物の状態によって変わってきますが、長期的に見れば遮熱効果の維持による省エネ効果で元が取れることも考えられます。
屋根や高所の洗浄は危険なので専門業者に依頼するのが良いでしょう。

遮熱塗料を室外機に塗る

室外機

夏場の節電対策として、遮熱塗料をエアコンの室外機に適用することで、消費電力を下げることができるのです。
室外機は室内の暖かい空気を外へ放出し、快適な室温を保つために不可欠な役割を果たしています。太陽光が直接当たることで室外機の表面温度が上昇し、放熱効率が下がると、エアコンの冷却能力が低下し、余計な電力を消費することになります。
遮熱塗料を塗ることで、室外機が太陽熱を受けることなく、その性能を最大限に発揮できるようになります。

塗料の塗布は、特別な技術を必要とせず、誰でも短時間で行える手軽な作業です。室外機への遮熱塗料の塗布は、見た目の美しさを追求するわけではなく、純粋に機能性を向上させるためのものです。
もしも外壁を遮熱塗料で塗装する予定があるなら、室外機にも同時に塗料を施すことを検討してみてはいかがでしょうか。
また、エアコンの効きが悪いと感じたり、夏の電気代の高騰に悩んでいる方にとっても、この方法は大きな節電効果をもたらす可能性があります。
簡単な手順で、長期的なコスト削減に貢献する遮熱塗料は、賢い省エネ対策としておすすめです。

遮熱塗料を使うと冬場は寒い?

遮熱塗料を使用すると冬には室内が寒くなるのではないかと心配する方もいるでしょう。しかし、冬には太陽の日射強度が弱まり、日射量も減少します。このため、遮熱塗料が室内の温度に与える影響は限定的です。

実際に、冬の快適な室内環境を維持するためには、暖房によって温められた空気が外に逃げないようにすることが肝要です。
遮熱塗料は夏の暑さを軽減する効果がありますが、冬の寒さ対策には、断熱材の追加や窓の断熱改善が効果的です。具体的には、断熱材を壁に取り入れたり、断熱フィルムを窓に貼る、二重窓の設置、複層ガラスへの交換などが挙げられます。

断熱材を使えば、夏の暑さ対策としての遮熱塗料の効果をさらに向上させることが可能です。また、建物にすでに断熱材が施されていたとしても、その性能は時間と共に低下します。
遮熱塗料の塗り替え時に断熱材の状態をチェックし、必要に応じて交換を行うことで、冬の寒さから室内を守り、快適な生活空間を保つことができます。

さいごに

遮熱塗料とは、熱を遮断することで屋根や外壁の表面温度を下げる役割を持っています。遮熱塗料は、夏場の室内温度を抑え、エアコンの使用頻度を減らすことで電気代を節約し、環境にも優しい選択となり得ます。

遮熱塗料を選ぶ際には、様々な選択肢がありますが、それぞれのメーカーが提供する製品の特性を理解し、自らのニーズに合ったものを見極めることが重要です。もし既に遮熱塗料を利用しているが効果が薄れてきたと感じている方は、メンテナンス方法についても知っておくと良いでしょう。

遮熱塗料に関して気になる点があれば、遠慮なくお問い合わせください。私たちプロタイムズ長野若里店が、お家お困りごとに合わせた最適な塗装プランをご提案します。また、運営本部が塗料メーカーだからこそ、塗料の製品保証と工事保証のW保証が受けられるというメリットがあり、最長10年の安心保証がついています。施主様の安心と満足のために、施工後も長期に渡りしっかりとサポートさせていただきます。

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